今回がTPP条文解説シリーズの最終回です!!

震災前の今年2月から、5か月かけて解説してきましたが、
一つシリーズが終わるというのは嬉しいし、ちょっと寂しいものもありますね。
何というか、こういうシリーズを書くってのは作品を作るようなもんですから。
感慨に浸ってないで、早速本編にいきましょうw

前回までの記事は↓にて
【TPP条文を読む その1】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10810021004.html
【TPP条文を読む その2】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10812324759.html
【TPP条文を読む その3】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10816179221.html
【TPP条文を読む その4】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10822839601.html
【TPP条文を読む その5】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10824009041.html
【TPP条文を読む その6】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10864104884.html
【TPP条文を読む その7】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10878841866.html
【TPP条文を読む その8】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10879391431.html
【TPP条文を読む その9】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10880392910.html
【TPP条文を読む その10】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10900660712.html
【TPP条文を読む その11】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10930156339.html
【TPP条文を読む その12】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10937660766.html
【TPP条文を読む その13】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10958684531.html
【TPP条文を読む その14】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10959998526.html
【TPP条文を読む その15】
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-10965197506.html


今回はTPP条文のまとめになります。
前回よりはコンパクトにさくっと終わるので、
条文を読むのが面倒な人はここだけ読めば
大丈夫な仕様にしていますwww


以下、自分がまとめたTPPの問題点の要約です。
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TPP

TPPは「Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement」、
日本語では「環太平洋戦略的経済連携協定」という名称の経済協定である。
関税や関税以外の手段による輸入制限を撤廃する自由貿易協定である。
2006年5月に発効された経済協定であり、現在の参加国は
シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国が参加している。
その後にアメリカ、カナダ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア、
コロンビアが参加表明をしている。

TPP問題点

1. TPPメインアグリーメント(条文)第1章の第2条に、
「特に商業・経済・金融・科学・技術などの分野を取り扱い、
更に加盟国が合意すれば、それ以外の分野にも適用することができる」と
あるため、一般のメディアで取り上げられている農業以外にも様々な業界が
経済的に大打撃を受ける可能性がある。

2. 第3章の第4条において関税の撤廃、第10条に
輸出税の撤廃が謳われており、もし日本がTPPに参加したら、
輸出の際に関税が掛からず
日本の品物が海外に出て行ってしまうことになる。

3. 第9章の第2条において、ビジネスに関する競争法が規定されており、
そこでは「外国人や外資だからといって差別をするな」とあるため、
外国人の労働力や外資が、日本国内において日本人や
日本企業と同等の扱いで自由にビジネスができるため、
日本の経済が冷え込むと同時に、移民問題にも発展する可能性がある。

4. 第11章では政府や地方自治体が購入する物品や
サービスなどを意味する、「政府調達」について規定されているが、
第9章と同様、政府レベルのサービスでも海外に門戸が開かれ、
海外企業が競争入札の対象になる。
そのため、例を挙げると学校給食のサービスなどで
海外企業が入札で決まった場合、食の安全が脅かされる可能性があり、
他にも政府や地方自治体の税金による地域サービスの
発注が地方の企業や国内企業に回らないため、
金銭がそういった企業に支払われず、地方経済が疲弊する可能性がある。

5. 第16章において、食べ物の貿易の自由化及び教育の自由化などが
述べられているため、あまり安全でない食べ物が関税なしで輸入され、
第9章と似たような例で外国人教師が大量に入り込み、
食の安全や日本の伝統・歴史・国語教育などが
脅かされる可能性がある。

6. 第17章、第2条の(b)の項目において、「この協定の発効から2年以内、
その後は最低でも3年ごとに、加盟国間の経済関係と連携を審査し、
この協定や付属書を改正するという提案を検討する。
そしてそれとは別に、この協定の更なる推敲を監督する。」とあるため、
一度日本がTPPに参加したら、日本から脱退の届け出をしない限り、
最低2年間は海外の企業からカモにされる可能性がある。

以上のようなデメリットがあり、更に既に発効されている協定であるため、
外交力があるとはいえない今の日本政府では、交渉で有利な展開に
持っていくのは非常に難しい。
そのため、現状のTPPに参加すべきではない。
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所詮は素人が読み解いた解説なので、
ツッコミどころは沢山あるかなとwww


でも何もしないよりは、こうやって解説していったほうが、
沢山の人の目に触れていきますからね。
自分も解説してて勉強になったし、面白かったです。

今回でこのTPP条文解説シリーズは終了です。
このシリーズ記事は後程、TPP請願を
FJと共同で行っている作家・経済評論家の
あの方にも送る予定です。
取り上げてくれると嬉しいんですけどねぇ。
お付き合い頂き、ありがとうございました。

自分がメインで参加している
SNS-FreeJapanでは国会に提出し、審議対象とするための
TPP参加反対請願の署名を集めています。
経済評論家の三橋貴明さんと共同で進めているものです。
一次署名は2000名を超える署名を頂き、国会へ提出致しました。
引き続き、署名を受け付けておりますので、
拡散をよろしくお願いします。

↓からどうぞ。
http://www.sns-freejapan.jp/2011/04/07/tpp/

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