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16Apr
- バレエ番組情報：Kバレエの中村祥子さん／今年のローザンヌコンクール受賞者
  少しご無沙汰してしまいましたm(__)m今日はバレエ番組情報です！●4月17日(水)TBSテレビ　01:58〜02:38Kバレエ「シンデレラ」を演じる中村祥子さんがスタジオ登場!https://tver.jp/episode/57106024中村祥子さんは言わずと知れた、現在ノリに乗っている世界的なバレエダンサーですね！今の日本人のバレリーナの中で最もすごいダンサーの一人であることは間違いありません。身長や体型、筋肉のつき方、力強いテクニック、全てにおいて日本人離れしていますね。この人は20代の頃ヨーロッパで活躍されてから日本に戻ってきていますが、ヨーロッパで修行すると体型までこんな風に外人になるのかな？？と不思議に思ったことがあります^_^●4月28日(日)BS1　午後11時00分「ローザンヌでつかんだ未来～バレエダンサー須弥奈と美桜」https://www4.nhk.or.jp/bs1sp/x/2019-04-28/11/66602/2225677/今年のローザンヌ国際バレエコンクールで、第３位を受賞した佐々木須弥奈さん、及び８位受賞の住山美桜さんのお二人のドキュメンタリー。ともに１８歳のお二人がどんな素顔を持つのか、楽しみですね^_^
03Apr
- 「コッペリア」より「祈り」を踊って
  昨年夏の発表会で「コッペリア」の「祈り」を踊りました。振り付けが簡単だったので、そのぶん心を込めて踊ることができたのがとても印象的でした。　　　　　　　　　　　　どんな心を込めて踊ったかというと…それは、会場にいらっしゃるお客様全員が幸せな時間を過ごせるようにという祈り、それから、バレエに携わる人たち全てが幸せになりますように…そして、自分が大好きなバレエを続け、年齢や環境などの様々な障壁を越えて舞台に立つことができた幸せ…これらすべての祈りを、万感の想いを込めて踊ることができました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　大人になって、子供の頃できたテクニックができなくなるのは当然のこと…悲しい現実ですが、バレエをやっていると、つくづく体って消耗品なんだなあと思い知らされます。体力・筋力も若い頃より劣っているし、１０代の頃は、グランジュッテで体がふわっと宙に浮く感覚があったのに、今は全然…(^_^;)捻挫の後遺症や股関節の痛み、膝の負傷等々に日々悩まされ、いつまでバレエを続けられるんだろうと思い悩むこともありますが、「祈り」を踊って、こんな風に、テクニックではなく踊りに「心」を込めて踊るという方法があるんだなあと気づかされたのでした。　　　　　　　　　　　　バレエはハードなジャンルですから、大人がバレエを続けていくというのはなかなか大変なことですが、バレエを愛する「心」だけは何物も妨害することはできません。　一緒にお稽古している仲間たちや、ブログの様々な人たちの投稿にもいつも励まされています^_^バレエを愛する皆様、これからもともに頑張りましょう！^_^
30Mar
- 吉原バレエ学園、未来のバレリーナたち
  ３月２４日に行われた吉原バレエ学園第３９回発表会に行ってきました！^_^写真は終演後にいただいたお花。ロビーのスタンドフラワーを、終演後にバラしてお客さんに配布してくれる心遣いにとても感動しました♪ さて、舞台は10代の子たちを中心とするフレッシュなプログラム。第一部は小品集、第二部は「ドン・キホーテ」ほぼ全幕に近い構成で驚きました！第１部冒頭は、各コンクール第１位の実力者たちが次々に登場し、まさに圧巻でした^_^最初に登場したのは全国舞踊コンクール第二部（小学生の部）で第１位を獲得した亀田智世さん。演目は「ジゼル」第１幕より村娘のバリエーションです。全国舞踊コンクール第１位だけあって、非常に安定したテクニックに大人顔負けの表現力。智世さんはまだジュニアながら、自ら積極的に見せ場を作るそのセンスが素晴らしい！あの若さで自己の踊りが確立されているというか。将来どんなダンサーになるか本当に楽しみです♪お姉さんの亀田直子さんによる「エスメラルダ」バリエーションも迫力満点。身長が高くモデルのような美しさとオーラがありました。そして、今回の発表会で最も印象的だったのは、私がずっと応援している渡邉美菜実さん♡美菜実さんは、ヴァルナ国際コンクールやアジアングランプリ香港ファイナルなど数々の国際コンクールに入賞している（国内のコンクールではグランプリを含む数え切れないほどの入賞歴を誇ります！）未来のバレリーナの卵です。私は彼女が中学生の頃から知っているのですが、お母様によれば、とにかく勤勉で頑張り屋さんだそうです^_^今回は、「眠れる森の美女」第２幕よりオーロラのバリエーション、「白鳥の湖」より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ、「ドンキホーテ」ではキューピッドを踊られました。まずは「眠り」第２幕のオーロラのバリエーション。　　（ご本人の了承を得て掲載）この踊りはそれほどメジャーではないですが、一見地味な振り付けの中にも持久力を必要とする超高度なテクニックが含まれています。美菜実さんは技術の難しさを微塵も感じさせず、楽々とこなしていました。彼女のバレエでいつも感心させられるのは、その踊りの丁寧さ。一つ一つのパ（ステップ）やポーズをとにかく大事にしていること。動作の一つ一つに「心」がこもっているっていうのかな。バレエにおいて、手をあげる動き、あるいは足をあげる仕草は、ただ手や足をあげればいいのではなくちゃんと意味があるわけですが、自分を含めプロフェッショナルでない踊り手は、何も考えずに「ひょい」と動いてしまいがちです。しかし、美菜実さんはそのあたりが違う。動きの一つ一つを本当に大切にしていて、どの瞬間を切り取っても美しい。踊りに心がこもっていて、バレエを愛する真心が隅々に現れていることにとても感動させられます。そしていつも感心するのは、パ（ステップ）とパのつなぎが非常に滑らかでスムーズであること。自分もそうですが、アマチュアの場合、パとパのつなぎの部分が雑でギクシャクしていたり、動作が唐突になることはよくあり、一瞬止まったポーズの写真はよく撮れたとしても、動画で踊りを見るとガックリ＿|￣|○…ということが頻繁に起こります(^_^;)ところが、美菜実さんの踊りはそういう素人臭さが全く感じられない。すでにプロフェッショナルの領域に足を踏み入れていると強く感じました。そういえば、吉原バレエ学園の皆さんは、このパとパのつなぎのなめらかさが他の人たちの踊りにも現れていて非常に感心させられます。「眠り」でもう一つ感心したのはラストのシェネとピケの素早さ！よくあんなに敏捷に回れるなあとつくづく感銘を受けました。さて、美菜実さんが次に踊ったのは「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」！バレエをやっている人であれば、この演目を踊るのがいかに大変なことかわかることでしょう！私も実は中学１年の時に黒鳥のバリエーションに挑戦したことがあるのですが、先生から技術的に無理と判断され断念した経験があります(^_^;) 　　　　　　　　　　　　　（ご本人の了承を得て掲載）「黒鳥」は、数ある演目の中でもおそらく最上位に位置するほどテクニックが難しいですが、美菜実さんはこの超絶技巧を完全にクリアしておられました^_^バレエはまずテクニックがないとどうしようもなく、いくら表現力があってもコンクールでは土俵にすら上がれない厳しい世界ですが、そこはさすがに数々のコンクールで受賞歴を誇る美菜実さん^_^コーダのグランフェッテもダブルを４回入れておられましたね。しかし私が一番驚かされたのは、安定した高い技術力を素地としながら、表現力が数段上になっていたこと。まだ「プロ」ではないダンサーが「黒鳥」を踊る場合、私は二通りあると思っていて、一つは黒鳥らしい表現を一切しないタイプ。中学、高校ぐらいのジュニアの子達が黒鳥の「妖艶さ」を表現すると、不自然になるので、全く表現しないことが多いですね。この場合は笑顔で踊るのではなく、どちらかというと勝ち誇ったようなツンとした表情で踊るケースが多いです。もう一つは、成人後あたりから可能になると思いますが、黒鳥の特性である「魔性の女」を表現しているタイプ。「白鳥の湖」第３幕の黒鳥は、王子を惑わせてオデット姫から奪ってしまうわけですから、ファムファタル（運命の女性）の妖艶さやなまめかしさを表現する必要があり、これはかなり難しいわけです。テクニックが追いついていないのにこの妖艶さを表現しようとすると、かなり残念な感じになってしまいます(^_^;)美菜実さんは二十歳ということもあり、ちゃんと大人の女性を表現しており、しかもいやらしさがまったくなく、華麗な妖艶さやあでやかさを表現できていたところに非常に感銘を受けました。これは、表現力を裏付ける確かなテクニックがあって初めて可能になることで、この領域に到達するまでにどれだけ大変な修練を積む必要があることか…中学生だった美菜実さんが、ここまで大人になられたんだなあ…と感無量で、少し涙ぐんでしまいました...美菜実さんが踊っている間、客席もシーンと静まり返って固唾をのんで見守っているのが感じられました。休憩時間は「黒鳥が綺麗だった…」「黒鳥すごかった」とたくさんの感嘆のため息が聞かれました。美菜実さんがこれからどんな素敵なバレリーナに育っていくことか、本当に楽しみです^_^第二部の「ドン・キホーテ」も、皆さん素晴らしかったことは言うまでもありません^_^だいぶ長くなってしまったので今日はこの辺で。これからも美菜実さんをはじめとし、吉原バレエ学園の若いダンサーたちは、たゆまぬ努力を続けられ、鍛錬を重ねていくことと思います。未来のバレリーナたち、これからも応援しています^_^
21Mar
- 吉原バレエ学園、第39回発表会
  今日は、私が一時期通っていた吉原バレエ学園の第39回発表会のお知らせです。●吉原バレエ学園　第39回発表会2019年3月２４日（日）17:00開場、17:30開演。場所：相模女子大学グリーンホール　大ホール入場無料〜プログラム〜ヴィヴァルディの四季より「春」「眠れる森の美女」より宝石の踊り「白鳥の湖」より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ「コッペリア」より平和のグラン・パ・ド・ドゥ吉原バレエ学園は小田急相模原駅から徒歩３分くらいのところにあるバレエスタジオですが、毎年バレエコンクールの入賞者を多数輩出し、世界に羽ばたくバレリーナたちがたくさん誕生しています！一緒にレッスンしていた10代の子たちが、それはそれはしなやかな体と高度なテクニックとの持ち主ばかりで本当に凄かったです。今年は見に伺えそうで楽しみです^_^頑張れ、未来のバレリーナたち！！
20Mar
- バレエショップ：アトリエメルベイユ
  今日は、以前レオタードを購入してとても気に入ったショップをご紹介します。アトリエメルベイユさん^_^http://merveilleux.thebase.in購入したレオタードは、上半身が華やかな花柄で、ジッパー付きのハイネックレオタード。合わせたショートパンツはチャコットのものです。昨年夏に喉の調子が悪かった時期があり、首を保護したかったので新しいハイネックレオタードを探していたのですが、ハイネックってレッスン中に段々暑くなるんですよね。このレオタードはジッパー付きなので、喉の調子が気になる時はジッパーを上げ、暑くて苦しくなったらジッパーを下げることができるので重宝しています^_^大好きな花柄で、ジッパーの調整でデザインも変えられるところがまた気に入っています^_^ぜひアトリエメルベイユさんのHPをのぞいてみてくださいね♪
19Mar
- バレエ番組情報：トップランナーの肖像～草刈民代×舘野晴彦
  いつもお読みいただきありがとうございますm(_ _)m今日はバレエ番組情報です！BS朝日3月23日(土) 18:00ー18:55ザ・インタビュー～トップランナーの肖像～　草刈民代×舘野晴彦https://tver.jp/episode/56180258牧阿佐美バレヱ団の元プリマ草刈民代さんが、ご自身の仕事やプライベートについてお話されるようです。私は牧バレヱ団系列のスタジオに通っていたので、昔バレエ団の公演を見に行くとよく草刈民代さんをお見かけしましたが、当然のことながらものすごいお綺麗で、背筋をピット伸ばして歩いていらっしゃってまあ目立つこと目立つこと^_^今回のテレビも楽しみですね！
13Mar
- リビングが稽古場に（笑）
  バレエを習っている皆さんは、自宅でストレッチやバーレッスンを行うことも多いことでしょう。私は、スタジオでのレッスンには週１〜２回行っていますが、毎日自宅でストレッチを、可能なときは時々バーレッスンやフロアレッスンも行っています。うちのリビング、普段はこんな感じなのですが...ラグを外すと…リビングがレッスン場に早変わり！笑本当はバーもあると便利ですが、さすがに購入したことはなく、いつも窓枠をバーがわりにしています↓マンションの６階なので、さすがにジャンプや回転をしてバタバタすることは控えています笑なんでもそうかもしれませんが、バレエ上達も日々の積み重ねが大切ですね^_^
08Mar
- トゥパッドと「冷えピタ」
  トゥパッドと「冷えピタ」、と聞いて、ピーン！とくる方もいらっしゃるのではないでしょうか…？笑先日トゥシューズ（ポワント）選びの話を書きましたが、今日はポワントの中に詰める「トゥパッド」の話です。ポワントを履いて踊る場合、つま先で全体重を支えて激しい動きをするわけですから、当然足の指や爪にかなりの衝撃があります。そのため衝撃に耐えられるよう、ポワントのつま先周り（「ボックス」と呼ばれる部分）は、布・麻・ボール紙などが詰められ、それらが特殊なノリで固く固めて作られています。そのポワントの中で、足の指や爪への衝撃を和らげるためのものが「トゥパッド」と呼ばれるグッズです。トゥパッドは千差万別、様々な商品が売られていますね。布製の物、スポンジ状のもの、ジェルタイプ…数十年バレエをやってきて、一体幾つのトゥパッドを試したことか…ここ数年でようやく定着したのはユーロタードというメーカーの「ポワントコンフォート」（写真）、税抜き2600円です！　　　　　　非常に柔らかいゴム状の樹脂でできたタイプなので、つま先への衝撃が少なくとてもいいですね。おかげでポワントを履いた時の爪や指の痛みがだいぶ減りました。お使いの方も多いと思います。昔はこんな便利なグッズは到底手に入らなかったです。このトゥパッド、実は使用後に洗ってベビーパウダーをつけておく必要があります（笑）それから、注意すべきは、このポワントコンフォートは、入荷の時期によって厚みがだいぶ異なることです。私はシルビア（新宿サブナード店）で購入していますが、あるとき家に帰って開けてみたら、今まで使っていたものよりかなり薄いタイプのものが入っていてガックリでした…もちろんシルビアさんに言えば、分厚いタイプのものが入荷した際に取り替えてくれます。さて、次に…大人になってから周囲の人たちがやっていて、私もやめられなくなってしまったのが…「冷えピタ」！メーカーによっては「熱さまシート」とも言いますが、これ、本来は熱が出た時におでこに貼るものですよね。バレエの世界では…この「冷えピタ」を小さく切って足の指に貼るのが割と当たり前になっているような気がします笑　　　　　　　　　というのは、ネットで調べてみたところ、結構やっている方がいらっしゃるようなんですね。先生に言ったら怒られるかな？と思って、聞いてみたことはないのですが、もう暗黙の了解になっているようで、周囲の大人の皆さんは結構やっておられます。私はポワントを履く前に必ず両足の親指に紙テープでぐるぐる巻きにして冷えピタを貼ってます。（これをやるの忘れると、結構爪が痛い…）医学的にはどうなのかな…？というのもやや不安なところですが笑、まあ痛みが和らいで快適だからいっか…という感じです笑
28Feb
- バレエウェア
  バレエをやっておられる方は、バレエウェアに興味がおありと思います。私もバレエウェアを物色するのが大好きで、ついつい買いすぎてしまいます。。…ということで、今日は独断と偏見に基づいたバレエ用品メーカーランキングです^_^（シューズは除外）第１位：チャコット👑https://shop.chacott.co.jp/ballet/言わずと知れた国内最大手の老舗バレエ用品メーカー、チャコット。チャコットのウェアは縫製がしっかりしているし生地も肌触りが良く、実によくできていると感心します。まあ値段もそれなりに… (^_^;)個人的にはネットの「チャコットまつり」が大好きです。少し前の商品がかなり割引かれた値段で購入できますね。不定期で開催されているので、早めに気がつかないとあっという間にサイズがなくなります。↓写真はチャコットまつり（ネット）で購入したノーソーイングニット。リバーシブルです。　各地の会場で開催される「チャコットまつり」は何回か行ったことがありますが、半端ない混雑ぶりなのでもう行く気がしません…レジまでたどり着くだけでも１時間近く並んだ記憶があります。試着室も大きな合い部屋で、楽屋みたいになっててすごかったです(^_^;)第２位：ドゥッシュ・ドゥッスーhttp://www.dessus-d.comここはとにかくデザインが可愛く値段がお手頃です！　ウェアに柄物が多く、個人的には柄物レオタードが非常に気に入っています^_^私が子供の頃は柄物のウェアなんて全くなかったですね。。店舗は外苑前にありますが、自分はネットでの注文が多いです。↓ドゥッシュのレオタードならぬレオトップ。第３位：フェアリーhttps://www.fairynet.co.jpフェアリーの店舗は表参道にありますが、最近はネットで購入することが多いです。意外に掘り出し物が多いんですよね。↓こちらはネットで購入したレオタード。フェアリーのオリジナルではなく「ク・ドゥ・ピエ」というメーカー。ちょっとわかりにくいですが、胸元に小さな白い花がちりばめられています。最近はネットで格安で購入できるメーカーも数多く、時代が変わったなあと思います。ネット限定のショップについてはまた今度^_^
27Feb
- バレエのバリエーションー「ラ・シルフィード」のソロについて
  今日はクラシック・バレエのバリエーションについて書きたいと思います。バレエのバリエーションには実に様々なものがありますね。私が子供の頃と今では流行が異なっており、発表会やコンクールを見に行くととても面白いです。定番の「オーロラ第３幕」や「ジゼル第１幕」、「黒鳥」、「コッペリア第３幕」などの他に、最近人気があるのは「エスメラルダ」のタンバリンのバリエーションでしょうか。https://www.youtube.com/watch?v=50lAMbJUXfc↑これはミコ・フォーガティさんによるエスメラルダ。この踊りは昔（30年前くらい笑）はコンクールや発表会ではほとんど見られませんでしたが、高度で派手なテクニックを駆使しているのでコンクール入賞を狙うにはぴったりですね。あとは「ファラオの娘」のアスピシアのバリエーション。これもかつては見られなかった踊りです。ちなみに「ファラオの娘」は、私が現在研究しているテオフィル・ゴーチエの「ミイラ物語」を原作としたバレエです。https://www.youtube.com/watch?v=UlvdKQP3O2I↑スヴェトラーナ・ザハロワさんによるアスピシア。私がこれまで踊ったことがある作品は、子供の頃は「ブルーバード」、「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」、「エスメラルダ（ダイアナ）」、大人になってからは「リラの精」、「海賊」のオダリスク、「パキータ（エトワール）」など…昨年は「ライモンダ」第３幕よりライモンダのバリエーションを踊りました。昔から憧れていた踊りでしたので嬉しかったです。↓こちらはシルヴィ・ギエムによるライモンダ。https://www.youtube.com/watch?v=YjWrI5ityFwで、最後に本題ですが、これまで踊ったことがない作品で、ぜひ踊ってみたい作品が一つあります。それは、ブルノンヴィル版「ラ・シルフィード」第２幕の一人ヴァージョンです！ブルノンヴィル版「ラ・シルフィード」から、コンサート等で抜粋で踊られる踊りは、シルフィードとジェームズの二人で踊るパ・ド・ドゥなのですが、実はこの踊り、一人で踊るヴァージョンがあります。https://www.youtube.com/watch?v=E0dwVNZP4po↑こちらはおなじみのパ・ド・ドゥのヴァージョンですが、同じ音楽でシルフィードのみのヴァージョンがあるんですね。橘バレエ学校の卒業公演で以前よく踊られていたのですが、YouTubeなどで探してみても見当たらないんです。どなたか、一人ヴァージョンの「ラ・シルフィード」バリエーショの映像をご存知ないでしょうか？？　もしご存知の方がいらしたら、教えていただければと思っています^_^
25Feb
- トゥ・シューズの選び方（左右の脚力が異なる場合
  バレエをやっているかたは、トゥシューズ（ポワント）の選び方に苦慮した経験があると思います。もちろん私もその一人です。私がトゥシューズを初めて履いたのは小学校3年生の時。当時は「綜芸（そうげい）」というメーカーでした。このメーカーは今もあるようです。https://www.sogei-shoes.comそれ以来、国産の最大手「チャコット」、次に「バレリーナ」、高校の時は「カペジオ」、「ギャンバ」など海外の製品にも手を出した後、スタジオの先生から勧められて「シルビア」にたどり着いたのが4年前のことです。長い道のりでした…「シルビア」は、国内バレエ用品のメーカーとしておそらくチャコットの次に大きいメーカーで、沢山のオリジナルトゥシューズをリリースしていますが、私が選んだのは「フロリナⅡ」と「フロリナⅢ」です。なぜ「Ⅱ」と「Ⅲ」かというと。。なんと右足と左足を違うものにしているからです！私は左右の足のサイズが微妙に異なり、右のほうが0.5センチ大きいのと、つま先の筋力が右のほうがかなり強いので非常に困っていて、そのことを販売員さんに相談してみたのです。結果、左右異なるシューズでいいのではないかと言われ、目からウロコが落ちた気がしました！右足は少し硬めのフロリナⅡの25センチ、左は柔らかめのフロリナⅢの24.5センチ。（ちなみに、トゥシューズで２５センチというのは、通常のレディースシューズの23.5〜24センチくらいです。）右と左の大きさや脚力が異なる場合、違うシリーズやサイズを使うというのが可能だとわかったのは大きな驚きと発見でした！なお、写真のシューズは本番用ではなく練習用なので左右の色が異なっていますが、特注で色を揃えることも可能です。（「シルビア」の「フロリナ」は、「フロリナⅡ」はユーロピンク、「フロリナⅢ」はサテンピンクなどシリーズにより色が決まっていますが、特注で変更できるということです。）皆さんのトゥシューズ選びのご参考になれば幸いです^_^
22Feb
- NBAバレエ団アトリエ公演『コッペリア』について
  私の知り合いが所属しているNBAバレエ団が、バレエ『コッペリア』全幕を上演するのでお知らせします。NBAバレエ団アトリエ公演『コッペリア〈全幕〉』振付：アルチュール・サン＝レオン音楽：レオ・ドリーブ原作：E･T･A･ホフマン■日程：2019年3月27日（水）18:00開演■会場：たましんRISURUホール　大ホール（立川）詳細はこちら：＞＞＞　NBAバレエ団アトリエ公演『コッペリア〈全幕〉』このバレエは、ドイツの幻想小説家ホフマンの小説『砂男』から題材をとったもので、コッペリアという名前の人間そっくりの自動人形が登場します。簡単にいうと... 舞台はヨーロッパのとある村。村娘スワニルダは恋人フランツが、コッペリウスの家のバルコニーにいる娘コッペリアに心ひかれるのを気に病むが、コッペリアが人形であることを知り，2人はめでたく結婚するというストーリー。原作『砂男』とはかなり異なるあらすじで、不気味な要素は全て取り去られた明るく楽しいバレエです。今回のNBAバレエ団が上演するのは、1870年にパリ・オペラ座が初演したアルチュール・サン＝レオン版ということで、原点に立ち返った振付のようです。バレエは全３幕。私が個人的に見所だと思っているところは２つあって...一つ目は、第２幕、コッペリウスの家に忍び込んだスワニルダが、自動人形コッペリアと服を取り替え、コッペリアになりすまして人形のふりをするシーン。スワニルダが自動人形のふりをする踊りは、優れたダンサーが踊ると本当に人形にしか見えません。私は、バレエというジャンルは、人間が「人形」を表現し得る最たるものだと個人的に思っていて（バレエとは、人間の体の非人間化であるという意味で）、それについてはまた別に記事を書きたいと思います。これは実際にバレエを習っているとよくわかります。２つ目は（言わずもがなかもしれませんが）第３幕で踊られるフランスとスワニルダの結婚を祝う様々な踊り、特にラストのスワニルダとフランツのパ・ド・ドゥ。第３幕はストーリーの展開はほとんどなく、ひたすら踊りの見せ場となっています。余談ですが、私が所属するバレエスタジオの昨年夏の発表会で『コッペリア』第３幕を上演しました。（自分は「祈り」を踊りました）『コッペリア』第３幕には、通常、「時」「祈り」「曙」「仕事」「鈴」「戦い」「平和」の７つの踊りがあり、子供から大人までが様々な種類の踊りに参加できるので、バレエの発表会にはもってこいのバレエなんですよね。主役を踊ってくださったのは牧阿佐美バレヱ団のソリスト米澤真弓さんと、スターダンサーズバレエ団の加藤大和さん。プロの方の踊りというのはレベルが違いすぎて、私たちはひたすらポカンと見ているしかないという感じでした。というわけで、もしよろしければ一度バレエ『コッペリア』をご覧になって見てください。
17Jan
- バレエ番組情報：Kバレエ『死霊の恋』（原作解説とバレエ作品レビュー）
  Kバレエカンパニー、熊川哲也振付『死霊の恋』がテレビ放映されます！2019年1月27日（日）：BS-TBSで放映予定番組は、制作ドキュメントと作品全編で構成されているそうです。■作品：『死霊の恋』■振付：熊川哲也■音楽：ショパン『ピアノ協奏曲第1番第1楽章』■出演：クラリモンド　浅川紫織ロミュオ―　堀内將平セラピオン　石橋奨也この作品は、１９世紀フランスの詩人テオフィル・ゴーチエが書いた同名の短編小説に、熊川さんが振り付けたものです。私も昨年２月に劇場に足を運びました。テオフィル・ゴーチエは、バレエ『ジゼル』の台本作者の一人で、１９世紀ロマンティックバレエの大物立役者です。ゴーチエによる『死霊の恋』は、カトリックの僧侶であるロミュオーが、実は既に亡くなって吸血鬼となってしまった美女クラリモンドと恋に落ちるというストーリー。吸血鬼というとネガティブな印象を受けるかもしれませんが、クラリモンドはロミュオーの血を吸って生命を得ることに罪悪感を感じるほどロミュオーを愛しているピュアな存在であり、ロミュオーもまたクラリモンドを心から愛しています。しかし、二人の仲は、ロミュオーの師である神父セラピオンによって引き裂かれてしまいます。原作の特徴は、本来恐ろしい存在であるはずの「吸血鬼」クラリモンドが決して醜悪な姿に描かれてはおらず、ラストで二人の仲を引き裂く神父セラピオンの方が、むしろ悪役のように描かれていること。吸血鬼であり邪悪な存在と思われがちなクラリモンドの方が、よほど「天使」のように描かれているのです。クラリモンドとセラピオンの描写の言葉を比べてみるとよくわかります。この事実は、「キリスト教的」なものよりも「異教的」なものを好んだゴーチエの芸術観が現れているのですが、それについては長くなるのでまたいずれ。さて、肝心の熊川さんによる『死霊の恋』について。もちろん設定等、原作と若干異なるところはありましたが、ロミュオーとクラリモンドのピュアな恋愛が描かれていることや、吸血鬼クラリモンドの美しさや哀しさが実にきめ細やかに表現されており、原作の趣旨をちゃんと取り込んで素晴らしい作品だと感じました！^_^ショパンの『ピアノ協奏曲第1番第1楽章』もストーリーと合っていて流石でした。見たのが一年前なのでだいぶ記憶が薄れていますが、前半で椅子を取り入れているところなど、コクトーによる「若者と死」を少し思わせるところもありましたね。浅川紫織さんの丁寧な踊りも素晴らしかった。将来に受け継がれる古典作品として残っていくのではないでしょうか？テレビ放映を見てから、また感想を書きたいと思います^_^
14Jan
- 1月のバレエ番組情報２（1月15日：Kバレエ）
  1月15日（火）深夜1時58分よりTBS「アカデミーナイトＧ」３０分の短い番組ですが、Kバレエカンパニーに関する情報を時々放送しています。今回は『ベートーヴェン第九』『アルルの女』の見所について解説があるようです^_^
10Jan
- 1月のバレエ番組情報（1月13日(日)：Wowow）
  1月のバレエ番組情報です。2019年1月13日（日）AM7:30- WOWOWライブバレエ☆プルミエール #14【特集】下町のくるみ割り人形【バレエの王子様】キム・セジョン(東京シティ・バレエ団)【大貫勇輔のバレエ・ボディメイキング】腹筋を鍛えるトレーニングWowowが見られる人はぜひ！^_^
28Dec
- 平成最後のバレエ番組情報
  平成最後のバレエ番組は...12月31日（月）［Eテレ］後9:20〜11:45『クラシック・ハイライト2018』http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=17103この１年間の音楽会の話題を振り返る番組です^_^今回は平成最後ということで、平成の30年間のダイジェストとなるそうです！どうぞお見逃しなく！
22Dec
- ☆12月バレエ番組情報☆チューリヒバレエ『くるみ割り人形とねずみの王様』
  ☆12月バレエ番組情報です☆　12月24日（月）（実際の日付は12月23日（日）深夜になります）午前0時00分～午前4時25分BSプレミアムチューリヒバレエ『くるみ割り人形とねずみの王様』＜出演＞ドロッセルマイヤー/ドミニクスラウコフスキーマリー/ミシェルウィレムスくるみ割り人形/王子/ドロッセルマイヤーのおい/ウィリアムムーアチューリヒバレエ団http://www4.nhk.or.jp/premium/
23Oct
- 10月バレエ番組情報：Kバレエ「ドン・キホーテ」／マチュー・ガニオドキュメンタリー
  直近のバレエ番組情報です！●10/23（火）深夜3時8分～ TBSKバレエカンパニー『ドン・キホーテ』Kバレエ恒例、TBS番組でのバレエ公演紹介。短い番組ですが、Kバレエ公演の見所がわかるのでオススメです。●10/24(水) 09:30-11:00 WOWOWライブマチュー・ガニオ　パリ・オペラ座の頂(字幕版)パリ・オペラ座のバレエダンサー、マチュー・ガニオの魅力に迫るドキュメンタリー。