私の知り合いが所属しているNBAバレエ団が、バレエ『コッペリア』全幕を上演するのでお知らせします。

NBAバレエ団アトリエ公演 『コッペリア〈全幕〉』

振付:アルチュール・サン=レオン
音楽:レオ・ドリーブ
原作:E・T・A・ホフマン

■日程:2019年3月27日(水)18:00開演
■会場:たましんRISURUホール 大ホール(立川)

 

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このバレエは、ドイツの幻想小説家ホフマンの小説『砂男』から題材をとったもので、コッペリアという名前の人間そっくりの自動人形が登場します。

 

簡単にいうと... 舞台はヨーロッパのとある村。村娘スワニルダは恋人フランツが、コッペリウスの家のバルコニーにいる娘コッペリアに心ひかれるのを気に病むが、コッペリアが人形であることを知り,2人はめでたく結婚するというストーリー。

 

原作『砂男』とはかなり異なるあらすじで、不気味な要素は全て取り去られた明るく楽しいバレエです。

 

今回のNBAバレエ団が上演するのは、1870年にパリ・オペラ座が初演したアルチュール・サン=レオン版ということで、原点に立ち返った振付のようです。

 

バレエは全3幕。私が個人的に見所だと思っているところは2つあって...

 

一つ目は、第2幕、コッペリウスの家に忍び込んだスワニルダが、自動人形コッペリアと服を取り替え、コッペリアになりすまして人形のふりをするシーン。

スワニルダが自動人形のふりをする踊りは、優れたダンサーが踊ると本当に人形にしか見えません。

 

私は、バレエというジャンルは、人間が「人形」を表現し得る最たるものだと個人的に思っていて(バレエとは、人間の体の非人間化であるという意味で)、それについてはまた別に記事を書きたいと思います。

これは実際にバレエを習っているとよくわかります。

 

2つ目は(言わずもがなかもしれませんが)第3幕で踊られるフランスとスワニルダの結婚を祝う様々な踊り、特にラストのスワニルダとフランツのパ・ド・ドゥ。

第3幕はストーリーの展開はほとんどなく、ひたすら踊りの見せ場となっています。

 

余談ですが、私が所属するバレエスタジオの昨年夏の発表会で『コッペリア』第3幕を上演しました。(自分は「祈り」を踊りました)

『コッペリア』第3幕には、通常、「時」「祈り」「曙」「仕事」「鈴」「戦い」「平和」の7つの踊りがあり、子供から大人までが様々な種類の踊りに参加できるので、バレエの発表会にはもってこいのバレエなんですよね。

 

主役を踊ってくださったのは牧阿佐美バレヱ団のソリスト米澤真弓さんと、スターダンサーズバレエ団の加藤大和さん。

プロの方の踊りというのはレベルが違いすぎて、私たちはひたすらポカンと見ているしかないという感じでした。

 

というわけで、もしよろしければ一度バレエ『コッペリア』をご覧になって見てください。