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foo-d 風土

自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

 

遊び来て

 凍てる杣屋に

  陽の沈む冬の日暮

 

 

震災30年 神戸ルミナリエ

私が初めて神戸に行ったのは中学生の時。六甲山ホテルに泊まり百万ドルの夜景と言われた神戸の街を見て、神戸の街へ行き、当時一番美味しいと言われていたユーハイムやゴンチャロフでスイーツを買ってもらいそれ以来神戸がとても好きになりました。
東京で大学生の時は彼女が神戸にいて、夏休みや冬休みにはバイトして金を貯め、神戸に何度も行き、更に就職してレディスバイヤーになると年に8回くらいは神戸のアパレルへブラウスや服の商談へ来ていました。 おしゃれでセンスが良い店が多く、輸入物のオシャレ小物やアンティーク、お菓子や料理も美味しく、そして様々な思い出の詰まった全てが大好きな街でした。

 1993年に仕事が変わりその後行く機会がないまま2年後の1995年1月17日 まるで特撮の様なニュース なんなのだと思ったら阪神淡路大震災。唖然として頭の中が真っ白。

 あんなに大好きな街だったからでしょう。何故か震災後の神戸を見るのが怖くて行けませんでした。
その大好きだった神戸が、震災30年 「神戸ルミナリエ」が今日1月24日から開始。
 やっと神戸に行ってきました。
  やはり昔とは随分変わっていましたが、所々良き時代の雰囲気も残っていて一安心。

 何箇所かある「神戸ルミナリエ」の会場ですが、私は東遊園地会場へ行きました。
 

 

 

光を見ていると数々の神戸の思い出が走馬灯の様に蘇り、涙が溢れていました。

ああ 来てよかった
 もうあんな悲惨な事は起きないで欲しいと心底思います。

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1995年1月17日午前5時46分。
「阪神・淡路大震災」が神戸の街を襲いました。マグニチュード7.3、最大震度7、死者6,434名、行方不明者3名、負傷者43,792名という極めて深刻な被害をもたらした大震災から30年の月日が経ちました。
 犠牲者への鎮魂と震災の記憶を後世に語り継ぐ、まちと市民の希望を象徴する行事として毎年「神戸ルミナリエ」が開催されてきました。

2025年は1月24日~2月2日迄
点灯時間 / 薄暮~21:30
開催場所
東遊園地、旧外国人居留地、メリケンパーク

 

 

1月18日はニコの誕生日

🎉🎉🎉🥂🍾㊗️🥩👏👏👏

 12歳になりました。

3匹の子供🐕と一緒にいます。

 

初春の

 月は十五夜

  白き峰

   紅に染まりし

     鄙の夕暮れ

 

 

 

 

 

 

 

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 中央アルプス全景 ひとときの紅

  恵那市三郷町

   2025/01/13 PM4:45

京都国立近代美術館

 天才工芸家の黒田辰秋展

 

黒田辰秋作品は、家具と漆芸ですが、特に家具は広い会場を必要とするので、大々的な展覧会は滅多に開催されません。 ですから、今回、京都国立近代美術館で12月17日から開催されるというので、何が何でも観なければとその週の12月21日、京都へいってきました。

 

 私が黒田辰秋をすごいと思ったのはまだ中学1年生の頃。

 私は小学生の頃から、京都で大きな美術展があるたびに鳥取県の倉吉から夜10時過ぎ発の京都夜行に乗って朝5時頃着で京都へよく行っていました。 早朝、清水寺やその他お寺巡り、展覧会を観てまた、夜京都夜行で倉吉へ帰るのですが、休憩には美味しい甘味処へ行っていて、「鍵善良房」に。名物のくずきりやわらび餅、ぜんざいなどを食べていました。

 

 (京都の「鍵善良房」は民芸好きは絶対訪れて甘いものを食べていただきたいお店です。)

 会場へ行く前には、まず、私が辰秋を好きになった巨大な吹き漆の棚に再会しようと祇園の鍵善へ。

 

鍵善良房の入り口

 

黒田辰秋デザイン

 

黒田辰秋27歳の作品
拭漆欅大飾棚(フキウルシケヤキオオカザリダナ

 初めて鍵善に行って暖簾をくぐると左側に天井までの壁一面を覆う重厚な総欅造り拭き漆の大飾棚がまず目に入りました。高さ2.5m幅4mもあろうかというとても巨大な大飾棚《拭漆欅大飾棚(フキウルシケヤキオオカザリダナ)》 。

流麗な木目や精巧な金具の一つひとつ、時を経ていっそう風格をたたえるその棚は、堂々として重厚で繊細で細部までキリッとしている。いつ見ても素晴らしい。とても素晴らしいものです。

 この見事さにびっくりし、子供ながら カッコイイと惚れ惚れしました。

 これは、鍵膳の十二代当主 、今西善造は 同世代の黒田辰秋のものづくりにほれ込み、辰秋27歳の時に注文し作成されたものだと聞いてその若さと力量に更に驚き、すごい人がいるものだと、益々好きになりました。

これが黒田辰秋作品との最初の出会いでした。

今西善造は店の内装をすべて任せたいと考えていたようです。

 「200年はもつから」と黒田は言ったそうで、この飾り棚の値段は家一軒分ほどもしたそうです。

 

河井寛次郎作品

 

 じっくりみて、くず切りを食べて会場へ。

 

 京都国立近代美術館での展覧会は、今後ここまで辰秋作品が揃った展示会はもうないだろうと思わせる位たくさんの作品、大作が沢山あった。

 

映画監督黒澤明が愛用した王様の椅子
この彫花文椅子は、存在感と重厚さから「王様の椅子」と呼ばれました。 黒田が自身の求める造形を家具セットで実現するためには、良質の分厚い真っ直ぐな板材が何枚も必要であり、また黒澤からは納期を定められていました。そこで黒田は岐阜県付知町、現在の中津川市に仕事場を設け、当時、家具制作に用いることが珍しかったナラ材を選択しています。

 

 

拭き漆で欅の表面と年輪の美しさを完全に生かし切った堂々とした家具達

個々の貝の微妙な色変化を生かした螺鈿

削りというかカッティングの素晴らしさ

やはり黒田辰秋!根っからの天才は違う!

 実物は凄い!

 

写真や図録で何十回みてもこの素晴らしさは表せないと 3時間も見ていた。

(写真は館内撮影禁止なので、ネット等に掲載されているものからチョイスしました。)

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黒田辰秋は

京都を拠点に活躍した漆芸家、木工家で、昭和45(1970)年には木工芸の分野において初めてとなる人間国宝に認定された日本を代表する木漆工芸家です。

 その作品は鋭く深く格好良く私も大好きな作家の一人で、私は彼の朱漆捻茶器も好きで、それを参考に陶器の天目釉ぐい呑みも作っているくらいです。

 柳宗悦・河井寛次郎などの民芸運動を一緒に 盛り上げた一人でもあります。

鍵善は陶芸家の河井寛次郎が近所で懇意にしており、よくお菓子を配達したという記録がありますし、黒田辰秋とも親しいお付き合いがありました。

柳宗悦と民芸の仲間で鍵善のくずきりを食べている写真も残っています。

だから、鍵善に黒田辰秋と寛次郎の作品が一緒にあるのはごく自然で何ら不思議でもないのですが、 お店の黒田辰秋の素晴らしい大飾棚に飾ってあるのは皆、河井寛次郎作品です。

これがまたよく合うんですね。

そして、黒田辰秋の大飾棚の中央に飾ってある扁壺の柄と横にある河井寛次郎の1937年47歳の扁壺2つが私の持っているものとソックリで、とても嬉しくなります。

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「鍵善良房」

 創業は江戸の享保年間。京都の花街・祇園の一角で京菓子をつくり続けて、特にくずきりが有名な和菓子屋さん。

一般の客を始め、茶人や僧侶の方々に菓子を供してきましたが、祇園という場所柄、お茶屋や料亭に出入りする文人墨客や旦那衆、さらには花街の女性たちにも広く好まれていました。

 戦後 店を再開したとき、武者小路実篤が屋号を揮毫し、水上勉の「くずきりは京の味の王者だと思う」という文や、岡部伊都子の随筆『園の賑わい』など、多くの作家が鍵膳について書いています。河井寛次郎とは懇意で河井寛次郎邸には、くずきり等よく出前もされていたそうです。

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京都国立近代美術館

生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―

2024.12.17 tue. - 03.02 sun.

小寒の
 寂の杣屋に
    黄金さす



 寒い一日 本日1月5日は小寒でした

これから一番寒くなる大寒に入っていきますが、まだ体が寒さに慣れていない小寒の寒さの方がいっそう寒さを感じるものです
  
こんな見窄らしい茅葺小屋にも夕日は黄金の様な光を差別なく注いでくださいます

 

 

 

 熱田神宮から3分ほどの近さで全12席という小さな店。

全国の寺社近くに蕎麦屋はつきもので、概ねどこもおいしくないものだが、こちらはきちんとした手打ち蕎麦と、蕎麦前、酒を置く良い店。

初詣に熱田神宮へ行くと毎回行くお店。

11時半オープンで11時20分に行くともう満席で、30分外で待つ。

 

 

 

注文は

海鮮と野菜天ぷら+十割蕎麦 (粗挽きにしていただく)2000円

辛味大根おろしざる(細挽十割そば)900円

 

蕎麦前

湯葉刺し

他はセットの天ぷらがある

日本酒

大那 純米超辛 800円

 

湯葉刺し

鰹ジュレだった

 

 大那 純米超辛

麹米:酒造好適米(栃木県那須)60%掛米:酒造好適米(栃木県那須)60%使用酵母とちぎ酵母(T-ND) 日本酒度+10 酸度1.6

 純米とあるが、磨き60%なので、純米吟醸クラスです。

酸度は並、旨み少々、ややキレイめの辛口で、甘すぎず蕎麦に合わせやすい飲みやすい酒。

 

 

 辛味大根おろしざる(細挽そば)

十割蕎麦 辛味大根で食べる用に多少は喉越しを考え細い方を選んだが、

細挽きと書いてあったが、普通の店の並より少し太め(写真の様に17本打ち 1.8mm位)

辛味大根は別の器で出されたが、これが良い。

辛味大根は辛さがさまざまで、飛び上がるほど辛いものからほどほどのもの、中には辛くないのに辛み大根で出す店もあり、ちょっと舐めてから合わせないとびっくりするものがあるからだ。

ちょっと甘めの辛味大根だった。

蕎麦と良く合う。

 

粗挽きは

その2倍位の太さ

玄そばからの挽きぐるみ

鬼殻入りの田舎蕎麦である。

鬼殻が入っていてざらつく微かな苦味に濃い蕎麦の旨みがあり、良い風味味わいだ

今日のこの蕎麦は田舎蕎麦では名古屋一だと思う。

産地は栃木の在来種 いいそば粉だ。

この栃木の在来種のそば粉を使った蕎麦がこの店でいつまで出せるかわからないが、これはうまい。

 以前は北海道の幌加内産のものばかりだったので、並のおいしさで目立たなかった。

しかし、昨年12月から十割蕎麦のみに変更されて、日本各地の在来種にこだわっているといわれた。

 蕎麦は、日本各地に少量ずつ残っている在来種があり、何百年も廃れずに生き残っていたつわものばかり、中にびっくりするほど美味いものがある。

 こうなると、今後が更に楽しみな店だ。 初詣だけでなく、普段も行く様になるだろう。

 …………………………

手打ちそば 天ぷら 那央人

名古屋市熱田区神宮2-2-8

052-681-7558

11:00~14:00(平日のみ)

11:00~15:00(土・日曜日、祝日)

【夜の営業】

17:30~20:30

※お蕎麦はなくなり次第終了

※ご予約は夜のみ承っております。

皆様明けましておめでとうございます。

旧年中は様々お世話になり ありがとうございました。

 

 私が遊び心で行っている

「物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石』」も、早いもので二十四年となります。

 美食家だった恩師に喜んでいただきたいと始めた蕎麦懐石ですが、わざわざお越しいただくのに、よそのお店でやっている様な料理ではつまらない。忙しすぎる先生に、心も体も元気になっていただきたいと、この地方の食材でどこにもない自分流の料理をお出ししようと始めました。

 

現代の世の中は下記の様になっています。

 1.農薬や化学肥料で甘やかされて育ち、味や栄養のなくなった不健康な現代野菜たち。

 2.食材本来の味より、加工しすぎたり、余分に調味料を使ったり、高級食材と高級食材を合わせれば美味しくなると単純に思い、手を入れすぎている料理。

 3.流通の発達と情報過多、疑心暗鬼で地方の固有種や自然の食材がどんどん忘れられ減っていき、日本中画一した食材。

 

これでは食べる人も不健康になってしまう。

料理は美味しくて健康も作っていくもの。

健康で生き生きした食材こそ重要。

厳しい暑さや寒さを自力で生きてきた自然や無農薬有機食材には活力があり個性がある。

日本の四季は二十四節気七十二天候

52週よりも多い七十二回の季節変化のある素晴らしい日本には、その都度新しい芽生えがあり新しい花、新しい食材がうまれる

一木一草全てのものが生きていて、すべてに個性がある。

季節を大切に一木一草個性を生かし

 素直にそれらの「素」を大切にした

  素朴な料理を

これからも遊び心で楽しみながら作っていこうと思います。

 

 

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世の中あまりにも知らないことばかり、

 生涯学生

 食、芸術、大自然

ほんのわずか一歩づつでも

 美の世界を楽しみ勉強していきたいと思います。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 年越し蕎麦はたべられましたか

 

 普段は「物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石』」に、東京や大阪、名古屋など日本各地から恵那までお出かけいただき本当にありがとうございます。

懐石では自家石臼手挽きで日本一粗挽きの超々粗挽き十割蕎麦を限定4名様分だけ打っていますが、年越しそばは、それより少し粒子は細かいですが、こだわりの手打蕎麦屋さん用の製粉会社の最高級粗挽き蕎麦粉を使い、旨味を最大に引き出したいので、手打ちそば屋さんの太打ちより更に太打ちにして数十人前ほど打ちます。

蕎麦粉は全て八ヶ岳山麓産の高級新蕎麦です。

 

 この時期に新蕎麦?っと思われる方も多いと思いますが、秋に採りたての新蕎麦は色と香りは良いのですが、旨味がまだ乗っていません。だから私は秋に新蕎麦は使いません。

使うのは数ヶ月寝かせて熟成し、新そばがようやく美味しくなる今、丁度年末からです。

 

 1種類だけ打つ方が楽ですが、それではつまらない。周之介っぽくないので、3種類の蕎麦を打つことにします。

年越し蕎麦は皆さんご家族で食べられるのですから、食べ比べをしていただいた方が楽しいに決まっていますよね。

3人前以上をお求めの方には食べ比べできる様に三種類をお渡しします。

沢山の量を打つには麺棒は1本ではなく3本使わなければ打てません。 一年ぶりの3本棒での蕎麦打ちです。

 

メインの綿棒は魔法の麺棒。

そばを捏ねて丸くのばしたものを四角に伸ばすときの角出しをしなくても良い魔法の麺棒です。

 

太打ちの方が蕎麦の旨味がよく出るので、どれも手打ち蕎麦屋さんより随分太くしてあります。

喉越しを捨てて旨みだけに特化した、噛み締めて食べるとても珍しい太打ちで旨みたっぷりの年越し蕎麦です。

とても珍しい太打ちで旨みたっぷりの年越し蕎麦です。

 

 

今年の年越し蕎麦は

★1、バランスの良い上品な粗挽き蕎麦

玄ソバから鬼殻を取った丸抜きを、大きさ別に味の強い小粒までを9種類に分け、3種類の石臼で製粉された石臼製粉技術の粋を極めた蕎麦で、苦みのない、風味・甘み・絶妙なコシの三拍子揃った上品で優しい最高級の粗挽きそば粉です。3つの内これが一番細いですが、超粗挽き太打ちを出される蕎麦屋さん蕎麦位の太さに近く切り、食べやすさともっちり感の両方を出しました。

★2、粗挽き田舎蕎麦 (少し黒っぽい蕎麦)

玄ソバ(鬼殻のついたそばの実)を、殻付きのまま大型石臼挽きし、鬼殻で黒めの星(黒い点々)が入り、ザラついた超粗挽き粉。透明感があり、プリンとした食感、野趣あふれる田舎風蕎麦。

これを★1の蕎麦より太く切り、ザラザラっとして鬼殻の微妙な苦味の入った田舎蕎麦らしい味香りを増幅させました。

★3、超々粗挽き蕎麦(一番太い蕎麦)

玄ソバから鬼殻を取った丸抜きを特殊石臼製粉で、手挽き石臼と同様な粒度分布の超粗挽き粉。

香りよく、旨味の強い超粗挽き蕎麦です。

これを最大の太さに切り、噛み締めながら食べていただきますと蕎麦の香りとモッチモチで口の中がとっても甘く旨く

ギュッとして噛めば噛むほど甘旨みが出てくる。これが本当の蕎麦の味ということを実感していただけることでしょう。

さて、お持ち帰りの皆様、噛み締めて食べる蕎麦のお味はいかがだったでしょうか。

上記 超々粗挽き十割蕎麦を二日間に渡り、叩き打ち(超粗挽き粉でつなぎなしの十割蕎麦なので、蕎麦屋さんの様に綿棒で伸ばすだけでは繋がらず、伸ばした所全てを手で叩き決着させ、また伸ばし叩くという方法)で数十名分作ったので、両手が筋肉痛ですが、心地よい疲労です。

さて、33年もの(1991年醸造常温保存)の超古酒と、8年ものの十旭日 生酛純米に3種類の蕎麦を肴に年越しをしましょう。

 33年ものは、出来がすごく良くて、シャラン産の鴨やヒレステーキ、更にこの旨みたっぷりの太すぎる蕎麦にとてもよく合います。 幸せですね。

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来年もまた積極的に動き続け 精一杯楽しみたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

皆様 どうぞ良いお年をお迎えください。

京都駅すぐ近くの小さなビルの地下に「御酒 京鴨料理 たかひとり」というカウンター7席だけの小さな店があります。

 京都の食材と京都の酒に特化して、気の利いた料理といい酒をリーズナブルな値段で提供している。そして、名古屋へ帰る新幹線の発車10分前に店を出れば十分という良い立地にある。超人気店なので、事前予約して今回もまた訪問。

 

席について

  京菜おひたしに醤油もろみそ、京鴨の鴨葱豆腐、鴨肝たまり漬けなどを注文し、お酒は何にとメニューを見たら

「古酒 年代別 値時価」と書かれている。

 

 私は自宅にある日本酒50種類位の内、六割が古酒という大の古酒好きで、自宅で一番古いのは39年熟成で1985年の貴醸酒原酒があるが、30年以上熟成の超古酒は6種類ある。

 

 そこで、この店はどれぐらいの年代のものがあるか聞いてみた。

 一番古いものは

招徳 昭和62年(1987年)醸造 純米大吟醸 

米・米麹 精米歩合42% アルコール度16% 瓶詰め2024年8月

 

 倉庫の冷暗所で少量だけ長年熟成させた限定品で、酒屋には出荷されないものを亭主が直接分けていただいたそうです。

ラベルは新しいから今年2024年8月に貼ったようです。

 37年熟成でグラス1杯(ぐい呑み位75mℓ位) 4500円とある。

 

 結構高い値段だね。

 

しかしこれも味次第だから、どんなものか飲んでみました。

1987年醸造37年熟成させて薄い琥珀色の純米大吟醸超古酒

 日本酒古酒は「老香(ひねか)」といって少しすえたような劣化の臭いを指す名称がありますが、老香はなく、また、日本酒古酒は紹興酒に似ていると言われますが、紹興酒特有の複雑微妙な焦げ感、酸味、苦味、エグ味の様な香りは弱く、微かに小豆や杏、夏目が感じられ、酸味、苦味、エグ味はとても弱く日本酒っぽさは優しく引いて少しスモークで、軽い甘さと上品さ、とても良くできた超古酒だ。いい味だ。

 言い方を変えると、

 30年物の角も取れふくよかな味わいの紹興酒15%

 30年もの円熟の味のブランデー15%

 日本酒 米は山田錦ではなく五百万石 精米歩合50%以下で 6合酵母 甘さ控えめできれいめ純米大吟醸を10年以上寝かせた辛口古酒70%

をブレンドし、香りを抑え味も少し軽くしたという感じの味わい。

いい味だ。

 とても出来の良い食中酒として、血の多い鴨などにも合ういい酒でした。

牛A5のヒレすてーきなどにもよく合いそうな感じ。

 

そしてこれは、なんと 秋に私のところに来た1991年醸造の33年物超古酒に味がそっくり。

驚いてしまった。

 私の友人の屋敷の倉庫に33年もの間忘れられていたものをゆずっていただいたもので、1991年の愛知県K市の市長選挙で友人のご主人が当選された時の祝い酒4種類。あまりにも古くて紙のエチケット(ラベル)は取れてしまって何もついていないが、瓶の栓についているマークでメーカー名だけは判明したが他は不明。 記念品なので、普通酒ではなくて、純米酒や吟醸酒や大吟醸の特定名称酒だろうと思われるが、飲みながら仕込米や精米歩合、酵母などを予想した。

 

これらが先ほどの招徳の様にとても素晴らしい味に熟成していました。

 家で飲み、様々考察し、グラス1杯(ぐい呑み位75mℓ位) 1杯3000円くらいかとは思っていましたが、

「たかひとり」で飲んだ同じ様な味の招徳は37年熟成でグラス1杯4500円。

私のものは33年熟成で4年の違いはあるが、そっくりな味なので1杯4000円くらいの感じでしょうか。

思っていた以上にこの熟成は高級品であることが判明しました。

 写真の小瓶以外に1.8ℓ瓶で4本ほど手元にあるが、「物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石』」に来られたお客様へペアリングでお飲みいただきながら、この半分 2本以上はあと7年プチプチで包んで常温で寝かせて40年ものとする予定ですが、どこまで美味しくなるか、

そして、更に1本は十年寝かし、50年熟成ならどんな味わいになるか とても楽しみです