美味なる超古酒 | foo-d 風土

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京都駅すぐ近くの小さなビルの地下に「御酒 京鴨料理 たかひとり」というカウンター7席だけの小さな店があります。

 京都の食材と京都の酒に特化して、気の利いた料理といい酒をリーズナブルな値段で提供している。そして、名古屋へ帰る新幹線の発車10分前に店を出れば十分という良い立地にある。超人気店なので、事前予約して今回もまた訪問。

 

席について

  京菜おひたしに醤油もろみそ、京鴨の鴨葱豆腐、鴨肝たまり漬けなどを注文し、お酒は何にとメニューを見たら

「古酒 年代別 値時価」と書かれている。

 

 私は自宅にある日本酒50種類位の内、六割が古酒という大の古酒好きで、自宅で一番古いのは39年熟成で1985年の貴醸酒原酒があるが、30年以上熟成の超古酒は6種類ある。

 

 そこで、この店はどれぐらいの年代のものがあるか聞いてみた。

 一番古いものは

招徳 昭和62年(1987年)醸造 純米大吟醸 

米・米麹 精米歩合42% アルコール度16% 瓶詰め2024年8月

 

 倉庫の冷暗所で少量だけ長年熟成させた限定品で、酒屋には出荷されないものを亭主が直接分けていただいたそうです。

ラベルは新しいから今年2024年8月に貼ったようです。

 37年熟成でグラス1杯(ぐい呑み位75mℓ位) 4500円とある。

 

 結構高い値段だね。

 

しかしこれも味次第だから、どんなものか飲んでみました。

1987年醸造37年熟成させて薄い琥珀色の純米大吟醸超古酒

 日本酒古酒は「老香(ひねか)」といって少しすえたような劣化の臭いを指す名称がありますが、老香はなく、また、日本酒古酒は紹興酒に似ていると言われますが、紹興酒特有の複雑微妙な焦げ感、酸味、苦味、エグ味の様な香りは弱く、微かに小豆や杏、夏目が感じられ、酸味、苦味、エグ味はとても弱く日本酒っぽさは優しく引いて少しスモークで、軽い甘さと上品さ、とても良くできた超古酒だ。いい味だ。

 言い方を変えると、

 30年物の角も取れふくよかな味わいの紹興酒15%

 30年もの円熟の味のブランデー15%

 日本酒 米は山田錦ではなく五百万石 精米歩合50%以下で 6合酵母 甘さ控えめできれいめ純米大吟醸を10年以上寝かせた辛口古酒70%

をブレンドし、香りを抑え味も少し軽くしたという感じの味わい。

いい味だ。

 とても出来の良い食中酒として、血の多い鴨などにも合ういい酒でした。

牛A5のヒレすてーきなどにもよく合いそうな感じ。

 

そしてこれは、なんと 秋に私のところに来た1991年醸造の33年物超古酒に味がそっくり。

驚いてしまった。

 私の友人の屋敷の倉庫に33年もの間忘れられていたものをゆずっていただいたもので、1991年の愛知県K市の市長選挙で友人のご主人が当選された時の祝い酒4種類。あまりにも古くて紙のエチケット(ラベル)は取れてしまって何もついていないが、瓶の栓についているマークでメーカー名だけは判明したが他は不明。 記念品なので、普通酒ではなくて、純米酒や吟醸酒や大吟醸の特定名称酒だろうと思われるが、飲みながら仕込米や精米歩合、酵母などを予想した。

 

これらが先ほどの招徳の様にとても素晴らしい味に熟成していました。

 家で飲み、様々考察し、グラス1杯(ぐい呑み位75mℓ位) 1杯3000円くらいかとは思っていましたが、

「たかひとり」で飲んだ同じ様な味の招徳は37年熟成でグラス1杯4500円。

私のものは33年熟成で4年の違いはあるが、そっくりな味なので1杯4000円くらいの感じでしょうか。

思っていた以上にこの熟成は高級品であることが判明しました。

 写真の小瓶以外に1.8ℓ瓶で4本ほど手元にあるが、「物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石』」に来られたお客様へペアリングでお飲みいただきながら、この半分 2本以上はあと7年プチプチで包んで常温で寝かせて40年ものとする予定ですが、どこまで美味しくなるか、

そして、更に1本は十年寝かし、50年熟成ならどんな味わいになるか とても楽しみです