都知事選のときに共生新党を設立し、参議院選にも出馬するなど精力的な活動をしてきましたが、73歳という年齢には勝てなかったのでしょうか。
黒川紀章氏は、国立新美術館などを設計したほか、海外でもゴッホ美術館新館などの設計を手掛けグローバルに活躍していた建築家でした。
ところで、世界的に見て、日本は建築家の地位というかポジションはあまり高くない気がします。
例えば皆さんが知っている建築家ってどれぐらいいるのでしょうか?
日本で活躍する建築家は大きく分けて、東大系、早稲田系、芸大系、その他に分かれます。
東大系では都庁の設計を手掛けた丹下健三は、それなりの知名度があるでしょうか。
他には幕張メッセの槇文彦、つくばセンタービルの磯崎新、せんだいメディアテークの伊藤豊雄、M2の隈研吾などがいます。
早稲田系では、ホテル・ソフィテル東京の菊竹清訓を筆頭に、リアスアーク美術館の石山修武、湘南台文化センターの長谷川逸子、世田谷美術館の内井昭蔵などがいます。
芸大系では、重鎮である皇居新宮殿の吉村順三、ザ・プリンス軽井沢の清家清、宮脇壇などがいます。
その他系では、大学を卒業していない安藤忠雄、海外の大学を出た鈴木エドワードなどがいます。
知名度という点では、その個性から安藤忠雄が一番でしょうか。
安藤忠雄は元ボクサーであり、打ちっ放しコンクリートの流行で一世を風靡したこともあります。
作品では、大阪の住吉の長屋、兵庫の六甲の集合住宅、北海道の水の教会などが有名で、最近では表参道ヒルズを手掛けました。
ちなみに、私の家の近くにある通称「安藤ストリート」と呼ばれる仙川の再開発地区の中でも安藤忠雄の東京アートミュージアムやシティハウス仙川(マンション)が建てられました。
ただこれらの作品には、個人的には安藤らしさがあまり出ているとは思えず、安藤氏本人ではなく建築事務所のスタッフの設計、安藤氏監修によるものと思われます。
日本においても、安藤氏のような独創的な建築家がたくさん出てきて、建築家という職業が注目を浴びる時代が来れば良いなと思います。

