こんばんは、守田矩子（もりたのりこ）です。
2021年12月23日、母が永眠しました。
享年86歳でした。
亡くなる4日前、
介護施設に面会に行った際は、
顔色も良く、とても元気だったので、
正直、驚きました。
しかし、病気で長く患うこともなく、
入院することもなく、
誰にも迷惑をかけず、
苦しい想いもしないで、
静かに自分の部屋で息を引き取った母は
見事な最後を遂げたとしか言いようがありません。
介護施設にいたおかげで、
心肺停止後、すぐに発見してもらえて
適切な処置もして頂けましたし。
もし、今も家で独り暮らしをしていたままなら、
発見が遅れ、死後何日も、
そのままだったかもしれません。
12/24（金）に、様々な段取りを決め、
25日（土）がお通夜、
26日（日）が告別式だったため、
ダーリンはじめ、会社勤めの参列者の方にも
最適な日程で葬儀に参列してもらうことが出来て、
とても助かりました。
母は、寝たきりになることもなく、
施設に入ってからは、
認知症が進むこともありませんでした。
徳の高い人は、誰にも迷惑をかけず、
こんな風に人生の幕を閉じられるのだと、
我が母ながら感心しました。
さて、施設から連絡を受け、
救急搬送された病院に駆けつけ、
母の遺体を目の前にした時、
あまりに穏やかな顔で、
眠っているようにしか見えませんでした。
しかし、私は、「命」の抜けた目の前の肉体は、
ただの「物質」なのだと実感しました。
ですので、感情に飲み込まれて取り乱したり、
精神が不安定になることもありませんでした。
明想を続けていたおかげで、
「肉体」と「命」を、切り離して
考えられるようになっていたからです。
明想を通して知ったのですが、人間は、
・質量である「肉体」と
・エネルギーである「魂」
で出来ています。
（肉体から抜け出ると、「魂」は「命」に戻ります）
母の「肉体」は消えても、
「命」は消えることがありませんので、
何も失ってはいないのですね。
コロナ期間中は、
施設への面会が中止されていたため、
私は8か月間、母に会うことが出来ませんでした。
ですので、電話で話をするのみでした。
11月から面会が再開されたものの、
母のお部屋に入ることは出来ず、
施設の玄関先での15分程度の
面会のみが許されました。
「肉体」という制限があることで、
なかなか母と会うことが出来なかったのですね。
しかし、今、「肉体」という制限から自由になったことで、
私は、いつでも母と一緒に居られます。
母が生きていてくれるのは嬉しいことです。
しかし、
・どんどんボケていったら不安になるだろうなぁ。。。
・オムツとかになったら嫌だろうなぁ。。。
・新しい入歯は、大丈夫かな？
・足の爪って、切ってもらっているんだっけ？
・入所資金が尽きたらどうしようか。。。
などなど、心配すればキリがありませんでした。
が、今後一切、私は、その仮想である「心配」に
エネルギーを注ぐ必要がなくなりました。
今の私にとって、これは、とても有難いことです。
母のお腹にいた頃は、母子一体だった母と私。
成長と共に、境界線が出来て、
私が結婚したことで、ようやく、完全な
母子分離が出来た母と私。
母の死後、再び、母子一体になったことを感じます。
私の命と母の命は、
もともと分けられないひとつのものです。
「肉体」という分離した物質がなくなったことで
境界線が消えました。
これは、母と私の関係の「結び直し」です。
「お母さん、大好き」
「お母さん、産んでくれてありがとう！」
「お母さん、育ててくれてありがとう！」
「お母さんの娘で良かった」
これらはすべて、生前に伝えていたので、
母に対しては、何の後悔も想い残しもありません。
さて、葬儀中は泣かなかった私ですが、
告別式の最後、喪主である弟の挨拶を聞いて
涙が溢れました。
「母の人生は、決して平坦なものではなく、
苦難と困難の連続でした。
母には、その困難を乗り越える勇気がありました。
私たちは、その勇気を引き継いでいきたいです」
と、弟は語ってくれました。
悲しくて泣いたのではありません。
流れたのは、歓喜の涙でした。
無口な弟が、母の本質を言葉にしてくれて
本当に嬉しかった。
私が3歳の頃、父が失踪しましたが、
母は、私と弟を女手ひとつで育て上げ、
必要な教育を与えてくれたおかがで、
私たち兄弟は、自立して、
現在、豊かに生活が出来ています。
また、母は、38歳で末期ガンを宣告されますが、
智慧と賢さで、ガンを克服しました。
人の死は、早すぎても、遅すぎても、
周囲に悲しみや不安を与えると思いますが、
母は、これ以上ないピッタリのタイミングで
命に還っていったと感じます。
大好きなお母さん、あなたは最高です。
あなたから受け継いだ勇気を大切にします。
今までありがとう(#^^#)
母のコント劇場 完！
※（過去の同シリーズ）↓
「深刻よりユーモア（母のコント劇場（２））」
「深刻よりユーモア（母のコント劇場（３））－無駄買いか備蓄か？」
「深刻よりユーモア（母のコント劇場（４））－カレーが過ぎる(≧▽≦)」
「助けて」が言えたー深刻よりユーモア（母のコント劇場（５））」
「母が別人に！ー深刻よりユーモア（母のコント劇場（６））」
「認知症って、何のためにあるんでしょう？」
「拾う神ー深刻よりユーモア（母のコント劇場（７））」
「お母さん、凄っ！ー深刻よりユーモア（母のコント劇場（８））」
「認知症は、5次元からの使者？ー深刻よりユーモア（母のコント劇場（9））」
「三食昼寝付きー深刻よりユーモア（母のコント劇場（10））」
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