(『後編』から つづく。)
またまた繰り返しになりますが・・・。
“ 一目惚れ “ で購入した
『Fender PLAYER PLUS STRATOCASTER (Tequila Sunrise)』
のピックガードを、「見た目重視」で換装したい。
・・・ってゆーか、一度交換したけど結果に満足出来なかったので、改めて。
これまでの経緯。
現在の状態が ↓ こちら。
「白/1P」の要件は満たしたものの このサードパーティ製のピックガード、
~ 厚い / 端面がテーパー状 / 素材に “ 透け感 “ あり
という点が どうやら私の好みには合致していなかったと気付く。
あと、ボリュームノブがピックアップのビス頭と干渉してるし・・・。
当連載記事は そもそもそんなに長々と書く話題だとも思っておりませんでしたが、完全に段取りが狂って 前回の『後編』で終われなかったので、苦肉の策で『後-後編』ということにしてしまいます。
(それでも終われなかったらどうしよう・・・。)
あ、因みに。
前回の「名古屋 矢場公園の “ ぬかるみ “ 」のネタは割と気に入ってたんですが、 先日 3年振りくらいに現地を訪れたら すっかり「ぬかるまない仕様」にアップグレードされておりました。
↑ 舗装っぽい仕上がりに。
現行機種の『’72』仕様準拠のビス穴に合う『’57』仕様ピックガードが見付からない・・・ってゆーか、それは既に『’57』仕様ではないのですが。
ちょっと粘ってネットで探していたら、基本『’57』を踏襲しつつ、「取り付け用のビス穴だけが未加工」というものを発見。
https://www.guitarworks.jp/fs/guitar/g00/690-W
通販サイトの商品情報には
~ ●外周はナナメに面取りしていません(直角になっています)
と明記されているのでそこは大丈夫。
ただ、素材の “ 透け感 “ までは確認出来ないのでとにかく購入してみるしかない。前回のリプレイス用「白/1P」(↓ 画像上側)はそこで失敗したのでちょっとドキドキです。
画像の下側が今回購入した「白/1P」のもの。(保護フィルムは着いたまま。)
“ 透け感 “ の無いしっかりとした白で一安心。
実はこのピックガード、表面は角が痛くないように糸面取りが施されているため 正確には完全に「直角」ではないのですが、丁寧な仕上げで好感持てます。
そして、こちら ↓ は画像下側が元々のオリジナルの「白/3P」。改めて比べてみるとオフホワイト寄りの白でした。
デフォルト状態に感じたイマイチ スッキリしない印象は、どうやら「3P」だけが原因ではなかったことに今更ながら気付きました。
再リプレイス用の部品購入先の『ギターワークス』さん ラインナップには他にも「輪郭の切り出しのみ」とか「P.U. のレイアウトだけ未加工」なんてのもあって、例えば好みで SSH に変更したりというニーズに応える製品が存在しておりました。
あと、「輪郭と 3シングル P.U. の穴のみ加工済み」というのもあって、ビス穴とコントロール類のレイアウトが自由というタイプのものも。
これらを自分で追加加工する状況をイメージすると、まあ、ビス穴はなんとかなるでしょう。(皿ビス加工はちょっと面倒ですけど。)
あと、ピックアップの穴は私にはかな~りハードル高いですが、相当気合を入れて頑張れば 多少見栄えがアレでも全く不可能というわけでもない・・・はず。
ただ。
ストラトのレバー式 P.U.セレクタSW 用のスリットは絶対にムリ!
・・・と思っていたら、ぬあんと “ それ “ の加工のための刃面が薄~いヤスリが紹介されているではないか!
一瞬 心が揺らぎましたが、自らそんな『泥沼』にハマりに行ったら二度と這い出しては来れなくなるので 、そこは思い留まって「ビス穴のみ未加工」のタイプで手を打つことにいたしました。
そのためには今は亡き「矢場公園の “ ぬかるみ “ 」相当のこれ ↓ は必要ですけど・・・。
https://www.guitarworks.jp/fs/guitar/a09/470
ハンディタイプの皿ビス加工用の面取りリーマーです。
この「ビス穴のみ未加工」というピックガードは、恐らく一般的なリプレイス用需要としては
~ 同じ『’57』仕様を謳っていてもメーカーごとにビミョ~に位置がズレていたり/或いは純正の場合であっても時代や個体差でピッタリとは合わない。
といった向きの対策用かと思われます。穴同士がビミョ~にズレている方が いちいち埋めてから開け直さねばならなくてむしろ面倒だと思うので、だったら本体側の穴には触れずにピックガードの方を加工すればよいという発想かと。
ということで、実際に加工してみます。
まずはオリジナルのピックガードからビス穴の位置を写し取ります。
現在取り付けてあるリプレイス用はネックの逃がしの喰い込み量が足りないという問題があったので、そっち側は信用せずにブリッジ側を基準に位置を決めます。
この状態でとりあえずネック側も問題なさそうに見えます。
もし加工が必要になった場合はこっちの方が仕上げが雑でも指板に隠れてしまうので楽です。
センタポンチを打ったところに慎重に合わせて 4mm 穴まで加工。
更に、ハンドリーマーでグリグリっと一通り皿ビス加工完了。
仮置きしてみると、今回もネックの喰い込み量が足りていない!
ってことは、やっぱりオリジナルのピックガード自体がムリ嵌め状態だったってことなのね・・・。
結局 今回もヤスリで加工。(青ペン部分を落とす。)
あとひとつ。
いや、3つか・・・。
ポットが USA 仕様なのに対して、今回のピックガードは穴が一回り小さい国産仕様なので、別のテーパーリーマーで ここもひと刳りいたします。
(30年来愛用の(?)リーマーがサビサビですが。)
ひとまず ↓ こんな感じに。
べろろ~ん。
ビス止め完了。
再リプレイスに際してアッセンブリー周りのビスも新調いたしました。
というのも『’72』準拠は ピックアップ の吊り下げ用と/P.U.セレクタSW 用のビス共に「ナベ頭」なのに対し『’57』は「丸皿頭」仕様で、新規調達のピックガードは皿加工が施されているので。
「見た目」でいうと私は「丸皿」の方が断然好みなので、眺めてニヤニヤしてしまう。
せっかくなので更にニヤニヤ度アップのステンレスビスに統一しました。
手持ちの ジャパン『’57』リイシュー を見ると外周の取り付け用ビスの頭が一回り大きいのですが、今回は木部への負荷も鑑みて素直に「フェンダータイプ」と謳われているものを購入いたしました。
そうそう。
余談ですが、以前 本体の中を覗いて気になっていた点。
キャビティが黒い塗料で塗られていたので、「もしや、導電性塗料?」と思ってました。
テスターを当ててみたら、確かに導通ありでした。
今回の再リプレイス用ピックガードは、ポット と SW 周辺のみがアルミ箔処理されてます。(裏側。)
オリジナルと 1回目のリプレイス用はピックアップ周辺までアルミ箔でカバーされてました。
この辺のノイズシールド策って、あまり実地で比較をしたことがないのでどの程度効果があるのかよく分かっておりません。
とはいえ、メーカーがわざわざコスト&手間を掛けてまでやってるってことは、「効果が実証されている」のか/或いは 少なくとも「効果があると信じられている」ってことですね、きっと。
バックパネルは 1回目リプレイスの時にセットで購入したものを そのまま据え置き。
従って「白/1P/テーパー加工」で、且つ “ 透け感 “ ありの状態です。
(ここはそんなに拘っていないので。)
で、完成です。
う~~~む。
まだ何かが違う・・・。
改めて。
私の中の『好きなストラト』の基準が ジャパンの『’57』リイシュー に凝り固まり過ぎているのを再認識いたしました。
具体的には・・・。
今回の再リプレイス品でも「白/1P」に関しては要件を充分に満たしているはずなのですが、意外にも「ビスの本数と位置」が見た目の印象に大きく作用することが発覚。(← あくまで私の内部的な問題。)
つまりは、外周の取り付け用ビスが追加されたところの「 “ せっかくの “ 白さ」が失われてしまっている。ここはむしろ “ 浮き “ に目を瞑ってでも『’57』に合わせたい。
あと、前述の同ビスのサイズもやっぱり一回り大きくしたいな~。
このままだと、妙にぎゅ~~と押し込められている感があって ちょっと息苦しい気が・・・って全く伝わらないと思いますけど。
この 手持ちの『’57』リイシュー が公証的に 正しいのか/否か はこの際どうでもよくて、結局のところは「この個体に寄せたい」ってことなのだな~と。
当面はこのままだとは思いますが、機を見てピックガードを「再々リプレイス」しようかと。
恐らく基本的には今回と同じ手法で『’57』準拠のビス位置を再現する形に。(SW の脇だけ本体に追加のビス穴加工になるかと思います。)
その際、実用的にちょっと気になるところも一緒に修正してしまおうかと思います。
P.U.セレクター を 3P式 で「F/F+R/R」接続にして、ポットSW で センターP.U. を ON/OFF 出来る仕様に変更したい。
ということで、またまた終われませんでした。(← 完全に私の都合ですけど。)
次回の時期とタイトルはよく分かりませんが、多分続くと思います。
(づづく・・・はず。)
■ FJスズキ ■