(『前編』から つづく。)
“ 一目惚れ “ で購入したギター、
『Fender PLAYER PLUS STRATOCASTER (Tequila Sunrise)』
の件。
購入前から仕様的に気になっていたところが 2箇所ありまして、早速手を入れております。
[1] ピックガードを「白/3プライ」→「白/1プライ」に換装
[2] トーン兼用の フロントP.U. ON/OFF スイッチを「PUSH/PULL」→「PUSH/PUSH」に変更
では、まず[1]の方から。
『前編』にて書きましたが、「私の好きな ストラト」の要件、
・ ポップな単色/ソリッドカラー
・ メイプル ワンピースネック
・ 3シングル P.U.
・ 白ピックガード/1プライ
・ スモールヘッド
というのがあります。
必ずしも “ 絶対 “ ではありませんが、やはり「見た目重視」の立場からはそれぞれ重要な要素ではあります。
今回購入した機種、ピックガードは「白/3プライ」です。
これを「白/1プライ」に換えたい。
ストラトキャスター のピックガードは大きく分けて 3タイプと認識しております。限定要素の強い材質替えや/レイアウトのバリエーションみたいなものは別として、スタンダードなタイプは採用された年代で「’57/’62/’72」という区分けが一般的・・・だと思っております。実際はもっと細かい区分けもある様ですが、系統立ててまとまった情報が見付からなかったのでまずは ↓ こちら。
勝手にリンクさせていただきますが、3タイプ別の取り付けビスの位置の違い。
◆ VANDY GUITARのブログ / ストラト用ピックガード ST57, ST62, ST72の違い
あと、
◆「’57」:1プライ(1層)/薄い(1.8mmくらい)/端面=垂直
◆ 「’62/’72 」: 3プライ(3層)/厚い(2.2mmくらい)/端面=テーパー
というのが基本だと思います。
恐らく現行の機種に採用されているのは「’72」に準拠したもので、「’57/’62」はリイシューモデルなど公証的に “ 当時と同じ仕様 “ を再現する場合以外には使われていないと思います。
ざっと見渡した限り ストラト のピックガードは元々は原則「白」で、散見される「黒/ゴールドアルマイト/べっ甲柄」などは限定仕様や/後の時代にバリエーションとして追加されたものだったのではなかろうかと思います。
私的には「’57」タイプの「白」が好みで、薄くて垂直にカットされた端面がポップなボディ色とのコントラストが際立ってよいな~と思っております。(結局は「見た目」の好み。)
但し、欠点としてはビス止め間隔の遠いところが浮き上がりがち。
ピックを挟んでいる人は 多分ここを使っていると思います。
後に「’62」でビスの追加で浮きを抑えると同時に 3プライ化で厚みを増しています。
「白/黒/白」の 3層で、端面をテーパー状にカットすることで中央に黒いストライプが走ってデザイン上のアクセントになっています。
更に「’72」でセンターP.U. 脇のビス位置が一箇所変更されて、より浮きが抑えらたということかと。
因みに、表が「黒」の場合は「黒/白/黒」です。
これらは工業製品としての “ 改良 “ の結果と解釈出来ますが、後発のものがより優れているかというと必ずしもそうとは限らないのは世の理。
例えばコストダウンによる “ 改悪 “ などは元より、工業製品的には経時による “ 劣化 “ であっても 「音」や「見た目」に関しては “ 枯れ “ とか “ 味わい “ といった領域で個人的な好み(主観)が絡んで来るので もう何が正解なのか分かりません。
殊 ストラト に関してはこのピックガードの面積からして、仕様によって音にも少なからず影響はあると思います。
ボディの塗膜の 厚みや/硬さ で音が変わると言われるくらいなので、これだけデカいピックガードの 厚みの違い(= 重量の違い)とか/材質/ボディへの密着度合い などが鳴りに影響しないはずがない。
・・・と思いますが、例によって私の耳では分かりません。
で。
やっぱり「見た目重視」でデフォルト仕様の「3プライ」を「1プライ」に換装したい。
ひとまず フェンダー 純正パーツで
〜 「’72」のビス穴仕様で「白/1プライ」
をネットで探してみましたが、案の定そんなものは存在しない。
一旦は 元のビス穴(「’72」)を無視して「’57」をそのまま被せてしまおうかとも思ったのですが・・・。
ふと浮かんだのは、よく楽器店 店頭で見掛ける廉価なストラトタイプに “ それ “ が付いている・・・気がする。
サードパーティに拡げて再検索してみると、あった!
バックプレートもセットになってるヤツ。しかもビスとオマケのピックまで付いてます。
リーズナブルながら多種多様な ストラト 用ピックガードを供給しているメーカーの模様。
(脇のスイッチ付きポットは[2]の方で。)
このピックガード、「1プライ」ではありますが端面がテーパー状です。ちょっとイメージ違うな〜とは思いつつも、他に選択肢もなかったのでとにかく載せてみます。(厚さは「’57」と「’72」の中間の約 2mm 。)
まずは、デフォルトのアッセンブリーを外してパーツ群を抜きます。
横着して引っ張って剥がしただけで済ませていた保護フィルム、やっぱり ↓ これくらいは残ってますね〜。
通販サイトの説明では現行の アメリカ製/メキシコ製 に対応と書いてあったので特に不安はなかったのですが、重ねてみるとネックの切り欠きがもう一息足りない感じ。
今回、何故か先を急いでいたので後から「あ、しまった!」と思うことがいくつかありました。
そのひとつ。
デフォルトのピックガードの方の合い具合がどうだったのか確認しておりませんでした。
実を言うとデフォルトのピックガード、トレモロユニットの際の中央部分がちょっと浮いてました。どこかしらにストレスが掛かったままビス止めされている状態で、「これがメキシカン・クオリティ(?)」と勝手に納得はしておりましたが。
いずれにしてもこのまま強引にビス止めはマズいレベルなので、ちゃんと収まるように加工します。
青ペンの部分、約 1.5mm くらい(← けっこうある)をヤスリで削りました。
この部分は継ぎ足しの 22フレット指板の下に隠れてしまうので、ちょっと雑な仕上げのままで完了。
(こういうところに生き様が反映されてしまうのだな〜、きっと。)
↓ 加工後。
余談ですが この継ぎ足しの 22フレット指板、弦を張ったままでアッセンブリーを外せないので あまり好きではありません。
同時に[2]の作業も行いますが、長くなったので次回に。
(『中-後編』に つづく。)
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