Flicker's Style

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好きこそ物の上手なれって言うじゃない。

Amebaでブログを始めよう!


引き続きコーチングに興味があったので読んでみた。
以前読んだ本よりも少し感情的、心情的な観点から説明されているように感じた。
コーチングに興味がある場合はこっちから読んだほうがよかったかもしれない。

具体的なテクニックも記載はあるが、どちらかというとコーチングを実践する上で気をつけるべき、持つべきメンタリティにフォーカスしているようだった。
インタラクティブなコミュニケーションが大事ということもあって、会話をする上で気をつけるべきポイントがいくつも書いてあって目からウロコ的なところも沢山あったので、コーチングをしない人も読むと色々得られると思った。


決算を通じて各業界の動向や戦略を具体的に考察した本。
ただ、そのときの決算だけを見てもここまでは読み取れる気はしない。

過去の傾向と併せてその時に発表された決算を読み解くことによって得られる洞察が多いので、この本を読んだからといって気が向いた時に決算をみて読み解けるようになれるわけではない(当然だけど

データ分析を業務にしている人が今まで経験してきた失敗例を具体的に説明しているのでわかりやすかった。
ただ、結局はこういう専門性の高い仕事はデータ分析に限らず理解されにくく、後戻りも難しいことが多いのでアジリティを高く進めていきましょうね、ということに尽きる気がする。
※ここで言うアジリティとは、「細かくアウトプット細かく確認」のこと
その中でも、データ分析業務におけるハマりどころが実践として紹介されているのでとてもおもしろかった

有名なCourseraのMachine Learning(https://www.coursera.org/learn/machine-learning)をちょうど受講した直後だったので色々と復習になってとてもよかった。
内容もCourseraで学んだ内容に通じるものが多く、より実践的にどうやって仕事に使うのかがイメージできてとてもためになった。

Coursera受講とセットで読むと素晴らしい本だと思う。
もうちょっと統計的な知識があるともっと面白かったのかなと思って悔しさが残った。

とてもおもしろかった。
影響力がある人ってどんな人なのかな?という考えで読んでみたけど、期待した内容とは全然違った。

でも、人や環境や物事が人に対してどういう影響を与えるのか?を具体的な実験結果を紹介して説明されていてとても面白い。
営業テクニックやコミットメントの引き出し方とかすごく参考になる。
でも、このへんのテクニックって相手に感づかれるととても嫌な印象を与えるので注意しないといけない(と本にも書いてあった)

人が人を評価するときの影響はどういう形で表れるのかに興味があったのでとてもいい本でした。

ツイッターでなんとなく目に止まったので読んでみた。
THE啓蒙書だった。

個人的にはまったく響かないが、読み手のメンタルやキャリアフェーズによって受け取り方が違う本なのかもしれない。
全ては捉え方次第!ポジティブ!逆境もチャンス!みたいな本。

 

こういう類の本はあまり読まないようにしているんだけど、やたら評判が良かったので読んでみた。

 

コミュニケーションをする上でよりダイレクトに伝えるためのテクニックが紹介されているが、その背景などもしっかり説明されていてよかった。

 

文法に関する説明もすごくわかりやすい。

TOEIC向けの勉強をずっと取り組んでいたけど、文法は理解できてもなぜそうなっているのかがモヤモヤしていたところがあったがとてもすっきりした。

(Could you 〜?とかのなぜ過去形が使われるか?とか)

ただし、もちろんこれを読んだからといってペラペラ喋れるようになるわけではないので鍛錬は別途必要。。。。

 

すごく良かった。

 

アパレル業界については仕組み全然知らないけど、なんとなくIT業界と似ていると感じた。

スタッフも服を売るプロフェッショナルでありながら会社は育てようとせずにマネキンと呼ばれるアウトソーシングにのっかったため会社として成立ができなくなりつつあること。

 

服が作られる上での業界の流れだったり、暗黙のルールだったりをIT(WEB)が破壊しようとしていることなど。

アパレルに限らずこういう業界は多そうなので、どこが問題なのかを見抜くことによって一気に効率化できる箇所があるのかもしれない

 

メディア論からWELQ問題まで網羅している。

これからネットメディアに関わる人は一読すればなんとなくここ数年の流れに触れることができる。

普段からネットに触れているのと、広告に関わっているのでもあるので、既知の話だったのであまり興味は惹かなかった

 

新書なので軽く読めるかなと思って読んでみた。

 

人工知能によって経済がどう変わるのかをマクロ経済中心の視点で書かれている。

人工知能の産業革命の可能性とか労働人口とその内容の変化とかは面白かった。

ただ、かなり経済の歴史を紐解くところから開設されているので、少し授業のような内容が多い。。

内容は濃くてよかったが、読むのにちょっとモチベーションコントロールが必要なのが大変だった。

 

最近、メディアでよく見る落合陽一さんの本。

 

ワークライフバランスよりもワークアズライフという考え方はとてもしっくりくる。

Youtubeの「好きなことで生きていく」こともいいことなんだろうけど、仕事と(私)生活の壁が低いことはこれからの働き方でとても重要なことは共感できた。

仕事にしても生活にしてもどれだけ自分でその動機づけができるかは必要な要素だし、それを見出すことができないと何をやっても充実しない気がする。

 

あと、落合陽一さんの経歴知らなかったけどすごい人っぽい。

 

 

@ykmc09_dev、@miuranobuakがやってるomoiyari.fmで@kakakakakkuがゲストだった回を聞いてて、ふと思い出したので久しぶりに読んでみた。

 

若い時(たぶん25才ぐらい?)に読んだけど、あんまりピンと来なかったけど今読むととても影響力がある本だと感じた。

さすが20世紀において世界で影響を与えた本ランキング1位は伊達じゃない

 

こういう名著と言われる本は他にもドラッカーの本とかあるけど、年齢とか立場とか状況とかが一致しないとスッと入ってこないのはそういうもんなんだろうか。

おっさんになったんだろうな。

 

無料だし、すごく薄い本だけどデータウェアハウスって何?みたいな言葉の定義は理解できた。

共通言語化する入門書の前の入門書としていいかもしれない。

 

横道さんに感化されたコーチングに興味が出てきたので勉強を始めてみた。

 

コーチングの全体像と具体的なケースが説明されているので非常にわかりやすい。

読んでいて思ったのは、質問の方法や適切なところでのアドバイスはそれなりに専門的なバックグラウンドがないと難しそう。(「話を聞いていて私はこう感じたのですがあなたはどうですか?」とか、レジュメを見て初回のコーチングプランを作る時とか」

 

何もバックグラウンドがない人(例えば、文系の人が理系にとかエンジニアがデザイナにとか)の場合にどうやったらアドバイスができるのだろうか。

もっと他の本も読んでみよう

 

とても良い。IBM基礎研究所の所長だった人。

研究者と銘打っているが、企業での専門職全般に当てはまると思った。

 

本当は企業の研究機関ってどんな目的で設立・運営されているんだろうって答えがあるかなと思って読み始めたけど、それに対しての答えは少ししか得られなかった。

でも、それ以上に研究者や技術者が企業で働くにあたり必要なマインドや振る舞いについて言及されているのが非常に印象的。

 

専門職としては世の中にインパクトを残すことが重要で、そのためには研究以外にもコミュニケーションや発信が重要であることを説いているが、著者の方はベテランで色々な成果も出している方なのでその域からの視点と技術者として最前線で没頭しようとしている人の視点では捉え方に異論はありそう。

 

研究者にもリーダーシップが必要だと言い切っているところが印象的

たとえ一生涯研究者のキャリアを貫けたとしても、シニアになるにつれてリーダーシップを発揮することが求められるのは当然である。だんだん職位が上がれば給料も上がり、会社から求められる期待値も上がってくる。一方、研究者個人として出せるアウトプットのピークは30代くらいまでではなかろうか? その先は、自分の影響力で他人を巻き込んで、より大きな仕事をしていく、というスタイルになる。これは必ずしもライン・マネジメントをやることを意味しない。研究所におけるプロジェクトの多くは、ラインマネージャーでない技術リーダーがリードするからである。プロジェクトのリーダーシップも、組織運営のリーダーシップも、「人を動かす」という面では同じである。だから、たとえラインマネジメントに興味がなかったとしても、皆さんのキャリアの中で、やがてリーダーシップ論を学ばなければならない時がやってくる。

 

 

最近、こういう本を読んでいなかったので読んだ。

いつも通り、ふわっと最後が終わるけどやっぱり読んでいて気持ちのいい文章。

読んだ後はなんとなく脳内の発言がそれっぽくなる。

 

 

それとAndroidタブレットを買ったので、週刊東洋経済を毎週読むようになった。

タブレット便利。

2017年の1月〜4月で読んだ本

 

よかった気がする

 

もっと技術的な話なのかなと思ったら、全然違ったという意味ではかなりインパクトがあった。

確かに考えてみたらロボット(アンドロイド)を作るということは人間を作ることに近いので、まずは人間を理解する必要があるし、その時に心とは?精神とは?みたいなところを紐解く必要がある気がする。

自分の中に心というものは存在せず、あくまで社会性の中で心は存在するというのはすごく印象に残った。

 

現実的にどうこうというより、いろんなものをいろんな見方でこうなるだろうという見解の読み物。

とにかく広範囲に知識があって、日経トレンディを読んでる気分になるがこれはこれで面白かった。

 

これから広がっていくであろうセンサーやロボットなどのいわゆるIoTにあたるものが数多く紹介されていて面白かった

 

Googleにおけるマインドフルネスの第一人者らしい。

興味はあるがなかなか踏み出せない

 

やり遂げたい

 

とてもよかった。

組織の中で根回しをすることは「政治」と捉えられることが多いが、個人的には自分のパフォーマンスを出すためには必要だと思っている。

なんかの本で読んだけど、「政治とは自分の実力以上に見せるためにまわりに取り入ること」と定義されていて、根回し≠政治(根回しと政治は違う)ことなんだなと妙に納得した。

自分がやりたいことがあるならちゃんと多方面に理解してもらうための努力は必要。

そのためにこういうパターン集があるととても心強い。

 

定番だって言うから、なんとなく買ってみたけどド定番だった。

プレゼンテーションの経験がない人は読んでおくといいかもという印象

 

芸術家でもビジネスを理解すべし!という主張を辛辣に書いてある。

僕はエンジニアでも同じだと思っていて、「何を作るべきか?」を知るためにはそのフィールドにおけるニーズを知る必要がある。そのためにはそのルールを知る必要がある。

作るためには資金が必要で、湯水のように湧いてくるわけではないのでその制約をどうやって乗り切るかサバイバル技術を身につけるべき。

 

冒頭に書いてある通り最初の3章は日本とアメリカの経済発展の歴史を紐解いているが、広告の影響力と経済発展の関係性のところはとてもエキサイティングだった。

 

まずはGo言語のシンタックスを覚えてるのにとっつきやすくてよかった

 

もうちょっとGo言語を書いて慣れてから読んだほうがためになったかもしれない。

とても実践的なので、ただの知識だけで読んでもだめだった。

3ヶ月後にもう一度読む

 

2015年2016年の読んだ本を書いたが、ふとamazon履歴みたら書き漏れてる本がけっこうあった

 

- 2016年

メンターを制度化する話は色んなところで取り組みがあると思うが、まずはこれを読んで本質的に理解したほうが良い。

めっちゃ良い本

 

大ボリュームで読むのに時間がかかったが、組織の課題や仕組みをシステムとして理解するというのはエンジニアの思考にすごくマッチした。

継続的に組織を改善していくための、そもそもの課題をシステムとして考察する。

アプリケーションのデバッグやシステムの障害対応の切り分けのための仕組み理解に似てる。

2016年で一番よかったかも。

良本

 

 

赤めだか赤めだか
 
Amazon

なんとなく読んで。

落語の世界って厳しいなー

 

ちょっとヘビー過ぎて途中で読むの止めた気がする

でもいいこと書いてあった気がする

 

あんま覚えてない。

たまにこういう本を買っちゃう。

 

現実的なことががいろいろ書いてあった勉强になった。

 

Life is beautifulの中島聡さんの本。

この人のブログで当時、javascriptのクロージャを理解したのを覚えているので買ってみた。

仕事の8割がたを一気に終わらせてあとはゆっくりするという考え方が好き。

 

 

- 2015年

面白かった。

スマホでなんでもできるようになるけど、インターフェース次第でまったく使い物にならないというのがビジュアルで伝わってくる

 

あなたのチームは、機能してますか?

がめちゃめちゃ良かったのでこっちも買ってみた。

悪くないけど、印象は薄い

 

キャリアを築いていくための参考になる。

なんでもかんでも大稼ぎしなくてもいい。

個人で成功するんだったら2、3人で数千万円稼ぐだけで普通は十分成功になる。

良本

 

オススメされたので買ってみた。

物事を伝える時に、「紙やメールの文章で伝える」のと「口頭で身振りを混じえながら伝える」で受け取り手側の得意不得意があるという話が面白かった。

 

良かったきがする

 

良かったきがする

 

めっちゃ良かった。

チームマネジメントだけでなく自分自身の目標管理などにも使える。

エンジニアでマネージャーやるって人は是非読んで欲しい。

人をマネジメントする科学としてエンジニアにはいいと思う。

 

 

2015年はこちら

読んだ本まとめ(技術系の本は除く)

 


以前、英語の短期コーチングスクールに行ったが、勉強そのものよりも方法を理解することが非常に重要。
ここに書かれている、時間の使い方も参考になった。
良本

 

 


あんま覚えてないけど、理論立てられててよかった気がする

 


あんま覚えてない

 


主にアメリカ向けだけど、実際にアメリカで働く時のリアルが書かれていて良い。
子供のこととか、英語のこととか。
飲み会などのイベントがアメリカでもあることが意外だった。(ちょっと形が違うけど)
良本

 


途中にある資産運用の話は俺にはどうでもよかったけど、キャリアのプロモーションや生存戦略という意味では非常に良かった。
伸び悩んでる時に読んで見るといいのかも。
良本

 


予測のカテゴリが広すぎて(政治や環境など)、ちょっとお腹いっぱいになって途中で止めた。

 


改めてだけど、勝者総取りの世界になっているんだなと思った。
プロダクト開発をする上でも1位にならないと単なる情弱向けのプロダクトに成り下がってしまうことを痛感。
一気にいきたい
良本

 


プロダクトマネージャーと名乗っているので読んでなかったので、改めて読んでいた。
結果、やっぱりプロダクトマネージャーと名乗るなら読んだほうがいい本だった。
おすすめ
良本

 


なんだかfacebookでおすすめがきたので読んでみた。
すごくまとまっていてよかったが、同じ組織にずっといるとわかりきっているので実践に移していきたい。

 


WEBデザインのパターンや事例、テクニックが豊富にかかれていてよかった。

気づいたら2年間アメブロ放置してた。

読んだ本まとめ(技術系の本は除く)

 

なんかあんましっくりこなかった

 

わかりやすかったが、言うは易しなのでしっかり実践していきたい

 

 

プロダクトマネージャーになる本とあるが、どっちかというとGoogeやFacebookなどの巨大企業の採用プロセスが詳しく記載されたのでそっちのほうが参考になった。

良本

 

基礎知識としてこれぐらいは読んでおいたほうがいい。

良本

 

読んでみた

 

小説形式で非常に読みやすいが、内容はマネジメントにおける重要なテクニックが至るところに書かれている。(厳しく接する、褒める、決断するなど)

2015年俺ランキング1位

 

上の本の次に読んだ。よかったが上の本のほうがインパクトあって薄れてしまった。

 

有名だけど、エンジニアなら読んでおいたほうがいい本

 

Tableauが全然操作が慣れなかったので買ってみた。

でもやっぱり慣れなかった。

 

HARD THINGSHARD THINGS
1,944円
Amazon

事業やキャリアを築いていく上で色々な局面に立つことになるが、その過酷さと乗り越えたメンタリティが書かれていて良い。

事業運営や起業する人、技術的なキャリアを本格的に築いていく人にオススメ。

良本

 

あんま覚えてない

 

去年(2013年)にメディア事業(Ameba)から現在のアドテクノロジー事業へ異動をしました。
以前のエントリにも書いたとおり、ずっとWEBサービスとしてユーザーコミュニティ関連の担当だったので、まったく畑違いの業界への異動です。

まず最初に、同じ会社でここまでカルチャーが違うのかと思ったのが正直な感想です。
どういう意味かと言うと、今のアドテクノロジー事業部はWEB広告プロダクトを開発する上で、目標が明確です。
目標は「売上」であり、そのための「技術」なのです。

「技術は単なるツールだ」とかそんなことを言っているわけではありません。
売上を上げるためにビジネスとしてあらゆる競合に勝つために技術が必要なのです。
アドテクノロジー事業に関して言うと、技術的な優位性なくして継続的な成長はあり得ないと感じています。

それだけ「技術」が純粋に問われる業界だということです。技術がそのままお金(売上)になるということです。
その業界の中で自分が一年働いてみて、まずは見えてきたことがあります。


インターネットは広告でできていること
ちょっと釣りっぽいですが、それぐらいのインパクトが自分にはあったということです。
異動前はユーザーにとってどれだけ楽しいものを提供できるか、どれだけ便利な機能をリリースできるか、どうやったらユーザーは喜んでくれるかだけを考えていました。
もちろんそれはメディア事業の場合は最も重要なところです。

しかし、世の中には良い(と思っている)モノが売れるとは限りません。
マーケティングはWEBに限らず、この世の経済活動の全てに関与していますし、全ての商売に共通しています。
ユーザーにとっていいものを作ることと、ユーザーにきちんと良いところを伝える技術が必要です。

ユーザーにキチンと良いところを伝えるということの一つとして広告技術があります。
世の中の仕組みというと大げさですが、これはインターネットに限らずマーケティングがどういう仕組みで回っているかを知る一つのきっかけにもなると思います。

■なぜGoogleがGoogle Analyticsという超ハイクオリティなアクセス解析を無料で提供しているのか?
→その裏側にある超巨大ビジネスモデルについて

■なぜカジュアルゲーム(一昔前に流行ったなめこ栽培とかアルパカ兄さんとか、生きろマンボウとか)のビジネスモデルがあるのか?
→使い捨てで終わらないその戦略について

■最近になって動画、音楽、ラジオなどのコンテンツサービスが注目を集めているのはなぜなのか?
→技術の流れと潮流について

■駅前でティッシュもついていないコンタクトレンズの販売チラシは誰も受け取っていない(ように見える)のになぜやっているのか?
→ビジネスモデル特有の狙い


他にもありますが、この経済の仕組みを知ることでインターネットサービス業界の動きや会社の方向性も、以前よりもはるかに理解できるようになったと感じています。

技術に関してで言うと、新技術は何も(ニーズが)ないところからは生まれません。
分散データベースもクラウド技術も新プログラミング言語も開発プロセスもオートメーションも全ては何かの問題を解決するために生まれています。

その「何か」を知らないと新しい技術を作ることができないのではないかというのが最近の考えです。
そしてその「何か」の最前線は経済活動の最前線である広告(マーケティング)に見出そうと考えています。

私はゆくゆくはWEBサービスで人に喜んでもらえるものを作りたいと思っていますが、無料でやるにしろ有料でやるにしろインターネットの仕組み(経済的な意味で)をキチンと理解してやることは非常に重要なんだと思います。

ただ、メディアサービスを経験した身としてはまだまだユーザー本位の広告になっていないのが現実です。
最近はSmart Newsなど強いメディアを持っている会社が広告の形を変えようとしています。

WEBに限らず広告に関わっている人は「価値ある広告」を生み出そうとして何十年という時間を費やしてきました。(何百年かもしれない)
テクノロジーが進化してきた今ならそれがやっと実現できるのではないかと考えています。


変わっていくこと、変わらないこと

技術的なところについては正直ついていくのがやっとでした。
ただその中でもjavaやpythonなどのパラダイムとは違った考え方に触れることができたのはとても大きかったです。
scalazやhaskellに触れることによって、java8の潮流、objective-c→swiftやjsにおける各種関数型の考え方を違う側面から理解することができました(haskellの勉強が一番影響力あったと思います。)

英語については年初にベンチマークとしてTOEICを使って立てた目標の69%の達成率でした。
それでも点数で言うと全くの未着手状態からは175%の改善が見られたし、何よりこのままやってはだめだという振り返りが出来たので、年明けから対策をしていきます。

恐らく今のまま仕事をしていても、しばらくは貢献できるところもあるかもしれません。
でもそれでは進化しているとは言えないので、変わらないこととして経験を活かせる分野(WEBサービスで培った技術やプロジェクトマネジメントやヒューマンマネジメント)を強みとして持ちつつ、今まで未開拓だったビジネス分野(インターネットの経済的な仕組みやビジネスのあり方)を広げて変えていこうと思います。

今年も一年お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。




Kochava
アプリのトラッキングツール事業者(参考)
AD-Xも同じ事業形態
機能
・インストールの流入経路分析
・インストールしたユーザ層の解析
・アプリ内の経路分析

URX
アプリトラッキングツールの事業者
iOSへのdeeplink実装の資料が比較的多く公開されている
cocoapods
objective-cのdependency manager(maven的な)


tap-commerce
モバイルのリタゲ会社
・リアルタイムなユーザーセグメンテーション解析(REAL-TIME SEGMENTATION )
・クリエイティブコントロール(ALL CREATIVE MANAGED  )
・アプリ内DeepLink(DEEP-LINKING )
カリフォルニア工科大学から入った博士とかすげー人が入って、独自のリタゲ技術でアプリのリタゲも可能にしている。
参考



スマート・プライシング 利益を生み出す新価格戦略/朝日新聞出版
¥1,995
Amazon.co.jp
あんまり内容覚えてない。
たぶん途中で読むのやめた。


コネクト ―企業と顧客が相互接続された未来の働き方/オライリージャパン
¥2,310
Amazon.co.jp
最近読んだ組織関係の本ではとても良かった。
ヒエラルキーではなくネットワークで組織を作る。
各チームは独立的にサービスを提供し、独立的に成長する。
提供しているサービスをどれだけ使ってもらえているかをそのチームの評価基準とするという内容に私は感じました。

SOAの考え方を組織にも適用するとどうなるかという話で非常に興味深かった。
個人的にもチームへの権限移譲と独立採算、競争は重要だと思っているので非常に共感できました。

管理しようとするのではなく計測すること、統制よりもサポートを
アジャイルでもカルチャーは非常に大事にしているし、全体で一塊にするのはなく個々のチームが固まることによって結果として一つのカルチャーを成すことを目指したい。

「多様性は重要。ただし、カルチャーのない多様性はただの無秩序である」



ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実/東洋経済新報社
¥1,680
Amazon.co.jp

kindleで安くなってたので買ったみた。
キャッチーな内容で経営についての良し悪しが語られているが、正直内容が薄い。
半分ぐらいまで読んだが、「研究によるとほげほげである」「ふがふがは研究で明らかになっている」とそれがダメな理由が書いてあるが、だんだんその信憑性を疑いたくなるぐらいくどい。

経済学でもよく言われるけど、事後研究による証明は単なる後づけに取られかねない時もあるので、経営者やマネージャなどの組織運営を実践している人にとっては若干いらっとくる内容ではないだろうか。

リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営/オーム社
¥2,520
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システム開発にいかにしてアジリティをもたらすかという内容で具体的なプロジェクトを例に解説されていて良かった。
Scrumなどのフレームワークを勉強はしたけど、実践したらどうなるのか?という事例を知れておもしろいし、フレームワークをそのままやるのではなくチームやコンテキストにあわせてどのような工夫をしているかという側面も紹介している。

アジャイルやろうぜ!ってガチっとやるのではなく、どうやったら組織にアジリティを持ち込めるか?というまさにアジャイルな考え方が理解出来る本でした。


憂鬱でなければ、仕事じゃない/講談社
¥1,365
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幻冬舎の見城社長との対談形式の内容。
章ごとのタイトルが非常に個性的だし、そのタイトルに対する考え方が二人の社長の個性が出ていて面白い。

絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ (講談社プラスアルファ文庫)/講談社
¥680
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同じく幻冬舎の見城社長との対談形式の第二弾。
個人的にはこちらのほうが刺激的で身につまされるメッセージが多かった。
見城社長の多くの蔵書の中からの引用が印象的だし、その行動や考え方がとても極端に熱い。
見城社長の考え方に対する藤田社長の返しも根底のところは共感しつつも、その上に構成されている考え方は異色で読んでいて勇気が出る。

悪名は無名に勝る
無名で終わるぐらいなら悪名でも名を馳せるほうが楽しい生き方なのかもしれない。


夢をかなえるゾウ 文庫版/飛鳥新社
¥680
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いまさら読んでみた。
とても良い。
いつの間にかドラマ化されてたみたいたけど、それも見てなかったのでとても新鮮でした。
毎日の生活に疑問を持ちつつ生きている人にとって刺激的。

個人的にはここ2年ぐらいで一番印象的だった。
もう流行りは終わってしまったかもしれないけど、それでもいい本だった。
いろんな人にプレゼントしたいぐらい。



生き残るための広告技術 進化したインターネット広告「行動ターゲティング」のすべて/翔泳社
¥1,995
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広告事業に関わることになったのでネット広告に関連する書籍で評価が高いのをひと通り注文。
この本はターゲティング広告の話ですが、やはり最近のアドテクノロジーの流れで言うと若干古い気がする。
しかし、4年前に行動ターゲティングがネット広告にもたらしたインパクトというのがわかりやすかったので、手始めには読むにはちょうどよかったかもしれません。


DSP/RTBオーディエンスターゲティング入門 ビッグデータ時代に実現する「枠」から「人」への.../インプレスR&D
¥2,940
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これも上記と同じく基礎知識として読んだ。
アドテクノロジー業界の速度が非常に速いため、内容については若干今さら感(私が読んだのが遅い)はあるが普遍的な知識の所は勉強になる。
今となってはネットでも結構情報があるので、おさらいとして参考になった。

SCALAプログラミング入門/日経BP社
¥3,360
Amazon.co.jp

Scalaに関わることになってから有名なコップ本と言われるScalaの王道の書籍をがんばって読んでいたのですが、、、
関数型言語の初心者にはちょっとヘビーな内容で読むペースが非常に遅いのが悩みだったのですが、こっちの本は非常にわかりやすくScalaのエッセンスを説明してあります。
Scala以外の関数型言語に精通している方はコップ本でいいかもしれませんが、関数型が完全に初めての方は無理せずこっちの本から読んだほうが間違いなく近道です、、、
今年ももう終わりです。
毎年恒例の振り返りを書きたいと思います。

今年は例年と違った経験を得つつ、自分としては大きな決断をした年になりました。(Amebaを離れまして。)
仕事で得られた経験を総まとめすると
・事業とはなんぞや
・世界の広さ
・キャリアのフェーズ
という3つでしょうか。



・お金を稼ぐということの難しさ


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去年はサービス立ち上げの厳しさと仲間の強さという大きな経験を得られた年でした。
しかし、良いチームだからといって必ずしもビジネス的に成功するとは限りません。

コードがキレイだろうが、システムがスケーラブルだろうが、新技術を採用していようがお金が稼げないと話にならないということが実際に体験できたのは大きかったと思います。
そんなの当たり前でしょ?と多くのエンジニアは思っているでしょうし、そういう認識で取り組んでいるエンジニアは多いと思います。

しかし、自分の給料の源泉となるところが自分の想像力を超えてしまうと、私はなかなか主体的になれないようです。
※源泉=売上だったり、利益だったり、ビジネスモデルだったり

私は今まで何をやっていたのだろうと悲しくなるぐらい想像力が乏しいと感じた一年でした。
事業とはなんぞやをしっかり考えられるぐらいの想像力を養うべく来年は精進したいと思います。


・世界の広さと情熱と
今年の7月にOpen Source Convention 2013でオレゴン州ポートランドに行ってきました。
(前半)OSCON 2013(Open Source Convention)行ってきた


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サンフランシスコを経由してグループ会社のエンジニアの話を聞いたり、Google本社を視察に行ったり。
エンジニアなら世界に飛び出せ!とまでは思いませんが、私自身のコミュニケーションが日本に閉じていることに非常に危機感を感じました。

その後、以前同僚だった人の海外での働く環境だったりの話を聞いたり、以前の同僚で今は仲間と起業して南アジア向けのビジネスの立ち上げをやっている話を聞いたり、一緒に働いているかっこいいコードを書くプログラマーの得ている知識はやはり英語の記事なんだなと感じたり、フィールドを広げるための努力の必要性を強く感じました。

間違いなく今年は自分自身の開国元年だったと言っても過言ではないでしょう。



・技術ってなんだね?
技術って何?を考え続ける一年でもあったなぁと思います。
私が知っている素晴らしい技術者はハイレベルな技術的知見を持ちつつ、とても人格者であると感じます。
それを可視化しようとしたのがPageRankをつかった評価実験です。


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「技術的に優秀である」という言葉の受け取り方が千差万別で、評価や面接やキャリアプランに非常に悩みました。
人に相談された時や面接時にアドバイスする時にも多少迷いがあったかもしれません。

正直答えはいまだにわかりません。
しかし、私のキャリアフェーズにおいては今までよりも、直接的に事業成果に結びつく働き方をすべきかなと感じています。


2014年に向けて
今年一番の個人的な成果はエンジニアとしてのもう一歩先の目標ができたというところです。
そしてそれを叶えることが会社の成果とイコールである現在の状況は間違いなくチャンスであると感じています。

成果を出して自分のキャリアと向き合うという意味では来年も厳しい一年になりそうですが、少なくとも方向性が見えている分以前よりはブレなく仕事に向き合えそうです。
プライベートでも妻も子供も健康でいられた一年だったので、来年も家族に感謝しつつ、全てをいい方向に向けていければと思います。

皆様来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を!