2023年 学力テストA英語レビュー | 進学教室FiveSchools OFFICIAL BLOG

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去年までは学テABCは国語だけで、英語はレビューしていなかったんですね。
今年からは英語もやろうと思います。
本当は理数社もやりたいんですけどね、ちょっとそこまで手が回らなくてですね……
鷹取先生のブログで触れられているので、そちらをチェックしてみてください。
まぁ、わたしが言わなくてもこのブログを見ているような方はとっくにご覧になっていることかと思いますが。
 
あ、国語はまだ問題見れていないので入手次第書きます。
 

大問1(リスニング)

学テはリスニングが入手できないためレビューはありません。
学テABCのリスニング入手方法知ってる方がいれば教えてください。
 

大問2(文法)

ごく基本的な問題ばかりですが、2とか案外できない生徒多いと思います。
第4文型SVOOの基本「V+誰に+何を」の順番で並べることを知っているかどうか。
forを挟むのは、順番が逆転して「V+何を+for/to+誰に」の順番になるときです。
 
このあたりは完全に知識問題で知っているかどうかだけですので、基本的な文型構造がわかっていない人は覚えるしかないですね。
 

大問3(会話)

問1

これちょっと面白いのでは。

We will wait for only five minutes.

の意味がそもそも取れない生徒が多いと思います。

willがあるから未来なので、「これからあと5分間待つ」という意味だとわかったかどうか。

 

で、その後で

The next bus will come here at 4:20.

と言っているので、Billが「4:20にバスが来ると思い込んでいる」という話だとわかるわけです。

だから、4:20にバスが来ると思い込んでいる人が、「あと5分待てばバスは来るよね」と言っているので、今が4:15だとわかるということ。

 

問2の答えは、問1がわかっているかどうかですよね。

問1の意味がわかってないと問2も自動的に間違うわけで。

 

大問4(英作文)

問1

ありがちな誤答は次の3つでしょう。

exciting……これは「興奮させる」という意味なので、「興奮した人」が主語に来る場合は使えない。

excited……うしろに「know」があるので、toをつけないとつながらない。

excitedという心情をあらわす形容詞にtoVをつけると、その心情の原因を表すという基本構文です。

 

作文は、いつも言っていることの繰り返しになりますが、

 

・まず書くことを決めてから書く。何を書くかハッキリしていない段階で答案を埋めない。

・できるだけ簡単な英語、自信のある英語、過去に見たことのある英語で書く。

 

この2つを守るだけでふつうは満点取れます。

オリジナリティなど不要です。

高度なことを書けても点数は1点も増えませんが、ミスすると点数は減ります。

いかにミスしないかを考えて確実に点を取ることが重要。

 

大問5(対話)

問2

これ解けなかった人、すぐ後ろに

 

my father has used it before

 

と書かれているのに気づかなかったのでしょうか。

質問文を書きなさい、という問題なので、その質問文への答えがヒントとして(というかほぼ答えとして)そのまま使えるのですね。

これを応用して

Have you used it before?

にするだけで正解なのです。

 

作文系の問題は、このように「本文の中にある表現をできるだけパクって書く」方法を検討しましょう。

 

問3

傍線部①の2行後にある

 

I don't think all the contents by AI are correct.

 

の意味は取れたでしょうか。

by AIが前置詞句として前のall the contentsを修飾していることと、そもそもthinkより後ろがすべて接続詞that節であることの2つを理解して構造を見抜く必要があります。

 

I don't think <all the contents (by AI) are correct>

 

こんな感じですね。

なので、

<(AIによる)すべてのコンテンツが正しいとは>私は思わない。

という訳になって、エが正解だと判断できるわけです。

 

ただ、選択肢ウはどうでしょう?

You don't have to believe the information by AI.

訳すと「AIによる情報を信じなくてもよい」ですよね。

これを「AIの言うことを鵜呑みにするな」という意味だと解釈して、ウにしてしまった生徒も結構いるかと思います。

 

ただ「AIによる情報を信じなくてもよい」ということは、逆に言えば「信じてもよい」という意味でも読めてしまうので、やはりエのほうが適切ではあるのですね。

なかなかまぎらわしい問題だと思います。

don't have toじゃなくてmust notとかshoud notだったらマルになった、ということでしょう。

 

問5

これはなかなか難しいレベルのような気もしますが、どうだったでしょうか。

まずwould like toの意味を知っている必要がありますね。

「レポートを書く前に、あなたのコンピューターで少しだけでいいからAIに話しかけてみたい」

という意味になることをつかみます。

 

つまり「AIを一度使わせてくれ」と頼んでいるわけです。その状況が理解できていないとこの問題は厳しい。

(空欄の直前にpleaseがあるのが出題者からのヒントです)

 

あとは、この「依頼」の表現を、原形不定詞「let me V原形」で表せることが思いつく必要があります。

ここまでできて、ア・イが書けます。

 

さらに、ウです。

本文では「before making my report」と、beforeの後がVingの形になっていることに気づいてください。

つまり、Ving=動名詞を用いているので、このbeforeは前置詞ということになります。

 

ただ、beforeもそうですし、他にafterやsinceなど、前置詞としても接続詞としても使える表現というのが英語には多くあります。

空欄のところは「before( ウ )make my report」になっていて、さっきmakingだったのがここではmake、つまり動詞の原形あるいは現在形になっていることがわかるのですね。

 

不定詞だと考えてtoをウに入れてしまった生徒もいそうですが、before to Vなどという形はありませんので、ここはbeforeを接続詞ととらえて、ウのところには主語を入れるしかないと判断するわけです。

誰がレポートを書くのか考えると、答えは「I」しかありません。

 

大問6(スピーチ)

「培養肉」という概念自体がなじみがないと思いますし、その説明をしている本文中の

They create cultured meat by increasing the number of cells of animals.

が、前置詞だらけで多くの中学生が構造を取るのを苦手とするタイプの英文です。 

 

正直英文のレベルとしては特に高くないものだと思うのですが、このあたりの語彙的な難解さもあって、読みにくいと感じた人も多かったのかと思います。

 

 

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