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so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、ウクライナがモスクワ近くの石油施設を攻撃したことで、ロシア軍の脆弱さが露見してしまいましたね。

(彼らが開発した巡航ミサイルの能力については過去に書きました。)

 

4月27日から5月13日にかけNATOの演習が行われました。

 

この演習にはウクライナがレッドチーム(すなわち敵役)で参加したそうです。

 

ウクライナがドローン戦術を高度に進化させたため、実際に戦ったらどちらが勝つか実験するのが目的でした。

 

結果はウクライナドローン部隊の「圧勝」だったそうです。

 

しかもウクライナは二軍レベルだったというから驚きです。

 

もちろん一軍は戦場で戦いの真っ最中ですから。

 

もし、NATOが本気でウクライナを制圧(侵略?)しようとしたら、ロシアのようなヘマをしないでしょう。(^^ゞ

 

この演習はあくまで「戦術レベル」での評価ですから、「戦略レベル」ではウクライナが劣っていると見ていいのでしょうか。

 

ウクライナは巡航ミサイルを独自に開発し、しかもその能力はトマホークミサイルやストームシャドウを凌駕するくらいの性能を持っているのです。

 

COTS製品で作り上げた安物兵器が、高価な巡航ミサイルと同等の能力を発揮するなど誰が予想したでしょう?

 

ウクライナは安い兵器でも戦略レベルで戦えるとを証明して見せたのです。

 

一番困るのは、高額な兵器を売りつけていたアメリカのはずです。

 

ペンタゴンはこの辺の情報には敏感で、すでに今までの戦略体系を根本から見直していると聞いています。

 

例えば、ステルス戦闘機、空母打撃群など予算を大食いする戦略が、安いドローンによる非対称攻撃に対して無力になる事態が想定されるのです。


ウクライナは今までの戦場を無数のドローンが飛び回る戦場に一変させました。

 

もちろんぼくは、日本の防衛が取り残されることを危惧しています。

 

しかし、「ドローン戦争に備えよ」という単純な話ではありません。

 

日本がウクライナ戦争から学ぶべきは、「戦争の主役は兵器ではなく、適応力である」という教訓でしょう。

 

説明の必要がないと思いますが、ウクライナが4年以上も超大国相手に犠牲を払いながら耐え抜き、同時にドローンを独自に進化させ反撃能力を身に付けるに至った事実です。

 

裏には優れた技術力があるのは確かですが、何が大切か見抜く能力があるとともに状況の変化に柔軟に対応できる「適応能力」が彼らの最大の武器であることです。

 

ロシアの「硬直化した組織」とは正反対です。

 

硬直した組織においては、日本はロシアに負けないでしょう。(ーー゛)

 

これがウクライナ戦争から学ぶべき最大の教訓です。

 

「生き残る種とは、最も強いものでも、最も知的なものでもない。最も変化に適応できるものである」というダーウィンの指摘を今こそ噛み締めるべきじゃないでしょうか。

 

 

・・・・・・・っということで、4対0で勝ちました。(^^)/

 

感心したのが、インタビューでの選手たちのコメント。

 

誰とは言いませんが、Jリーグ発足時のちゃらけた選手と比べると随分クレバーになりました。

 

プレーぶりも「オレがオレが」という態度を見せず、チームに貢献することに徹していましたね。

 

サッカー選手というよりも、「人間としての成長」が頼もしく感じられます。

 

多分これが日本のチームであって、日本以外のチームに見られない強さでしょう。

 

オランダ人の誰かの「日本選手は皆同じに見える」との発言が問題視されましたが、スター選手がいないのに日本はどうしてこんなに強いんだと言ったとぼくは解釈したいです。

 

あと森保一監督です。

 

本当に礼儀正しい人物ですね。

 

あのクソ暑いスタジオで、ネクタイを締めて三揃えのスーツで通したのですよ。(;^_^A

 

ワイシャツの裾を出したままの相手監督とはエライ違いです。

 

ぼくは彼のことをものすごく「負けず嫌い」だと分析しています。

 

感情を爆発させないので全く情熱家に見えませんが、負けても次に勝つにはどうすればいいかを考えることにエネルギーを注ぐタイプなんです。

 

彼が代表監督に就任したとき、どこかの先輩が彼を「ポイチ」と呼んでいたのを思い出します。

 

とんでもない、本気で優勝を狙っていますもんね。

 

 

 

 

・・・・・・・っということで、いまW杯を見ながら、つくづく時代が変わったなぁと思います。

 

1970年のW杯でベッケンバウアーやミューラーを見た世代だから、ドイツ代表といえば「アーリア系」というイメージが頭に染みついています。

 

スウェーデンといえば色白金髪というのも同じです。

 

ところが今の代表を見ると、ドイツもスウェーデンも実に多様です。

 

日本代表のゴールキーパーだってそうだし、サッカーというスポーツを眺めていると、国籍と人種を単純に結びつけていた昔の感覚が、少しずつ過去のものになっているのを感じます。

 

もちろん良い悪いの話ではないですよ。

 

「ドイツ人とはこういう顔」「スウェーデン人とは金髪」、そんな自分の固定観念と、今テレビに映る選手たちの間に、半世紀という時間の流れを感じているだけです。

 

ベッケンバウアーを見ていた高校生は、いつの間にか爺になっていた。

 

世界も変わった。

 

変わらないのは、テレビの前で「えっ!?これってドイツ代表?」などと呟いている、この爺の頭の中らしい。^m^

 

 

 

 

・・・・・・・っということで、ウクライナ戦争でロシア軍側の戦死者が50万人超えというのが定説になりつつありますね。

 

この数字はかなり正確な数字のようです。

 

戦死者の名前までわかる調べ方だと30万人になるそうですから。

 

これに負傷者などを含めた総死傷者数は、130万〜145万人に達すると推計されているようです。

 

いったいこの数字をどう捉えていいのでしょう。

 

これ以外に動員逃れで外国に脱出した数が、少なく見積もっても80万人〜100万人規模であります。

 

全てが壮年(20〜40歳代?)であるとは限りません。

 

受刑者や外国人を詐欺まがいで連れてくるという話はあります。

 

シベリアの少数民族地域から就職できない若者を言葉巧みに連れてくることもしているようです。

 

このように、大都市周辺の若者が徴兵されていないように見えるとはいえ、死傷者数130万〜145万人、海外への逃亡者(主に若者・エリート)約 70万〜80万人という労働人口がすっぽり抜けることが社会に与えるインパクトは大きいはずです。

 

それでも、ロシアは大国ですから、まだまだ余裕があるように感じます。

 

しかし、ロシアの人口は約1億4,300万人です。

 

どれに比べ日本の人口は約1億2000万人です。

 

人口はほぼ同等なのです。

 

もし、日本で200万〜225万人の労働人口が抜けたとします。

 

長野県(15位)あるいは新潟県の(16位)総人口と等しい数なのです。

 

実際にロシアでは深刻な人手不足に陥っています。

 

労働を確保するために給料を上げざるを得ない上、物が不足しているので急激なインフレが進んでいます。

 

さらに、日本と同様に出生率低下で苦しんでいます。

 

未来を支えるはずの優秀な頭脳が海外から戻って来ません。

 

あくまで人的消耗の観点だけから見ていますが、この戦争によるロシアのダメージがどれほど大きいものか判ります。

 

戦争を始めるのは簡単ですが、終わらせるのは至難の業なのです。

 

TもPもどうしてそれが分からないのでしょうネ?

 

 

 

・・・・・・・っということで、トランプがヴェルサイユ宮殿でイランとの停戦合意の覚書にサインしましたね。

 

彼のショー好きには呆れてしまいます。

 

事前に予想されていた通り、その14項目の内容は実に大雑把なもので、交渉の成り行きによっていくらでも変更あるいは覚書自体が無効になる可能性が高いものです。

 

覚書などは後からどうでもなると考えているのが見え見えです。

 

第2項に「相互に武力行使や威嚇を行わない」とあるにも関わらず、早速トランプは威嚇しているのがそのいい例です。


アメリカ側の大幅な譲歩が含まれていて、この合意は「アメリカの負け」と評価する向きが多いのも仕方ないでしょう。

 

しかし、この戦争を「勝ち負け」で評価するのは間違っているでしょう。

 

イランは戦前より多くのものを得ているのですから、評価するなら「失敗」の方が適切でしょう

 

多くの歴史家は「軍事的勝利、戦略的敗北」と評価するはずです。

 

戦争というものはこのような結末を迎えるのが常ですから、驚くことはありません。

 

今後60日間は常にスポットライトがトランプに当たることでしょう。(最も60日も経たずに破綻するはずですが。)

 

それこそがトランプの目的なのです。

 

金正恩と会ったことで(それも3度も)何が得られたでしょう?

 

北朝鮮が核保有国であることを暗に認めたにも関わらず、トランプは自分にスポットライトが当たることで満足したのです。

 

私の予言は当たった試しがありませんが、ホルムズ海峡の手前で足止めされていた湾内の船舶はこのチャンスに早いとこ脱出すべきでしょう。

 

 

 

・・・・・・・っということで、普段は「家飲み」がほとんどです。

 

近くに飲める店がないし、別荘は丘の上にあります。

 

自転車で飲みに行くと帰りは押して帰らねばならず、ついついスーパーでおつまみを買ってきてしまいます。

 

 

久しぶりに「はま飲み」しました。(はま寿司飲みね)

 

外飲みのいいところは、待っていれば目の前に出てくること。

 

片付ける必要もありません。

 
 
回転寿司は海外では高級レストラン並みの値段で、すぐに1万円が飛んでいきます。
 
それを思うと日本の回転寿司は驚くほど安い。
 
しかし、はま寿司での回転寿司飲みはおすすめじゃないですね。
 
ビールが高いんです。
 
↑このサイズで1杯が五百円オーバーはつらい。
 
昨日はあじさい寺への散歩の帰りにジョナサンで飲みました。
 
ジョナサンは何と10時半からハッピーアワーなんですね。
 
プレミアムモルツが329円(税込)と驚きの価格。
 

 
しかもスマフォのアプリ(Smart News)に入っているクーポンを使えばおつまみも安くなるんです。
 
写真に写っているもの全てクーポンを使っています。
 

 

しかも、60歳以上で使える5%引のクーポン(プラチナパスポート)も利用できるんです。

 

これじゃまるで「定年ホイホイ」ですね。

 

ファミレス飲みの中でジョナ飲みは最強です。

 

ただし、朝から昼の時間帯、女性客の溜まり場になっているんです。

 

そんな中、朝っぱらから飲んでいるジジイを見る目が冷たいです。(;^_^A

 

 

 

 

・・・・・・・っということで、5月30日に行った「紫陽花寺」として知られる妙楽寺、そろそろ満開の頃なので再訪しました。

 

 
↓閻魔様。
 

 
平日ですが、それなりの人出があります。
 

 
花を鑑賞するベストポジション。↓
 
例年だと目の前にびっしりと紫陽花が広がり、左の席が取り合いになるのですが・・・。
 
あれぇ〜?
 
まばらです。
 
タイミングが遅すぎたかな?
 

 
そういえば、植木屋さんが今年は咲くのが早いし、小ぶりだと言っていましたね。
 

 
それでも、梅雨といえば紫陽花。
 
紫陽花といえば梅雨。
 

 
4月中旬から下旬にかけての神木山等覚院のつつじ。

 

初夏の5月中旬〜6月中旬にかけての生田緑地(旧向ヶ丘遊園)のバラ園。

(秋は10月〜11月)

 

季節ごとの花の名所が近くにあるのはいいものです。(^^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・っということで、最近シンギュラリティ(singularity)という言葉をよく耳にしますね。

 

「シンギュラリティ(技術的特異点)とは、AI(人工知能)が自らを進化させ、人類の知性を超える転換点のこと」と説明されています。

 

これに合わせて論じられるのが、「2045年にAIが全人類の知能を超える」と予測されており、これを「2045年問題」と言うそうなんです。

 

誰もが疑問に感じるのが「全人類の知能」をどうやって測るのか?・・・です。

 

しかも2045年なんて具体的な数値まで出しています。

 

これにはちゃんとした理由があって、人間の脳をコンピュータの一種として、その処理スピードを比較したのです。

 

 

が人間の能力だそうです。

 

コンピュータの能力は直線的ではなく、倍々ゲームで伸びていき、追いつくのが2030年頃、2045年にはその100億倍になるだろうと予想されています。

 

ナァ〜んだ、実にドライな計算に基づいているんですね。

 

このドライな考えを「人類の知性」とか「人類の知能」と表現するのはケシカランと感じるのですがどうでしょう?

 

もっとも、AIは単に高性能な計算機ではないことは事実です。

 

膨大な知識をまとめるだけではなく、知性とか知恵に変換して表現することができるのです。

 

ここに落とし穴があって、AIが人類を支配したり滅亡させてしまうという感情的な議論になってしまうのです。

 

・・・・・・・

 

ぼくが驚いたのが人間の脳の優秀さです。

 

えっ!そんなに処理能力が高いの?・・・という驚きです。

 

ぼくのようなポンコツの脳は2045年どころか、とっくにコンピュータに追い越されていますからね。(;^_^A

 

人間はもっと自信を持っていいでしょう。

 

いくらAIが進歩しても「善悪」の判断はできませんし、「美意識」などは絶対に越えられませんからね。

 

例えば、この絵を美しいと感じる確率はは95%ですと判断しても、美について理解しているとはいえませんから。

 

こういう能力を持たないAIって味気ないですよね。

 

さらに人間が自信を持てる話をしましょう。

 

1.4キログラムほどの豆腐のような臓器が、地球上の全コンピューターを束ねても敵わないほどの能力を持っているという事実です。

 

この脳は消費するエネルギーが20ワットという圧倒的な省エネ仕様なのです。

 

スーパーコンピュータの莫大な消費電力は社会問題になっていますよね。

 

あと、脳の持つ汎用性と学習能力です。

 

ほんの少しの経験でマスターしてしまうのです。

 

AIロボットが自転車に乗れるようにするのに、どれほどの手間と時間が必要でしょう。

 

そうなんです、人類はもっともっと自信を持っていいのです。

 

 

 

 

・・・・・・・っということで、以前にも書きましたが、ぼくは若い頃に船乗りを目指したことがあります。

 

日付変更線を超えて太平洋を往復したこともあるんですよ。

 

そんな関係で、2026年3月4日に起きたアメリカの原潜によるイランのフリゲート艦「デナ」撃沈のニュースには強い関心を持っています。

 

 

半年前の出来事ですが、はるか遠くの記憶でしょう?

 

現場はスリランカ南岸の都市ゴール(Galle)の西南西約20〜40海里(約37〜74km)の国際水域、時間は救難信号が午前5時08分に受信されているので、攻撃されたのは5時5分頃でしょう。

 

↓船尾(機関室)付近に魚雷が命中。

 


 

↓2〜3分で沈没したとされています。

 

 

宣戦布告も無しに一方的に始まった戦争ですが、この攻撃は国際法違反でも、戦争犯罪でもないとのことです。

 

デナはインドで開催された式典に国際親善目的で訪問した帰りでした。

 

その証拠に、軍楽隊が乗船していました。

 

戦争が始まったのが2月28日ですからわずか開戦5日後ですね。

 

デナは就航5年という新しい艦船でした。

 

ミサイル等の最新兵器を搭載していたので、アメリカにとって帰港されると脅威であったことは理解します。

 

しかし、乗組員たちはまさか公海上で攻撃されるとは、まさしく夢にも思っていなかったことでしょう。

 

乗員180名のうち、32名が救助されました。(87名は遺体収容され、61名が行方不明。)

 

ぼくはスリランカで1年ほど仕事をしていて、ゴールにも行ったことがありますから、様子を思い描くことができます。

 

 

母港までまだ距離があるとはいえ、油断していたイラン側の落ち度と言ってしまえばそれまでですが、この攻撃には釈然としません。

 

だってアメリカ(イスラエルも)が勝手に始めた戦争でしょう?

 

不意打ち(騙し討ち)されたようなものです。

 

アラビア海に入ればそれなりの態勢は取るでしょうが、平和の式典の帰りに攻撃するなんて卑怯じゃないですか。

 

そういう感情はぼくが船乗りを目指したからでしょうが、いくら戦争だとはいえ「シーマンシップ(船乗りとしての誇り)」はあるべきだと思うのです。

 

アメリカの都合で始めた戦争ですから、余計にその「卑怯さ」を感じてしまうのです。

 

しかし、事件を調べていくうちに腑に落ちなかった点がいくつか明らかになってきました。

 

だって、原潜の艦長だって同じ船乗り仲間じゃないですか。

 

使用された魚雷はMk-48型というものです。

 

最近の魚雷は昔のUボートのように直接穴を空けて沈めるのではなく、船底近くで爆発させ、衝撃波で竜骨をへし折る方式なのです。

 

上にある命中時の写真を見ると、船尾付近すなわちエンジンルームを狙っているのです。

 

船の中央を狙わなかったとすれば、航行不能に陥らせるかまたは脱出の時間を与えたとも考えられるのです。

 

もう一つ引っかかるのが生存者数です。

 

救助にあたったのはスリランカ海軍(海上保安庁?)ですが、真冬の海に放り出されたにしては生存者の数が多すぎませんか?

 

救難信号受信からの初動が早かったのでしょうが、夜明け前の時間ですよ。

 

報道によればアメリカから直ちに沈没地点がスリランカに伝えられたとのことです。

 

潜水艦は浮上して遭難者を救助する義務が課されていません。

 

それにしても早すぎます。

 

事前に撃沈情報がスリランカに伝えられていたとも考えられます。

 

撃沈地点もアラビア海に入る直前、スリランカのすぐ近く。


ぼくは命令に従わざるを得なかったとはいえ、アメリカ海軍には多少たりともシーマンシップが残っていると信じたいのです。

 

不条理にも命を落とされたイランの乗組員たちの冥福を心から祈ります。

 

 

 

・・・・・・・サラリーマンのとき、ぼくは英語が堪能だと誤解されていました。

 

会社における経歴を知れば、そう誤解されるのも仕方ないのですが。

 

入社した時の部署が「海外事業部」。

 

その名の通り、海外を相手に会社の製品を売る部署です。

 

当然英語ができて当然の部署でした。

 

入社するなり、ぼくの英語力がお粗末なことがすぐにバレてしまいました。

 

バレるも何も、ぼくは自分が英語ができるなんて一言も言いませんでしたので、勝手に誤解するほうが悪いんじゃないかと思うんですが。

 

入社1ヶ月で工場に駐在中のアメリカ人のインスペクター(検査官)のお付きを命じられました。

 

通訳というのがその任務で、もちろん英語の上達が目的でした。

 

ところが、工場側は手が足りないところにちょうど新入社員が来たとばかりに、図面から材料を拾い出す仕事を押し付けられました。

 

連日の残業で深夜まで働かされました。

 

英語なんか上手くなるはずがありません。

 

しばらくして、部署からイラクの建設プロジェクトを受注したので、作業員と一緒に通訳で同行する気はないか?と電話がかかってきました。

 

イラクって??と聞いたら、バグダッドが首都の国だよと言われました。

 

えっ!バグダッド?ぼくの頭の中はアラビアンナイトのイメージが広がり、二つ返事で「はい行きます!」と答えてしまいました。

 

入社後4ヶ月目にはイラクの砂漠の真ん中に立っていました。

 

そこから2年間、一度も帰国しませんでした。

 

イラクはイギリスの植民地だっただけあって、役人など地位のある人は皆英語が喋れます。

 

2年も居たから当然英語が上達しただろうと思われるでしょう?

 

ところがそれが誤解なのです。

 

通訳の仕事なんてそんなにありません。

 

ヒマだから工事を手伝い始め、そのうち作業員の一人として組み込まれてしまいました。

 

ぼくはそっちの方の才能があるのです。

 

その結果、英語よりアラビア語が上手くなってしまいました。

 

帰国後も工事部門はぼくを手放さず、現場の手伝いをさせられました。

 

その時ぼくが担当して架けた橋はまだあるんですよ。^m^

 

1年後にようやく部署に呼び戻され、海外の仕事につきました。

 

相変わらず英語がダメでしたが、英文の入札書類やスペックは否応なしに読まざるを得ず、海外出張もこなすようになりました。

 

じゃあ、ぼく以外の社員は皆英語が堪能だったかというと、そうじゃなかったところがその会社の面白いところでした。

 

そうこうするうちに円高となり、海外事業部の売り上げは激減し、ついには事業部そのものがお取り潰しになりました。

 

ぼくの最後の仕事はスリランカの円借款工事で、最初の営業から受注、

(有能な若手を付けてもらうことが条件で)現場の工事代理人までぼくが担当しました。


スリランカの時は、不思議なことにスリランカの言葉(シンハリ語)は一言も覚えませんでした。

 

第2期工事も受注し、1年後には後任に現場を引き継ぎ帰国しました。

 

円借款工事でしたので、またもや英語を使う機会はありませんでした。(;^_^A

 

帰国後のある日、社長から電話がかかってきました。

 

「君、アメリカでパイロットのライセンスをとってこないかね?」でした。

 

もちろん、ぼくは英語が堪能だとの誤解に基づく任命でした。

 

・・・つづく。