アラン・ドロンの失敗作(その3) | so what(だから何なんだ)

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68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、アルジェリア戦争が背景だったため、ドロン主演の【さすらいの狼】はフランス政府から上映禁止にされてしまったという話。

 

その後禁止が解けて再上映となったけれど、結局ヒットしませんでした。

 

アルジェリア戦争はフランス人にとってトラウマとなりました。

 

戦争に負けたからではなく、アルジェリア人に対して罪を犯したからです。

 

多くの活動家や反体制派の人々がフランス軍によって拷問され、殺害されました。

 

フランス軍として従軍した現地人たち(アルキと呼ばれる)に保護を約束したにもかかわらず、置き去りにしました。(なんかアフガニスタンのアメリカ軍と同じ。)

 

十分な補償もしませんでした。

 

それどころか、フランス政府は「忘却政策」を執り、アルジェリア戦争に関する報道を規制して忘れ去ろうとしました。

 

なんかすごいですね、汚点となる戦争をしたから、無かったことにしようとしたのです。

 

アメリカだって、ベトナム戦争やアフガニスタン戦争なんて無かったことにしたいですよね。

 

日本だって太平洋戦争なんて無かったことにしたい。

 

プーチンだって・・・。

 

だったら戦争なんて始めるなよと言いたい。

 

その後、アルジェリア戦争を扱った映画がボチボチ制作されるようになりました。

 

このブログで紹介しただけでもこんなにあります。↓

 

 

 

 

 

 

マクロン大統領の時代になって、ようやく遺族に謝罪しています。

 

オリンピックで平和を歌い上げたフランスという国を理解するには、アルジェリア戦争は不可欠なんです。

 

アラン・ドロンの映画からずいぶん横道に逸れてしまいましたが、ここまで付き合ってくれてありがとうございます。<(_ _)>