バイリンガル教育において、「目標をどこに置くか」ということも重要だと思います。
息子が生まれたとき、目標は日本語会話、読み書き共にイタリア語と同等レベルであることが目標…というか、やはり、それが“理想”ではありました。
しかし、それは息子を取り巻く環境、本人の性格、そして資質にもよるので、目標というよりは“もしそうだったらいいな”という願望でした。
いきなりそんな高い目標を実際に掲げてもしょうがないと私は思ったので、息子が生まれてから小学校までの目標は「日本語で日本の家族とコミュニケーションが取れるレベルに達する」ことでした。
これはありがたいことに、あまり苦労することなく、息子はクリアしてくれました。
最近でこそ、日本語を間違えたりはしますが、1年半前、1か月半日本へ息子と帰った際は、私がいなくても私の母や兄家族に息子を心配なく預けることができたのは、息子が日本語でコミュニケーションが取れたからです。
息子と一緒にでかけても、イタリア人の夫が来るまではハーフとか、イタリアに住んでるとは思われないくらいでした。
地元で開かれた子供向けの夏イベントに参加した際も、日本語で出題されるなぞなぞにも答え、同年代の日本の子供たちと問題なく遊べていました。
息子は夏休みに日本の幼稚園や学校へ体験入学をしたこともありませんし、日本へ行ったことがあるのも4回ほどです。
日本滞在期間はかなり短い。
親の私が言うのもなんですが、そういった息子の環境を考慮すると、息子の日本語会話能力はすごいなと思います。
それは、息子の健康上の理由+コロナの影響もあって、3歳までは私とべったりで、ずっと日本語に触れて育ったというのが大きな理由ではないかと思っています。
よって、第一の目標は、私の予想以上の成果を得て達成してくれたのです。
第二の目標は「日本語の読み書きができること」でした。
これは見事につまずきました。
今も現在進行形でつまずいています。
そして、今、今後の目標をどうするか?どこに置くか?を考える時期に差し掛かっています。
来月9歳になる息子。
だんだん、性格も、能力も以前よりも明確になってきました。
分かったのは
勉強が好きなタイプではない
真面目にコツコツやるタイプでもない
ということ
でも、
おしゃべりは好き
耳がいい
(どの言語でもわりと正しく聞き取る)
コミュニケーション能力は高い
ということ。
もう、引き続き、会話能力を伸ばすしかなくないですか?🤷🏻♀️
と、自分に問いかけている最近。
そして、将来のことを考えたとき、
息子の場合は日本で進学とか、日本で就職…
といった可能性は限りなく低いのではないかと私は考えます。
もし、将来、イタリア、もしくはヨーロッパに残るのであれば、息子の母語であるイタリア語はもちろん、やはり英語、またはフランス語、ドイツ語、スペイン語などのヨーロッパ言語を強化したほうが役には立つと思われます。
ちなみに、私の周り、特に高校生、大学生といった若い世代は3か国語話す人は珍しくありません。
5か国語話す人もそこそこいます。
ですので、私がバイリンガル教育を息子に続けて欲しい理由といえば…
私が日本人、母語が日本語なので、息子とはできれば日本語で話したいし、日本の家族とも日本語で話してほしいといった理由です。
でも、それが目標なのであれば、読み書きは完全にあきらめないとしても、年齢相応の日本の“国語”のレベルでなくてもいいかなと思えてきました。
息子はまだ幼いので、これから将来の夢もプランも大きく変化するとは思います。
もし、「日本の大学へ行きたい。」「日本で働きたい。」「日本に住みたい。」という目標ができたら…まぁ、そのときは、必要に迫られて、漢字の勉強も始めるでしょう。
非漢字圏に住む人が、常用漢字を読み書きできるようになるのはかなりの努力を必要とします。
しかし、イタリア人で、イタリア語が母語で、イタリアで生まれ育ち、日本語は高校生から、大学生から、社会人になってから勉強し始めた私の生徒さんでも、かなり日本語の読み書きができる人は実際にいます。
だから、やっぱり…
どれだけ好きか
どれだけやる気があるか
どれだけ必要か
というモチベーションが大事であり、
息子も"本気"になることがあれば、その時、読み書きも真面目に勉強するかなと。
よって、息子に対する現時点でのバイリンガル教育の私の目標は…
日本語の会話能力をのばす
できるだけ日本語の語彙を増やす
読み書きは年相応の"国語"レベルでなくていい
母語であるイタリア語能力を引き続きのばすことが優先
(現在、イタリアの学校での"国語"(イタリア語)は問題なし。成績も悪くはない。正にイタリア語が"母語"なのです。)
ま、いろいろありますが…。
4月から少しやり方、考え方を変えて取り組んでいこうと思います。
そして、私たち家族は私と息子だけではありません。
イタリア人の夫もいます。
日本語で息子と話し、どうすれば息子が日本語を習得できるか考えているのは私ですが、それでも、夫の協力無しに、それらを日常生活で取り入れることはできません。
私と息子が何を話しているのか分からなくても気にしない(信用してくれている)。
私たちの息子は半分日本人で、日本人として日本語を学ぶ、日本人家族と日本語でコミュニケーション取る必要があるということへの夫の理解と協力。
それらは当然のことのように思われますが、実際はそうでもないと思います。
家庭内で自分が理解できない言語で家族に話されるということは、受け入れるのが簡単なことではありません。
息子はイタリア語と日本語の切り替えがとても上手です。
私と話していた事をそのままイタリア語で夫に言うことがよくあります。
それは息子が言葉を話し始めた頃からで、「お母さんとは日本語、お父さんとはイタリア語」というインプットが最初からうまくできたからでしょう。
それは夫の協力のおかげだと私は思います。
バイリンガルって、2か国語で話してたら自然とそうなるものでもないのですよね。
知れば知るほど、奥が深いです。
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