ダンナと人工知能について話していたときのこと。
最近は"AIが教えてくれる" "AIは正しい"と思っている人がけっこういるって話から。
私はイタリアで日本語講師をしています。
最近、Google翻訳にしろ、chatGPTにしろ、AIの翻訳ぶりがけっこうすごいと思います。
中には日本語コースの宿題に使用する生徒さんもいます。
私個人としては、それは悪くないと思っています。
ただ、生徒さんにも言っているのは…
初級前期レベル学習者が学習に使用するのはどうかと思うということ。
中級レベル以上の学習者であればいいと思うけれど、必ず読み直して、どこかおかしいと感じるところはないか確かめること。
この2つです。
私が初級前期レベルの学習者にAIの翻訳機能をすすめないのは、AIの作った文章が正しいかどうかの判別がまだできないレベルだからです。
それが中級レベルともなると、AIの翻訳が間違っていた場合、正しい文章が分からなくても、せめて「?」と疑問を感じることができる…ことがあるからです。
AIが"間違う"といっても、言い回しが違ったり、本当に言いたいことと少しニュアンスが違う…といったレベルの間違いです。
だからこそ、初級前期レベルにはおすすめしない。
私がそう思ったのは、実際に私がイタリア語の文章を書くのに使ってみたからです。
けっこう、上手に翻訳してくれます。
「そうそう、イタリア語ではそう言うんだった。」
「確かに、このほうがイタリア語として自然だな。」
と感じたことも多いです。
でも、
「これは絶対に違うようね。」
「それが言いたいんじゃないんだよ。」
と感じたことも多いです。
だから、イタリア語がある程度分かっているなら、けっこう便利。
AIも万能ではないと言うことに気づくことができるからです。
100%は信用しない。
なので、AI翻訳機能を使っても、それを丸写しした文章を使用することはありません。
なぜなら、それは私の言葉ではないから。
言いたいことが微妙にズレる気がするからです。
生徒さんとの付き合いも長くなると、生徒さんの語彙力もだいたい把握できます。
文章を書く宿題では、「あ、この言葉は辞書で調べたんだろうな。」ということもだいたい分かりますし、「あ、AIの翻訳を丸写ししたな。」というのもだいたい分かります。笑
それは、そこに間違いではない不自然さを感じるからです。
やはり、言葉というのは、それぞれの心から沸いてくるものだとつくづく思います。
「この人はこういった言い方をしない。」ということって、ありませんか?
文章から人柄も分かったりするものです。
なので形式的な文章を書くにはAIの翻訳機能は悪くないかもしれませんね。
で、何が言いたいかというと、少なくとも言語の分野においてはまだAIは完璧ではないということです。
だから、語学学習に利用するのはいいとは思いますが、AIも間違えるということを頭に入れて利用しないといけないということ。
AIの間違いを指摘できるほどの語学力があれば尚更いいということです。
たまーにですが…
「外国語はアプリやソフトで学習できる。」
という人がいます。
そうか。
じゃ、私の仕事はなくなるな。
と思うかというと、それは今のところ思いません。
確かに、文字の学習であったり、基本的な文法などの説明はそれでも学習できると思います。
アプリによっては学習に有効だとも思います。
しかし、言語が人と人とのコミュニケーション手段である限り、その学習方法にはいつか限界がくるとも思います。
習得した言語を実際に使用する相手が人であるのなら。
最近は
「日本語はアプリで勉強しました。」
という新しい生徒さんがいたりしますが、
彼らはアプリで学習を始め、
それで限界を感じ、
もっと深く勉強するために、
生身の人間の日本語講師の授業を受けに来るのだと思います。
きっと他の分野もそういったことが多いのではないでしょうか?
AIは万能ではない。
息子にもしっかり教えたいことの一つです。
まだ、AIには負けないぞ💪
だから、もっともっと勉強するべきであることは明らかです😅
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