ほたるいかの書きつけ -18ページ目

見た!

 ちうわけで、見ました、日食! 曇りだったけど、太陽が雲の薄いところにある時は、雲を透かして形が見れましたよ。
 ただ、晴れてたわけじゃないので、木漏れ日は綺麗には出ませんでしたねー。言われればわかる、という程度の三日月状の木漏れ日でした。あと、小さい鏡で反射させて壁に写すというのもやってみた。綺麗に出ますね~。
 食が最大の頃は気温が下がったのもわかった。その前後に風が強くなったのは偶然か?(^^;;
 あと蝉が鳴いてなかったような。日食が終わってから、一斉に鳴きはじめたような気がするのだけど、日食中は夢中で気づかなかっただけかも。(^^;;
 しかし生で体験すると、やはり荘厳ですよね。こりゃ古代の人が世界の終わりと思うのも無理はない。

 あと気象庁が、人工衛星から撮った地球の画像を公開しています。こちら 。月の影がわかります。日食のメカニズムをイメージするのにとても良いと思う。面白い。素晴らしい。

 部分日食は割と頻繁にあるので、今回のように盛り上がるのも妙な気もするのですが、国内で皆既日食が見られるというのと、世界天文年であるというのが効いているのでしょうね。

明日は日食!

 ついに衆院も解散になりました。まあどうせ民主党が勝つんだろうけど、大事なのはその先ですよね。自民党と大差ない政治が続くのであれば、我々にとっては単なるガス抜きで終わってしまうので。むしろ、「なんか変わった」という気分だけで満足してしまう方が恐しい。自民党以上にヤバイ部分も多々あるので(マシな部分ももちろんあるが)、そこをどう抑えていくのかが今後の鍵でしょう。

 さてさて、上のことについてはまたいずれどこかに書くとして。
 明日は、いよいよ日食です! 私はもちろん皆既日食帯には行けないので、部分日食を見ることになります。日食グラスも手に入れたし、木漏れ日が綺麗に見られそうなポイントも見つけておいたし。あとは晴れるかどうかですな。(^^;;

 日食のいいところは、それを切り口に色々な話につなげていけること。たとえば、なんで毎月日食が起こらないか、というところから、月の軌道が黄道面(地球の太陽に対する軌道面)から少し傾いているから、大体半年ごとにしかちょうど太陽と月が重なることが起こらない(実際はもう少しややこしいけど)、とか、太陽系の縮尺モデルを考えると、太陽って大きいね、遠いね、こりゃ滅多に重ならないよね、ということが感覚的にわかったり、とか、さらには皆既日食のときと金環食のときの違いが軌道が楕円であることを示している、とか、夏と冬でどっちが太陽に近いか、地軸の傾きが何万年もかかって方向がずれるので夏に太陽に近いのが北半球のときと南半球のときで地球の暖められ方が違う(海の面積比が南北で異なる)ことから長周期の気候変動が生じる原因となる(ミランコビッチ・サイクル)、とかとかとか。

 こういう話が一般教養としてフツーの世間話で語られるようになるといいなあ、と思いつつ。

 …明日は雨かなー。(^^;;

○○イオンドライヤー官能検査における二重盲検法(追記あり)

 出張先でぼおっとしててなんとなく思いついたこと。いや、とっくに誰か考えていそうだし、私ももしかしたらどっかで似たような話を見たかもしれないのだけど、記憶にないので。既出ならすいません。

 ○○イオンドライヤーの官能検査において、○○イオンが原因なのか、別の要因(風量とか温度とか)が原因なのかを切り分けるのはとても難しい、ということは何度も指摘されてきた。○○イオンのスイッチをon/offして違いを見ればいいとは言われるが、ドライヤーかけてる本人がそもそも今onなのかoffなのかわかっちゃうので、盲検にならない。

 で、思いついたのは、スイッチはそのままにして、本体内部の装置を外からわからないように改造してしまってはどうか、と。○○イオンが常に出ないようなもの、常に出るようなもの、あるいは○○イオンが常に髪の方に行くもの、明後日の方に放出されるもの、とかを作っておいて、それをモニターに渡す。渡す人も、いまどっちのドライヤーを渡したかはわからないようにする。渡された方は、その時はoffにしていると思っても実は○○イオンが出ているとか、その逆の状態だったりする。もちろん、普通にonになっていれば出るし、offになっていれば出ないドライヤーを渡すモニターも用意する。

 これでどないでしょ。
 単なる思いつき以上のものではないのですが。メーカーの皆さん、いかがです?

(追記2009.7.17)
亀@渋研Xさんのブクマコメでご指摘いただきました。どうもありがとうございます。
「マイナスイオンドライヤーはなにをしているか」を、どうやって家庭で確認するか
うん、読んでた。思い出した。トリ頭>自分。 prz

ただまあ「責任」ということで言うと、メーカーがやるべきことなんですよねえ。松下「技報」あたりでやるべきことなんだと思いますが…。

都議選

 都議選でマスコミは「自公過半数割れ」と騒いでいるけれども。民主党が第一党になったところで、何が変わるんでしょうかね。実質的に与党でしょ?おまけに極右の議員を何人も抱えて。大体にして元々自民党だったヒトたちだからして。石原慎太郎にとっちゃ痛くも痒くもないよね。
 総選挙も近いうちにあるんだし、マボロシの対立構造を「演出」するのはやめてくれませんかね、大手マスコミは。

 民主党が政権取るより共産党の議員が10人増える方が世のため人のためには遥かにいいと思うのだけどねえ。やれやれだ。

民主党はレイシズムに寛容かどうかが問われている

 ここのところちょっと多忙でじっくりとエントリーを書く時間がないのだけれども、この問題はやっぱり触れるべきだろうと思うので、ここで書いておく。

 民主党の吉田康一郎氏が、「不逞朝鮮人は全員出て行け」と「在日特権を許さない市民の会」の集会で発言したそうである。発言の詳細は、『日刊ベリタ』で紹介されている(→「インターネット上に流れている東京都議会議員吉田康一郎氏の発言を紹介  「在日特権」「不逞朝鮮人」といった言葉が並ぶ」 6/30)。演説の様子がYouTubeで見ることができる。リンクは『ベリタ』の記事にあるのでご覧いただきたい。
 考えるまでもなくあまりに酷い発言であるし、政治家としては完全に失格であるが、ここまで酷いと、問われるのは民主党の対応である。つまり、レイシズムや排外主義丸出しの発言を公の場でするような人物(滑稽なのは、本人はそう思っていないとわざわざ演説の中で言っていることだ)を、ロクに批判もせず放置しておくのかどうか、ということだ。

 今までも酷い発言を行ってきた政治家はいくらでもいた。例えば、自民党の太田誠一氏は「集団レイプする人は、まだ元気があるからいい 」なんて無茶苦茶を言っていた。ただし、このような発言と、今回の吉田氏の発言が質的に異なるのは、太田氏の発言が、彼の周辺ではおそらく違和感のない発想であり、それをだだ漏れにしてしまったという意味で、凡庸なバカであるが故の発言-それだけに根の深い問題でもあるが-であるのに対し、吉田氏の発言は、明らかにそのような言葉を自ら選んで発言した、という点にあるだろう。無論、吉田氏が浸っているコミュニティにおいては「常識」であるのかもしれないが、それが「常識」にはなっていない一般社会をある特定の方向に動かそうという意志が明確に感じられるような言葉の選び方なのだ。

 ついでに言えば、過去にも自民党の柏村武昭氏が、イラクでの日本人人質事件に関連して「反政府、反日的分子のために血税を用いるのは、強烈な違和感、不快感を持たざるを得ない 」と国会で発言したことがあった。これなども吉田氏の発言と同根であると言えよう(ただし、向けられた対象が日本人であった点で、レイシズムとは異なる)。「お笑いマンガ道場」が好きだった人間としては、実に哀しかったものであるがそれはまあいいだろう。

 ともかく、吉田氏を放置する限りは、民主党という政党はレイシズムや排外主義に寛容な政党であると判断せざるを得ない。陰謀論をふりまく藤田幸久氏がいたりもしてダメダメであることはわかってはいるが、今回の発言はそれとは次元の異なる問題だろう。吉田氏がどうしょうもないことは明白で、端的に言って人として間違っているのだが、問題は彼個人を越えて、彼の主張を党としてどう受け止めるか、民主党につきつけられている。