経済の最小単位としての家族制度から、好きの最小単位としての家族制度への移行。

先進国では、離婚に際し、離婚事由は必要ない。
愛が冷めればそれで離婚できる。

考えてみれば、離婚するのに離婚事由が必要とはおかしな話だ。
現実には、別居を強行すれば、離婚したのと同様の効果を簡単に実現できる。
同居すら強制できない。
あれ?自力救済は禁止じゃなかったの?

日本国憲法第二十四条。
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、
夫婦が同等の権利を有することを基本として、
相互の協力により、維持されなければならない。
○2  配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、
法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

憲法によれば、
「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、」とある。
婚姻届には双方の合意が必要だね。
「相互の協力により、維持されなければならない。」とある。
う~ん。どういう意味だろ。
婚姻成立には、合意が必要だが
婚姻の維持には、合意は必要ない!ってことか?、
つまり、
合意によって婚姻がいったん成立したら、途中で好きな気持ちが冷めても、
維持することを強制する!勝手な途中下車は許さない!
ってことか?
連れ去り妻は憲法違反なのか?
実務上そういうわけでもないらしい。

憲法改正の必要がある気がするな~。

まあ、当時の日本では、女性に経済力がないから、
「男が奥さんをとっかえひっかえしてはいけませんよ」
と言う意味合いかな~。
そして、経済の最小単位なんだから、離婚しちゃいけませんよということだろう。
当時は今の離婚と違って、
女性にとっては、再起不能に近い状態になるんじゃないかな。

ところで、家族という制度は、現在の日本においては、
経済の最小単位として機能している。
核家族がひとりの人間といった考え方だ。
だから、
夫が一生懸命働き、
奥さんが浪費する
という、個人単位で見れば、ひどい話も、
国家的に見れば、単純に、一人の人間が働いて、余暇を楽しんでいるという状態になる。

やっと、日本でも、女をちゃんと働かせようという考えが出てきた。
経済の最小単位は個人になってほしいところだ。

そうすることで、先進国のような自由恋愛の国に仲間入りできる。
子供の共同監護の制度をきちんと整えれば、それでいいと思うよ。
嫌いな人と同居しても楽しくないことは分かるしね。