皆さんこんにちは。FG☆そうたです。

いやー。最近忙しくて全然釣りに行けていませんで。

お察しの通り(?)必死でネタ切れじゃないアピールをしてきましたが正直ネタ切れです(爆)

 

でも、脳内でタックル編成をあれやこれやと考えることはできます。

釣りに行かないのに道具は増えてるの何故なんでしょうね…

 

今日は私がいちばんよく行く朝霞ガーデンさん向けにタックル編成でも考えてみます。

昨年の10月に旧ブログのほうで小規模ポンド向けタックル編成(6本体制)をアップしましたが…

別に大会出るわけでもないし(ってか朝霞ガーデンさんで大会って聞いたことない)、遊びに行く分にはもう少し荷物減らせるな~ってことで。

今回は4~5タックル編成で考えてみます。

 

▼朝霞ーズのみなさん

 

…ん?

 

 

おわかりいただけただろうか…。

 

 

何かヤバいの混ざってません???

 

 

…そうなんです。

しれっとこの子が新規参入してます(笑)

その名も…

ホワイトウルフ62UL-e オオツカ限定モデル!!

 

いや~、かっこいいっす。

 

別に通常版でもよかったのですが、ホワイトウルフ族は62MLS、606L-eと所持しているため現場で遠目からでもわかりやすいようにしたくて。運良くめちゃくちゃ状態のいい中古品が見つかったので、オオツカ版を購入しました。

未使用は未使用でシュリンクにハサミ入れるの怖くて使えない性分なもので、ひと思いに開封してくれてあって助かりました

62MLSと606L-eはワインディングチェック等のゴールドの色が微妙に異なる(606L-eの方はシャンパンゴールド)うえに、606L-eにはロッドの継ぎ目がグリップのすぐ近くにあるのでまだ見分けが付くのですが、62MLSと62UL-eは見た目がほぼ一緒なので、同じ見た目の竿が並ぶのがちょっと嫌だったんですよね。

(ファンネルとリールキャップを替えれば済むっちゃ済む)

できるだけロッドスタンドカラフルにしたいじゃん!!!!!!

 

とまぁ、コスメ厨の言い訳タイムはこのくらいにして。脳内セッティングしてみます。

 

①イエローウルフ 61UL-ST

ライン:ES2 0.4号

主な用途:放流、ボトム操作系

最近インプレ書きましたが速いバイト獲るのが非常に得意なので、朝霞ガーデンさんレベルであればこいつで放流魚の相手は十分務まります。ぶっちゃけあそこ、MLクラスいりません()

放流やるついでにボトム等操作系もできるセッティングにしています。

こいつもオオツカモデルが存在するらしいけどさすがに追わないよ

 

②キメラ 603L-e

ライン:RC Meister エステル 0.35号

主な用途:スプーン、クランク、ミノー

メインロッド。これ一本で何でもこなせる。たぶん一日の中で一番握ってる時間が長くなるであろう。

 

③ホワイトウルフ 606L-e

ライン:RC Meister エステル 0.35号

主な用途:スプーン、クランク、ミノー

魚の活性が落ちてきた時にこっち。②のキメラと役割的な垣根は作らず、バイトの質を見て速そうならキメラ、遅そうなら606、みたいな使い分けで。マイクロスプーンの巻きは④ホワイトウルフUL-eに任せてスプーンでフリップ等の誘いを入れたい時やミノーを使いたい時にはこっち。

 

④ホワイトウルフ 62UL-e

ライン:VARIVAS スーパーエステル 0.3号

主な用途:マイクロスプーン、マイクロクランク

マイクロスプーン、マイクロクランクのしっとり巻き専用機。以前まではダーインスレイヴ コードグライガン 6'1ULに任せていた枠。

もう少し暑さが厳しくなってきてマイクロメインの展開になってきたら、エステルのコイツとグライガンULのナイロンでマイクロ2本体制にすることも視野に入れたい(というか、グライガンULをナイロン運用に回したかったこともホワイトウルフ62UL-eの購入理由の一つ)。

 

⑤ブルーウルフ 613UL-TRZ

ライン:東レ リアルファイターハード 2.5lb

主な用途:あらゆる釣りのフォロー

魚のバイトが素早くエステルラインで乗らない時にナイロンのしなやかさで初期掛かりを作ってロッドワークでマニュアルに刺しに行くロッド。ULと名前が付いているが実態はLクラス。あらゆる釣りをフォローする優秀なサブタックル。

朝霞ガーデンさんで高速なバイトが出ることを放流以外であんまり経験したことないけど、経験がないわけではないので…。

4タックルに絞るならココが抜けそう。

 

NGワード:ヴァルケインどこいった?

 

早く試したいぜ…

それでは。

皆さんこんにちは。FG☆そうたです。

本日はタイトル通りロデオクラフトさんのハイエンドロッドである、999.9 Meister イエローウルフ 61UL-STのインプレをお届けいたします。

ついに来ました、人気絶頂のソリットディップロッド!

999.9 Meisterシリーズの中でも、このイエローウルフ 61UL-STはホワイトウルフシリーズやキメラに並んで人気が高く、入手は困難を極めますが、ご縁があって入手する機会がありましたので、僭越ながらインプレを書かせていただきます。

 

イエローウルフとは、「ノブ」さんの愛称で親しまれている佐野亘彬先生のシグネイチャーモデル。

「ノブカラー」の激釣れルアーが有名なのは言わずもがな、YouTubeでのわかりやすい解説動画などもあり、人気の高いプロアングラーの一人です。

 

今は見られなくなってしまっておりますが、かの有名なキャンタさんも「イエローウルフ 61UL-STをボトムやミノー用に起用している」と説明しているタックルセッティングの説明動画もあり、本ロッドの人気の火付け役になっていました。

 

▼漆黒のEVAに青緑のアワビ装飾がよく映えます。

 

だらだらと前置きを書きましたが、このロッドのスペックを見ていきましょう!

 

■基本スペック

サイズ:6.1ft (1.82m)

自重:80g

テーパー:ファースト

ガイド:オールチタン+トルザイト(KL)

グリップ:EVA

グリップ径:23.5φ

ティップ:ソリッド

継数:2 (変則2ピース※)

 

※1P(ティップ側):1,165mm・2P(バット側)735mm

 

■メーカー説明(引用)

エステルライン使用を前提としたソリッドティップモデル。スプーンやミノー、クランクの操作性を損なわないようにハリを持たせつつソリッドティップにすることでバイトを弾かないセッティング。

 

■前提

購入に至った経緯ですが、もともと手持ちにダーインスレイヴ6'1Is-ULとプレッソLTD AGS 61L-Sというつよつよソリッドティップロッドがいるので、手を出さないつもりではいました。

しかし、いつもお世話になっているにびいろ先輩が「Is-MLの曲がりでIs-ULのしなやかさはズル」「そうたさん握らないほうがいいっすよ。一発で落ちます」とか言うもんだから…

 

そんなん買わないわけにいかないっしょ(手のひら返し)

 

というわけで(どういうわけだよ)、今回はメーカー説明に忠実にエステルライン0.35号を使用してのインプレになります。

 

■使用感

印象としてはずばり、"ULという名に似合わず強いバイトを獲るのが非常に得意"です。

Lクラスだと思って使っていいと思います。

ファーストテーパーゆえに鋭いバイトに対して素早いレスポンスを竿が返してくれるので、かかったと思ったらいつの間にか乗っています。ソリッドティップモデルの魅力ですね。

 

▼GJも難なく。

GJを扱っていた際、私が持っている他の2種のソリッドティップのロッド(ダーインスレイヴ6'1Is-UL、プレッソLTD AGS 61L-S)

で取れなかった「下から猛スピードで突き上げてくるアタリ」を勝手に深く刺してくれていたときは感動しました。

 

写真には撮れていませんが、クランク(モカ以下のサイズ)やボトムルアーの操作もお手の物。

特に、ボトムルアーのシェイキングは非常にやりやすいです。

ファーストテーパーゆえ、ソリッドとチューブラーのつなぎ目(第4ガイド)からバット側は動かないため、ラインテンションを抜けさせることなく意のままにルアーを操ることができるためです。かつ、バイトがあったらソリッドティップがにゅっと入ってくれて、持っていかれるのを手首で止めるだけでフッキングに至らせることができます。

 

さらに、感度がバツグン

塗装がクリアになっていることで、ルアーの出す波動をもしっかり手元に伝えてくれます。

本当にソリッドティップ?ってくらい手元に伝わる情報量が多いです。

 

また、「エステルラインをナイロンラインのように使えるロッド」と形容することもできるのではないかなと感じました。

これどういうことかというと。

「ルアーの操作はエステルの良さを活かしつつ、ファイト時はナイロンの良さを再現する」みたいなイメージです。

 

ルアーを操作する段階では、ナイロンより比重が高くレンジキープがしやすいエステルラインの特徴を存分に活かして操作することができます。

しかし、バイトがあってから先はナイロンのように変貌します。フッキングにおいてはソリッドティップが初期掛かりを柔軟に追いかけて逃がさずしなやかに深く刺す。そして、ファイトにおいてはロッド全体のクッション性が、バラシやラインブレイクに対して安心感を持たせてくれる(もちろん、無理なファイトは禁物です)。

つまり、ファイトにおけるエステルラインの弱点をカバーし、さながらナイロンのように使わせてくれるのです。

 

ただし、強いバイトや素早いバイトを獲るのが得意な反面、活性が低く魚がそこまで速くないシチュエーションでは、魚が乗らなくなってきます。そういう場合は、ダーインスレイヴ6'1 Is-ULなど間を持たせて巻きアワセで大きな入力を返せるタイプのロッドに持ち替えた方が良いでしょう。

 

■他のロッドとの比較

以前の記事にて手持ちのソリッドティップ2種との比較、検証を行った結果を公開しております。

本記事にて触れている内容と重複する部分はありますが、本記事がロッド1本の絶対評価に重きを置いた記事であるのに対して、こちらは他のロッドとの相対評価に重きを置いた記事になっておりますので、こちらもぜひご覧ください。

【エリアトラウト】手持ちのソリッドロッドの使い分けを検証してみた!!

 

■オススメセッティング・使用例

今回は冒頭で申し上げましたとおりエステルライン0.35号を用いてのインプレですが、他のオススメ例もいくつか。

イエローウルフ使いの大先輩であるコトルさんに教えていただいた内容も含んでいます。ありがとうございます!!

 

①エステルライン0.35号

今回使用。スプーンもクランクもオールマイティーに何でもそつなくこなせるセッティングです。1本で何でもやりたいならコレ。

 

②エステルライン0.4号

ミノーやボトムルアーなど操作系に特化したセッティングです。巻き系タックルのラインナップが手持ちに揃っているのであればこちらを操作系専用機にしてしまうのもアリ。

遠投がさほど必要ない規模感のポンドであれば、放流にも◎

0.35号でも放流に投入できますが、より高い安心感を持って臨むことができます。

 

③PE 0.2号+フロロリーダー0.6号

ミノーやボトムルアーも扱えますが、どちらかというとクランクに重きを置いたセッティングです。

スプーンの操作性にやや難が生まれる反面、クランクの使用感がピカイチ。遅めの魚もオートマチックに刺していけます。

 

このほかにも、ナイロンやフロロなど、メーカー説明やオススメにとらわれず、まずは自由に試してみてください。

 

■総括

これがノブ様の本気かあ…。

魚が速いシチュエーションでは本当に楽をさせてくれるロッドです。どんなルアーも扱える汎用性を持ったロッドで、非常に使いやすいです。皆様も見かけた際はぜひ試してみてください!!!(簡単に試せる値段ではない)(そして簡単に見つかるもんでもない)

 

いかがでしたでしょうか?

最近多忙ゆえに釣りにも行けず更新頻度が落ちてきてしまっていますが、書きたいネタはいろいろまだ残ってます。

次回記事もどうぞお楽しみに。

皆さん、こんにちは。

本日は緊急で記事書いてます。

 

本日、何かがある予感がしてふら~~っと御徒町のトラウトアイランドに行ってみたんですよね。

ほんと、目当ての商品があるでもなく。

ここ最近はほとんど何も買い物はおろか店舗に足を運ぶことすらしていなかったのですが、今日はなぜだか足がトラウトアイランドに向かっていました。

 

予感の正体…

店舗に到着してみると、ヴァルケインの赤羽根先生がお仕事(棚卸し?)をしていらっしゃるではありませんか。

こういうのってあるんですね…😂

 

「赤羽根先生!」とお声がけしてみると、「おお、お久しぶりです!」とお返事が。

直接お目にかかったのは昨年の9月が最後でしたが、まさかの覚えていてくださいました!感無量です(; ;)

 

赤羽根先生といえば、「攻める」スプーニングが有名で、監修されている新スプーン「ブラックブラスト 1.8g」が発売されたばかりです。

 

商品の紹介はこちらの公式サイトをご覧ください。

 

今回は赤羽根先生にその噂の新商品「ブラックブラスト 1.8g」についてかなり詳しく教えていただきました!

ですので、その対談の内容を皆様にお届けします。

お忙しいところ、貴重なお話を頂きありがとうございました。

 

それでは早速、ヴァルケインさんの新スプーン 赤羽根悟氏監修の「ブラックブラスト 1.8g」について開発者に直々に伺ったお話とともに深く掘り下げていきましょう!

 

私:ブラックブラストの詳細や、ヴァルケインさんの他のスプーンとの比較についてお聞かせください。

赤羽根先生:私が監修したサーヴァントスピアは中層より上にフォーカスを当てていましたが、今回のブラックブラストは1.8gということで、全レンジ対応、メインウェイトとなりえるルアーです。

サーヴァントスピアやハイバーストと比較してもさらに振りが強く、しっかりと水を噛んで泳ぐルアーになっています。さらに、それらと比較して浮き上がりづらく、レンジコントロールがよりやりやすいのがウリです。

また、サーヴァントスピアやハイバーストではひらひらというロール成分やスライドなどのイレギュラーが入ることでリアクションでごまかして食わせることがありますが、ブラックブラストはそのような要素を排除し、一定の振りできれいに泳ぐようになっています。

そのためレンジが多少ずれていても食ってくる、「遠くの魚にも波動を届けて寄せる」ことには強いです。

投げどころとしては、放流や朝イチなどのサーチから、地味系カラーで渋い時間帯まで、汎用性も高いです。

リアクションで食わせるというよりは、活性の残っている魚を効率良く選んでキャッチするイメージになります。

 

私:とても使いやすそうですね。先生のオススメカラーは何でしょうか?

赤羽根先生:強波動でアピールの強いルアーなので、人気どころはやはり放流カラーです。

ゴールデンオレンジが一番人気かな?次いで、ゴールデンブラウン、おいしい梨、ボタニカルゴールド…あたりが人気です。

おいしい梨はチャートが入っているので、セカンドで使うくらいアピールは強いカラーになります。

私:個人的にはポーカーオリーブも気になります。これ、他社に全然ないカラーじゃないですか。

赤羽根先生:確かに。これも非常にいいカラーですね。荒川が考えたカラーで、アストラルから輸入してきました。

うっすらUVが入っているので、マッディポンドや朝イチ、曇天時などのローライトな状況できっと助けになってくれるはずです。

 

赤羽根先生:あと、オススメはシューティングスター!

特にギミックは採用していないシルバー系+青ラメのカラーで、裏もシルバーになっています。もちろんそのままでも釣れるカラーではありますが、裏を黒く塗るもよし、表にUVを施すもよしです。

私:カスタマイズできるの、楽しそうですね。

赤羽根先生:いろいろ遊んでみてください(笑)

 

 

■感想

非常に扱いやすいルアーである印象です。お話をお伺いした限りでは、その特徴は、(他社商品で恐縮ですが)ベルベットアーツさんの大人気スプーン「フォルテ 1.8g」とかなり合致する部分があります。そのため、もちろんブラックブラストをメインで揃えても良いですが、今までフォルテを使ってきた方には、品薄なフォルテの代用や、持っていない(ラインナップされていない)カラーの補完としても使えそうだと思いました。

例えば私イチオシのポーカーオリーブはUVシルバーオリーブの代用になりえますし、補完として使うならおいしい桃やイエローオレンジブラックなども選択肢に入ってくると思います。

大きめのポンドで真価を発揮してくれそうですね。

 

 

 

■総括

いかがでしたでしょうか?

新商品の旬な情報を開発者様の直々の声を交えてお送りしました。少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。

また、実際に使ってみてのインプレも後日(いつになるかわかりませんが)書けたらいいな~と思います。

改めまして、赤羽根先生、本日はお忙しいところお付き合いいただきまして、ありがとうございました!

皆さんこんにちは。FG☆そうたです。

昨日、「手持ちのソリッドロッドの使い分けを検証してみた!!」と題しまして、「999.9 Meister イエローウルフ 61UL-ST」「PRESSO LTD AGS 61L-S」「ダーインスレイヴ 6'1Is-UL」のソリッドティップのL~ULクラスロッドの徹底比較をさせていただきました。

 

こちらの記事の中で、一部わかりづらい箇所があったと友人くん(初心者)から質問がありました。

 

・問題の箇所はココ

■バイトの質による使い分け

コレが一番大きいところだと思います。

得意とするバイトが強い順に

61UL-ST > 61L-S > 6’1Is-UL

です!

 

ここは素直にテーパー順ですね。ファーストテーパーほどティップが素早く入って素早く反発を返し、反対にレギュラーテーパーになるとバイトに対してティップがゆっくり入って追いかけ、ルアーを保持する間を持たせて巻きアワセの入力をしっかり返していくという理屈です。

 

・質問の内容はこちら

素早く反発を返してくれるなら61UL-STがいちばん優れているんじゃないの?

 

ひとりの疑問はみんなの疑問!というわけで、もう少し深く掘り下げていこうと思います。

 

まず、言葉足らずで申し訳ありませんでした。

 

そして、ずばりその答えは「61UL-STの反発は、瞬発力はあれど大きくはないから」です。

ロッドワークによるアワセやロッドの反発力を用いたフッキングは、初動の瞬発力は高いですがパワーは弱いです。

反対に、巻きアワセは針に入力が伝わり始めるのは遅いですが、最終的なパワーは大きいです。

この違いです。

 

フッキングに至るまでに針にかけなければいけない力の合計を100とします。

強く鋭いバイトは、そのうちの80くらいを魚が勝手にかけてくれます。つまり、人間は残りの20を補えばよいことになりますね。

しかし、そのようなバイトは威嚇、攻撃に近い場合が多く、魚が咥えてくれる時間は短いです。残りの20をすぐに返してやれなかった場合、針が魚の口に残らずに吐き出されてしまいます。

ということは、ここで求められるのは「弱くても瞬間的に入力を返すこと」ですよね。

人間の腕がアタリを関知して、その信号が脳に到達し、脳から「アワセろ!」と指令がいき、腕が動いて、その力がロッド、ラインを通って魚に到達する…これでは遅い!

それを人間のロッドワークを介さずとも瞬間的に補ってくれるのが61UL-STというわけです。

 

反対に、ビタッとその場で止まるような感じがあるバイトは水中でははむっと咥えるだけにとどまっていることが多く、魚はフッキングに至るのに必要な力100のうちのせいぜい40~50くらいしか持ってくれません。

人間が残りの50~60くらいを補う必要があります。

こうなってくると、必要なのは高出力の巻きアワセ。甘掛かりでも魚の口に針を残したまま、十分な入力が魚に伝わる時間を稼ぐことなのです。

それを可能にしているのが、ティップが柔軟に魚のバイトを追いかけて逃がさず、ロッド全体が曲がりながらじわじわと巻きアワセで高出力を返していくIs-ULです。

むしろこのときに瞬発的に中途半端な力を返してしまうと、針が外れてしまいます。

「弱めのバイトはIs-ULが得意としており、61UL-STが不得意としている」と書きましたが、それにはこういった理由がありました。

 

まとめると、アワセの「瞬発力」と「高出力」は相反する関係にあり、どちらがより強く求められるかは状況によって変わるからということになります。

 

■参考動画

皆様こんにちは。FG☆そうたです。

先日、999.9 Meister イエローウルフ61UL-STをゲットした記事を書きましたが、それから2回の釣行を経て、だいぶ理解が深まってきました。

というわけで本日は、「手持ちのソリッドロッドの使い分けを検証してみた!!」と題しまして、下記3種類のロッドの使い分けについて書こうと思います。

 

・999.9 Meister イエローウルフ 61UL-ST(ロデオクラフト)

・PRESSO LTD AGS 61L-S(ダイワ)

・DainsleiF 6'1Is-UL(ヴァルケイン)

 

便宜上、本記事ではこれ以降上から順に61UL-ST、61L-S、Is-ULと表記します。

 

▼この豪華なメンツの使い分けを考えられる、贅沢な悩み。

 

ロッドインプレに近いですが、単体よりも使い分けに重きを置いた記事になっています。

61UL-ST単体のインプレはもう少し使い込んでからアップする予定ですので、今しばらくお待ちください。

今回はすべて同じライン(RC Meister 0.35号)を用いて検証しています。

 

Special Thanks!!

今回はイエローウルフ使いの大先輩であるコトルさんから、本日座間養魚場さんでお会いした際に(Xで私が座間さんにいるよーと発信したところを狙って急遽来てくださったらしい…ありがてぇ…)61UL-STの使い方にまつわるお話をたくさん教えていただきまして、ものすごく理解が深まりました。ありがとうございます!!

 

まずは軽く単体性能について触れていきます。

 

■61UL-STについて

ティップはやや繊細なファーストテーパー。

ULではあるがLクラス寄りの印象。

ブランクスがアンサンドになっておりソリッドティップにして感度は抜群。

 

■61L-Sについて

今回比較する3種の中ではもっともティップが繊細なレギュラーファーストテーパー。

ややUL寄りの印象ではあるが、ベリーからバットにかけてはしっかりとしたパワーを持っておりダルさは一切感じられない。

こちらもダイワ独自の技術であるAGS(エアガイドシステム)とメガトップ、さらにカーボングリップによりソリッドの弱点たりうる感度面は完全に克服している。また、ロッドアクションでアワセに行く場合にもっとも使いやすい(と思う)。

 

■Is-ULについて

今回比較する3種の中ではティップは最も硬く、パワーも最も強くなっているレギュラーテーパー。

実際の印象はほぼ完全にLクラス。

感度面では他の2本に劣るが、反転しないややこしいバイトに対しても巻きアワセを決めることができる点で非常に優秀。

 

■単体性能、基本スペックの比較

読者の皆さんは今頃「文字で書かれてもわかんねーよ!!」ってきっと思ってるので、上記3種の内容をいつもの画像で説明しますとだいたいこんな感じになります。

先調子な順に

61UL-ST > 61L-S > 6'1Is-UL

 

全体的な太さ(=パワー)の面では

6'1Is-UL > 61UL-ST ≓ 61L-S

 

といった具合。これらの違いによってどういった特性が生まれてくるか、特性によってどのような使い分けが考えられるかを紐解いていきます。

 

■バイトの質による使い分け

コレが一番大きいところだと思います。

得意とするバイトが強い順に

61UL-ST > 61L-S > 6’1Is-UL

です!

 

ここは素直にテーパー順ですね。ファーストテーパーほどティップが素早く入って素早く反発を返し、反対にレギュラーテーパーになるとバイトに対してティップがゆっくり入って追いかけ、ルアーを保持する間を持たせて巻きアワセの入力をしっかり返していくという理屈です。

 

2024.5.2 追記

こちらの記事でこの理屈をもう少し深く掘り下げています。わかりづらいと思った方はどうぞ。

【エリアトラウト】ソリッドロッドの使い分け記事についての補足

 

綺麗に反転するバイトや高速にひったくる、じゃれるようなバイトについては61UL-STが非常に得意としていて、勝手に掛かります。このようなバイトはIs-ULではティップが負けてしまい弾いてしまって乗らないことが多いです。

反対にビタッとその場で止まるような感じがあるバイトはIs-ULがもっとも乗せやすく、61UL-STは若干不得手です。

やってみると不思議ですが、マジです。。。

61UL-STは、朝霞ガーデンさんクラスの規模のポンドであればエステル0.35号以上(ES2の0.4号なども◎)で放流に投入するのもアリだと思います。余談ですが朝霞ガーデンさんでGJの釣りを61UL-STでやっていて、下から急激にドカン!と突き上げてくるバイトをしっかり掛けてバラさなかったときには感動しました。同じようなバイトを他の2本では取れていなかったので…。

61L-Sはその両者の中間に位置していて、61UL-STを使うほど活性は高くなさそうだがIs-ULで乗せきれないような局面で投入し、ロッドワークによるアワセも入れて仕掛けに行くようなときに重宝します。ティップだけがにゅーっと持っていかれるような、反転しない突進するバイトに対して、持っていかせてからロッドでクッとアワセを入れてやる状況にも強いです。

どんなアタリがもっとも多発しているかを見極めて持ち替えてみると良いでしょう。

 

■釣り方(使用ルアーによる役割)による使い分け

最近の私の中ではあまり役割を決め打ちしすぎることはオススメではないのですが、それでも頭の中で戦略や一日の流れ、ルアーに応じてタックルを試す順番はしっかりと決めておいた方がいいですし、ある程度は役割が決まっていないとそもそも釣り場に持ち込む以前にラインセッティングが決まらない、ということになります。

大前提として今回比較する3種はスプーン、クランク、ミノー、ボトムと何をやらせても平均点以上をたたき出してくれますし、正解はありません。あくまで私のオススメを一例として捉えていただければと思います。

 

・オススメ例①

61L-S・Is-ULを巻き特化、61UL-STを操作系で使用する

この場合巻き特化2本はエステル0.35号、61UL-STはエステル0.4号を推奨。

クランクやミノーのマジックジャーク等まで含めて61L-S、Is-ULの2本に任せられるセッティングとして0.35号が個人的には好きです。

ただし、上で語りませんでしたが61L-Sはティップが繊細でマイクロスプーンをも扱いやすいという利点を持つので、許容ルアーウェイトを下に広げたいなら0.3号です。

コトルさんいわく、「61UL-STでボトムシェイクをやったときに、ファーストテーパーでソリッドとチューブラーのつなぎ目(第4ガイド)からバット側は動かないため、ラインテンションが抜けない。かつ、バイトがあったらソリッドティップがにゅっと入る」とのことで、61UL-STは巻きもかなり得意ですが操作系に投入するというのは実に理にかなっています。(実演で見せてくださいましたが本当にその通りです)

また、61UL-STはファーストテーパーゆえの瞬間的な反発力を持つ分、ボトムの障害物に食い込まずに弾いて根掛かりしづらいという利点もあります。

ただし、大きくボトムバンプさせたい場合はこの限りではありません。素直にMLクラスのロッドを使うか、パワーがあってしっかり誘えるIs-ULを使うのも良いでしょう。

余談ですがかの有名なキャンタさんも61UL-STは操作系要員として起用しているようです。

 

・オススメ例②

61UL-ST・Is-ULを巻き特化、61L-Sを操作系で使用する

この場合巻き特化2本はエステル0.35号、61L-Sはエステル0.4号を推奨。61UL-STでクランキングをやる場合、PE0.2号なども選択肢に入ってきます。

61L-Sは、ソリッドティップが第3ガイドまでとなっており、かつベリーとバットにはしっかりとしたパワーがあるため、上記UL-STと同様の理屈でボトムシェイクが得意となっています。

そのため、性格がほぼ真逆の61UL-STとIs-ULに巻き系の釣りを任せて守備範囲を広く取り、61L-Sに操作系の釣りを任せるというのも考えられます。

 

いかがでしたでしょうか?

今回は貴重な(?)各社L~ULクラスのソリッドティップロッドの比較をお届けしました。

横並びで比較できる記事はなかなか珍しいと思うので、ロッドの購入を検討している方にとって少しでも参考になれば幸いです。

 

▼あわせて読みたい(自薦)

・ダーインスレイヴ 6'1Is-UL 単体インプレ記事

 

・PRESSO LTD AGS 61L-S 単体インプレ記事