皆様こんにちは。FG☆そうたです。

先日、999.9 Meister イエローウルフ61UL-STをゲットした記事を書きましたが、それから2回の釣行を経て、だいぶ理解が深まってきました。

というわけで本日は、「手持ちのソリッドロッドの使い分けを検証してみた!!」と題しまして、下記3種類のロッドの使い分けについて書こうと思います。

 

・999.9 Meister イエローウルフ 61UL-ST(ロデオクラフト)

・PRESSO LTD AGS 61L-S(ダイワ)

・DainsleiF 6'1Is-UL(ヴァルケイン)

 

便宜上、本記事ではこれ以降上から順に61UL-ST、61L-S、Is-ULと表記します。

 

▼この豪華なメンツの使い分けを考えられる、贅沢な悩み。

 

ロッドインプレに近いですが、単体よりも使い分けに重きを置いた記事になっています。

61UL-ST単体のインプレはもう少し使い込んでからアップする予定ですので、今しばらくお待ちください。

今回はすべて同じライン(RC Meister 0.35号)を用いて検証しています。

 

Special Thanks!!

今回はイエローウルフ使いの大先輩であるコトルさんから、本日座間養魚場さんでお会いした際に(Xで私が座間さんにいるよーと発信したところを狙って急遽来てくださったらしい…ありがてぇ…)61UL-STの使い方にまつわるお話をたくさん教えていただきまして、ものすごく理解が深まりました。ありがとうございます!!

 

まずは軽く単体性能について触れていきます。

 

■61UL-STについて

ティップはやや繊細なファーストテーパー。

ULではあるがLクラス寄りの印象。

ブランクスがアンサンドになっておりソリッドティップにして感度は抜群。

 

■61L-Sについて

今回比較する3種の中ではもっともティップが繊細なレギュラーファーストテーパー。

ややUL寄りの印象ではあるが、ベリーからバットにかけてはしっかりとしたパワーを持っておりダルさは一切感じられない。

こちらもダイワ独自の技術であるAGS(エアガイドシステム)とメガトップ、さらにカーボングリップによりソリッドの弱点たりうる感度面は完全に克服している。また、ロッドアクションでアワセに行く場合にもっとも使いやすい(と思う)。

 

■Is-ULについて

今回比較する3種の中ではティップは最も硬く、パワーも最も強くなっているレギュラーテーパー。

実際の印象はほぼ完全にLクラス。

感度面では他の2本に劣るが、反転しないややこしいバイトに対しても巻きアワセを決めることができる点で非常に優秀。

 

■単体性能、基本スペックの比較

読者の皆さんは今頃「文字で書かれてもわかんねーよ!!」ってきっと思ってるので、上記3種の内容をいつもの画像で説明しますとだいたいこんな感じになります。

先調子な順に

61UL-ST > 61L-S > 6'1Is-UL

 

全体的な太さ(=パワー)の面では

6'1Is-UL > 61UL-ST ≓ 61L-S

 

といった具合。これらの違いによってどういった特性が生まれてくるか、特性によってどのような使い分けが考えられるかを紐解いていきます。

 

■バイトの質による使い分け

コレが一番大きいところだと思います。

得意とするバイトが強い順に

61UL-ST > 61L-S > 6’1Is-UL

です!

 

ここは素直にテーパー順ですね。ファーストテーパーほどティップが素早く入って素早く反発を返し、反対にレギュラーテーパーになるとバイトに対してティップがゆっくり入って追いかけ、ルアーを保持する間を持たせて巻きアワセの入力をしっかり返していくという理屈です。

 

2024.5.2 追記

こちらの記事でこの理屈をもう少し深く掘り下げています。わかりづらいと思った方はどうぞ。

【エリアトラウト】ソリッドロッドの使い分け記事についての補足

 

綺麗に反転するバイトや高速にひったくる、じゃれるようなバイトについては61UL-STが非常に得意としていて、勝手に掛かります。このようなバイトはIs-ULではティップが負けてしまい弾いてしまって乗らないことが多いです。

反対にビタッとその場で止まるような感じがあるバイトはIs-ULがもっとも乗せやすく、61UL-STは若干不得手です。

やってみると不思議ですが、マジです。。。

61UL-STは、朝霞ガーデンさんクラスの規模のポンドであればエステル0.35号以上(ES2の0.4号なども◎)で放流に投入するのもアリだと思います。余談ですが朝霞ガーデンさんでGJの釣りを61UL-STでやっていて、下から急激にドカン!と突き上げてくるバイトをしっかり掛けてバラさなかったときには感動しました。同じようなバイトを他の2本では取れていなかったので…。

61L-Sはその両者の中間に位置していて、61UL-STを使うほど活性は高くなさそうだがIs-ULで乗せきれないような局面で投入し、ロッドワークによるアワセも入れて仕掛けに行くようなときに重宝します。ティップだけがにゅーっと持っていかれるような、反転しない突進するバイトに対して、持っていかせてからロッドでクッとアワセを入れてやる状況にも強いです。

どんなアタリがもっとも多発しているかを見極めて持ち替えてみると良いでしょう。

 

■釣り方(使用ルアーによる役割)による使い分け

最近の私の中ではあまり役割を決め打ちしすぎることはオススメではないのですが、それでも頭の中で戦略や一日の流れ、ルアーに応じてタックルを試す順番はしっかりと決めておいた方がいいですし、ある程度は役割が決まっていないとそもそも釣り場に持ち込む以前にラインセッティングが決まらない、ということになります。

大前提として今回比較する3種はスプーン、クランク、ミノー、ボトムと何をやらせても平均点以上をたたき出してくれますし、正解はありません。あくまで私のオススメを一例として捉えていただければと思います。

 

・オススメ例①

61L-S・Is-ULを巻き特化、61UL-STを操作系で使用する

この場合巻き特化2本はエステル0.35号、61UL-STはエステル0.4号を推奨。

クランクやミノーのマジックジャーク等まで含めて61L-S、Is-ULの2本に任せられるセッティングとして0.35号が個人的には好きです。

ただし、上で語りませんでしたが61L-Sはティップが繊細でマイクロスプーンをも扱いやすいという利点を持つので、許容ルアーウェイトを下に広げたいなら0.3号です。

コトルさんいわく、「61UL-STでボトムシェイクをやったときに、ファーストテーパーでソリッドとチューブラーのつなぎ目(第4ガイド)からバット側は動かないため、ラインテンションが抜けない。かつ、バイトがあったらソリッドティップがにゅっと入る」とのことで、61UL-STは巻きもかなり得意ですが操作系に投入するというのは実に理にかなっています。(実演で見せてくださいましたが本当にその通りです)

また、61UL-STはファーストテーパーゆえの瞬間的な反発力を持つ分、ボトムの障害物に食い込まずに弾いて根掛かりしづらいという利点もあります。

ただし、大きくボトムバンプさせたい場合はこの限りではありません。素直にMLクラスのロッドを使うか、パワーがあってしっかり誘えるIs-ULを使うのも良いでしょう。

余談ですがかの有名なキャンタさんも61UL-STは操作系要員として起用しているようです。

 

・オススメ例②

61UL-ST・Is-ULを巻き特化、61L-Sを操作系で使用する

この場合巻き特化2本はエステル0.35号、61L-Sはエステル0.4号を推奨。61UL-STでクランキングをやる場合、PE0.2号なども選択肢に入ってきます。

61L-Sは、ソリッドティップが第3ガイドまでとなっており、かつベリーとバットにはしっかりとしたパワーがあるため、上記UL-STと同様の理屈でボトムシェイクが得意となっています。

そのため、性格がほぼ真逆の61UL-STとIs-ULに巻き系の釣りを任せて守備範囲を広く取り、61L-Sに操作系の釣りを任せるというのも考えられます。

 

いかがでしたでしょうか?

今回は貴重な(?)各社L~ULクラスのソリッドティップロッドの比較をお届けしました。

横並びで比較できる記事はなかなか珍しいと思うので、ロッドの購入を検討している方にとって少しでも参考になれば幸いです。

 

▼あわせて読みたい(自薦)

・ダーインスレイヴ 6'1Is-UL 単体インプレ記事

 

・PRESSO LTD AGS 61L-S 単体インプレ記事