皆さんどうもこんにちは。FGそうたです。
タイトル通り、ヴァルケインから発売されております「ダーインスレイヴ 6'1Is-UL」のインプレ記事になります。
本記事は旧ブログにて記載していたインプレを現時点での感想も加えて加筆修正したものです。
初版はエリア歴半年、現時点では1年3ヶ月程度で、それなりに使い込んだ回数も重ねてきています。
ISシリーズ、ワインレッドのコスメがカッコイイ。
それではさっそくインプレに入っていきます。
■基本スペック
サイズ:6.1ft (1.85m)
ルアーウエイト:0.4g~2.4g
ライン:1lb〜3.5lb
テーパー:レギュラー
グリップ:コルク(シェイプグリップ)
ティップ:ソリッド
継数:2
■メーカー説明(引用)
インパクトソリッドシリーズに新たな旋風
しなやかに絡め獲るIs-UL登場!
絡め獲るということに徹底的にこだわったソリッドティップと
従来のインパクトソリッドシリーズのイメージを覆すしなやかさと粘りを表現したパワーバランスのレギュラーテーパー!
攻撃的なタックルセレクトを貫いてきたスピードスター荒川通が満を持してリリースする61Is-ULが登場!
■メーカー解説動画
■前提
まず前提として、解説動画でも荒川先生自身が語られているとおり、UL表記ながら他社で言うところのLくらいのハリがあります。
私自身の本ロッドの主な用途ですが、ハイエンドロッドが揃っていなかった頃はこの1本+フロロカーボンライン2.5lbにあらゆる釣りを任せてメインで使っていました。現在では、主にエステルライン0.35号でクランキングのメインロッドとして使っています。
■使用感
低活性時のショートバイトを"絡め取り"、らくらくフッキングに持っていくことができる1本、という印象です。
魚がルアーを食ったら、竿の先から魚の動きに追従して曲がり始め、アワセで乗ったら全体がきれいに曲がる。
「ソリッドティップが魚の動きをしっかりと追いかけ、巻きアワセをするだけでいつの間にか乗っている」という乗せ感の気持ちよさがあります。
具体的にはこの"絡め取る"がどういうことなのか、もう少し深掘りします。
フッキングが完了するまでに必要な力を100として考えます。
魚がはむっとルアーを咥えると、フックが甘がかりし、ソリッドティップの穂先が少し曲がります。甘がかりによる力がだいたい10〜20くらいでしょうか。
この穂先自体にも先ほど申し上げた"Lくらいのハリ"の反発力があります。この反発力によって、甘がかりをもう少し強くしてくれるのです。つまり、甘がかりが自動的に40くらいの力になり、アワセまでの時間を稼いでくれます。
要は魚を"お取り置き"できるのです。
あとはそんな状況を見て、あるいは手元で感じ取ってからしっかりと巻きアワセを入れ、残りの60を入力するだけ。そうしたらいつの間にか乗っていて、小気味良いドラグ音が鳴り始め、ロッドが美しいアーチを描く。
こんな具合に、ショートバイトがオートマチックにフッキングに持っていけるのがこのロッドの最大の特長です。
取れるアタリと取れないアタリを竿が選んで、取れるものを巻きアワセするだけで勝手に乗せてくれる、そんな"ラクさ"が魅力的なロッドになっています。
また、抵抗の大きなクランクでのバラしにくさを追求したパワーバランスになっており、特に抵抗も重さもあるニョロ系クランクが非常に扱いやすいモデルになっていると思います。
ただし、ソリッドティップのレギュラーテーパーということで、ロッドワークでアワセを入れてその力を魚に伝達する「掛ける釣り」はやや苦手としている印象です。
完全に”ノセ竿”のイメージでご使用いただくのが、このロッドの良さを理解しやすいと思います。
放流狩りのようなパワーのあるバイトを弾いてしまう場合等は素直にもう少しパワーのあるタックルに持ち替えた方が良いかもしれません。
バイトが高速でうまく乗らない時は、私の場合は初期掛かりの作りやすい伸びのあるライン+バットパワーのしっかりしたロッドでロッドワークでアワセにいけるタックルに持ち替えるようにしています。
■各種ラインとの組み合わせ
本ロッドは低伸度ラインとの組み合わせが最も真価を発揮する…ようなのですが、ナイロンなどの伸びのあるラインとの組み合わせも◎…とのことで、各種使い比べてみての印象をば。
・PEライン (0.3号)
私が試したのはシンキング(高比重)PE(Rhyme)でしたが、これが最も感度よくショートバイトに対して巻きアワセで反応を返していくことができました。(当たり前か…)
低伸度ラインとの相性がよい、とメーカーから銘打たれているだけのことはあります。
低活性時の貴重な1バイトを、より確実にヒットに持っていけるため、おすすめ度は高いです。エステルより遠投したいような大規模ポンドならこっちかな。
・フロロカーボンライン (2.5lb)
スプーン、クランク、巻きの釣りであれば何でもござれ。1タックルでとにかくどんな釣り方もこなしたいのであればコレです。ドラグ設定にもよりますが不意の大物にも切られづらい安心感もあります。また、1lbクラスの細糸にすればマイクロスプーンも扱いやすくなります。
・エステルライン(RC Meister エステル 0.35号)
ソリッドティップで巻き合わせの間を持たせながらも、低伸度ラインのおかげでしっかりと針が立ち、ショートバイトをフッキングに持っていく。PE同様、そんなこのロッドの良さを実感しやすいラインセッティングで、現在はこれに落ち着いています。
現在はこのロッドでフルサイズクランクやニョロ系クランクからマイクロクランクまで、とにかく幅広いクランクを扱うので号数に関しては0.35号(もしくはES2の0.4号)をいちばん多用します。
また、ボトム、ミノーなどの操作系の釣りは、状況によっては本ロッド+エステルラインで行うのも十分選択肢に入りうると思います。このロッドで操作系のルアーを扱うと、キビキビ感は多少なくなりアピールが弱まります。そのほうが魚が好むパターンもあるので、操作系ルアー=ハリのあるロッドで、と決めつけずに試してみると、ハマることも多いですよ。
ただ、エステルだと弾いてしまうようなシチュエーションもあります。その場合は掛けの釣りが得意なロッドに持ち替えてみるのも良いでしょう。
・ナイロンライン (3lb)
バイトが鋭く上記の3つでアタリをはじいてしまうときがあります。そんなとき、ナイロンラインに変えてさらにしなやかにしてあげると、苦戦していたのが噓のように乗り始める、ということがあります(実体験済)。どちらかというと奥の手的セッティングのイメージ。柔よく剛を制すバラしにくさはピカイチです。低伸度ラインを巻いたIs-ULと、ナイロンラインを巻いたIs-ULを2本並べるという使い方も良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?
市場には現在はほぼ中古品しか出回らない逸品ですが、これから購入を検討される方の参考になりましたら幸いです。