皆さんこんにちは。FG☆そうたです。

本日はタイトル通りロデオクラフトさんのハイエンドロッドである、999.9 Meister イエローウルフ 61UL-STのインプレをお届けいたします。

ついに来ました、人気絶頂のソリットディップロッド!

999.9 Meisterシリーズの中でも、このイエローウルフ 61UL-STはホワイトウルフシリーズやキメラに並んで人気が高く、入手は困難を極めますが、ご縁があって入手する機会がありましたので、僭越ながらインプレを書かせていただきます。

 

イエローウルフとは、「ノブ」さんの愛称で親しまれている佐野亘彬先生のシグネイチャーモデル。

「ノブカラー」の激釣れルアーが有名なのは言わずもがな、YouTubeでのわかりやすい解説動画などもあり、人気の高いプロアングラーの一人です。

 

今は見られなくなってしまっておりますが、かの有名なキャンタさんも「イエローウルフ 61UL-STをボトムやミノー用に起用している」と説明しているタックルセッティングの説明動画もあり、本ロッドの人気の火付け役になっていました。

 

▼漆黒のEVAに青緑のアワビ装飾がよく映えます。

 

だらだらと前置きを書きましたが、このロッドのスペックを見ていきましょう!

 

■基本スペック

サイズ:6.1ft (1.82m)

自重:80g

テーパー:ファースト

ガイド:オールチタン+トルザイト(KL)

グリップ:EVA

グリップ径:23.5φ

ティップ:ソリッド

継数:2 (変則2ピース※)

 

※1P(ティップ側):1,165mm・2P(バット側)735mm

 

■メーカー説明(引用)

エステルライン使用を前提としたソリッドティップモデル。スプーンやミノー、クランクの操作性を損なわないようにハリを持たせつつソリッドティップにすることでバイトを弾かないセッティング。

 

■前提

購入に至った経緯ですが、もともと手持ちにダーインスレイヴ6'1Is-ULとプレッソLTD AGS 61L-Sというつよつよソリッドティップロッドがいるので、手を出さないつもりではいました。

しかし、いつもお世話になっているにびいろ先輩が「Is-MLの曲がりでIs-ULのしなやかさはズル」「そうたさん握らないほうがいいっすよ。一発で落ちます」とか言うもんだから…

 

そんなん買わないわけにいかないっしょ(手のひら返し)

 

というわけで(どういうわけだよ)、今回はメーカー説明に忠実にエステルライン0.35号を使用してのインプレになります。

 

■使用感

印象としてはずばり、"ULという名に似合わず強いバイトを獲るのが非常に得意"です。

Lクラスだと思って使っていいと思います。

ファーストテーパーゆえに鋭いバイトに対して素早いレスポンスを竿が返してくれるので、かかったと思ったらいつの間にか乗っています。ソリッドティップモデルの魅力ですね。

 

▼GJも難なく。

GJを扱っていた際、私が持っている他の2種のソリッドティップのロッド(ダーインスレイヴ6'1Is-UL、プレッソLTD AGS 61L-S)

で取れなかった「下から猛スピードで突き上げてくるアタリ」を勝手に深く刺してくれていたときは感動しました。

 

写真には撮れていませんが、クランク(モカ以下のサイズ)やボトムルアーの操作もお手の物。

特に、ボトムルアーのシェイキングは非常にやりやすいです。

ファーストテーパーゆえ、ソリッドとチューブラーのつなぎ目(第4ガイド)からバット側は動かないため、ラインテンションを抜けさせることなく意のままにルアーを操ることができるためです。かつ、バイトがあったらソリッドティップがにゅっと入ってくれて、持っていかれるのを手首で止めるだけでフッキングに至らせることができます。

 

さらに、感度がバツグン

塗装がクリアになっていることで、ルアーの出す波動をもしっかり手元に伝えてくれます。

本当にソリッドティップ?ってくらい手元に伝わる情報量が多いです。

 

また、「エステルラインをナイロンラインのように使えるロッド」と形容することもできるのではないかなと感じました。

これどういうことかというと。

「ルアーの操作はエステルの良さを活かしつつ、ファイト時はナイロンの良さを再現する」みたいなイメージです。

 

ルアーを操作する段階では、ナイロンより比重が高くレンジキープがしやすいエステルラインの特徴を存分に活かして操作することができます。

しかし、バイトがあってから先はナイロンのように変貌します。フッキングにおいてはソリッドティップが初期掛かりを柔軟に追いかけて逃がさずしなやかに深く刺す。そして、ファイトにおいてはロッド全体のクッション性が、バラシやラインブレイクに対して安心感を持たせてくれる(もちろん、無理なファイトは禁物です)。

つまり、ファイトにおけるエステルラインの弱点をカバーし、さながらナイロンのように使わせてくれるのです。

 

ただし、強いバイトや素早いバイトを獲るのが得意な反面、活性が低く魚がそこまで速くないシチュエーションでは、魚が乗らなくなってきます。そういう場合は、ダーインスレイヴ6'1 Is-ULなど間を持たせて巻きアワセで大きな入力を返せるタイプのロッドに持ち替えた方が良いでしょう。

 

■他のロッドとの比較

以前の記事にて手持ちのソリッドティップ2種との比較、検証を行った結果を公開しております。

本記事にて触れている内容と重複する部分はありますが、本記事がロッド1本の絶対評価に重きを置いた記事であるのに対して、こちらは他のロッドとの相対評価に重きを置いた記事になっておりますので、こちらもぜひご覧ください。

【エリアトラウト】手持ちのソリッドロッドの使い分けを検証してみた!!

 

■オススメセッティング・使用例

今回は冒頭で申し上げましたとおりエステルライン0.35号を用いてのインプレですが、他のオススメ例もいくつか。

イエローウルフ使いの大先輩であるコトルさんに教えていただいた内容も含んでいます。ありがとうございます!!

 

①エステルライン0.35号

今回使用。スプーンもクランクもオールマイティーに何でもそつなくこなせるセッティングです。1本で何でもやりたいならコレ。

 

②エステルライン0.4号

ミノーやボトムルアーなど操作系に特化したセッティングです。巻き系タックルのラインナップが手持ちに揃っているのであればこちらを操作系専用機にしてしまうのもアリ。

遠投がさほど必要ない規模感のポンドであれば、放流にも◎

0.35号でも放流に投入できますが、より高い安心感を持って臨むことができます。

 

③PE 0.2号+フロロリーダー0.6号

ミノーやボトムルアーも扱えますが、どちらかというとクランクに重きを置いたセッティングです。

スプーンの操作性にやや難が生まれる反面、クランクの使用感がピカイチ。遅めの魚もオートマチックに刺していけます。

 

このほかにも、ナイロンやフロロなど、メーカー説明やオススメにとらわれず、まずは自由に試してみてください。

 

■総括

これがノブ様の本気かあ…。

魚が速いシチュエーションでは本当に楽をさせてくれるロッドです。どんなルアーも扱える汎用性を持ったロッドで、非常に使いやすいです。皆様も見かけた際はぜひ試してみてください!!!(簡単に試せる値段ではない)(そして簡単に見つかるもんでもない)

 

いかがでしたでしょうか?

最近多忙ゆえに釣りにも行けず更新頻度が落ちてきてしまっていますが、書きたいネタはいろいろまだ残ってます。

次回記事もどうぞお楽しみに。