家族にイライラぶつけたくないのに…
止めたいのに止められない。
自分でもコントロールできなくて、
「私、どうしちゃったのかな」と
ため息をつく夜。
朝は
「今日は穏やかに過ごそう」と
決めても、夕方には子どもの一言や
夫の些細な態度にカッとなってしまう。
あとから後悔して落ち込むけれど、
その繰り返し。
寝る前に「またやってしまった」
と胸が重くなる。
こんな自分を変えたいのに、
どうすればいいかわからない…。
もしこれを読んで
「これって私のことじゃん」
と思ったら、
それはあなたが悪いのではなく、
体の変化から来る
自然なサインかもしれません。
イライラは性格ではありません。
ホルモンの変化や
栄養の不足が重なることで、
心のバランスは大きく
揺らぎやすくなります。
特に更年期は、
女性ホルモンである
エストロゲンが急激に減少する時期。
エストロゲンには
神経の安定や
自律神経の調整に関わる働きが
あるため、
急に少なくなると
「自分ではどうにもできない
感情の波」が押し寄せてきます。
怒りっぽくなったり、
気持ちが沈んだり、
不安で眠れなくなったり…。
まさに「心と体が揺れる時期」
なのです。
でも、ここで大切なのは
「ちゃんと栄養が足りているか?」
を見直すこと。
足りないものを補うだけで、
感情の揺れは不思議と
和らいでいきます。
薬や我慢だけに頼らず、
毎日の食べ物でできる
ケアがあるのです。
実際に、
以前サポートした女性も
同じ悩みを抱えていました。
「夫のちょっとした言葉に
怒鳴ってしまう」
「自分でもイヤになるし、
後で泣いてしまう」
そんなふうに自己嫌悪で
苦しんでいました。
そこで薬膳の視点から、
イライラと関わりの深い「肝」
を労わる食事を提案しました。
加えて、
神経を落ち着かせる
マグネシウムや気持ちの安定に
欠かせないビタミンB群を
意識して摂るようアドバイス。
続けていくうちに
「前ほどイライラしない」
「眠れるようになった」と
変化を感じ始めました。
やがて
「自分に優しくできるようになった」
と笑顔で話してくれるように
なったのです。
このように、
感情の揺れは「性格」ではなく
「栄養とバランス」の問題。
だからこそ、食べ物の力で
整えることができます。
ここからは、
更年期世代におすすめの
「穏やか薬膳」をご紹介します。
症状別に取り入れやすい食事の
工夫をまとめました。
イライラ・怒りっぽさに…
→ 肝を労わる
しじみの味噌汁、菊花茶、
ほうれん草とごまのお浸し。
しじみは肝の解毒を助け、
イライラを鎮めるサポートに。
菊花茶は目の疲れや
頭の熱を冷まし、
リラックスにもつながります。
落ち込み・不安感に…
→ 気を補う
鶏肉とクコの実のスープ、
かぼちゃの煮物、玄米ごはん。
鶏肉はエネルギーの源を補い、
クコの実は目や心を
元気づけてくれます。
かぼちゃは胃腸を優しく温め、
心の安定に欠かせない食材です。
疲れやすい・寝つけない時は…
→ 心を養う
小豆入りおかゆ、なつめ茶、
豆腐の生姜あんかけ。
小豆は体に溜まった
余分な水を流し、
なつめは昔から「不眠と不安の妙薬」
と呼ばれてきた食材。
心をほっとさせ、
睡眠の質を高めてくれます。
「でも毎日こんなに作れるかな…?」と
心配になりますよね。
実はそんなに難しく
考えなくても大丈夫。
今日のごはんに
「しじみの味噌汁を加える」とか
「なつめ茶を一杯飲んでみる」
など、小さな一歩でいいのです。
食べることは
毎日の積み重ねだからこそ、
無理なく続けられる
工夫が何より大切。
穏やかさを取り戻すスタートは、
「特別なこと」ではなく、
「今日できること」の中にあります。
ひとつでも
「これならやってみようかな」と
思えることを
取り入れてみてください。
その瞬間から、
整う道が始まります。
あなたが少しずつ、
自分に優しくなれますように。






