「地球探検隊」中村隊長の公式ブログ【ビタミンT】 -278ページ目

「長い旅の途上・・・」


シアトルでひとり延泊して旅を続けていた、
3月のオーロラ隊、チームSlow Life、
まさふみの帰国報告。

   ただいまです~

   シアトルで皆を見送った後、
   ボーイング工場見学のピックアップに乗り遅れたり、
   タクシーにボラれかけたり、
   空港行きバスの乗り場を間違えたり、
   飛行機の搭乗時刻と出発時刻を間違えて
   呼び出されたりしたものの、

   とりあえず、無事帰ってきました。
   いやぁ、楽しかった・・・


またしても、乗り遅れ報告だ(笑)。
でも、トラブルを楽しむ余裕も出ている。いい旅をしているなぁ。

彼の旅も、そしてオレの旅も、まだまだ終わらない・・・。


    きっと、人はいつも、
    それぞれの光を
    捜し求める
    長い旅の途上なのだ。

  
    ― 星野道夫著『長い旅の途上』P35より―

「星野道夫が撮ったクイーンシャーロット島」

お彼岸・・・お墓参りに行ってきた。

昨日はオレのメンターである爺ちゃん、今日は妻の祖父母のお墓参り。久しぶりに家族4人でゆっくり過ごす2日間。

今日、車でJーWaveを聴いていると、クイーンシャーロット島の話題になった。雑誌coyoteの編集長、新井敏記さんが星野道夫やクイーンシャーロット島について語る。

「星野はいいガイドにめぐり会ったから、ああいう写真や文章を残せたんだと思います・・・。朽ちて苔むすトーテムポール・・・ハイダ族の悲しい歴史・・・」グイグイ話に引きこまれた。

何という偶然か・・・。ちょうどうちでもクイーンシャーロットやユーコン川をカヌーで行くカナダBC州の企画が持ち上がっていた・・・。

ラジオで星野道夫のエッセイが読み上げられた。

   21世紀を迎えようとする現代に、
   どこかの森で、
   ひっそりと眠るように残る
   古いトーテムポールを
   観ることはできないだろうか。

   博物館に陳列されているものでも、
   新しく観光用に作られたものでもない、
   森の中に倒れていても、
   朽ち果てていてもいいから、
   人々が神話の時代に生きた
   トーテムポールに触れてみたかった。・・・
  
      
   ―星野道夫著『森と氷河と鯨―ワタリガラスの伝説を求めて』P28より―


オレも彼のようにゾクゾクするような表現者になりたい。彼の文章を読むだけで、そこへ行きたくなる。クィーンシャーロット島は、ますます行きたい場所になった。

「教師になるのが夢だった・・・」

娘の未空の卒園式ネタ、最終回。
出席カードの先生の言葉で、ふと思った。

  あそんでいるときもれんしゅうを
  がんばって、できるようになった
  さかあがり。
  できたときはいっしょによろこんだね。
  
  「せんせい、くうちゅうさかあがりが
  2かいできるようになったよ」
  とおおきなこえでとてもうれしそうに
  おしえてくれたみくちゃん。

  できたあとは、せんせいやおともだちと
  かおをみあわせて、とてもうれしそうな
  みくちゃんをみて、せんせいもうれしい
  きもちになりました。


オレは高校時代、教師になるのが夢だった。憧れていた叔父が高校教師をやっていたせいもある。でも職業としての教師ではなく、「教師が生徒に教えられて、共に喜び成長する。」・・・そんな関係に憧れていた。

オレは大学受験に失敗して教師になれなかったけど、目の前のことをコツコツと一生懸命やってたら、天職と思える仕事になっていた。隊員の喜びは、オレの喜びでもある。「大人の修学旅行」でも、毎回、隊員の行動から教えられ、共に成長している。

気が付くと、なりたい自分になっていた。

チームSlow Lifeの仲間の一人、みきから「隊長」ではなくて「先生!」って何度か呼ばれた(笑)。講演のときも「先生」って呼ばれることが嫌いなオレが、初めて悪い気がしなかった。それは、あまりに自然だったから・・・。


「ところで未空は何になりたい?」

「お花屋さ~ん!」

さて、どう変化していくのか・・・楽しみだ。


   『採算が合うか合わないかということより、
    いちばん大事なことは、
    自分たちは何をしてきたかということ。
    金なんてものは、いつかなくなる。

    自分が思いきりやりたいことをやってきたからには、
    子供にも、自分のやったことを語り継げるような
    人生を送らせたい』


    ― 藤沢武夫著『経営に終わりはない』より ―     

「苦手だったことが好きになった!」

先生から、娘の未空へ修了証書の言葉。

  みくさん、ごそつえん おめでとうございます。

(中略)

  みくちゃんは 
  みんなのまえにたつことがにがてで
  うんどうかいやはっぴょうかいれんしゅうの
  ときから、どこかじしんがもてないところが
  ありましたが、なんどもれんしゅうしていくうちに、
  えがおでおどれるようになりました。

  もっとじしんをもっていいとおもいますよ。
  これからも、そのきもちをわすれずに
  いろいろなことに
  ちょうせんしていってください。



オレが小学生の頃、よく先生に書かれた言葉だ。
親子だねえ。

今じゃ、誰も信じてくれないが、オレも人前に出るのが苦手だった。本当に自信がなくて、緊張して上がってしまって・・・自分でも何を言っているのかわからなくなってしまうほどだった。今でも、参観日で親が恥ずかしそうに小さくなっていた場面を思い出す。

そんな自分が嫌で、学級委員、生徒会長、生徒総会の議長など・・・次々とやっていった。

社会人になっても、苦手意識は消えない。でも、話し上手と思われていたから、結婚式のスピーチや司会、講演・・・次々に依頼がくるようになった。本当は逃げたかった。

でも、決心してから一度も逃げなかった。
友人のためでもあったが、何より自分を成長させる良い機会だと思ったからだ。

場数を踏むうちに、人前で話すことが本当に好きになっていた。プレッシャーって大事だと思う。プレッシャーをバネにできれば、そこには歓喜が待っている。


   『子供にしてやれる最大の贈り物は、
    自分が好きなことやって生活する姿を見せることだよ。』


    ― 本田健著「ユダヤ人大富豪の教え」より― 

「娘の卒園式」

昨日は、時差ボケでぼぉ~としているアタマで迎えた娘の未空の卒園式。

涙でいっぱいの先生・・・
未空が「先生とお別れするのが悲しい。お友達とお別れするのが悲しいの・・・」と涙が止まらない。周りの園児たちは・・・結構ケロっとしている。

やっぱオレの子。「こういうときは、思いっきり泣いていいんだよ。」

園長先生が「かつて、ここの園児だった子ども達が、今は立派なお母さんになって、この卒園式に来て下さってます。」と言っていた。開園して31年だという。オレも、今の隊員の子供が、隊員となって来社する日をイメージした。それまで「地球探検隊」を進化・発展させる決意。

園長先生が「子ども達の歩んでいく社会が生きている事に喜びを感じられる社会であるように・・・」そんなスピーチを聴いていると、アラスカでの仲間達の笑顔が浮かんだ。

みんな輝いていた。キース・ロッジは大人のカタリ場だった。


  これからは
  世間や社会に恥ずかしくないように生きるのではなく
  自分に恥ずかしくないように生きる時代である

          ― 秋庭 道博

「赤いオーロラ・・・(3)」

オーロラは毎日見ることができた。白や緑がかったオーロラに、雪の舞い散る中、赤いオーロラも見ることができた・・・。今回も暖かな日々。天気も快晴。昨年の3月に続いてミラクルな日々。オレは伝説の晴れ男?



    この世の中で

    人間ほど

    こわくて

    強くて

    やさしくて

    弱いものはないよね

    ぼくのつぶやきは

    人間の片隅に

    スポットライトをあてる

    照明係なんだよね


       つぶやきシロー  『つぶやき心理学』

「チーム名はSlow Life (2)」

ただ、この出会いが、ここまでスム-ズにいかなかったチームもない。

チーム名は「Slow Life」。でもウラの名前は、「伝説の乗り遅れチーム」・・・。

ツアー初日。「とも」が名古屋で乗り遅れ、何とか成田で合流。チェックインをしたはずの「えみ」が、いくら待ってもゲートに現れない。出発ギリギリで登場し最後の乗客となった。ゲートでわかるのは、チェックインを済ませたのに搭乗ゲートに来ていない乗客だけ。

そもそもこの時点で、2人の仲間がオーバーブッキングで乗っていないとは、知る由もない。2人の共通点。チェックイン時、出発まで1時間を切っていた。シアトルの乗り継ぎで、「けんご」がポートランド経由でオレ達に追いついた。

ただし、荷物の積み出しが間に合わなかった。フェアバンクス空港でロストバゲージ・・・。「なぐ」が自主的に「けんご」と空港に残り、オレは他の仲間と市内へ。次の便で荷物も無事到着した・・・。


フェアバンクスのホテルで国際電話を掛けると、成田空港に1泊した「さとこ」が同じフライトで一日遅れで合流するとわかった。翌日、14:50着。オレとキース爺は、仲間が買い出しに出ている間に空港へ・・・。モニターの表示には16:53着予定。「2時間も遅れるのか・・・」そして、もう1回空港へ行くと、今度は18:11着予定。一気に脱力・・・。空港へ行くこと3回。ようやく「さとこ」と出会えた。でも、さとこがオレたちの気持ちを一つにしてくれた。感謝!


帰りも・・・ひと波乱あった。
キース爺とベルマと空港でハグして別れた後、チェックイン。うちで航空券を手配していない「さとこ」のフライトが明日の便で予約されている・・・すでに時間は深夜0:00amをまわっている。キース宅に電話して、アントンに空港出迎えを依頼・・・。ココまで来るとトラブルも慣れっこだ。

さらに成田で仲間と別れを惜しんでいた「とも」が、再び名古屋へのフライトに乗り遅れるオマケつき。まさに我ら伝説の乗り遅れチーム。

「ただいまー(1) 」

3/9(水)から行っていたアラスカから戻ってきた。

今回も素敵な旅になった。それは、素敵な仲間と出会ったからだ。いつも思う。なぜ、こんな仲間が集結するのか・・・。誰が欠けても、こうはならない、出会うべくして出会った仲間。

みんなが、サイコーって思えた瞬間が確かにあった。遊びに真剣だった。子供のように笑った。本気で泣いた・・・。

最終日。男子年長者の「とも」と「なぐ」が思いを込めて、ひとり一人に言葉を贈った。感謝の言葉を贈る方も、受け取る方も涙が止まらない。オレも涙でグショグショだった・・・。

この旅のクライマックスは、出発前の掲示板でリーダーシップをとり、みんなを引っ張ってくれた「なぐ」の、この言葉に集約されていた。


  とも、ありがとう!
  最終日に「みんなにメッセージを書こうよ」って提案した時、
  すぐに「やろう!」って言ってくれて部屋にこもったよね。

  隊長も加わって、泣きながらみんなへ手紙を書いたあの時間。
  あの時間を過ごしていて、すごくいいなあって思ったんだ。
  みんなの笑い顔や、泣き顔、思い浮かべながら、
  みんなへ伝えたい気持ちを、男三人が本気で書くことが
  できるなんて、サイコーだよ!

  そして、その手紙を渡すときに泣いたみんな。
  俺たちの思いが伝わったと感じたし、やっぱり、みんな、
  いっしょなんだって思った。
  こんなことを本気で言えるみんなと出会えたことがうれしかった!

  ホント、みんなへの感謝の旅だったよ。
  何回でも言うけど、みんな、ありがとう! 


本当にみんな、ありがとう!


  『過去は無い。未来も無い。あるのは、永遠に続く、いまだけだ。
   いまを生きよ。いまを生き切れ。

   与えられた時間は同じでも、どう生きるかで密度が違う』

          ―  田坂広志 ―

「アラスカの天空に舞うオーロラの下で・・・」

明日3/9(水)~3/16(水)までアラスカへ行く。3/17(木)は娘の卒園式。しばらく留守にする。

なぜか、この「オーロラを見ながら星野道夫を語る会」 参加者には、伝説となった東京非凡塾 が縁の隊員が多い。

服部さんも、その一人だ。

   ひとりロッジから離れて長時間写真撮影のために
   外に出ていると、深遠なる静寂に包まれます。
   空を見上げれば星・星・星・・・
   そしてうっすらとしたオーロラ・・・

   今、このフェアバンクスの雪原に、いや、
   広大な宇宙に忽然と存在している自分と
   自分を取り巻くすべてが、ただただ神秘です。

   そして、小屋に帰ると暖かく声をかけてくれる
   仲間たち。森羅万象、偶然は何一つないことを
   再認識させられるような仲間たちとの出会いでも
   ありました。最終日のまだ朝日が眩しい時間に、
   僕だけがフライトの関係上、皆より先に発たねば
   ならなかったのですが、最後車の後ろを追いかけて
   くる彼らを眺めながら、ふと映画のワンシーンを
   観ているような錯覚にとらわれました。
   無条件に熱いものがこみ上げ、瞳が濡れました。

   感動を共有できるって素晴らしいですね。
   オーロラに驚嘆し、歓喜の声を共にあげた仲間は、
   実は出会う前から仲間だったのです。
   そう、すべてに偶然は何一つない・・・
   オーロラという神秘に満ちた天空ショーは
   さりげなくそんなメッセージをも
   確実に届けてくれました・・・。

   服部 



1年前、静寂につつまれた、あの感覚が、ちゃんとオレの胸の奥にある。五感を研ぎ澄ませると想像力もわく。熱いものがこみ上げた服部さんの心情もよくわかる。1年前の3月、オレも素敵な仲間たちと「歓喜」したのだ

そして、また新たな仲間たちとの出会いと、筋書きのないドラマが待っている。今回は初参加が7人、リピーターが3人。それにオレの総勢11人。出発直前まで、参加者の増減があった。出会うべくして出会った仲間たちは男性5人、女性6人。20代が4人、30代が6人、40代はオレ一人。1年前とは、メンバー構成がだいぶ違う。また違ったオリジナルな旅ができそうだ。

HP上の参加者の掲示板が熱い!深夜0:00をまわってからチャット状態だ・・・。すでにチーム力ができつつあるオーロラ隊・・・本当に楽しみだ。

みんなが主役の旅、「大人の修学旅行」。 どう長所を引き出して、楽しむか・・・この感覚がいつも新鮮だ。

みんなが相手の長所を見る、足し算ができればステキだ。欠点を見て引き算ばかりしていると、自分が楽しめない。そして、足し算する習慣が身につけば、素敵な人生になると思う。

 
     人の欠点が気になったら
     自分の器が小さいと思うべきです
     他人の短所が見えなくなったら相当の人物
     長所ばかりが見えてきたら大人物です

        ― 石井 久 ―

「今、ペルーが熱い!(2)」

さらに佐藤さんは、外国人と旅する多国籍冒険ツアーの魅力を見事に表現してくれた。感謝!

今、外国人と旅する中南米ツアーの申し込みが増えている。特にメキシコ、ベリーズ、グアテマラ、ペルーが熱い!


  「ダブルの楽しみ」

  ツアーメイトも多様でしたが、
  すぐに仲良くなれました。
  グアテマラのボランティアグループ、
  キューバ系のアメリカ人、
  南アフリカ人、ドイツ系のナミビア人…。

  日本にいては、まずはなかなか
  出会えない人たちに出会えました。
  そのような人たちと一緒に過ごせるだけで、
  世界中を旅行しているのと同じような価値が
  あると思います。

  いつも思うのですが、外国に行って楽しんで、
  さらに他の外国と出会えて楽しんで、
  というダブルの楽しみを味わえた旅でした。

  「地球探検隊」の外国人と一緒に行くツアー
  参加は、これが3度目ですが、行く度に
  メル友が増えて、英文のメール書きに悲鳴を
  あげています(笑)。



■多国籍冒険ツアー体験談(中南米編)