司馬先生「峠」まとめ その1
司馬先生「峠」まとめ その1さあここからまとめに入りたい。人生で何度か読んだ「峠」だが過去読んだ際の教訓は私の人生に役立てることはできなかった。今回は何かしらつかみ取りたいと思っている。結局、継之助がただ一人で薩長新政府軍に抗ったのはなぜかを考え、それを残りの人生にどう生かせるかをつかみ取りたい。下巻p112 「戦雲」から継之助は洋式軍隊の準備を急いでいる。しかし藩中皆、継之助の腹のうちはわからない。いったい、薩長と戦うのか、恭順するのかわからない。ただ継之助は「徳川三百年、滅びるにあたって、たとえ一藩でも徳川の無実をはらす藩がないといけない。そうしないと後世の者に嗤われる」と言う。私の疑問①いや、その役は会津と桑名で担ってるのでは?と私は思うが…藩の洋式銃隊指揮官で安田正秀と言う人がいて、恭順派だった。その安田が継之助に激しく問う「なぜ天朝に服せぬのか!」と。薩長の野望があることは安田もわかっているが勅命は勅命と屈せぬ。継之助は言葉が出ない。最もだから。正秀は「もとが間違っている」という。元と言うのは継之助の考えのもと、つまり陽明学の考えで、事を起こすとき、その成否は問わない、結果は問わない、問うのはその行為が美しいか否かだけ…という考え。‘‘譜代藩は徳川家に殉ずる‘‘ これを美としている。私 「その考えに藩主、家臣を従わせるのは無理だわな」誰でもそう思うな。ここで本題からそれるが官軍の汚い点をまとめる①勤王と言ってる者の大半はただの無頼漢…思想なく、盗み・殺しを やっている事実。ただ時流に乗りたい教養のない暴れ者ばかり。②錦の御旗のうそ…本来ない物だったが、大久保一蔵・岩倉具視の陰謀で作った。③攘夷(外国排斥)と言いながら洋式軍備を揃えている。本題に戻る安田正秀は薩長官軍の陰謀は理解している、しかしすでに大勢は決まったのだから、それに従うのが正しいとしている。まぁそうだわな。大方の者は正秀に賛成だろうな、いつの世も。ここで司馬先生は継之助に「秘策がある」と言わす。まず長岡藩藩士の士気は眠っている。この惰眠を目覚めさせ、奮起させる。そして独立の気象ができ藩の自由が生まれる。要は官軍に対し、モノが言える立場をつくるということ。他藩のように単純に大勢に従ってる連中とは違うという立場を鮮明にできる。必死の覚悟を決め、会津と薩長の調停役になる。7万4千石の小藩が大藩のごとくの位置につける。なるほど…とは思うが…でもな命と家族の今後がかかってるからな…できればうまくいく方につきたいのが本音だな。卑しい私。安田正秀はこんな美辞麗句には納得しない。「たれがきくか」と司馬先生は言わせている。「空想です」とも言った。継之助は痛いところをつかれ激怒する。議論に負けた継之助は安田正秀に終身蟄居を命じた。※蟄居(ちっきょ)とは自分の部屋や屋敷から出てはいけないこと。当時の武士は、それが理不尽であっても上位の命令は絶対なんだな。さて「峠」のまとめ その1は終わるが、私にはまだ継之助の判断が正しいのか否かわかってない。まとめその2に続く。