映画とネコと、私の好きなもの。 -102ページ目

7日間映画チャレンジ、その5「ギルバート・グレイプ」

●5日目「ギルバート・グレイプ」(1994)
 
今日は、もう一人の「他人と思えない」レオナルド・ディカプリオ、レオの映画です。
彼とは「ボーイズライフ」で運命的に出会って以来、もう我が息子のように愛でてきた役者。
「ボーイズ〜」で、デニーロに虐待される彼の演技に泣き、心の底からデニーロが憎らしく感じたほどで
(ていうか、デニーロが呆れるほど上手すぎて)、
しかし、そのデニーロと互角に渡り合ってるこの子役は一体誰だ!?
となって、彼が出演する映画を次々とリアルタイムで制覇
(同じ嗜好の次女といつも二人で映画館通い)。
 
ある時はドラッグ中毒を経て詩人となった若者に変身し、
ある時は天才詩人ランボーを銀幕に降臨させ、
ある時はシェークスピアが創った伝説の恋人に成りきり、、、
完璧なビジュアルに変幻自在の演技力となれば、もう無敵。
 
そんな彼が世界的に知名度を上げたのは、言わずと知れた「タイタニック」です。
いやあ、改めてまた見ると、本当に美しいし、役者としてのオーラがキラキラと輝いて、
誰もが夢中になったのもわかるわ〜てなもんですが、
一方で、これを境に彼がメインストリームに躍り出て、
俳優人生が変わってしまったことへの軽い失望もあったのは確か。
もう今までみたいに私たちだけのレオじゃなくて、「レオ様」になっちゃったんですからね。
 
そして、その後は、年と共に顔も変わった、けど、役者パワーは無限大。
環境問題にも取り組み、今では最も影響力をもつアメリカ人の一人。
タランティーノとの2度目のタッグ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でも、
ブラピとともに愛すべきB級俳優を嬉々として演じていて、やはり圧巻でした。
 
一作として凡作のないレオなので、一本を選ぶのは迷いましたが、
やはり「ギルバート・グレイプ」でしょうか。
 
 
 
知的障害を持つ少年を演じて、アカデミー賞助演男優賞候補に。
彼の兄に扮したジョニー・デップ、まだメインストリームに入る前で実にいい味出してた、
それと、ふわっとそよ風のようにやってくるジュリエット・ルイスが、素晴らしい!
 
 
 
 
アメリカの田舎町の人情、風情、悲しみも喜びも、
人種は違ってもみんな同じ、という気持ちを味わった、
ラッセ・ハルストレム監督の永遠の名作です。
 
 
 
 

7日間映画チャレンジ、その4「運び屋」

フェイスブックに掲載した、
「7日間映画チャレンジ」を、ブログに転載しています。
今日は、4日目です。
 
 
●4日目「運び屋」(2018)
 
私の中で、レオナルド・ディカプリオとクリント・イーストウッドは他人じゃないと思ってるんですが^^;、
今日語るのはクリントの方。
彼とは「ローハイド」の時からの付き合いなんで、かれこれ60年以上!
彼があの番組のメンバーと来日した時の「スクリーン」誌も、未だに大事に保管してますー 
 
 
 
その後、イタリアでマカロニウエスタンに出てブレイクし、アメリカに凱旋。
「ダーティハリー」で大ヒットを飛ばしてあれよあれよの間に人気スーパースターとなっていった、
その道のりをず〜っと見守ってきました。
「恐怖のメロディ」で監督業に進出した時はクールなセンスに舌を巻き、
後年、「危険な情事」がヒットした時、これって恐怖のメロディのパクリじゃん、
って思ったものです。
 
そんな彼の作風は本国よりフランスで賞賛されていましたが、
「許されざる者」でようやくアメリカも認めてアカデミー賞に輝いて以来、
映画作家としてどんどん上り詰め、ここ数年はもう“神”の領域。
 
そんな彼の集大成とも言えるのが、「運び屋」です。
 
 
 
それまでにも「チェンジリング」「アメリカンスナイパー」
「グラン・トリノ」「ハドソン川の奇跡」など最高レベルの秀作を発表してきた彼が、
久々に役者にも復帰。
90歳を過ぎて麻薬の運び屋になった実在の老人を飄々と演じていて、それがまず素晴らしい。
クリントの映画はどれも抑制の効いた無駄のない演出で、観る者を確実に作品世界へと引き込んでいく。
セリフや間の取り方、空間の使い方全てが絶妙で、決して重くなく実に見事。
 
この作品も肩の力を抜いたユーモアとウイットが溢れていて、
ああ、映画を愛していてよかった、クリントが好きでよかった〜という想いに、
もう観ている間中が至福そのもの!
クリントを追う捜査官を演じたブラッドリー・クーパーとのツーショットなんて、それだけで泣けた!
 
今回、この投稿のためにNetflixで再見したら、
彼が「家族が一番」と語っているのが印象に残り、
そうか、これは娘役に実の娘アリソンを起用したことも含め、
クリント自身の懺悔録という意味合いもあったのかと初めて認識!
別の角度からこの作品を観れて、良かった〜
 
5月の31日で90歳になったクリント。
観るたびに遺作になるかもと思ってしまいますが(「リチャード・ジュエル」も素晴らしかった)、
まだまだ次回作を待ちたいです〜
 
 
 
 
 
 
 

7日間映画チャレンジ、その3「月光仮面」

●3日目「月光仮面」
 
 
 
 
●●さんが「朧げな」最初の映画を語ってくれましたが、
私の中の「朧げ」は、京マチ子の「楊貴妃」(1955)に始まります。
母と叔母と一緒だったような記憶と、美しい衣装がなんとなく脳裏に刻まれています。
 
そして、この「月光仮面」(1958)になると、かなり記憶がハッキリしてきます。
劇場は、渋谷東映だったかな。
 
とにかく主題歌が大人気で、満員の場内で主題歌をみんなが熱唱していたような気がするけど、
もしかして、それは私の中の作られた記憶かもしれない。
あの当時の日本人はまだまだはにかみ屋で、とてもそんなオープンなことはできなかったかも。
その辺、はっきり覚えていないので、なんともですが。
でも、熱い興奮と共に誰もが幸せな表情で映画を見ていたことは確かです。
当時、子供たちが夢中になった月光仮面はテレビや映画で何本も作られて、
何本まで劇場で見たかは覚えていませんが、
大抵、大川橋蔵主演の時代劇なんかと二本立てで、
それもいかにも映画を見に来た、という感じで、ワクワクするほど楽しかったものです。
内容は単純な勧善懲悪モノだったけど、子供たちには最高のプレゼントで、
月光仮面ごっこも流行りました。
一方の初めての洋画は、いっぱい見過ぎて記憶が錯綜。
ディズニーアニメ「白雪姫」(1958)が最初だったかも、劇場は渋谷東映だったか。
「眠れる森の美女」(1959)は渋谷パンテオンで。
こんな思い出を語り出すと止まらなくなるので、また次回に。
 
 
 
 
 
 
 
 

7日間映画チャレンジ、その2「栗色のマッドレー」

【7日間の映画チャレンジ】
 
●2日目「栗色のマッドレー」(1970)
 
 
 
劇場公開でリアルタイムで観た、大好きな作品。主演は、アラン・ドロン、ミレーユ・ダルク。
お話はかなり現実ばなれしてまして、豪華なお城のようなお屋敷に住む二人が、
自由な恋愛を楽しみながら同棲生活を繰り広げる、という、
こう書いてしまうと、何だかなあ、という感じではありますが、
それが、この二人のビジュアルと華麗な映像とフランシス・レイの珠玉の映画音楽が一体となり、
それはそれは極上の映画空間となって観る者を魅了します。
 
ドロンは最高の男ざかりの時代、
実生活でもパートナーだったミレーユと、美しくて絵になる情景を見せてくれる。
全編、二人のミュージックビデオみたい。
マッドレーというのは、その二人の間に割って入ってきた黒人の女性。
ドロンが彼女を「本気で」愛してしまったことから、この大人の恋の関係が崩れてしまい、、、。
一度はマッドレーが去っていくものの、もう以前の生活には戻れないドロンとミレーユ。
エンディング、3人で馬に跨り、海岸を駆け抜けていくシーンが暗示的で、
決してハッピーエンドではないけど、当時、まだ二十歳ぐらいだった私は、
おフランスな大人の恋ってこういうんだあ、って、憧れまくったのです。
「恋するガリア」以来ミレーユは私の憧れで、
彼女はドロンと別れても、ずっといい関係を続けたとのこと、
彼女が亡くなった際もドロンが看取った、というのは、ニュースにもなりましたね。
ところで、この作品、音楽の権利問題か何かで、いまだにソフト化されていない、まさに幻の映画なのです!
映画の魅力をあますところなく捉えた、本当にステキな映画なので、ぜひ、ソフト化して欲しいです‼︎
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

7日間映画チャレンジ、その1「ライトスタッフ」

Facebookに掲載した7日間映画チャレンジの記事を、
フェイスブックをやっていない知り合いの方から、
ブログに転載を、とのリクエストがありましたので、
こちらに載せることにしました。
備忘録のためにも、ということで。
7日間の映画チャレンジとは、1日1本、好きな映画について語るという、
コロナで在宅自粛期間が長かったゆえ、
映画好きの誰かが発起人となって、バトンが次々渡されていった企画で、私にも回されてきたものです。ブログ用に、ちょっと編集している部分もあります。
 
 
【7日間の映画チャレンジ】
我が社の頼もしき後輩、O氏から7日間の映画チャレンジのバトンを受け取りました。
ルールなどよくわかってませんが、とりあえず進めてみますね。
 
⭐︎1作目は、「ライトスタッフ」(1983)
 
 
大好きな映画がいっぱいありすぎて迷いましたが、やはりこれを。
音速の壁を初めて破ったチャック・イェーガーと、その後につづくマーキュリー計画に挑む宇宙飛行士たちを描いた、フィリップ・カウフマン監督の傑作です。
映画ファンならば絶対に見ている作品で、この映画を生涯ベストと公言して憚らない人たちも結構いるのが嬉しい。チャック・イェーガーを演じたサム・シェパードのカッコよさ!
そして、宇宙飛行士の面々、エド・ハリス、スコット・グレン、デニス・クエイドらがまた素晴らしいです。
なお、この映画に関してのより詳しい情報は、私の拙ブログに解説しておりますので、ご興味ある方は覗いてみてください。
 
 
そういえば、この作品を初めて観たのは、映画館ではなくて、某クライアントのドルビー装置を施したスタジオでした。
当時、レーザーディスクのフリーペーパー NEW DISC FLASHの原稿を書いていて、
「360度の大興奮」というキャッチコピーでドルビーの音がいかに素晴らしいか様々な映画を例に挙げて紹介したのですが、その中の1本がこの映画だったのです。
確かにそのスタジオでは音速の壁を破る場面やロケット発射の音など迫力満点に響いて、
当時は驚きでした。
いやあ、遥か昔の時代のことですね。。。
あの当時は、音も色彩も素晴らしいと思ってました!(重くてかさばるのが難点でしたけどね)>< その後、いつの間にか、LDは消滅し、、、
最初に買った本作のDVDは、確か、途中で裏に返すという不思議なスタイルだった記憶が。
その後、ちゃんとしたDVDを購入し、午前十時の映画祭で念願のスクリーン体験もし、
さらに、ブルーレイも購入し、、、と、
私の中のライトスタッフ史は褪せることなく、長く長く続いています!
 
 
以後、続きます〜爆  笑ラブラブ