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最近に買った本です。

「Quantum Liquids」とは、「量子液体」のことです。本の著者はLeggettです。最近はボース・アインシュタイン凝縮(Bose-Einstein Condensation、BEC)とCooperペアのことに少し興味があるので、中古本屋で5千円で買いました。希薄気体のBECに関して、PethickとSmithの「Bose-Einstein Condensation in Dilute Gases」があります。しかし、本書は基礎的なことから丁寧に説明しているだけでなく、BECとCooperペアとの関連についてまで詳しく述べています。かなりレベルの高い本です。

「Light and Matter」は光と物質の基礎的なことをまとめた辞書のような本です。計算例もたくさんあるので、持つと便利です。LandauとLifshitzの「量子力学」も中古本屋で買いました。1400円です。

今回は実験の本が多いですね。「核磁気共鳴技術」、「基礎技術II-実験環境技術」、「ナノ・ピコ秒の蛍光測定と解析法」はみんな実験環境作りの本です。「基礎技術II-実験環境技術」は低温生成、温度制御、磁場発生、や真空技術などの話です。固体系で量子計算を行うときに、サンプルに磁場をかけたり、1Kぐらいまで冷やしたりする必要が出てくると思うので、買いました。

「セラミック(ceramic)材料の物理」はセラミックの基礎に関する本です。単結晶に比べて、多結晶のセラミックの作製がずっとラクだと聞きました。セラミックの性質も作製時の条件でいろいろ変えられるので、これは大きな利点だと思いました。さらに希土類のイオンを添加して、その遷移の準位を量子系として使えるかもしれないので、興味があります。