「認知症」には様々な症状があり、
いわば「ボケてきたわー」と自覚のある方よりも、「分からないこと」が分からない、という状態のことでしょうか。
具体的な症状や医学的な知見は別資料をご覧いただければと思いますが、
ここでは、食事や栄養の側面から攻めます。
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運動量が多い方や夏の時期では、水分摂取量が少なければ認知症状に良く似た現象が見られます。
イワユル「脱水状態」で脳が朦朧とするのでしょうね。
そんな場合はしっかりと水分(だけでなく汗から流れるミネラル系も)摂取する必要があります。
普段の食生活のポイントとしては、
大豆製品やワカメ、メカブなどのネバネバ食品を摂るのが良いかと思います。
そういった意味では和食が良いのですね。
でも和食は比較的タンパク質が少なめなので、特に高齢者の場合は別ルートからタンパク源を考慮した方が無難です。
ミネラル類、タンパク質、レシチンなどを多く含む上記の食品は、
現代社会の食生活で見られるビタミン・ミネラル類の大きな欠乏(⇒理由は平成23年11月28日の記事 をご覧ください)を補充してくれると思います。
栄養素別で考えると、
●ビタミンの中では特にビタミンB群
●ホルモンや神経伝達物質の基盤となるアミノ酸を構成しているプロテイン(タンパク質)
●それらをしっかり運んでくれる血液を形作る鉄分
●補足として、それらの吸収を良くするビタミンC
が、基本になると思います。(あくまでも私見です)
その他、電気信号を正しく伝えるために細胞膜を維持しておかなければいけないので、コレステロール群も必要と思われます(平成23年11月3日記事 )が、
そうなってくると結局はバランス良く、栄養価の高めの食生活をしましょう、という当然のコメントになってしまいますが…。
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とにかく、病態が複雑な「認知症」ですが、
材料(栄養)にもっと注目していける医療業界にしたいものです。
Masa