睡眠と栄養 | リハビリ茶屋

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理学療法士/抗加齢指導士のエイジング情報

入院の患者さんとリハビリ中に、「眠い…」と覚醒が下がっていく方がおられます。


● 「夜、寝れていなんだわ…」と言われる方、


● 服薬の副作用で眠気が抜けない方、


● 覚醒と体幹の筋群をつかさどる脳幹の“網様体”というエリア付近を障害されて、姿勢が崩れやすく覚醒が下がってしまいやすい方、、、




原因はいろいろありますが、「栄養」という視点から考えてみますと、


糖質コントロールの話になるでしょうか。




リハビリ茶屋-血糖値の推移

▲炭水化物比率の違いによる血糖値の変化



炭水化物の摂取が多くなると、食後の血糖値の上昇が比例して高くなります。


ましてや、加工・精製された食品などの吸収率の高い炭水化物(糖質)なら、なおさらです。






睡眠前に過度に糖質を摂取すると、見事に睡眠中に血糖値が変動します。


それに伴いインスリンやアドレナリンなどのホルモンも乱高下して、自律神経が活発になります


ようするに、睡眠しているようでも、頭はキリキリと働いていることになり、起床した時は、「スッキリ寝た気がしない…」。


(この辺の話は、栄養療法の先駆者である新宿溝口クリニックの溝口徹先生が専門とされています。⇒溝口先生ブログ





そんなこんなで、睡眠の質が良好とはいえない状態に陥ります。


もちろん、入院中の患者さんだと栄養は管理されて間食はされない方が多いでしょうけど、


こういった睡眠の質における栄養の作用も視野に入れておいた方がClinical Reasoning(臨床推論)の幅は広がります。





アンチエイジング医学の情報は、美容分野や健常者が“より健康に”、を求める為だけのものではなく、


リハビリテーション対象者にも活用出来そうですね。:)







Masa