まえだのプログレッシブドイツ生活 -18ページ目

ドイツ人は「いい加減」か

「ドイツに行きます」と友人に伝えたとき、大半のリアクションが「いいなー」とか「すごいね」とかいう類のコメントだったが、ある先輩に、「ドイツ人は意外といい加減らしいので、大変なことも多いと思うが、がんばってくれ!」と言われた。


「らしい」ということなので本人体験談ではなさそうだが、この人は海外経験値のものすごく高い人だったということと、確かに意外だったので、多少記憶に残った。


しかしドイツに住んでまだ4カ月だが、逆にドイツ人は「キッチリしている」というのが私の印象である。いくつかそう感じる点があるのでいくつか以下に挙げてみる。

・ルール違反に対する目は非常に厳しい(読者登録していただいているアインスさんのブログにもあありました)。目だけでなく、制度上もそう。例えば飲酒運転は多少OKだが、事故ったときに酒気帯びだと責任が非常に重くなる。これに限らず違反したときの罰則が重い。ちなみに、信号をきっちり守っている人の割合が非常に高いという印象。

・言葉(ドイツ語)も、文法がやたらとキッチリしている印象である。徹底的に説明をつけようとしている感がある。

・とにかくきれい好き。窓やキッチンがピカピカ。外から見て窓が汚いと「あそこは外国人が住んでる」とドイツ人は思うらしい。


では何が「いい加減」なのか。ドイチェバンクでの苦労話は以前書いたとおり(「夏の夜のドイチェバンク」1・2・3)。他にも、インターネットの工事を頼んでいたら、当日になって「別の用事が入って行けなくなった」と言われたとか、サービス業における顧客対応の悪さについてはよく耳にする。うちのヨメ曰く「ドイツではお客様は神様ではない」というやつである。買い物でレジの列に並んでいたら、閉店時間を過ぎたとたんそこで「はいおしまい」と言われ、会計してくれなかったという極端な例も聞いた。


しかしこれも、「いい加減」とはちょっと違うと私は思う。どちらかというと、一定以上の顧客サービスに意味を見出してないように思えるのである。もう少し言い方を変えれば、彼らは客の要望に応えることに対してではなく、自分の(あるいは従業員としての)損得勘定に対してキッチリしているように思えるのである。もちろん、決められたルールの範囲内において、である。だから結果として、サービスに個人差がある。これを迷惑、いい加減と感じる外国人は多いようだが。


「日本では飲酒は20歳からだけど、ほとんどの人が大学に入ると飲んでるのよ。だけどほどほどにね。」とかいう日本の法文化(日本でもおおっぴらにOKとはなってないが。最近厳しいみたいだし)は、果たしてどれほどドイツ人に理解されうるものなのか。反応が見てみたい。

二重ガラス、すげえ

先日『我が家の家具』の回で、「うちの建物は古い時代の木造建築で、歩くとギシギシ言うようなところ」だと書いた。確かにそのとおりで、上の階、下の階の物音は非常に響くのだが、外の音は不思議なぐらい聞こえないことに気が付いた。


壁がしっかりしているのに加えて、二重ガラスが非常に効いているようである。我が家の前は車どおりが多く、窓を開けるとしっかりうるさいが、閉じているとまったく気にならない。防音効果は優れているようである。


更にこの二重ガラス、日本でもその断熱効果がうたわれているが、確かに住んでみると違いは歴然としている。『我が家の家具』で御紹介した非力な感じの暖房器具(実際にエアコンに比べると何と頼りない感じか・・・)だが、それでもどんどん部屋の中が温まるし、暖房を止めた後の持続性の良さには正直びっくりした。こんなにも違うものか・・・。


更に更に二重ガラス、「結露しない」のは非常に大きな利点だと思う。日本にいるとき、マンションの結露が非常に気になっていた(何となく不衛生な気がして)。寒い季節に入ってしばらく経つが、結露はまったくしない。


話によれば、ヨーロッパは二重ガラスが当たり前なのだそうで(米国はどうだったか忘れたなあ)。日本はそもそも伝統的には障子文化だが・・・、冷暖房を使うんだったら二重ガラスのほうが圧倒的に良いはず。


二重ガラスにしてはたしてどれくらい違うものなのか、これまで体験したことがなかったが、これほど違いがわかるとは思わんかった。「二重ガラスってそんなに意味あるの」って思ってる人も少なくないと思うが(恥ずかしげもなく堂々と言ってしまうが、私もそう思ってた。考えを改めたい)、明らかに違う。「ヨーロッパでは二重ガラスが当たり前」という事実は、何よりその有効性を物語ってる。


日本に戻ってもこれは採用しよう(日本の伝統家屋の場合はまったく話が別だが)。ほぼ初めてに近い、エコな話でした。

それでも私はヴィルリーフを応援する

今日はドイツ生活と関係ないですが、Yahoo!ニュースの記事について一言。


「モルディブの結婚式 立会人が現地語で・・・」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101031-00000033-sph-soci


この記事を見て、正直、「あ、どこの国にもあるよなこういうの」と思った。特に外国人向けリゾートで働く途上国の人にとっては、自分の給料では出来ない贅沢を、現地語もわからない外国人が来て、わがまま放題で(客から見れば高い金を払っているから当たり前だが)していくのは、人によっては相当屈辱的だろうと思う。外国人向けサービス業で命をつないでいるモルディヴの現状を見ると、「そこで働かなければいい」とも、私は言いにくい。


昔、ヘンリー・フォードの自伝か何かを読んだことを思い出す。流れ作業による車の大量生産技術を最初に取り入れた人で、これによる価格低下で「T型フォード」は一気に社会に広まったとされる。しかし、「T型フォード」を生産している労働者の賃金は安く、自ら作っている車を買えなかった。そこでフォードは、賃金により労働者を厚遇し、T型フォードを購入できるようにしたそうだ(他にも8時間労働制などを取り入れて、労働の質を高めるとともに、熟練労働者の他社流出を防いだとも)。


そういう意味で、「社員割引」って、とても良いと思う。営業の人だって、自分が使ってみて良いと思うものは、他人にも勧めやすいだろう。


ところで、本題はこれではなく、問題の結婚式が執り行われた「ヴィルリーフ」

ここ、ワタクシ、新婚旅行で行きました(爆笑)!!


私はここで結婚式を挙げたわけでもなく、サービスはすべて英語で受けた。さらに、スタッフの人とは現地の生産・生活事情など、どちらかというとリゾートに不向きな会話を繰り広げ、モルディヴの社会問題について勉強させてもらった(スタッフにはスリランカ等の外国からの出稼ぎも多かったが)。


確かにこのホテルは、他の一流リゾートより若干割安だった(首都から遠いからだと思うが、賃金安いのかも(笑))。また、日本人客はほとんどおらず、主に西ヨーロッパ(ドイツ、イタリア等)からの客が多いと、ホテルスタッフの方から聞いた。


しかしハッキリ言っておく。ヴィルリーフのサービスには満足した。おそらく他の一流ホテルのほうが至れり尽くせりだろうと思うが、適度に放置気味なのが私は気に入った。ヨーロッパの人が長めに滞在するのに合わせているのだろう。結婚式でこういう行為を行った許されないスタッフもいたのかもしれないが、これを投稿した勇気あるスタッフもいたわけである。首都から遠いぶん、国内移動に時間がかかるが、水上飛行機での移動であり、景色が素晴らしい。かえって雰囲気が出るので、良い。


ヴィルリーフにはしっかり改善努力を行ってもらって、立て直してもらいたい。新婚旅行で行ったところが潰れたら悲しいから(笑)。一定期間、料金安くしてくれないかな、行くから!