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FRB利下げ確率雑感

FF金利先物が金融政策を決定するわけではなく、あくまでFRB内部の担当各局のデータを基に会合で決定される。しかしその一方で金融政策決定会合においても市場期待を裏切る事は難しい現況となっている。

 

そのFF金利先物価格の決定要因は国際情勢や国際政治、米マクロ経済データであり、現在でいえば米国における対中関税・対EU関税、EC(欧州委員会)・ECB、IMF人事など。さらには米国におけるマクロデータになる。EUは連盟ではなく連合であり、今回も意思決定統一の難しさが改めて浮き彫りとなった。

 

米東部7月4日における7月限月の価格は97.62で8月限月は97.93、9月限月は98.00. これは実行FFレートが2.38%、2.07%、2.00%と予想(平均)されている事を示しており、ここから誘導目標(現行2.25‐2.50%)の確率が算出される。

 

FF金利先物価格から算出される確率はここのところ示してきた図表にてわかるように下げ幅に焦点が当たっている。仮に50bp下げてしまうとその後、世界的難局が発生した場合、下げ幅が著しく小さい事から、「7月会合50bp引き下げ」は考えにくい。本日は6月雇用情勢の発表だが金利の引き下げバッファーが小さいと、それだけ今後の難局に対処できなくなる。できるだけ余剰を残しておきたい。

 

それらの事から、FF金利先物から算出される利下げ確率だが7月会合での据え置きが0%というのは飛躍している。実際には「据え置き」か「25bp引き下げ」、この2つ。 

 

パウエルは7月10日証言でこのあたりを間接的に織り込ませてくる可能性が高いように思える。短期金利およびドル円レートには「25bp引き下げ」が織り込まれているが、107円が下値目途であり3ヵ月物利回りは2.100%が下限目途となっている。というか後者に限っては政策システム的にそうならざるを得ない。2008年からこうなった。

 

その後の連続的引き下げが、仮にどこかで示されれば25bp(0.25%)刻みで先行きを織り込んでくるだろう。 さらにいうのであれば、FF金利先物の取引価格は、米金融政策判断に影響を及ぼす材料の大きさ次第で極端に変化する為、市場が予想する利下げ確率も大きく変化する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラガルドECBだって

ユーロシステムの金融政策を、まさかラガルドを念頭に考慮する事になるとは。

 

玉突き人事であるIMFトップの後任もサプライズの予感。ECBトップはEUによって決められた。バイトマンではなくラガルド。経緯はわからないが対米・対ドルを金融ではなく政治的プレゼンスで考えているのではないだろうか? 

 

対中関税問題が一段落と思いきや対EU関税アナウンス(ボーイング、エアバス補助金問題)で市場は再度及び腰、そのタイミングでラガルド。 いや、ラガルドECBなんて現時点で分かる人なんかいないと思いますよ。

 

ただ、誰が総裁であってもDeposit facility rateのマイナス幅を現行水準以下に拡大する事は難しく、米ドルとユーロがパリティになる事は考えにくい。 ラガルドが総裁になる前に緩和政策が発動されたとしてもEONIAをグッと引き下げる事は難しいように感じる。

 

またレポートします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Update: 25bp引き下げ予想雑感

米中の時間稼ぎはもともと支配的な考え方だった訳だけど、

 

 

そういう事であれば現行水準(確率0.0%)がまだ上昇してきてもおかしくない訳です。

市場と違ってFOMC参加者の半数以上は直近の会合で年末現行水準(以上)を予想したばかり(8名現行水準、1名が利上げ)。

 

仮に(根強い)25bp幅を引き下げたとすれば、市場は動かないかもしれないけど、年末現行水準を予想(プロット)したばかりの参加者、というかFOMC自体がメンツ丸潰れみたいな形になってしまう。議長はその辺どう考えるんでしょうね?

 

 

換言すれば、据え置きだと乱高下を生み出し、25bp引き下げればFOMCの存在意義に疑念が生じる。(今回のG20みたいに)。 後者であればFED自体が議会で問題視されてくるわけです。 なので議長1人で決めているわけではない、みたいなこともアピールしなくちゃいけないので、7月10日の議会証言で現行水準の確率が再度高まり、みたいなことも考えられる。

 

まぁ、マニアな視点ですな

 

 

 

 

 

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