
クイックレポ 6月FOMC
6月FOMCは新議長の下、まず声明文の構成が簡素になっていて、それがすべてということらしい。(ウォーシュ)
The Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 3-1/2 to 3-3/4 percent, in support of the Federal Reserve's dual mandate. The Committee reaffirmed its policy of maintaining ample reserves in the banking system.
Economic activity is expanding at a solid pace despite elevated uncertainty that owes, in part, to the conflict in the Middle East. Productivity growth and capital investment are strong. Job gains have kept pace with the workforce, and the unemployment rate has changed little.
Inflation remains elevated relative to the Committee's 2 percent goal, in part reflecting supply shocks that have driven price increases in certain sectors, including energy. The Committee will deliver price stability.
政策金利は維持して、あとは現状の説明。 つまり「まんま」。
で、最後に物価の安定を実現、と原則論をつたえているので利上げ色が強いのかといえば連続的に引き上げるとかそういうわけでもなく、ただ3月よりは高金利が長期化するといった経済予想が出ている。(そうせざるを得ないから)
今年1‐2度利上げして来年から利下げ傾向、でも下げ幅は小さい、みたいな。 そして28年にインフレ率が適正水準(2.0%)に戻る、という筋書きというか希望が公表された。
それはドットプロットにでているわけだけど、ドットプロット見ました?19名ではなく18名(ドット)で構成されているので経済予想の数字も1人の予想を除外した数字になっているわけです。 これは会見で議長がいったとおり、議長自身がドットプロットは古いものだと感じていて、自身の予想を出さなかった、ということらしい。(今後も出さないみたい)
しかし実際には、会見では言わなかったもののトランプから指名されているので出ししぶった、という側面あり。
以前からドットプロットは統計結果によってコロコロ変わるので当てにならない、とは自分も言っていたが、本当に意味が薄いですからね。この表はマスコミの話題作りのネタという立ち位置なので、市場にとってはある意味ノイズなんですよね。
で、議長は今までの発信のやり方や方法を変えたいスタンスを会見で示した。 フォワードガイダンスを廃止してドットプロットと経済予想から議長自身を除外する。政策基準の目安となっている古くからの経済統計への見方を変える、または他の経済統計を多く取り入れ視点を変えたい、とのこと。
結局、政策発信の前提を変えるという話に傾斜したので、マーケットとしては捉え方が難しくなって、戸惑っている値動き。予想が出てくるのかと思いきや、予想をしないというスタンスになったのでコミュニケーションとしては狭くなった印象。そういう意味ではマイナスと捉える人も多いかも。
今のままだと金利は高水準で維持されるので、利下げをしたい大統領から指名を受けた新議長はその前提を変えたいんでしょうね。その兆候は依然述べたように出ていたわけだけど。
現時点では何とも言えない会合だった、という印象。ではまた。
MoneyVoiceに転載されています。
先日の記事がMONEYVOICE(マネーボイス)に転載されています。編集部の方々に綺麗に校正されています。
当然、何も起こらない事が望ましいわけですが今夜が雇用で週明けからメジャーSQ、そのさ中に米CPI4%超(たぶんね)と、ちょっと混沌としている。
その後にFOMCでの新議長会見、質疑応答(注目)に日銀政策決定会合、そして米メジャーSQ、さらにいうのであれば月末にはPCEインフレの高い数値が見込まれる。
この荒波をそつなくこなすのか、飲まれるか、ポジション調整も大変ですな、
6月2週以降、マーケットの荒波について
ADP雇用が市場予想をやや上回り昨年1月以来で最高値とのこと。これだけで長期金利が上昇し、テクノロジーは下落。
5日(金)には雇用情勢もあるでしょう?結果が良ければ同じ動きになるのでポジション調整している方も多いと思う。しかし結局のところ、新しいFRB議長の下でのFOMCでは、政策金利を維持したとしても想定外にタカ的なニュアンスがでてくる可能性はあるので(高金利継続)、個人的には雇用統計が市場予想を下回ったとしても、タカ的な空気は変わらない(と想定)
日銀もホルムズ全面通行再開なのであればナフサ・エネルギーの正常とともに利上げは正当化されるものの、そうでないにも関わらず相変わらず利上げをしたがっている。ベッセントからの要請もあるだろうが、為替の視点から観ても、米国は上記の関係でドル買い、つまり米国が据え置きという結果、日銀が利上げしても為替に効果はない。本当にタイミングが悪く、引き続きの利上げを匂わせるかもしれないが迷走している印象だ。(つまり経緯はどうであれ日米ともにタカ的)
で、米国。米4月CPIでは3.8%という結果、コアは2.8%(ともに前年同月比)だった。これだけで長らくマスコミが引っ張ってきた利下げ議論が吹き飛んだ。さらには実際にFRBが金利操作の指標としているのはPCEデフレーター。
拙著FRBとマーケット(3章)で説明したが、議長がバーナンキの時、2012年1月のリリースで「金利操作の指標として、グリーンスパン時代のコアPCEデフレーターではなくPCEデフレーターが相応しい」と公表された。 さらに、その時に応じてこれは変化(交代?)する、となっているので、現在のFRBの説明を確認すれば、PCEデフレーター(が政策指針)となっている。
つまりこれに従うのであれば新議長はPCEデフレーターを重視した金利操作を実施しなくてはならない。(違う新しい指標に色目をつけているようだが、勝手にそんなことをすれば信認はさらに低下するだろう)
では、連銀のインフレ予想は現時点(6月3日)でどうなっているのかといえば、10日公表の米5月CPIは4.2%に届く勢いで、そのPCEデフレーターもほぼ4%水準。これで金利引き下げの議論は到底不可能、ということになる。結局のところ、雇用が強かったり弱かったりしても、インフレは高インフレに突入しようとしているので、新議長がなんといおうともマーケットはタカ的な空気に包まれ、時期も重なりテクノロジーにとっては逆風になる可能性がある。
時期というのは、日米ともに金融政策決定会合があるでしょう?さらに日米のメジャーSQが重なっているんですよね。米国の場合は19日(金)が休場になるので18日(木)がそれ(メジャーSQ)にあたる。(以下、主要日程) これが何を意味するか?
5日(金) 米5月雇用情勢
8日(月)-12日(金) メジャーSQ週(日本)
10日(水)米5月CPI
16日(火)日銀政策(結果)
17日(水)FOMC(結果)
18日(木)米メジャーSQ
今回、1日前倒しされる米国のメジャーSQでは巨大なポジションがリセットされるため、とくに翌日、日本時間19日(金)の早朝(NY市場、取引終了間際)は、前倒しという事でボラが高くなりトレンド転換の可能性が残され、それがそのまま日本市場の寄りに大きく波及し、荒い値動きになる可能性も。 半導体、ハイテク?他のIPO・決算材料などあるため結果としてどうなるか、ハッキリいってわからない。
雇用の上振れや日米のタカ的姿勢、それらによって株価が下落するわけではなく、時期も重なり大きなポジション調整自体が株価を押し下げる。
イベントというのは、マーケットに影響するときとそうでない場合があるが、今回は明日以降、影響する重要イベントが目白押しとなっているので厄介なのは間違いない、ということ。 維持率にご注意、誤発注にご注意を。また更新します