I'm done.はOKでも、I'm done it.はだめだよ、のりゆう | 『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!

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今回は、動詞の過去分詞が「形容詞」として使われる例があるのはなぜなのか?ということをお話します。まず下の図を見てください。形容詞というのは、「動作の終わった後の状態」を表すことがあるのです。
『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!-赤い/赤くなる
で、「動作の終わった後の状態」というのは、まさに「完了を表す過去分詞」の領域でもあるのです。
『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!-壊れる/壊れている
動作がいつ起きたのかを表すのは「テンス」と呼ばれます。これが皆さんご存知の現在形や過去形です。そして、動作の「開始~完了」のうち、今どの時点にあるのか、を表すのは「アスペクト」と呼ばれます。アスペクトのうち代表的なのは「進行形」です。これは「動作の途中にある/まだ終わっていない」ことを表します。

例:He is eating lunch.「彼は昼食を食べているところだ。」
(まだ食べ終わっていない。食べている最中。)

では現在完了で使われている過去分詞は何を表しているのでしょうか。先ほどの図で説明したように、「動作が終わった後の状態」ということを表しています。

例:He has eaten lunch.「彼は昼食を食べてしまった。」
(食べた後の状態を今haveしている。)

さきほどの「赤くなる(動作)」→「赤い(状態)」では「動作が終わった後の状態=形容詞」でした。したがって、同じようにbrokenという完了の過去分詞は「壊れてしまった後の状態=壊れてしまっている」ということを表していて、形容詞の感覚でも使えるわけです。

これをis brokenとすると、be動詞の根っこの意味は「状態にある」ということですので、

The window is broken.
「窓は割れた(という変化の)後の状態にある」
=「窓が割れている。」

ということになるわけです。これはちょうど、

The strawberry is red.
「そのイチゴは赤い。」

と言っているのと同じ感覚で使われているわけです。

現在完了で

The window has broken.

とすると、「窓は割れた後の状態を、今抱えている」=「窓が割れている。」となります。日本語にすると、何も変わらないように見えますが、こちらhas brokenはこれ全体でひとつの動詞扱いです。ところがis brokenは「isという動詞+brokenという形容詞」という扱いになるのです。

 これがI have done it.とは言えても、I’m done it.とは言えず、I’m done.としなければ行けない理由です。have doneはそれ全体で動詞扱いなので、後ろに目的語をとることができますが、am doneのdoneは形容詞です。したがって、形容詞は目的語をとれない、ということですね。

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