ポスティング
ホルンパートの北岡です。
10月5日に、本番会場である渋谷区文化総合センター大和田周辺での宣伝活動「ポスティング」を行いました!
公演案内を記載しているポストカードをひたすら配り歩くという、まさしく足で稼ぐ宣伝活動です。
本番を1週間後に控え、やる気MAX気合十分の団員でしたが、10月とは思えないほどの汗ばむ気温…
なかなかに体力を奪われる環境でしたが、
1人でも多くのお客様へ私たちの音楽を届けるため!と降り注ぐ日差しと闘いながらの活動でした。
ポスティングを終えて再び集合した際の、指揮者からの冷たい飲み物の差し入れが嬉しかったこと…
今週に入り、暑さはかなり和らぎホッとしたのも束の間、台風の進路が心配な状況です。
皆様も私たちと共に台風がそれることを祈っていただけましたら幸いです。
本番当日をお楽しみに!
パート紹介シリーズ その6 ~ホルン~
ホルンパートの34期鈴木です。
本番まであと5日!
ホルンは33〜42期の女子4名で演奏しています。
チャイコフスキーの交響曲といえばホルンはどの曲も大活躍!ですが、
5番のように大ソロがあるわけでも、4番のように盛大なファンファーレがあるわけではなく…
「悲愴」では、この曲の雰囲気をつくりだす裏方のようなパートと思っています。
1楽章の脈々と交互に続く三連符と二連符や、2楽章の交互のオクターブの跳躍、3楽章の前向きさを彩るリズム、
特に4楽章では、まるでため息のようなロングトーンや、押し寄せる絶望や叫びのような旋律。
ぜひ注目していただけたら嬉しいです。
13日は、ぜひ渋谷区文化総合センター大和田へ!
渋谷駅の喧騒からは少し離れるエリアになります。
周辺にはカフェや飲食店も多く、ランチなどされてからお越しいただけると、
より充実の日曜日になること間違いなしです。
早く着いてしまった…という場合にはプラネタリウムをご覧になるのも、癒しのひと時になると思います。
お待ちしております!
特別な思い入れ
2ndバイオリンの加藤です。
ついに本番まであと1週間となりました!
個人的な話になってしまいますが、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」には、
ある種の特別な思い入れがあります。
学生時代に、近しい人を亡くした時。
所属していた大学オケで、丁度そのシーズンにやっていたのが悲愴でした。
当時は悲しみに暮れる一方で、
(少し不謹慎ですが)「死」が大きなテーマとなっている曲を演奏するにあたっては、
今この気持ちを味わえたのはまたとない絶好のタイミングなのでは、とも思いました。
チャイコフスキーに今の自分を重ね、曲の真髄に迫れるのではないかと。
結論から言うとこの目論見はあまり上手くいきませんでしたが…。
というのも、思うにチャイコフスキーが恐れていたのは、"自分自身の死"。
対して、当時の私が何よりも悲しんでいたのは"他人の死"。
重ねるのには少し無理があったようです。
しかし、一部の解釈には少し変化がありました。
例えば死の気配が特に濃厚な終楽章では、悲痛な叫びを思わせるメロディが多数あります。
この叫びは、チャイコフスキー自身のものだけではなく、
遺された人々の嘆きでもあるのではないかと思うようになりました。
そしてその嘆きの声は、次第に大いなる安らぎへと変わっていきます。
きっとチャイコフスキーにも、自分の死を嘆いてくれるであろう人がいたのでしょう。
その幸福が、孤独な死の恐怖をほんの少し和らげてくれます。
また、死は救済でもあります。
生きることの苦しみからの救済です。
嗚呼、でもやはり死は未知で怖い!あの人生の栄光、生の喜びは手放したくない!と嘆くチャイコフスキー。
葛藤をよそに、容赦なく迫る死の運命。次第に弱まっていく心臓の鼓動…。
…あくまで個人的な悲愴のイメージですが。
人生であれほど「死」と向き合った日々はありませんでした。
その日々の中で、名演と呼ばれる演奏を手当たり次第に聴き漁った「悲愴」もまた、
私にとっては特別な思い入れのある曲なのです。
少し重い話になってしまいましたが、今回のプログラムの曲柄に免じてご容赦いただければ幸いです。
そして、是非とも10/13は渋谷区文化センターへお越しください。
我々の思いの丈のこもった演奏をお届けいたしますので、共にチャイコフスキーの最期の傑作に浸りましょう。
パート紹介シリーズ その5 ~コントラバス~
コントラバスパートの高階です!
今回は
男子3人
女子4人の
このメンバーで「悲愴」を弾きます!
ありがたいことに去年と同じ7人メンバーで
今年も演奏できます!
ちなみに、一人映ってないですが、映っていないメンバーのお顔は
昨年のコントラバスパートの紹介記事の写真をご参考ください!
https://ameblo.jp/egk-blog/entry-12422694215.html
ついでに、一年間のメンバーの見た目の成長もお楽しみください。
今回はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」ということで、
この曲はコントラバスパートにとっては思い入れが深い曲で、
第1楽章からコントラバスパートのみで始まり、
第4楽章の最後もコントラバスパートで終わるという
珍しい構成になっています。
ただし、すごく静かに始まり、すごく静かに終わるので
始まりと終わりではよーく耳を澄ましていただければと思います
特に第4楽章の一番最後では、
とても静かに終わるので、曲がいつ終わったかわからず、
まだ曲が終わっていないのにお客様から拍手されたこともあります。
心臓の音をコントラバスで表現しており、
その心臓の音が「終わっていく感じ」を体験できればと思います
10月13日はお買い物ついでにでも構いませんので
渋谷区文化総合センター大和田までお越しいただければと思います!
パート紹介シリーズ その4 ~ビオラ~
こんにち(ばん)は、ビオラパートの鈴木(た)です。
さて、今回演奏する「悲愴」。
冒頭コントラバスが、主音と第5音しかない(第3音がないため長調なのか短調なのかわからない)和音を奏でます。
そこに重なるファゴットの重苦しい旋律。
あ、これは暗い、陰鬱な曲だな、と聴衆が理解できたところに更に重なるビオラ。
ついで管楽器。
こうした序奏がしばらく続き、一段落した後に、序奏で予告されていた第一主題をビオラが奏で、提示部が始まります。
ここまで、オーケストラの主役とも言うべきヴァイオリンが一切登場しません。
しかもビオラは2つのパートに分かれて演奏するため、第一主題を弾いているのは半分の人数だけ、ということになります。
普段、ヴァイオリンやチェロの伴奏役に回ることが多いビオラが、いきなりメロディを弾かされる!
しかも人数は半分!
とくれば、緊張しないはずがありません。
その焦り、戸惑いが音に現れ、聴衆に通じることまで計算してビオラにメロディを当てはめたのだとすれば、
さすがはオーケストレーションの大家チャイコフスキーと唸らざるを得ません。
このように、ビオラ奏者としては極度の緊張に襲われながら「悲愴」の第1楽章提示部を弾いています。
目にも留まらぬ忙しさとも言うべき第3楽章も大変なのですが、
プレッシャーはこちらの方が遥かに大きいものがあります。
ご来場の皆さんは、普段黙々と伴奏しているビオラパートが
この曲に限っては冒頭から不安におののいていることも気に留めて、聴いていただくと面白いかも知れません。
蛇足ですが、第4楽章の最後においてもヴァイオリンは早々に離脱してしまいます。
派手な音色を意識的に避け、陰鬱な雰囲気を強調したかった意図は見事に効果を挙げているようです。
パート紹介シリーズ その3 ~ファゴット~
こんにちは、ファゴットの藤原と申します。
今回は『悲愴』です。
チャイコフスキーさんのファゴットへの「こだわり」をとても感じる曲です。
ファゴットが好きだから、イジワルをしたい気持ちになったのでしょうか。
「そんなの無理だよー」と音(ね)を上げたくなるような演奏困難な箇所がいくつかあります。
目立つところが低音すぎるので、音(おと)も上げたくなります。
そうは言いつつも、せっかくなのでファゴットの「聴かせどころ」を2点に絞ってご紹介します。
①第1楽章 序奏
低音域でppという難易度の高いファゴットsoloが冒頭にあります。
頭からsoloなんて、地味な楽器にとっては滅多にないオイシイ機会のはずなんだけど、恐ろしくてそれどころではないです。
極度の緊張感も含めてお楽しみいただければと思います。
②第4楽章 前半
息の長い下降音型を木管群で奏でます。
ファゴット2本で最低音域にかけ降りるsoliは、豊かな響きで魅了したいところです。
ぜひファゴットに注目して、『悲愴』を聴いてみてください!!
10/13お待ちしています。
【動画】コンバースより「赤鼻のトナカイ」 ~昨年の第20回EGK演奏会より~
コントラバス・アンサンブル「コンバース」より「赤鼻のトナカイ」 です。
コントラバス・アンサンブル「コンバース」
こんにちは。Cbの馬島と申します。
今回は、コントラバス・アンサンブル「コンバース」のご紹介です。
本アンサンブルでは、コントラバス4本が舞台に並び、メロディからベースまでコントラバスだけで演奏します。
お聴きいただくお客様にとっても新鮮でしょうが、
演奏する側にとっても、普段この楽器ではなかなか弾かないメロディーや裏打ちがあり楽しいです(その分、難しい…)。
演奏会まであと2週間弱、楽しんでもらえるよう練習に励んでおります。
オーケストラではなかなか聞こえてこない、コントラバスだけのハーモニーをぜひお聴きいただき、
コントラバスってこんなこともできるんだ、コントラバスかっこいいな、と思ってもらえたら何よりです。
なお、曲目は当日のお楽しみです!
ポップス中心の選曲ですので、きっと皆様もご存知の曲のはず。
ご来場をお待ちしております。
気づきと感動
ビオラパートの鈴木(た)です。
先日9/23は4回目の全体練習でした。
昼は別会場で管楽器の練習、夜は全体練習ということで、
管楽器の人たちはさぞかし疲労困憊だったことだと思います。
EGKオケは、初回練習から演奏会までの活動期間が2か月程度と
かなり短いことが特徴です(アマオケは通常4~5か月程度かけることが多いです)。
全体練習も6回しかないのですが、
同じ大学オケで活動したDNA(時期はかなり違いますが)を信じて一気に仕上げて行きたいと思います。
さて、今回演奏する「悲愴」は1893年10月16日(ロシア暦)に初演されています。
今から126年前ですから、私たちのお祖父さんのお祖父さんくらいの世代の人たちが、
当時の売れっ子作曲家の最新作をワクワクしながら聴きにきたわけです。
もっとも、あまりにも交響曲のお約束とはかけ離れた終楽章を聴いて困惑気味だったそうですが……
私は25年前に「悲愴」を初めて弾いて以来、何度も弾いたことがあるのですが、
それでも毎回新たな気づきと感動をもらうことができます。
来場する皆さんにも、新たな気づきと感動を届けることができればと思います。