弦楽六重奏曲第1番
こんにちは。2ndヴィオラの今村です。
今年の室内楽では、ブラームスの弦楽六重奏曲第1番を演奏します。
この作品は第2楽章が特に有名でしょうか?
一度聴いたら、耳から離れないメロディーがとても印象的な曲です。
第1楽章はどこか懐かしさも感じられる温かい雰囲気で、
2ndヴィオラは冒頭からしばらく出番がないので、
少しの間、観客として演奏に浸っています(笑)
第3・4楽章は今回初めて聴いたのですが、
軽やかであったり、情熱的であったりと、様々な表情のある曲です。
演奏面ではなかなかに難しく、練習でも合わせるのに苦労しました。
また、この作品について調べてみると、なんとブラームスが27歳の年に作曲したとのこと。
実は私ももうすぐ27歳、、ということでこの機会に演奏できることに感謝しながら、取り組みたいと思います。
話は変わりますが、先日、2回目の練習終わりに懇親会を行いました。
写真はその時のものです。
ブログ用に、、と終盤に思い出して撮ったので、テーブルが寂しくてすみません(笑)
大先輩方との演奏は、練習から緊張しっぱなしですが、本番は楽しんで弾けるように頑張りたいと思います!
そしてこの楽しい時間を、会場の皆さまと共有できれば幸いです。
10/13(日)はEGK演奏会へぜひお越し下さい。
【動画】ブラ3 第1楽章 ~昨年の第20回EGK演奏会より~
ブラームス/交響曲第3番 より第1楽章 です。
https://www.youtube.com/watch?v=8u35qJTHO40
パート紹介シリーズ その1 ~1stヴァイオリン~
こんにちは、ファーストバイオリンの西浦です。
皆様は、ファーストバイオリンについて、どのような印象をお待ちでしょうか?
①旋律が多い。
②音が高い。
③少しくらい音程が高くてもいいと思っている人達。
④少しくらい走ってもいいと思っている輩。
⑤少しくらい自分勝手に歌ってもいいと思っている連中。
すべて当たっていると思います(笑)
でも今回、チャイコフスキーの「悲愴」を演奏するにあたって、
ファーストバイオリンの聴かせどころは、ミュート(弱音器)を着ける場面だと個人的には思っています。
ミュートを着けると楽器本来の音の響きがなくなってしまいますので、
その分気持ちを込めて演奏することが求められると思います。
第1楽章のAndante
嵐が過ぎ去ったあとの美しい旋律で、幸せな人生への憧れの気持ちがあるとともに、
そのうらには死を覚悟した人間の哀愁が隠れているように思います。
文豪の言葉をかりるとしたら、悲しいほど美しいということでしょうか。
美しさと切なさの両方を表現するのは、至難のわざですね。
第4楽章のAndante giusto
ここは、セカンドバイオリンも一緒です。
死を目前にしたチャイコフスキーの心の叫びが2回あり、その後音が下降し最後はGの音(G線の解放弦)で終わります。
これはバイオリンが出せる最も低い音であり、「悲愴」を演奏する際の最後の音になります。
この最後の音だけ8分音符になっているのも、何か意味深ですね。
弾き終わったあと、鳥肌が立つ場面だと思います。
と、暗~いことばかり書いてしまいましたが、
「悲愴」を演奏したあとには明るいアンコールがあるかもしれませんので(笑)、
皆様、ぜひ聴きにいらしてください。
景色
2ndバイオリンの細野です。
音楽を聴くとき、あるいは演奏するとき、みなさんはどんなことを考えていますか?
前回の練習が始まる前、指揮者から「次のブログ執筆よろしくね」とご指名を受けました。
それからというものその日の練習は「ブログで何を書こうか」と弾きながら考えてしまい、
ふわふわして落ち着かない。
これは集中できていないということで悪い例ですね。。
いつもは「ここは他のパートを聴きながら音の長さを合わせて」
「ここは音程が取りにくいからこの音で左手を第5ポジションに移動して」など、
いい演奏をするための方法を考えながら弾いています、
上の空だったのは前回だけです、と言い訳しておきます。
と言ってはみたものの、私の上の空は本当に前回だけだったのでしょうか…
悲愴の1楽章の第2主題を聴くと、私にはとある場所の景色が脳裏に浮かんできます。
東海道新幹線が京都駅を出て新大阪駅へ向かう途中の景色です。
この駅間には進行方向の右側にサントリーの山崎蒸留所があり、
新幹線の車窓から遠目に見ることができます。
なぜ「悲愴と山崎蒸溜所」なのかと言いますと…
私が幼少の頃、サントリーのウイスキーのテレビCMでこの第2主題が使われていた記憶があります。
ネットで「悲愴 、CM」と検索すると、
指揮者・岩城宏之さんのネスカフェの「違いがわかる男」というCMはあるのですが
サントリーのCMはないので、様々な情報が錯綜して私は記憶間違いをしているのかもしれませんが。
第2主題のゆったりとした大河のようなメロディと全く合致しない、
新幹線の車窓の後方へ高速で流れていく大山崎の景色が私には浮かんでくるのです。
このような景色を浮かべながら演奏している私は、
いつも上の空と言わざるを得ないのかもしれません。
初めて悲愴を聴かれるお客様には今回の演奏会の記憶が少しでも結びついて残りますように、
悲愴を聴いたり弾いたりしたことがあるお客様にはそれぞれお持ちの記憶や景色が浮かびますように…
そんな演奏ができたらいいなと思っています。
弟
こんにちは、チェロの細田と申します。
先日1プルト練に行ってきました。
写真はその様子です。
今年は初めてトップで出演させていただいております悲愴ですが、
実は3年前にも、早稲フィルでトップだった時に悲愴を弾きました。
あれから3年くらい?経ったんだなあと、、学生だった当時を思い出します。
中プロで演奏したプロコフィエフの『ロミオとジュリエット』組曲もとても楽しかったです。
当時、私の弟が悲愴の2楽章を作詞してくれました。
「こ〜こ〜チェロがひーいーてーまーすー ×2
ひーいーているかーらーよっくみってろ〜♪」
というものです笑
チェロが素敵なメロディ弾いているので、よくみててください!
...やっぱりはずかしいので、あんまりみないでください(´・ω・`)
細田
第21回EGK演奏会まであと30日!
指揮者の平尾です。
まだ悲愴のTuttiを2回しか練習していないのに、もうあと30日!ということで、
何とも言えない焦りと緊張感を感じる今日この頃。
でも頭の中では悲愴のイメージはできているので、
そのイメージをオケメンバーと共有していけばきっといい音楽を創れるし、
室内楽とコンバースもあって、老若男女どなたでも楽しめる演奏会です(^^)/
30日後のご来場をお待ちしております!
【第21回EGK演奏会】
2019年10月13日(日)13:30開場 14:00開演
入場無料・全席自由
渋谷区文化総合センター大和田 4階 さくらホール
曲目:
ブラームス/弦楽六重奏曲第1番
野村真奈人(Vn1)、西浦丈(Vn2)、相川美佐子(Va1)、今村麻里子(Va2)、佐渡慶一郎(Vc1) 、中村英和(Vc2)
コントラバス・アンサンブル「コンバース」
Cb.平尾 純、伊藤 大、高階 勇人、馬島 かなえ
※曲目は当日発表♪
チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」
指揮:平尾 純
チラシデザイン
こんにちは、EGKの厨二病担当、第二ヴァイオリンのやまだです。
ヴァイオリンも弾いていますが、実はチラシのデザインも担当しております。
私は本職でもチラシやらカタログやらのデザインをする仕事をしているのですが、
ストーリー性があってドラマを感じるオケ曲のチラシを作るのは大好きで、
今回も楽しんで作らせていただきました!
さて私、実は20歳の大学2年の時にも、悲愴のチラシを作っております。
すっかり忘れていたのですが、今回のEGKチラシを作成した後、
仕事でデータの整理をしていたときにうっかり見つけまして、
全然成長してなーーい!!と、自分にびっくりしてしまいました。
なんと、モチーフが一緒!w
20歳時点>萩尾●都風、片翼の天使(しかも泣いてる)
今年>廃墟の中の天使像(ボロボロ)
という、天使が片翼だったり、石化していることで、
悲愴らしい「救済がない世界観」を表現したかったとか、そんなコンセプトです。
私、今もうすでにアラフォーと呼ばれる年齢でして、
初めて悲愴のチラシを作ってから20年近く経っているのに、頭の中、昔と同じなんですね。
一応当時からの夢だったプロのグラフィックデザイナーになったのですが、
アイデア勝負の業界なのに20歳時点と発想力が変わってないとは残念な限りです!
こんなしょうがない厨二病ですが、本番ではこの厨二心を爆発させて、
泣ける悲愴を創るお手伝いができればと思います!
悲愴とコントラバス
こんにちは。コントラバスの平山です。
EGKの選曲は、毎回の演奏会の後に出演者へのアンケートとして次にやりたい曲を聞いてくれます。
今回演奏するチャイコフスキーの6番は私も希望した曲の1つです。
たまには希望が通るのか、たまたまか(おそらく後者でしょう)。
なぜ希望したかというと、大学生でコントラバスを始めて18年ぐらいで
一度も演奏したことがなかったから、というのが大きいです。
ちなみに、チャイコフスキーの4番と5番は楽器を始めてから数年の間にどちらも演奏する機会がありました。
EGKでは悲愴の経験者が多いようですが、私はまったく白紙の状態です。
やりたいと希望したくせに特に思い入れがあるわけでもありません。
この曲への思いや、思い出はこれからです。
今は白紙なので、EGKの作る悲愴にたっぷり染まっていきたいなと思います。
せっかくなのでコントラバスの聴きどころ紹介すると、やはり4楽章の最後でしょうか。
おそらく起きている人はみんなコントラバスに注目するところかと思います。
チャイコフスキーは音の強弱記号の幅がとても広いですが、この最後のところはppppになります。
CDなどの録音ではなかなか聴こえないところです。
聴こえるように音量を上げておくと、ffffで大変なことになるのでイヤホンの方は特に要注意です。
生演奏ではppppの音も緊張感もきっと味わえることと思います。
ぜひ悲愴は10/13(日)に渋谷の大和田さくらホールで。
卒業したら、先輩後輩なく、フラットです
8月24日の夕暮れ時のことです。
初回のTUTTIが1週間前に行われ、関連する練習として、管練が行われました。
場所は、駅から15分歩くか、もしくはバスに乗ろうかと迷うあの場所です。
これまでも、徒歩を選択し、後続のバスにゴール直前のところで追い抜かれるという屈辱を何度となく味合わされ、
挙句の果てに練習後の反省会の場所が中々確保できないというおまけ付きの、保谷こもれび。
TUTTIでもかなり広い会場であるにも関わらず、贅沢な管練。
狭い部屋の隅に座り、大画面のテレビを見るがごとくのシチュエーションで隅っこに陣取ります。
しかも、指揮台付き。
セクション練といえば、もう少し、曲やら周りの様子がわかってから行うことが多く、
時期尚早と思ってしまう節もありますが、どっこいEGKにおいてはその余裕がなく、何のその。
その昔、中日ドラゴンズの落合監督は就任1年目のキャンプ初日に紅白戦を実施しました。
その日までに体を作って来いという選手へのメッセージが込められています。
そんな団の意気込みを感じずにはいられない状況ではありますが、
実際にどうであったかは別問題といいつつも、よい緊張感で練習に臨めることには変わりありません。
申し遅れました、わたくし、4回目の参加となります、Fl(元素名:フレロビウム)・寺沢と申します。
今回も参加させていただけますこと、感謝申し上げます。
現役からそのままOBオケに参加されている皆様は、
何となく現役当時のままの先輩後輩の関係を引きずっているかと存じますが、
卒業したら、みんなフラットですね。
演奏のこと、それ以外?も、どんどんツッコミを入れましょう。
初回TUTTIから本番まで2ヶ月弱という、この稠密なひと時をオケの皆様と共に、
心行くまで堪能したいと思っております。
よろしゅう。おおきに、おおきに。