虫歯菌の脅威・・・虫歯菌は肺がんの転移を促進させる
がんと口腔内細菌(歯周病菌。虫歯菌)の関係が最近どんどん明らかになりつつあることから、癌治療の最先端で他科と連動して治療の当たる現場では、がん治療開始前に、口腔内の治療の終了と完全な管理下に置いて治療後開始することころが多いです。もちろん私の場合は、歯科医でもあり、そのあたりは熟知していましたので問題ないのですが、最近の研究で、肺癌・口腔がんは治療後も転移リスクの高いガンです。最近の研究で、う蝕の原因菌「ミュータンス菌」により肺の血管炎症が誘導され、がん転移が増えるメカニズムが解明されてきました。通常、血管細胞は、細胞同士が接着剤のような物質で接着しあって血管壁を作っているのですが、ミュータンス菌は、その接着物質の発現を低下させて、血管を隙間だらけにしてしまう結果、ガン細胞がその隙間から漏れ出て(血管透過性の亢進)転移が広がるメカニズムが分かってきました。(図引用:The oral bacterium Streptococcus mutans promotes tumor metastasis by inducing vascular inflammation)したがって、がん患者とりわけ肺がん患者は、日ごろ以上に虫歯菌の専門的な管理や、事前に小さな虫歯であっても治療しておくことが重要で、治療が終了して緩解(奏功)後も、虫歯管理が転移を引きこさないために絶対的な条件になります。また、お口の中が酸性に傾くことを避けることが必要で、できる限り虫歯菌が好む砂糖などの摂取を少ない目にすることと、よく噛んで唾液そのものが持っている緩衝作用(酸性に傾くと中和する作用)を維持することが重要です。また、砂糖を口にしたり、乳製品を口にした後は、急激に口の中は酸性に傾き、唾液の緩衝作用によって中和されるのに最低でも30分かかりますから、一分以内に中和できる当院で開発し、福岡歯科大学でもエビデンスのとれたエクセレントブレスpH±を半かけらほど口に含むと酸性化は起こりません。砂糖や糖質の甘いものを食べた後も瞬時にpHを中性化するので、理論的なは虫歯にもなりません。特に癌患者さんの場合は、転移を防ぐためにも有効だと思います。一般の方も入手は可能です。最寄りのEBACクリニック、または下のサイトから購入可能です。(参考文献:The oral bacterium Streptococcus mutans promotes tumor metastasis by inducing vascular inflammation(口腔内細菌Streptococcus mutansは、血管炎症を誘発し転移を促進する),Cancer Sci.2022 Nov; 113(11):3980–3994.)エクセレントブレスタブレット ph± - EB PROJECT - online shop歯科医院も使う、安心して使えるオーラルケア用品のご提案。日常のケア用品から口臭ケア用品などを通販。こんな時だからこそ、オーラルケアを見直してみませんか。株式会社エクセレントブレス。ebproject.shop-pro.jpとりわけ癌治療や糖尿病治療など基礎疾患治療の成功に裏には、最初に起こる炎症部位である口腔内の衛生管理(pH管理・酸性化の抑制)が非常に重要であることを覚えておくといいでしょう。歯科医師向けセミナーの案内:(株)タイヨー主催・東京 2023年10月22日(日) お申込フォーム 10名 サニー貸会議室 〒101-0047東京都千代田区内神田3-4-11 サニー南神田ビル201号室 D r. ¥22,000.- パラメディカル¥11,000.- ※消費税込 ※ご昼食は各自でお願いします。