口臭が起こりやすい人とそうでない人の違いに、細菌学的な要因以外の理由があるのを知っていますか?
それは、口臭遺伝子に変異が起こると、口臭が非常に起こりやすくなるのです。
それは、MGL遺伝子(Mucosal gamma-glutamyltransferase)という遺伝子で口臭の発現に直結する遺伝子で、「口臭遺伝子」とも呼ばれています。
MGL遺伝子は、口腔粘膜に存在する唾液腺にコードされている遺伝子です。
MGL遺伝子は、口腔内の免疫機能に重要な役割を果たしています。
MGLタンパク質は、唾液中の細菌やウイルスなどの病原体から口腔内を守る抗菌・抗ウイルス作用を持つことが知られています。
もしも、MGL遺伝子に変異がおこれば、口腔内免疫が低下して、結果として口臭が起こりやすくなります。
MGL遺伝子の活性が高い人は、口臭が起こりにくく、歯周病などの感染症に対する抵抗性の強い人です。
では、この遺伝子が、変異する理由ですが
1.遺伝的要因
MGL遺伝子が変異しやすい、遺伝的な理由。(家族性に歯周病が起こりやすい場合)
2.老化現象
加齢と共に、MGL遺伝子が変異する。
3.環境要因として
喫煙やあるアルコール(飲酒習慣)によって、 MGL遺伝子障害御受ける。
ストレスによる劣化。
栄養の不足など
一生懸命口腔内ケアにに励み、歯科的な問題がないにもかかわらず、口臭に悩まされいる人は、ひょっとすると口臭遺伝子の劣化が起こっているかもです。
そんな人に朗報です。
茶に含まれるカテキンの一種、エピガロカテキンガレート (EGCg) はMGL遺伝子に作用して、口臭を抑制していることが分かってきました。
緑茶は、直接口臭を抑止するだけでなく、口臭遺伝子を活性化して、口腔免疫を高める働きもあるようです。