口臭について深刻に悩んでしまう人がいる一方で、多くの皆さんは、自分の口臭を時々気になることはあっても、それほど深刻には考えていない人が多いと思います。

意外にも、周囲の人は、あなたの口臭を不快と思っている人は多いかもです。

自分が認識する、自分の口臭と、他人が認識する、あなたの口臭はかなり違うのです。

実際に、日本人の、通常会話時における迷惑な口臭がある人の実態はどの程度なのでしょうか?

 

その実態に迫っていきたいと思います。


通常会話で問題となる病的口臭の最大の原因は、「歯周病」と「糖尿病」と考えられます。

なかでも、「歯周病」が進行すれば、間違いなく通常会話状態で相手を不快にする病的口臭に直結します。

その基準になるのが、「4mm以上の歯周ポケット」ある場合は、歯周病と認定されます。

この度、厚生労働省が6年ぶりに、令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」を発表しました。

「4ミリ以上の歯周ポケットが存在する人」=「歯周病が進行している人」=歯周病を原因とする病的口臭者ということになります。

最新の統計では、以下のようになりました。



通常会話で、明らかに不快な口臭のある人の割合は、10代から40代は 3人に1人くらい、50代60代は二人に1人、それ以上の人は半数以上に1人が、不快な口臭があることがわかりました。

 

ましてや、キスやハグをするような距離なら、大半の人が口臭があるのではないでしょうか?

歯周病性の口臭は、常時存在するために、嗅覚の順化(臭いに慣れること)が起こり自分では気づかないものです。

これをご覧の二人に1人は、歯周病に陥っている可能性があります。

せっかくの「お・も・て・な・し」も。こうなっては台無しですね。

 



また、知らないうちに、相手に不快な思いをさせている可能性があります。

一年以上歯医者に行ったことがないという人は、ぜひ、最寄りの歯科医院でチェックを受けてみませんか?