あまり知られていないのですが、歯周病は歯周菌が原因と思われていますが、歯周菌がいなくても歯周病を引きこす病原体があります。

 

口腔内の常在する微生物は

 

1.歯周病菌や虫歯菌・スピロヘータなどの細菌(大きさは、0.1~10μm程度)




2.ウィルス(大きさは0.01~0.3μm)

  • 単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)
  • 単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)
  • エプスタイン・バールウイルス(EBV)
  • ヒトパピローマウイルス(HPV)
  • アデノウイルス

のようなウィルスも少量常在しています。
これらのウィルスも、免疫が低下すると、口腔内に歯周炎や潰瘍、アフターなどのを引き起こします。


歯周病菌による歯周病なら、殺菌剤や、抗生物質が有効ですが、ウィルス性の場合は、全く効かないのです・・・

最近の研究では、新型コロナウィルスは、歯周病だけでなく口腔内粘膜に様々な潰瘍病変を引きこすことが分かってきています。

 


3.真菌類

カビの一種も、一定数は常在しています。
口腔カンジダ症を引きこしますが、殺菌剤や抗生物質は無効で、抗真菌剤が使用されます。



4.原虫類

トリコモナス類、アメーバー類も歯垢の中に少数ながら常在しています。

このように、口腔内には、細菌だけでなく、殺菌剤や抗生物質では対応できない微生物が存在し、これらの微生物由来の口臭への対応は難しいのですが、ほんだ歯科では、無臭化に、高濃度二酸化塩素処理をします。

二酸化塩素は、いかなる微生物にも有効で、どのような微生物もタンパク質で覆われており、二酸化塩素はたんぱく質を変性するのでどんな微生物由来の口臭にも対応できるのです。

このように、口臭の最大の原因は細菌類ですが、一般的な殺菌剤のリンスが無効な微生物による感染症もあるのです。