スポット金大幅続落、1トロイオンス1260ドル台に
25日のスポット金は大幅続落、前日比12ドル安の1263.50ドルで引けた。一時4月11日以来2週間ぶりの安値1261.35ドル
を付けた。
フランス大統領選の政治リスクが後退し、米法人税率が現行の35%から15%に引き下げられるとの観測を加え、外為市
場でドルが対円大幅に上昇したことが安全資産とされる金の売りにつながった。
25日時点のSPDRゴールド・シェアーズの金保有量は前日比5.92トン減の854.25トンだった。
25日のWTI原油先物は7日ぶり反発。前日比0.14ドル高の49.32ドルで引けた。一時約1カ月ぶりの安値48.86ドルをつけ
た。原油価格は6日続落、利益確定の買戻しが入った模様。
今夜のNY時間に米エネルギー情報局(EIA)が発表する週間統計を控え、米原油在庫が3週連続で減少との観測が広がっ
た。在庫の余剰感が一服するとの期待も原油価格を支えた。
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ドル円、111円台回復
25日のドル円は東京時間午後に日経平均株価の上げ幅が200円を超えたことなどで一段高となり、その流れを引き継いでNY外国為替市場で円は一時111円175銭まで上昇し、111円122銭で取引を終えている。
フランス大統領選を巡る懸念の後退、米新築一戸建て住宅販売の増加、26日にトランプ政権が発表するとみられる税制改革案に対する楽観的な見方、米株式相場の上昇が続き、日米の金利差が拡大するとの観測も円相場を押し下げた。
ユーロは1ユーロ=1.09303ドルで終えた。欧州政治リスクが和らいだのを背景にしたユーロ買いが優勢、高値は1.09485ドルと約5カ月ぶりの水準を付けた。安値は1.08500ドルだった。
フランス大統領選の第1回投票でマクロン前経済相が勝利したことに反応して、ECBがタカ派色を強めれば欧州の金利を押し上げ、ユーロを下支えする公算が大きいことから、ユーロが上昇する長期的な動きの始まった可能性があるかもしれない。
【本日発表予定の主な経済指標】
10:30 豪州第1四半期消費者物価指数(前年比)
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本日米国EIA・週間石油統計発表
時間 | 国名 | 国内/海外主要経済指標等 | 前回 | 予想 | 重要度 |
10:30 |
豪州 |
第1四半期消費者物価指数(前期比) |
0.5% |
0.6% |
〇 |
10:30 |
豪州 |
第1四半期消費者物価指数(前年比) |
1.5% |
2.2% |
◎ |
20:00 |
米国 |
MBA住宅ローン申請指数(前週比) |
-1.8% |
― |
〇 |
21:30 |
カナダ |
2月小売売上高・除自動車(前月比) |
2.2% |
0.2% |
〇 |
21:30 |
カナダ |
2月小売売上高(前月比) |
1.7% |
-0.3% |
△ |
23:30 | 米国 | EIA・週間石油統計-ガソリン在庫(万バレル) | -154.2 |
― |
◎ |
23:30 | 米国 | EIA・週間石油統計-留出油在庫(万バレル) | -195.5 |
― |
◎ |
23:30 | 米国 | EIA・週間石油統計-原油在庫(万バレル) | -103.4 |
― |
◎ |
(重要度は◎が最も高く、以下〇、△の順となっています。)
>>>結果はこちら。
金は反落、銀は軒並み急落
金は反落、銀は軒並み急落。
金は、買いが先行したが、仏大統領選挙に続き、北朝鮮の軍事行動が挑発的でなかったこと、株価上昇によるリスク選好の流れで逃避買い解消が続き、値を消した。
銀は、前日高値を抜いたが、地政学的リスクの後退による逃避買いの解消で金が急落したことが圧迫、強材料があったが、買い方の整理売りで前日安値を下回った。
原油は反発。
米原油生産の増加などを背景に供給過剰への懸念が引き続き重しとなり、一段と下値を切り下げたが、終盤は下げすぎ感からの修正へと転じた。
大豆は反落、コーンは大幅続伸。
大豆は、大豆の作付け進展が圧迫したあと、中国の大豆輸入増加やドル安、原油反発、産地の降雨予報によるコーン急伸で持ち直したが、コーンの作付け遅れは大
豆の作付け増加につながりかねないことや、原油反落で時間外取引の安値を下回った。
コーンは、作付けペースの回復や小麦の年初来安値更新で値を消したが、前日安値で下げ止まったあとは、米中西部の降雨予報による作付け遅れ懸念はやして切り
返し、ドル安加速やテクニカル改善、天候プレミアムを織り込む買いで値を飛ばした。
24日のスポット金反落、2週間ぶりの安値に
24日のスポット金は反落、前日比9.3ドル安の1275.50ドルで引けた。一時2週間ぶりの安値1266.30ドルを付けた。
世論調査でマカロン氏が第2回投票で欧州連合(EU)離脱を掲げる極右政党・国民戦線のルペン党首を破ると予想が伝わると、欧州株とユーロが上伸、安全資産とされる金は売られた。一方、軟調な米ドルや北朝鮮、中東をめぐる地政学的な緊張感から、下値が限られた。
24日時点のSPDRゴールド・シェアーズの金保有量は前日比1.48トン増の860.17トンだった。
24日のWTI原油先物は6日続落、前日比0.44ドル安の49.18ドルで引けた。一時3月29日以来約1カ月ぶりの安値49.02ドルをつけた。需給懸念は依然として原油価格の重しとなっている。
今年後半にかけて米国でシェールオイルの生産増が鮮明になるとの見方や、週間の石油在庫統計では引き続き原油在庫が高水準なうえ、ガソリン在庫も増加に転じたことで、原油需給の緩みに対する警戒感が増した。また、5月下旬に開かれる石油輸出国機構(OPEC)総会では、主要産油国が減産延長を協議するとみられる。だが、米国の供給過剰が続けば減産延長の効果が限られるとの懸念も浮上した。
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