前島は、夜の都会を時速二百キロで疾走していた。

 後ろから、けたたましいサイレンの音が追ってくる。

 深夜の三時。時折タクシーが走っているくらいで、この時間に走っている車はほとんどいない。

 それでも、赤信号を突っ切る時は、何台かの車と衝突しそうになった。

 華麗なドライビングテクニックで、前島はことごとくそれらを躱していった。

 今も、危うく一台のトラックを躱して、赤信号を突っ切ったところだ。

 後ろで、爆弾が破裂するような轟音が聞こえた。

 バックミラーに、二台のパトカーが宙を舞うのが見える。

 それを見て、前島が凄惨な笑みを浮かべた。

 前島の車は、無人の野を行くように疾走を続ける。

 サイレンの音はまばらになっているが、それでも、何台かのパトカーと白バイが追ってくる。パトカーより、白バイのほうがやっかいだ。

 一台の白バイが、前島の車の横につけた。

 前島はハンドルを切り、白バイを弾き飛ばした。

 強盗殺人で、五人の人間を殺した罪で追われている前島は、捕まれば死刑になるのがわかっていたので、ここで停まる気はない。

 だが、前島は無実だった。彼は嵌められたのだ。

「奴に復讐するまでは、捕まってたまるか」

 目に狂気を宿した前島は、大声でわめくと、さらにアクセルを踏み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

真実の恋?

 

夜の世界に慣れていない、ひたむきで純粋ながら熱い心を持つ真(まこと)と、バツ一で夜の世界のプロの実桜(みお)が出会い、お互い惹かれあっていきながらも、立場の違いから心の葛藤を繰り返し、衝突しながら本当の恋に目覚めてゆく、リアルにありそうでいて、現実ではそうそうあり得ない、ファンタジーな物語。

 

真実の恋?を面白く読んでいただくために

 

 

恋と夜景とお芝居と

ふとしたことから知り合った、中堅の会社に勤める健一と、売れない劇団員の麗の、恋の行方は?

 

絆・猫が変えてくれた人生

会社が倒産し、自棄になっていた男の前に現れた一匹の黒い仔猫。

無二の友との出会い、予期せぬ人との再会。

その仔猫を拾ったことから、男の人生は変わっていった。

小さな命が織りなす、男の成長と再生の物語。

 

プリティドール 

奥さんが、元CIAのトップシークレットに属する、ブロンド美人の殺し屋。

旦那は、冴えない正真正銘、日本の民間人。

そんな凸凹コンビが、CIAが開発中に盗まれた、人類をも滅ぼしかねない物の奪還に動く。

ロシア最凶の女戦士と、凶悪な犯罪組織の守り神。

世界の三凶と呼ばれて、裏の世界で恐れられている三人が激突する。

果たして、勝者は誰か?

奪われた物は誰の手に?

   

短編小説(夢

 

短編小説(ある夏の日)

 

短編小説(因果)

 

中編小説(人生は一度きり)

 

20行ショート小説集

 

20行ショート小説集②

 

僕の好きな1作シリーズ

 

魔法の言葉集