ついに、巨大ロボットが完成した。

 その姿は、まるで昭和のマンガに出てくるように無骨で、、見る者を圧倒させる。

 このITのご時世に、なんとリモコンで操作するようになっている。

 それもそのはずで、白鳥博士はこのロボットを造るため、世間から隔絶された孤島の研究所で、何十年もただ一人作成に没頭したいたのだ。

 白鳥博士は、このロボットを鉄塊1号と名付けた。

「これを見れば、世間の奴らは、あっと驚くぞ」 

 白鳥博士は一人悦に入っていた。

 マッドサイエンティスト扱いにした、科学者の連中を見返してやる。そして、冷たく資金の援助を断った奴らも。

 白鳥博士は、操縦機を握り、二つのレバーを上下に動かした。

 鉄塊1号が、力瘤を作るように両肘を曲げると、建物を揺るがすように、かん高い金属音の咆哮をあげた。

 ズシン、ズシンと、鉄塊1号が歩く度に、研究所が揺れる。

 海辺まで来た時、白鳥博士は困った。

 鉄塊1号は空を飛べない。海に潜ろうにも、水中を進む装置も付けていない。

 迂闊だったと呪ったが、仕方なく、空か海かどちらかを進めるよう改造しなくてはと思った。また、何年かかることか。

 しかし、鉄塊1号が日本へ行けなくて、白鳥博士は幸せだった。日本には、人工知能で動くスマートなロボットが、いたるところで活躍していたのだから。

 

 

 

 

 

 

真実の恋?(現在連載中)

夜の世界に慣れていない、ひたむきで純粋ながら熱い心を持つ真(まこと)と、バツ一で夜の世界のプロの実桜(みお)が出会い、お互い惹かれあっていきながらも、立場の違いから心の葛藤を繰り返し、衝突しながら本当の恋に目覚めてゆく、リアルにありそうでいて、現実ではそうそうあり得ない、ファンタジーな物語。

 

真実の恋?を面白く読んでいただくために

 

 

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プリティドール 

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