狂気が、この地球を支配している。

人々は疑心遠忌に陥り、家から1歩も出ようとしない。 

 電気も水道もガスも止り、食べるものも底をついているが、それでも、一歩も出ようとはしない。このまま家に閉じこもっていても、いずれ死を迎えることになるのは明白だが、外へ出れば、10分と経たぬ間に死を迎えることを、みんなわかっていた。

 事の起こりは、小さな隕石だ。石ころくらいの隕石が、ある町へ落ちた。

 だが、衝撃は凄まじく、半径100メートルが吹っ飛んだ。

 その範囲にいた人間は、全て死んでしまったが、数時間もすると息を吹き返した。

 ゾンビとして。 

 ゾンビに襲われたものは、骨まで食われてしまうか、運よく逃げ延びたとしても、少しでも傷を負っていれば、その人間もゾンビの仲間入りをしてしまう。

 隕石がもたらしたものは、ウィルスかなにかはわからないが、初めは、小さな町から始まったパニックも、直ぐに全世界に広がっていった。

「また、失敗か」

 地球の様子を、宇宙船から観察していた乗組員たちが、落胆の声を漏らす。

「前回のときも失敗に終わって、恐竜を絶滅させましたよね」

「仕方ないさ。不老不死の薬なんて、そんな直ぐにできっこないよ。多分何億年もかかるだろうし、犠牲もつきものだ。こんな辺境な星の野蛮な生物なんか、実験材料としてはもってこいさ」

 人類の滅亡を見ることなく、宇宙船は自分たちの母星へと引き返していった。

 

 

 

 

 

真実の恋?(現在連載中)

夜の世界に慣れていない、ひたむきで純粋ながら熱い心を持つ真(まこと)と、バツ一で夜の世界のプロの実桜(みお)が出会い、お互い惹かれあっていきながらも、立場の違いから心の葛藤を繰り返し、衝突しながら本当の恋に目覚めてゆく、リアルにありそうでいて、現実ではそうそうあり得ない、ファンタジーな物語。

 

真実の恋?を面白く読んでいただくために

 

 

恋と夜景とお芝居と

ふとしたことから知り合った、中堅の会社に勤める健一と、売れない劇団員の麗の、恋の行方は?

 

絆・猫が変えてくれた人生

会社が倒産し、自棄になっていた男の前に現れた一匹の黒い仔猫。

無二の友との出会い、予期せぬ人との再会。

その仔猫を拾ったことから、男の人生は変わっていった。

小さな命が織りなす、男の成長と再生の物語。

 

プリティドール 

奥さんが、元CIAのトップシークレットに属する、ブロンド美人の殺し屋。

旦那は、冴えない正真正銘、日本の民間人。

そんな凸凹コンビが、CIAが開発中に盗まれた、人類をも滅ぼしかねない物の奪還に動く。

ロシア最凶の女戦士と、凶悪な犯罪組織の守り神。

世界の三凶と呼ばれて、裏の世界で恐れられている三人が激突する。

果たして、勝者は誰か?

奪われた物は誰の手に?

   

短編小説(夢

 

短編小説(ある夏の日)

 

短編小説(因果)

 

中編小説(人生は一度きり)

 

20行ショート小説集

 

僕の好きな1作シリーズ

 

魔法の言葉集