みなさん、こんばんは(^^)
先週の水曜日に、GLAYの新曲BLEEZEが発売になりました音譜
記念すべき50枚目のシングルは、ボーカルのTERUさんが作詞・作曲しています。
アイシティのCMでも流れていますが、聞き覚えはございますか??
9月20日に仙台で行われるGLAY EXPOが、今から楽しみです(^^)

さて、今週は今回と金曜日の2回で、受動態の基本編を扱います。
前回提示した「受動態への変換手順」に基づいて、解説していこうと思います(^^)

【1】第4文型の受動態における主語の置き方
《POINT1》
第4文型には、目的語(=受動態の主語)が2つ存在する!

ご存知の通り、第4文型(S V IO DO)には目的語が2つ(IODO)存在します。
(詳しくは、各論5を参照してください。)
つまり、「受動態の主語になる資格のある要素」が2つ存在することになります!!

第4文型のままの形で受動態に変換すると、IOが受動態の主語として前に出て、
DOの方は語順変化に関与しない部分+αとしてとっておくこととなりますが…
DOだって立派な目的語なのです。ここでDOが黙っているワケがありませんよね!?
「オレも、受動態の主語になれんべさ!?」という、DOの心の叫びが聞こえます(笑)
では、このDOを受動態の主語にしてあげるには、どのような手があるでしょうか!?

【2】第4文型の受動態① ~DOを主語にする場合~
《POINT2》DO
を主語にした受動態にするには、能動態の文を第3文型にしよう!

【1】で示した通り、受動態の主語になれるのは動詞の直後にある目的語ですので、
第4文型の語順(S V IO DO)のままだと、必然的に主語はIOに決まります。
したがって、DOを受動態の主語にする、つまり動詞の直後に置くためには…
「能動態の文を一度第3文型に変換してから、受動態にすればよい」のです!!
つまり、“S V IO DO”を“S V DO (前) IOの形に直せば、DOを主語にできます♪

例を2つ見てみましょう。
① to型動詞(give etc.)の場合
a) She gave him a book.

さて、例文a)を第3文型に直してから、受動態への変換に入りたいところですが…
ここで重要なのが、第3文型に直す際に、IOの前に置く前置詞でしたよね!
動詞giveは…いわゆる“to型動詞”でした!
(詳しくは、こちらも 各論5《POINT5》を参照して下さい。)
a’) She gave a book to him.
<a bookを主語に据えて、動詞gaveを変換し、(+α)のto himを下ろすと…>
a1) A book was given to him by her.

もう1つ、例を見てみましょう。
② for型動詞(buy etc.)の場合
b) John bought his sister a present.

こちらも同様に、第3文型に直してから受動態に変換することとします。  
b’) John bought a present for his sister.
<a presentを主語に据えて、動詞boughtを変換し、(+α)のfor his sisterを下ろすと…>
b1) A present was bought for his sister by John.


【3】第4文型の受動態② ~IOを主語にする場合~
さて、第4文型のまま受動態に直せば、当然IOが主語になる形が完成します。
「イチイチ第3文型に直す手間もないし、楽勝♪」と思いたいところですが…
こちらの変換形式には、1つ重要なお約束があるので注意しましょうDASH!
《POINT3》IOを主語にする受動態は、for型動詞では不可である!
つまり、【2】で何故わざわざ動詞のパターンを分けて説明したかというと、
第4文型のまま受動態にできちゃうこの形は、for型動詞は不可だからなのです^^;

具体的に詳しく見てみましょう。
例文a)は、動詞giveがto型なので、第4文型のまま受動態に変換可能です。
a) She gave him a book.
<himを主語にして、動詞gaveを変換し、(+α)のa bookを下ろすと…>
a2) He was given a book by her.

一方、例文b)の動詞boughtはfor型なので、第4文型のままで受動態にはできません!!
くれぐれも、“His sister was bought a present by John.”
という誤った受動態を作らないように注意しましょうドクロ

では、まとめに入ります。


英文法サプリ ~理解へのトビラ~-【各論24】



■ 次回配信予定
【各論25】「受動態の基本Ⅱ ~SVOCの受動態~」

次回は、第5文型の受動態について扱います。
補語は受動態の主語になれないので、自動的に(+α)に仕分けておけばよいのですが…
同じ補語でも、その扱いにひと手間を要する場合もあるのです。
その辺も詳しく説明致しますが、これがまた入試問題にもよく出題されるのです^^;
【総論5】の基本事項を踏まえながら、確実に理解しておきましょう!