みなさん、こんにちは(^^)
テニスの錦織圭選手が、歴史的な快進撃を見せていますね
筆者はテニスに詳しくありませんが、屋外で極限の集中力の中、何時間もコートに立ち続ける体力および精神力たるや、想像を絶するモノがあるでしょう。
しかも彼の場合、日本中の期待を背負いつつ2戦連続で死闘を制した訳ですから…
次戦は更なる猛者が襲いかかってくるでしょうが、ぜひ健闘を期待しましょう!
さて今回は、前回の【各論41】の【1】で提示した“形容詞の2用法”のうち、
もう1つの「② 文の補語になる(叙述用法)」に相当するものです。
補語とは、第2文型と第5文型に登場するものでしたね(^^)
【1】主格補語(=第2文型)になる分詞
第2文型の補語(=主格補語)とは、主語との関係性に着目するべきでしたね!
つまり、主語と能動関係or受動関係になっているのかを考察してみましょう(^^)
① 現在分詞
a) They sat surrounding the fire.
(→「彼らは、たき火を囲んで座っている。」)
彼らはたき火を“囲んで”いる、つまりtheyとsurroundは能動関係ですね!
また、動詞satの部分をbe動詞に置き換えて考えてみると、
“They are surrounding the fire.”という文が見えてきます。
② 過去分詞
b) They sat surrounded by their students.
(→「彼らは、生徒達に囲まれて座っている。」)
彼らは生徒達に“囲まれて”いる、つまりtheyとsurroundは受動関係ですね!
また、動詞satの部分をbe動詞に置き換えて考えてみると、
“They are surrounded by their students.”という文が見えてきます。
ここで1つ考えてみて頂きたいことがあります。
《POINT1》分詞は、普段は補語をとらない自動詞の補語にもなり得る!
動詞sitは「座る」という自動詞ですが、通例は後ろに補語はとらないはずです^^;
但し形容詞用法の分詞は、普段は補語をとらない自動詞(=完全自動詞)でも、
その後ろで補語になることができるのです(^^)
ちょっと難しいお話ですので、余力があれば考えてみてくださいね
ではもう1つ、今度は第5文型の補語になる用法を見てみましょう。
【2】目的格補語(=第5文型)になる分詞
第5文型の補語(=主格補語)とは、目的語との関係性に着目するべきでしたね!
つまり、目的語と能動関係or受動関係になっているのかを考察してみましょう(^^)
・・・でもその前に、第5文型の補語に分詞を迎えることのできる動詞は、ごく一部に限られている!というお話からしておきます。
《POINT2》第5文型の補語に分詞をとる動詞は、主に使役動詞・知覚動詞である!
使役動詞および知覚動詞に関しては、後日【各論48】で改めて扱いますが…
第5文型をとり、補語に動詞の原形(=原形不定詞)の他、現在分詞や過去分詞をとります。
今回はまず、現在分詞・過去分詞をとる例を見て参りましょう。
ポイントはやはり、『能動/受動』の見極めですよ!
(1) 知覚動詞
① 知覚動詞 + O + 現在分詞
c) Anna saw him crossing the road.
(→「アンナは、彼が道路を渡っているところを見た。」)
ちなみに、補語が原形不定詞の場合も能動関係であり、意味はほぼ同じです。
c') Anna saw him cross the road.
但し、厳密には若干意味が異なりますので、詳しくは再来週の【各論48】で説明します!
② 知覚動詞 + O + 過去分詞
d) She could not hear her name called.
(→「彼女は、(誰かに)自分の名前が呼ばれるのが聞こえなかった。」)
her nameは“(誰かによって)呼ばれる”立場であり、つまり受動関係ですね!
続いては、使役動詞のお話です。
(2) 使役動詞(make, have, let)
《POINT3》使役動詞で補語に分詞をとるのはmakeおよびhaveである!
また、haveは現在分詞・過去分詞両方をとるが、makeは過去分詞のみである!
使役動詞には、上記2つの他にletもありますが、これには分詞を補語にする用法はなく、原形不定詞のみを補語にします。
① 使役動詞 + O + 現在分詞(haveのみ)
e) He had his son studying around the clock.
(→「彼は、息子に勉強させた。」)
こちらも補語を原形不定詞にしても能動関係であり、この方が一般的です!
e') He had his son study around the clock.
② 使役動詞 + O + 過去分詞(make, have)
f) I could not make myself understood in English.
myselfは“(周囲の人によって)理解される”立場であり、受動関係ですね!
直訳は「私は、“英語で自分自身が理解される状態”を作れなかった。」となり、
意訳すると「私は、英語で自己紹介ができなかった。」となります。
また、同じ使役動詞でもhaveが補語に過去分詞をとる場合は、解釈に注意しましょう。
《POINT4》haveが補語に過去分詞をとる場合、2通りの解釈が考えられる!
g) I must have a bad tooth pulled out.
a bad toothは“(歯医者によって)抜かれる”立場であり、受動関係ですね!
直訳は「私は、“むし歯が抜かれる状態”を持たなくれはならない。」となり、
意訳すると「私は、むし歯を抜いてもらわなくてはならない。」と“使役”の意味になります。
一方、次の例文はいかがでしょうか。
h) I had my bag stolen in the bus.
my bagは“(誰かによって)盗まれる”立場であり、受動関係ですね!
直訳は「私は、“バスの中で鞄を盗まれる状態”を持った。」となり、
意訳すると「私は、バスの中で鞄を盗まれた。」と“被害”の意味になります。
つまり、同じ“have O Vpp”の形でも、“使役”と“被害”と2つの解釈があることを、しっかりと理解しておきましょう(^^)
今回は細かいポイントが多々登場する厄介な内容でしたが、いかがでしたか??
後半の使役動詞・知覚動詞に関しては、もう一度詳しくまとめ直すチャンスがあります。
まずは今回ご紹介した内容を、できる限り整理しておきましょう!
では、まとめに入ります。
■ 次回配信予定
【例文集15】「今週の例文まとめ15(各論40~各論42)」
次回は、今週扱った例文を一挙に公開しておきます。
次週には、分詞あるいは準動詞全体を通じても手強いとされる『分詞構文』に突入します。
最後のヤマを迎える前に、今週学習した内容を確実に消化しておきましょう。
テニスの錦織圭選手が、歴史的な快進撃を見せていますね
筆者はテニスに詳しくありませんが、屋外で極限の集中力の中、何時間もコートに立ち続ける体力および精神力たるや、想像を絶するモノがあるでしょう。
しかも彼の場合、日本中の期待を背負いつつ2戦連続で死闘を制した訳ですから…
次戦は更なる猛者が襲いかかってくるでしょうが、ぜひ健闘を期待しましょう!
さて今回は、前回の【各論41】の【1】で提示した“形容詞の2用法”のうち、
もう1つの「② 文の補語になる(叙述用法)」に相当するものです。
補語とは、第2文型と第5文型に登場するものでしたね(^^)
【1】主格補語(=第2文型)になる分詞
第2文型の補語(=主格補語)とは、主語との関係性に着目するべきでしたね!
つまり、主語と能動関係or受動関係になっているのかを考察してみましょう(^^)
① 現在分詞
a) They sat surrounding the fire.
(→「彼らは、たき火を囲んで座っている。」)
彼らはたき火を“囲んで”いる、つまりtheyとsurroundは能動関係ですね!
また、動詞satの部分をbe動詞に置き換えて考えてみると、
“They are surrounding the fire.”という文が見えてきます。
② 過去分詞
b) They sat surrounded by their students.
(→「彼らは、生徒達に囲まれて座っている。」)
彼らは生徒達に“囲まれて”いる、つまりtheyとsurroundは受動関係ですね!
また、動詞satの部分をbe動詞に置き換えて考えてみると、
“They are surrounded by their students.”という文が見えてきます。
ここで1つ考えてみて頂きたいことがあります。
《POINT1》分詞は、普段は補語をとらない自動詞の補語にもなり得る!
動詞sitは「座る」という自動詞ですが、通例は後ろに補語はとらないはずです^^;
但し形容詞用法の分詞は、普段は補語をとらない自動詞(=完全自動詞)でも、
その後ろで補語になることができるのです(^^)
ちょっと難しいお話ですので、余力があれば考えてみてくださいね
ではもう1つ、今度は第5文型の補語になる用法を見てみましょう。
【2】目的格補語(=第5文型)になる分詞
第5文型の補語(=主格補語)とは、目的語との関係性に着目するべきでしたね!
つまり、目的語と能動関係or受動関係になっているのかを考察してみましょう(^^)
・・・でもその前に、第5文型の補語に分詞を迎えることのできる動詞は、ごく一部に限られている!というお話からしておきます。
《POINT2》第5文型の補語に分詞をとる動詞は、主に使役動詞・知覚動詞である!
使役動詞および知覚動詞に関しては、後日【各論48】で改めて扱いますが…
第5文型をとり、補語に動詞の原形(=原形不定詞)の他、現在分詞や過去分詞をとります。
今回はまず、現在分詞・過去分詞をとる例を見て参りましょう。
ポイントはやはり、『能動/受動』の見極めですよ!
(1) 知覚動詞
① 知覚動詞 + O + 現在分詞
c) Anna saw him crossing the road.
(→「アンナは、彼が道路を渡っているところを見た。」)
ちなみに、補語が原形不定詞の場合も能動関係であり、意味はほぼ同じです。
c') Anna saw him cross the road.
但し、厳密には若干意味が異なりますので、詳しくは再来週の【各論48】で説明します!
② 知覚動詞 + O + 過去分詞
d) She could not hear her name called.
(→「彼女は、(誰かに)自分の名前が呼ばれるのが聞こえなかった。」)
her nameは“(誰かによって)呼ばれる”立場であり、つまり受動関係ですね!
続いては、使役動詞のお話です。
(2) 使役動詞(make, have, let)
《POINT3》使役動詞で補語に分詞をとるのはmakeおよびhaveである!
また、haveは現在分詞・過去分詞両方をとるが、makeは過去分詞のみである!
使役動詞には、上記2つの他にletもありますが、これには分詞を補語にする用法はなく、原形不定詞のみを補語にします。
① 使役動詞 + O + 現在分詞(haveのみ)
e) He had his son studying around the clock.
(→「彼は、息子に勉強させた。」)
こちらも補語を原形不定詞にしても能動関係であり、この方が一般的です!
e') He had his son study around the clock.
② 使役動詞 + O + 過去分詞(make, have)
f) I could not make myself understood in English.
myselfは“(周囲の人によって)理解される”立場であり、受動関係ですね!
直訳は「私は、“英語で自分自身が理解される状態”を作れなかった。」となり、
意訳すると「私は、英語で自己紹介ができなかった。」となります。
また、同じ使役動詞でもhaveが補語に過去分詞をとる場合は、解釈に注意しましょう。
《POINT4》haveが補語に過去分詞をとる場合、2通りの解釈が考えられる!
g) I must have a bad tooth pulled out.
a bad toothは“(歯医者によって)抜かれる”立場であり、受動関係ですね!
直訳は「私は、“むし歯が抜かれる状態”を持たなくれはならない。」となり、
意訳すると「私は、むし歯を抜いてもらわなくてはならない。」と“使役”の意味になります。
一方、次の例文はいかがでしょうか。
h) I had my bag stolen in the bus.
my bagは“(誰かによって)盗まれる”立場であり、受動関係ですね!
直訳は「私は、“バスの中で鞄を盗まれる状態”を持った。」となり、
意訳すると「私は、バスの中で鞄を盗まれた。」と“被害”の意味になります。
つまり、同じ“have O Vpp”の形でも、“使役”と“被害”と2つの解釈があることを、しっかりと理解しておきましょう(^^)
今回は細かいポイントが多々登場する厄介な内容でしたが、いかがでしたか??
後半の使役動詞・知覚動詞に関しては、もう一度詳しくまとめ直すチャンスがあります。
まずは今回ご紹介した内容を、できる限り整理しておきましょう!
では、まとめに入ります。
■ 次回配信予定
【例文集15】「今週の例文まとめ15(各論40~各論42)」
次回は、今週扱った例文を一挙に公開しておきます。
次週には、分詞あるいは準動詞全体を通じても手強いとされる『分詞構文』に突入します。
最後のヤマを迎える前に、今週学習した内容を確実に消化しておきましょう。