ドラゴンボール考察シリーズ第14弾です。
第1弾:セルジュニア戦の考察
第2弾:悟空を生き返らせる方法
第3弾:悟空はセルに勝てたのか
第4弾:16号の自爆について
第5弾:天津飯の新気功砲
第6弾:人造人間編の功労者と戦犯
第7弾:ピッコロがナメック星に来た意味
第8弾:もし他のZ戦士がナメック星に同行していたら
第9弾:サイヤ人瀕死パワーアップの秘密
第10弾:セルゲーム後の7年間を妄想する
第11弾:第25回天下一武道会があのまま続いていたら
第12弾:界王神とピッコロが戦っていたら
第13弾:ヤムチャはなぜ冷遇されたか
も併せてお読みください。
今回のテーマは「ミスターサタンの魅力」です。
セルゲームの直前にモブキャラのごとく登場したミスターサタンですが,その後,Z戦士の危機を救うさまざまな活躍があり,今では人気主力キャラにまで登りつめました。
今回の記事では,ミスターサタンの活躍ぶりと魅力を振り返っていきます。
① ミスターサタンの経歴
本名 :マーク
年齢 :孫悟空の1つ年上
家族 :ミゲル(妻),ビーデル(娘)
初登場:原作393話(コミック33巻)
功績 :第24回~第27回天下一武道会優勝
原作中に出てこない設定が多いですよね。本名・年齢・妻については,連載終了後に関連本等で鳥山明先生が公言したものです。
本名のマークは,サタンの和訳「悪魔《あくま》」を逆さに読んだ「まあく」,つまりマークなのです。
娘のビーデルは「デビル」が語源なので,どちらも悪魔に関連した名前なんですよね。
しかし,妻の名前はミゲル。「ミゲル」とは「天使」の意味です。悪魔と天使が結婚するという,なかなかぶっ飛んだ設定ですね。
妻のミゲルは,サタン初登場の時点では既に病死していたことになっています。
ちなみに,ビーデルはのちに悟飯と結婚していますので,サタンは孫一家の親戚ということになります。
年齢は悟空の1つ年上,つまりクリリンと同い年です。
初登場時は31歳だったことになります。(それにしては老けている!?)
娘のビーデルが悟飯と同い年なので,サタンが21歳のときの子です。世界チャンピオンになる前だったにも関わらず,かなりの早婚だったのですね。
功績として明確になっているのは,天下一武道会での4連覇です。
セルゲームの直前に開催された第24回大会で優勝したことで知名度と人気がぐんと高まり,世界チャンピオンとして名を馳せることになります。
第25回~第27回でも優勝していますが,これらはいずれも八百長によるものです。
原作最終回で描かれた第28回大会にも出場していますが,序盤で大会の描写が切れてしまったので,この大会で優勝したのかどうかはわかりません。
実力で優勝したのは第24回大会のみです。たった1回の優勝でここまで人気を博したしくみがいまいちわかりません。
だって,前大会で優勝した悟空は,一般人にはほとんど認知されていない有様でしたからね。(あのときは観客が全員避難していて,誰も優勝の場面を見ていないから??)
② ミスターサタンの強さ
ミスターサタンは一般人です。一応師匠はいたらしいのですが,亀仙流のような特別な修行を受けたことはありません。
ゆえに,世界チャンピオンと言っても,それは「常識的なレベル」でのチャンピオンであって,悟空をはじめ,Z戦士の誰よりも力は劣ります。
ミスターサタンの戦闘力は公式に設定されていませんが,初登場時の悟空(戦闘力10)よりも劣ることは間違いないです。
悟空のような人間離れした身体能力もなければ,銃で撃たれても平気な肉体も持っていません。
ただ,そうは言っても一般人の中での世界チャンピオンであることは伊達ではなく,魔人ブウ編では銃を持った悪党2人組を格闘技だけで成敗しています。
あと,ギャグ補正のせいか,セルに吹き飛ばされて岩に叩きつけられても「おぉ,いたっ」と顔を怪我する程度で済むほどの,謎の耐久力を持っています。
その不可解なタフさと悪運の強さもあって,作中で一度も死んでいない数少ないキャラの一人になっています。
モブキャラ以外でサタンが勝てそうな相手を挙げてみます。
<第21回天下一武道会>
・バクテリアン
・ランファン
<第22回天下一武道会>
・男狼
第22回大会のパンプットは微妙なところです。悟空と対戦したときは,圧倒的な差を見せられて一瞬で負けてしまったので,強さを測る材料が少ないのです。肘打ちで武道会場の塀を壊せるというのが1つの基準になりますが,それがサタンにもできる芸当かと言われると,難しい気がしますので,挙げませんでした。
ちなみに,そのパンプット自身が若き頃のサタン本人だという説もあります。
髪型,自信過剰な性格が似ていますよね。
ただ,パンプットはあの時点で既に人気があるキャラであり,サタンが第24回天下一武道会の優勝がきっかけで知名度が上がったことを考えると,時系列の面で整合性が取れないので,たぶん別人だと思われます。
初期の頃のヤムチャともいい勝負をしそうです。
ヤムチャは空腹の悟空になら勝てる強さでしたが,気弾が打てないのは条件が同じなので,サタンの悪運,ヤムチャの負け運が相互に作用して,サタンが勝てる可能性があると思います。
③ ミスターサタンの功績
連載当初に登場していれば,サタンも悟空のよきライバル的なポジションを確立できたかもしれません。
しかし,登場したのが戦闘力億クラスの戦いをしている段階だったので,単純な強さの面でサタンが役立てることは何もありません。
そんなサタンですが,悟空たちの危機を救う活躍が幾度となくあるのです。
<人造人間編>
最初はセルを倒すと意気込んでいましたが,まったく相手にされず,それ以降のサタンは仮病を使ってセルとの再戦を回避していました。
悟空でも勝てなかったセルは,悟飯と戦うことになりますが,悟飯は怒りを開放することができず,苦戦していました。
そんな中,体を破壊されて頭部だけになった16号が,自分の頭部を悟飯のもとに届けるようにサタンに頼みます。
アナウンサーたちが思いとどまるように忠告する中,サタンはチャンピオンの誇りにかけて,16号を運びました。
16号が悟飯に怒りを開放するように説得している最中に,16号の頭部はセルに踏みつぶされてしまい,それに怒った悟飯は超サイヤ人2に覚醒します。
間接的ではありますが,悟飯の覚醒のきっかけを作ったという点で,サタンはセルゲームの功労者の一人となりました。
<魔人ブウ編>
悟空・ベジータと魔人ブウとの最終決戦で,悟空は世界中から元気玉の気を集めることにしました。しかし,悟空たちを知らないほとんどの地球人は,協力しようとしません。
それに業を煮やしたサタンは,地球人たちを一喝し,協力を要請します。
サタンを知る地球人全員から気が集まったことで特大の元気玉が完成しました。
いざ元気玉を放とうとしたら,ブウの近くに倒れて動けないベジータがいました。このまま元気玉を放てばベジータが巻き添えになってしまうため,悟空が躊躇していたところを,サタンが隙を見てベジータを抱え,その場から遠ざけました。(アニメでは,善ブウに促される形でベジータを運ぶ描写に変えられていましたが,これはかなり大きい改悪だと個人的に思います。)
こうすることで,悟空は元気玉を放ち,ブウを倒すことができました。
ブウを倒す直前の短時間で,サタンは2回も貢献しているのです。
このように,戦闘力で劣るキャラクターが強敵相手に一矢報いたり,間接的に貢献したりする展開はとても好きなので,私はこれらの活躍を経て,サタンのファンになりました。
④ ミスターサタンの魅力
サタンの初登場時は,身の程知らずで少々嫌みったらしいキャラでした。
「大事な決戦前に水を差すようなことをすな!」と思ったものです。
しかし,16号の頭を運んだり,ベジータを担いで避難したりと,勇気溢れる行動を見せるようになりました。
サタンは一般人目線のキャラなので,人造人間だの元気玉だのテレパシーだの,まったくわかっていないはずです。それなのに,状況を自分なりに何となく理解して,好転させる行動を見せたところが素晴らしいです。
そして,サタンの人柄を語るうえで欠かせないのは,魔人ブウと友達になることを選んだ場面です。
最初は爆弾や毒物でブウを倒す気でいましたが,うまくいかず,家政夫(?)としてブウに尽くすことにしました。
結果的にサタンはブウに気に入られ,ブウはサタンを本当の仲間だと認めるようになりました。
理性を失ったブウも,サタンにだけは徹底して危害を与えませんでしたよね。
ピッコロも,このサタンの選択には,手放しで感服していました。
サタンの性根が優しいからこそ,為せたことだと思います。
私の大好きなキャラの一人,ミスターサタンについて語りました。
「超」になると,サタンの活躍ぶりが鳴りを潜めています。今後,新展開が描かれることがあれば,サタンが何らかの形で勝利に貢献する様子が描かれたら嬉しいと思います。
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