3月下旬に京都の小学生男子が行方不明になった事件で,本日13日,その少年本人と思われる遺体が発見されました
 遺体が発見されたのは現場から比較的近い場所です。

【お断り】
 この記事は現時点で考えられる可能性を綴っただけであり,特定の事象・組織・個人を断定的に疑う意図はありません。


 初期報道による感想記事はこちら↓↓
 京都の小学5年生が行方不明
 京都小学生行方不明 リュックサック発見


 京都新聞の記事から画像を拝借しました。
 

 行方がわからなくなったのは,通学する小学校の敷地内。
 6日後に,北西3kmくらいの場所で児童が使っていたリュックサックが発見されました。
 さらに昨日12日には,学校から南西4kmくらいの山中で靴が見つかっていました。
 そして本日,学校から南へ2kmほどの場所で遺体が見つかりました。
 現在は,司法解剖による身元解明が進められているところです。

 行方不明から3週間,警察や地元の方々の懸命の捜索もむなしく,最悪の結果になってしまいました。
 まだ遺体が本人のものだと確定したわけではありませんが,いずれにしても子どもの遺体があったことは間違いないわけで,とても痛ましい事件です。

 遺体が発見された以上,真相はそう遠くない時点で発覚するはずですが,現在のところ,どういう経緯で少年が死に至ったかはわかっていません。

 自宅・学校・リュック発見現場・靴発見現場・遺体発見現場が,すべて1km以上離れた場所に位置しており,しかも移動の導線上とは考えられない範囲に散らばっています。
 本人が自らの意思で失踪したのだとしたら,あまりにも不自然な状況です。
 これは,第三者の関連を疑わざるを得ません。

 この3週間,警察はさまざまな場所を捜索していました。
 リュックや靴が発見された場所を中心に,自宅付近も捜索されました。
 2つの物品が見つかった以外は何も手がかりがなく,膠着状態が続いていました。
 正直に言いますと,ここまで進展がない状況が続き,私は迷宮入りになることを覚悟していました。
 「近いうちに見つかる」と毎日のように言われていたのに何も情報がなく,もどかしい気持ちでいっぱいでした。
 しかし,ここに来て悲しい結末を意味する手がかりが見つかったわけです。

 もし何者かによって手にかけられたのだとしたら,いったい少年に何の罪があったのだろうかと問いたくなります。
 まずは真相がきちんと解明され,手にかけた者がいるのであれば,それがどんな立場の人間であろうと,正しく罰せられることを願います。
 そして,6年生に進級することなく幼い命を奪われた少年に,心からご冥福をお祈りします。

 

 

【関連記事】

京都の小学5年生が行方不明

京都小学生行方不明 リュックサック発見

 4月11日,ナゴヤドームで中日対阪神戦が行われました。



 中日は連日の投壊で,阪神に連敗を喫しました。

 先発は,前回の登板では見事な完投勝利を収めた大野でしたが,この日はホームランを2発浴びるなど不調で,4回4失点の結果でした。
 リリーフで今季初登板した仲地は,5回・6回はいい感じに押さえましたが,7回につかまり3失点。
 9回表に投げた牧野も被弾で2失点。

 打線が粘って3点をもぎ取ったのに,投手がここまで不調だと,さすがに白星どころではなく,惨敗となりました。

 中日は,ここまで13試合を戦って3勝10敗
 チーム打率がリーグ2位と好調なのに,チーム防御率は4.40で5位と1点差の断トツ最下位です。守備でも,失策や,記録に残らないミスが多いです。
 少ない点差を守り抜く野球は,とっくに過去のものとなってしまいました。

 私がかねて反対していたナゴヤドームのホームランテラスは,案の定,相手チームに恩恵を与えるだけのものになってしまっています。
 

【関連記事】
バンテリンドームのテラス席

 ここまでチーム状態が悪い原因を分析してみました。
 ① 投手の制球難
 ② 故障者多発
 ③ 選手起用の硬直化


 順に見ていきます。

 ①は,前述のとおり,不振の最大の要因となっている投壊についてです。
 先発はまずまずいい仕事をするのですが,リリーフが壊滅的です。
 なにしろ,リリーフが投げた10試合すべてで失点しているのです。
 現状,安心して投げさせられるリリーフ投手が一人もいない状況です。
 試合を見ていると,とにかくひたすらボール先行になっています。自分からカウントを悪くしておいて,四球でランナーをためたり,痛打されたりしています。
 勝負する姿勢が弱いのか,単純に制球難なのかはわかりませんが,まずはここを改善しなければ,これからも同じことが続くでしょう。
 昔,山本昌さんが言っていました。「先頭打者を抑えれば,その回を無失点で切り抜けられる確率は50%になる」と。挨拶代わりの四球をまずはやめることですね。
 場合によっては,実績のある落合コーチ・高山コーチを一軍に上げることも検討する必要があると思います。

 ②は,開幕前から懸念されていたことです。
 投手では清水橋本アブレウが,野手では岡林上林石伊が離脱しています。さらに,11日に抹消された樋口も怪我だったことがわかりました。
 今は復帰していますが,開幕当初は松山・齋藤・高橋周・ボスラーらが不在でした。
 こうも故障者が多いと,満足な戦い方ができるはずもなく,チーム状態が悪くなるのは当然のことです。
 もちろん,故障者の代役として昇格したチャンスを活かして活躍している根尾や花田のような選手もいますが,完全に穴を埋められているとは言えません。
 フィジカル面でのケアについても,見直しが必要です。

 ③は,首脳陣の選手起用に物申したいと思います。
 一言で言えば,「使うべき選手を使うべきポジションで使えていない」ということです。
 開幕戦の時点から,外野守備の脆さが課題として浮き彫りになっていました。故障者も外野のレギュラー陣に多いです。それにも関わらず,控えの外野手は,経験不足の尾田だけでした。その尾田も致命的なミスが続き,ついに二軍降格となり,ようやく大島が昇格してきました。もっと早い段階から大島を上げておくべきだったと思っています。
 セカンドの田中が絶不調なのに,長らく2番で起用し続けました。一度波に乗れば打ち続ける選手なので,復活を待ちたい気持ちはわかりますが,もはやそういう段階ではありません。オープン戦好調だった樋口や辻本をスタメンで使い,田中を休ませるべきでした。
 11日の試合では,ようやく辻本をスタメンで使いましたが,決断がワンテンポ遅いと感じました。
 リリーフ起用にしても怪しいところがありますが,結局は誰を出しても打たれたり,実は怪我だったりというパターンが多く,これは擁護できる範囲内です。


 まだ13試合と言ってしまえばそこまでですが,これから良くなっていく兆しが今のところ見えません。
 打ち勝つ野球を目指すなら,リリーフの投壊を上回る打棒を見せつける必要がありますし,それができないならば投手と守備で守り抜かなければいけません。
 途中補強やコーチの入れ替えも含めて,大々的な改革が必要な段階に来ています。

 

 

【合わせて読みたいプロ野球関連記事】

バンテリンドームのテラス席

阿部寿樹 中日ドラゴンズに復帰か!?

中日ドラゴンズの新ユニフォーム

中日ドラゴンズ 2026年背番号と応援歌予想

ナゴヤ球場が移転する

中日ドラゴンズ 2026年首脳陣

2025年 現役ドラフト

【答え合わせ】中日ドラゴンズ 2026年背番号 発表

ミゲル・サノは活躍できるか?

中日ドラゴンズの2026年布陣予想(野手編)

中日ドラゴンズ 2026年布陣予想(投手編)

もし1999年にWBCがあったら

【答え合わせ】中日ドラゴンズ 2026年応援歌発表

【オリジナル曲】野球

おすすめのプロ野球選手名鑑

2026年プロ野球順位予想

【開幕戦】広島vs中日 3.27

 2025年7月末にブログを開設して,約8か月間,続けてきました。
 そして,昨日の記事をもって,200記事を達成しました。

 これまで一度でも読んでくださった皆様,ありがとうございます(^^)

 ブログをやり始めの頃は,アクセス数をそうそう気にしてはいけないというのがセオリーですが,誘惑に負けてついアクセス解析を見てしまいます。
 最初の頃は全然伸びずに疲弊していましたが,徐々に数字が上がり,ブログの成長を実感できています。
 これまでアクセスしてくださった方々のおかげで,今日まで続けてこられました。

 当ブログは「雑記ブログ」です。
 音楽小説特撮アニメドラママンガなど,ごった煮のようにあれこれと綴っています。
 一つの目的を持って訪問された方には,肩透かしを喰らわせてしまったかもしれませんが,日々変わっていく世情と情報,そして自分の嗜好をとりとめもなく綴る方が,自分の性に合っていると思い,こういう形にしています。

 雑記ブログは書くネタが豊富で,泉のように次々と湧いてくるため,ペースを落とすことなく書き続けられています。
 開設当初から,週5~6回のペースを維持しています。
 これは私の自慢でもあります。

 これからも,さらに執筆能力・情報発信能力を高め,ブログを磨いていければと思っています。

 

 

【あわせて読みたい】

【まとめ】人気記事紹介

 2028年の大河ドラマが発表されました。
 
 タイトルは「ジョン万」。
 ジョン万次郎こと中濱万次郎が主人公に決まりました。

 主演は山﨑賢人さんが務められます。

 ジョン万次郎は,江戸時代末期から明治時代中期に渡って活躍しました。
 
 もともとは漁師として働いていましたが,出航した際に遭難したところを助けられたのをきっかけに,アメリカに渡ります。そのときに付けられたジョンマンという愛称が,ジョン万次郎の語源となっています。
 帰国後は教師通訳として活躍の場を広げました。

 当時の日本は鎖国をしていたため,帰国直後は不遇な扱いを受けることもありましたが,最終的には英語やアメリカの文化を日本に言い伝える橋渡し役として,貴重な存在となりました。


 近年の大河ドラマはこんな感じです。

2020年「麒麟がくる

 明智光秀(武将) 戦国
2021年「青天を衝け

 渋沢栄一(実業家) 明治~昭和
2022年「鎌倉殿の13人

 北条義時(武将) 鎌倉
2023年「どうする家康

 徳川家康(武将) 江戸
2024年「光る君へ

 紫式部(文化人) 平安
2025年「べらぼう

 蔦屋重三郎(文化人) 江戸
2026年「豊臣兄弟!

 豊臣秀長(武将) 戦国
2027年「逆賊の幕臣

 小栗忠順(武士) 幕末
2028年 「ジョン万」 

 中濱万次郎(通訳・教育者) 幕末~明治


 半年ほど前に,私もなけなしの知識を絞って2028年の大河ドラマを予想しました。
 こちらの記事です↓↓
 2028年大河ドラマを占う

 私の予想では,楠木正成手塚治虫長嶋茂雄の3人を候補に挙げていましたが,いずれもかすりもしませんでしたorz

 ここ最近は,3年に1回の頻度で文化人が採り上げられるので,そろそろ来るかなと思っていたら,やはり文化人が来ました。
 ただ,2年連続で幕末というのは,さすがに予想できませんでした。どちらもペリー来航に関わりのある海外志向の方という共通点もありますね。

 数年前は,平安・鎌倉・昭和と珍しい時代を扱った作品が多く,かなり攻めていた印象ですが,近年は戦国~幕末のローテーションに戻っています。

 大河ドラマではほとんど扱われたことのない室町時代前期を,ぜひやってほしいと願います。

 

【関連記事】

2028年大河ドラマを占う

 昨日4月8日は,愛知県の小学校で入学式が執り行われました。
 新1年生の皆様,入学おめでとうございます。

 全国のあちこちの地域で,勧学祭が行われたことと思いますが,私の地元の神社でもありました。
 勧学祭とは,簡単に言えば,学業成就や健康祈願などを願う神事です。

 今年は,自分の住む地区を代表して宮総代を務めることになり,神社の行事の設営に関わっています。
 そういうわけで,勧学祭にも立ち会ってきました。

 

 新1年生の親子が15組ほどお祓いに来られました。
 近年では割と多い方だそうですが,30年前は70~80組の参詣者があったそうです。
 学区の小学校は,私が通学していた頃は2~3クラスありましたが,ついに昨年から1クラスに減少したらしいので,少子化の影響をまともに受けています。

 宮司さんはとても話の上手な方で,1年生の子どもたちにわかりやすく,勧学祭の意味や作法を説明していました。何が何だかさっぱりわからないだろう子どもたちが,言われたとおりに一生懸命に二礼二拍手をしている姿を見ていて,とても微笑ましい気持ちになりました。

 自分の古いアルバムを見ると,入学式の日に神社に行った記録がありました。当時は何しにいったのだろうと思っていましたが,これが勧学祭だったのかと今年になってようやく腑に落ちたものです。

 入学した子どもたちにご利益が行き渡り,童心を忘れずに健やかに育ってくれることを,地域民の一人として見守りたいと思います。

 のっけから質問です。

 皆さんは,豚汁は味噌汁の一種だと思いますか?それともまったく別料理だと思いますか?

 これは,過去に友人と議論になった話題です。

 私は「味噌汁の一種」という主張ですが,それを否定する立場もあるようです。
 そのときはあっけにとられたものですが,改めて調べてみると,否定側の意見にも一理あることがわかりました。

 味噌汁にはいろいろな具材を入れます。
 豆腐,ネギ,大根,ナス,人参,ゴボウ,じゃがいも,きのこ,卵,わかめなど,入れて成立しない具材の方が少ないと言えるのかもしれません。
 豚汁は,その具材の中にたまたま豚肉が選ばれたにすぎない,というのが私の考えでした。

 豚肉が嫌いだから豚汁を食べない私は知る由もなかったのですが,実は豚汁は調理法がまったく違うようです。
 豚汁は,最初に具材を炒めておいて,それを味噌汁の中に入れるのだそうです。
 普通の味噌汁は,沸騰したお湯にそのまま具材を放り込むので,方法が全然違いますね。

 そういうわけで,豚汁と味噌汁はまったく別料理だと考える意見も,一理あると理

解しました。

 この点は,汁物を具材や調理法で分類するか,だしの種類で分類するかによって変わってくると思います。
 豚汁も,結局は味噌を味の主体としているから味噌汁だ,と考えることもでき,私はどちらかと言うとその立場です。

 ただ,前述の調理法については,諸説の中の1つですから,これが絶対的な区分ということでもないようです。

 豚汁と言えばもう1つ気になることがあります。
 「豚汁」の読み方が「ぶたじる」なのか「とんじる」なのかということです。
 子どもの頃,給食のメニュー表には「ぶたじる」と書いてあったので,私はずっとそう呼んでいましたが,大人になってからは「とんじる」の方をよく聞きます。
 どうやら,西日本では「ぶたじる」が浸透しているようです。たしかに,西日本では「肉まん」のことを「ぶたまん」と言いますね。


 とくに明確な結論もない徒然なる記事でした。

 

 

 

 このブログでは,月1回くらいのペースでオリジナル曲を投稿しています。
 音楽は昔から趣味でやっていて,自作の曲をいくつか作りました。
 せっかくの機会ですので,皆様にもぜひ聴いてもらえたらと思います。

 ジャンルはフォークが主体ですが,ポップスロック歌謡曲なども一部盛り込んでいます。


◆金魚のふん
https://drive.google.com/file/d/1GNFxqjzWPIL4_zWth5X4YQLP8H4DPcfV/view?usp=drive_link
都会に出てきたばかりの田舎者が,不慣れな環境になじめず憤るさまを唄ったフォークロックです。

◆Summer Blue
https://drive.google.com/file/d/1TXHTb80IcvzIrZenY2qbv2nidHMLgQiO/view?usp=drive_link
夏のある一日の中で,幸福と哀愁が混在した心境を唄ったポップスです。歌詞の内容はフィクションです。

◆孤独
https://drive.google.com/file/d/1m8xN7rvUitNV78zHMY6lm8YoylLdSDk8/view?usp=drive_link
私が初めて作った唄です。この頃は交友関係に乏しく,哀愁の気持ちを唄ったフォークです。

◆ポニーテール
https://drive.google.com/file/d/1sQu5YKL1EMKTUBGrlMBFqpnKf4TseW2j/view?usp=drive_link
私の楽曲の中で数少ないラブソングで,少年時代のほのかな恋心を唄った優しいフォークです。

◆DREAM https://drive.google.com/file/d/1VOoU11tKzNlrvZLHK_x7XDfsl85G3P5z/view?usp=drive_link
「夢」とはこういうものだという私自身の見解を重厚に唄ったバラードです。

◆If I had been...
https://drive.google.com/file/d/1hC1s0PgwFdyGLfcnqNG4YI5BmU3CApbs/view?usp=drive_link
若き頃の人間関係に対する憤りをロック調に歌った曲です。 

◆僕の想いは君の胸には届かない
https://drive.google.com/file/d/14N2SanjxZqznicWgLnaW_OnrObScqIBg/view?usp=drive_link
周りの人たちに対する自分自身の価値がどんなものなのかを自問自答する葛藤を唄ったバラードです。

◆カレーおじさん
https://drive.google.com/file/d/1JdVqe0WfDqL9WynLzWdFRFGU6fHEmJTU/view?usp=drive_link
ゴリゴリのコミックソングです。わかる人にはわかる,とある元ネタをベースに書いた架空の歌詞です。エレキギターでの弾き語りでしっとりと歌った2ビートです。

◆酒を飲みながら
https://drive.google.com/file/d/1iNgtyFYqRnxRmwjTtMDVbrswmT3BW5Fj/view?usp=drive_link
人情と情緒を歌った哀愁漂うフォークです。実際に酒を飲みながら作りました。実際には,ただの酒好きの歌であることは内緒です。

◆Happy Day
https://drive.google.com/file/d/1DhTD_4ULBs_ILrv_jY49TVIleFxXo-Hd/view?usp=drive_link
人生をとにかく前向きに進んでいこう,というメッセージを込めたポジティブソングです。フォークロックのリズムに乗せたギターのスリーフィンガーが特徴です。

◆野球
https://drive.google.com/file/d/12ehhyxjGpTtKFIGDw4ZBTbLbYdDogxWk/view?usp=drive_link
作者の野球の見方を喜怒哀楽たっぷりのストーリー仕立てで描いた曲です。ギターのスリーフィンガーに載せた昔ながらの庶民派フォークとなっています。
試合展開は実際のものに基づく内容となっており,2000年7月28日に中日ドラゴンズのゴメスが読売戦で打ったサヨナラタイムリーがこの曲のモデルになっています。

◆旅情物語
https://drive.google.com/file/d/1rV3Fn8pjf167ZwsUYJUMGgb4T0kUYrtO/view?usp=drive_link
京都に旅した最中に旅館の中で作った曲です。旅の趣を情緒的な歌詞に乗せて歌った演歌調フォークです。


 「金魚のふん」「孤独」「ポニーテール」「僕の想いは君の胸には届かない」は,この中でも自信作です。
 一人でも多くの方の耳に留まることを願っています。

 今後もときどきオリジナル曲をアップしていきますね。

 ドラゴンボール考察シリーズ第8弾です。

 第1弾:セルジュニア戦の考察
 第2弾:悟空を生き返らせる方法

 第3弾:悟空はセルに勝てたのか

 第4弾:16号の自爆について

 第5弾:天津飯の新気功砲

 第6弾:人造人間編の功労者と戦犯

 第7弾:ピッコロがナメック星に来た意味

 も併せてお読みください。

 今回もフリーザ編からの考察です。
 テーマは「もし他のZ戦士がナメック星に同行していたら」です。
 フリーザ編全体に渡る話ですので,コミックでは21~28巻に該当します。

 

 


① 同行しなかったZ戦士

 そもそも悟空たちがナメック星に行った理由は,サイヤ人戦で死んだ仲間たちを生き返らせるためです。
 神様と一心同体のピッコロが戦死し,地球のドラゴンボールがなくなってしまったので,地球とは別のドラゴンボールがあるというナメック星にはるばる出かけたわけです。

 サイヤ人戦で死んだZ戦士は,ヤムチャ餃子天津飯ピッコロの4人です。
 そのうちピッコロはフリーザ戦の最中に生き返って戦線に現れるのですが,では他の3人がナメック星に同行していたらどういう展開になっていたか,というのが今回のテーマです。

 この仮定の前提を整理しておきます。
 まず,ピッコロのように途中で戦線に参加するのではなく,サイヤ人戦で死なずに最初から悟飯たちに同行していたこととします。
 ピッコロを除く3人は,いくら界王星で修業したからと言って,フリーザ相手にどうこうできる強さではありません。それなのに,ピッコロのように「自分を生き返らせてナメック星に飛ばしてくれ」とはならないだろうからです。
 次に,ヤムチャ,天津飯,餃子の3人ともが同行したことにします。「ヤムチャだけ」とか,「天津飯とヤムチャだけ」とか,戦士別に分けて考察するのも面白いのですが,パターンが多すぎると内容が膨大になってしまいますので,ここでは「3人とも」とします。
 最後に,ピッコロは原作どおり,サイヤ人戦で死んだこととします。ピッコロが死ななければ,ナメック星に行く理由がないからです。
 つまり,ファミコンソフト「激神フリーザ!!」と同様の設定ということになります。


② ギニュー特戦隊との戦い

 ナメック星に同行した以上,ヤムチャ,天津飯,餃子の3人にも確実に戦闘の場面が与えられるはずです。では,どの場面で戦うことになるのでしょうか。
 そもそも,史実どおりにナメック星に行った悟飯とクリリンも,初めてのまともな戦闘はギニュー特戦隊が登場したときです。ドドリアからナメック星人を助けるための立ち回りもありますが,あれは戦闘というほどのものではありません。
 そうなると,ヤムチャたちの最初の戦闘も,ギニュー特戦隊の場面で初披露となるでしょう。

 アニメオリジナルの追加エピソードでは,特戦隊のうちギニューを除く4人が死後に界王星を襲撃し,ヤムチャたちと対峙する場面が描かれています。そのとき,餃子はグルドと,ヤムチャはリクームと,天津飯はジース・バータと戦い,見事に倒します。
 このときなぜあれほど強い特戦隊をヤムチャたちが倒せたのかという点については,よく議論されていますが,あれは死人補正だと自己解釈しています。つまり,地獄行きになった死人は閻魔大王の力によって弱体化させられるということです。

 ただ,その補正の有無にかかわらず,界王星で修業していないヤムチャたちが特戦隊を倒すのは到底無理な話です。ナメック星行きの宇宙船で修業して少しは強くなったかもしれませんが,少なくともクリリンを凌ぐ強さには至っていません。

 話の盛り上がりを考えると,悟飯・クリリンは終盤まで生かしておきたいので,ここでは温存し,最初にグルドと戦うのは天津飯・餃子ペアあたりになると予想します。
 グルドの戦闘力はナッパを下回るとも言われています。この時点で,全員が最長老さまから潜在能力を引き出してもらっているはずなので,ひょっとしたら餃子の超能力が効くかもしれません。そうなると,餃子とグルドの超能力対決という展開もアリですね。

 ヤムチャはジースと戦う展開が面白いと思います。美形キャラどうしであり,操気弾vsクラッシャーボールの対決も見どころがありそうです。
 ただ,ジースは特戦隊2番手の強さなので,到底ヤムチャが適うはずもなく,瞬殺されてしまうでしょう。

 ベジータでさえ,グルド以外には赤子扱いされるほどの戦闘力の開きがあるので,ヤムチャたちがいようがいまいが,原作とほぼ同じ展開になると考えられます。
 ただひとつ補足すると,天津飯は他の地球人組の誰よりも潜在能力が高そうなので,最長老さまの力によって桁違いにパワーアップした可能性があります。そうなった場合は,特戦隊との戦いで一矢報いる活躍が見られたかもしれません。


③ フリーザとの戦い

 最長老さまの潜在能力引き出し以外にパワーアップイベントがないので,フリーザ戦でもヤムチャたちが役に立てる要素はほとんどありません。デンデの仕事が増えるだけです。
 しかし,最終盤まで生き残っていれば,1つだけ役に立てる場面があります。
 それは,元気玉の時間稼ぎするために,悟飯とクリリンがピッコロに気を分けるくだりです。

 ピッコロと第4形態フリーザでは,天地ほどの戦闘力の開きがありますが,2人から気を分けてもらったことで,ピッコロはフリーザに不意打ちを喰らわすことに成功しています。ここにヤムチャたち3人の気が加われば,ピッコロはさらに気が増しますので,フリーザを足止めできる時間がほんの少し長くなるかもしれません。
 それによって悟空が気を溜めることに集中できるので,元気玉の威力がわずかばかり増したと考えることができます。ひょっとしたら,元気玉でフリーザを仕留められた可能性もあるわけです。
 その場合は,悟空が超サイヤ人に覚醒するきっかけを失ってしまうので,のちのエピソードで苦戦を強いられるかもしれませんが,まあそれは置いておきましょう。


④ フリーザに殺されたのがヤムチャだったら……

 元気玉を喰らっても生きていたフリーザが,怒りのあまり見せしめにクリリンを殺したことがきっかけで,悟空は超サイヤ人に覚醒します。
 ここで殺されたのが,クリリンではなくヤムチャだったらどうなっていたかを考えたいと思います。

 最初に結論を書きますが,覚醒しなかったと思っています。

 ヤムチャは実はZ戦士の中で最古参です。
 原作では第7話にして初登場しており,これは第25話が初登場のクリリンよりもずっと早いです。
 最初は敵キャラでしたが,第17話の時点では,ウサギ団から悟空たちを助ける形で味方になっています。1年後の第21回天下一武道会で悟空がヤムチャと再会したときには,悟空はすっかりヤムチャに懐いているのがわかります。
 ただ悟空は,ヤムチャと行動を共にする機会がほとんどなかったのです。
 序盤のドラゴンボール探しの終盤と,占いババの場面と,3回の天下一武道会のときくらいしかありません。
 1年間,ともに亀仙人の修行で苦楽を共にしたクリリンとは,絆の濃度が違いすぎます。
 さらに,ヤムチャがサイヤ人戦で死んでいない前提なので,もしフリーザに殺されてもこれが初めての死亡で,普通に地球のドラゴンボールで生き返れてしまうのです。

 一方でクリリンは,ピッコロ大魔王編で一度死んでいるので,フリーザに殺された時点で二度と地球のドラゴンボールでは生き返れません。
 結果的に,何度でも生き返れるナメック星のドラゴンボールによって生き返るのですが,この時点での悟空は,ナメック星ドラゴンボールの仕様を知りません。クリリンが二度と生き返れないと思っていることも相まって,悟空は超サイヤ人に覚醒したのです。

 ヤムチャが殺されても,それなりに怒るとは思いますが,超サイヤ人になれるほどのトリガーとしては弱いと言わざるを得ません。
 ましてや,天津飯と餃子でもヤムチャと同じことです。

 ただ,初死亡だったとしても,悟飯が殺されていたとなれば,覚醒した可能性は高いです。ワンチャン,ブルマでも覚醒したかもしれません。


 フリーザ編は作品の中で最も人気があるパートだと言われていますが,個人的にはそれほどなんです。その主たる理由は,味方側の登場人物が少なすぎて,ヤムチャたちにまったくスポットライトが当たらないことです。
 また,敵側も全員がボスクラスばかりで,結局は悟空ありきの展開になってしまっている点も,私の好みに反しています。
 ヤムチャたちがフリーザとの戦線に立っていたら,別の角度で楽しめるストーリーになったのではないか……と思っています。
 そういうわけで,今回の考察をしてみました。

 

 

【関連記事】

ドラゴンボールの新作に現実味!?

ドラゴンボール新作アニメ発表

ドラゴンボール考察① セルジュニア戦

ドラゴンボール考察② 悟空を生き返らせる方法

ドラゴンボール考察③ 悟空はセルに勝てたのか

ドラゴンボール考察④ 16号の自爆について

ドラゴンボール考察⑤ 天津飯の新気功砲

ドラゴンボール考察⑥ 人造人間編の功労者と戦犯

ドラゴンボール考察⑦ ピッコロがナメック星に来た意味

【紹介】
 長渕剛さんのアルバム「LICENCE」を紹介します。
 本作は長渕さんの10thアルバムで,1987年にリリースされました。

 前作「STAY DREAM」でフォークシンガーとして復活した長渕さんは,その後もアコースティックギターを中心にしたサウンドで名を馳せていきます。
 本作では,「STAY DREAM」のようなアコースティックなサウンドを軸としながら,そこにバンドを上乗せする形で作品を仕上げています。
 1980年代後半から1990年代中盤までの全盛期を語るうえで,その起点となったアルバムと言えます。

 

 


【収録曲】
  1. 泣いてチンピラ
  2. PLEASE AGAIN
  3. パークハウス 701 in 1985
  4. ろくなもんじゃねえ
  5. He・la-He・la
  6. SITTING IN THE RAIN
  7. 花菱にて
  8. LICENSE
  9. 何の矛盾もない



【曲紹介】 ※曲名後のアルファベットは,個人的な5段階評価です。
  1. 泣いてチンピラ C
 東京に上京して,煮え切らない経験を重ねてきた憤りを歌ったロック。
 アルバムリリース後にシングルカットされた。
 ライブでは定番中の定番となっており,1980年代から2010年代まではほぼ必ずセットリストの中盤に組み込まれていた。ライブでは,ツインギターとピアノ,ときにサックスやオルガンを交えて,原曲以上に激しいロックとしてアレンジされている。

  2. PLEASE AGAIN A
 ピアノを主体としたバラードのラブソング。
 イントロやアウトロでは,タイトルを連呼するスキャット風のコーラスが良い味を出している。
 ライブではときどきセットリストに入り,ジャズ風のアレンジで聴くことができる。2005年ツアーのアレンジはとくに秀逸。

  3. パークハウス 701 in 1985 B
 失恋を描いたバラード。
 ミュートギターとピアノだけのシンプルな曲だが,ストーリー性のある歌詞が魅力的なものになっている。
 タイトルの意味をそのまま受け取れば,「1985年に住んでいたマンション」ということになるのだが,実在した物件なのかどうかは不明。
 ライブでも2010年代にはよく歌われた。

  4. ろくなもんじゃねえ A
 先行シングル曲で,本人主演のドラマ「親子ジグザグ」の主題歌。
 シンプルなフォークロックで,セミヒットを果たした。
 タイアップの他に,嘉門達夫さんの替え唄でも起用され,知名度が高い曲だが,ライブでの演奏頻度はとても少ない。

  5. He・la-He・la A
 人間関係への憤りを自嘲気味に歌ったレゲエ。
 砕けたボーカルや,声が次々に乗っかかってくるミキシングがされている。
 ライブでの演奏頻度は高く,バンド・弾き語りの両方のバージョンが多くの年代に歌われている。バンドのときは,ソロ回しによるメンバー紹介が挟まれることが多い。2001年ツアーでのフルメンバー紹介のバージョンは圧巻。
 1992年ツアーの弾き語りで,2コーラス終了後に新しい歌詞が追加されたCメロが披露された。その後のライブでも,Cメロが追加されたバージョンが多くなっている。

  6. SITTING IN THE RAIN A
 #4「ろくなもんじゃねえ」に近い8ビートのフォークロック。
 これぞ長渕文学と言えるアイデンティティ満載の歌詞になっている。
 近年のライブでたまに披露されるようになった。

  7. 花菱にて A
 ギター弾き語りに肉付けした形のバラード。
 「花菱」とは,長渕さんと親交の深い俳優・石倉三郎さんの奥さんが経営している割烹の名前。
 ファンからの人気は高く,稀に弾き語りなどで演奏される。

  8. LICENSE B
 幼少期から現在に至るまでの人生を歌ったバラード。
 長渕さんの曲の中で,初めて家族を掘り下げた曲でもある。
 長渕さんの故郷・鹿児島の情景がリアルに思い浮かぶような情緒的な編曲がなされている。
 ライブでは割とよく演奏され,原曲に忠実なバージョンのときもあれば,弾き語りのときもある。2005年ツアーでは,曲調を大きく変えたピアノバラードにアレンジして演奏された。

  9. 何の矛盾もない A
 ピアノとストリングスだけのバラード。
 壮大なラブソングで,後に結婚する志穂美悦子さんに捧げた曲と言われている。
 ライブでの演奏頻度はとても低いが,2004年の桜島ではトリ前を飾った。


【レビュー】
 この頃の長渕さんは,ドラマ主演や結婚など,音楽活動以外の面でも特筆点が多く,まさにミュージシャンとしての分岐点となった時期です。
 そのためか,収録曲に乗せられているメッセージも多岐に渡り,生き様・憤り・恋愛・家族などが幅広く歌われています。
 1年前の挫折から完全に復活したことをうかがわせています。
 バラードの比率が全体の半分以上を占めるという特徴的なアルバムですが,だからこそ激しめの曲が映えるのかもしれません。

 先行シングル曲は,アルバム#4の「ろくなもんじゃねえ」です。キャッチーなサウンドとドラマのタイアップもあって,「GOOD-BYE青春」以来のヒット曲となりました。カップリングには,半年前のツアーで歌われた「勇次」の弾き語りバージョンが収録されています。
 #1「泣いてチンピラ」も後にシングルカットされました。珍しくカップリングが2曲あり,「ろくなもんじゃねえ」と「PLEASE AGAIN(ピアノバージョン)」です。真新しい曲やテイクがないためか,こちらはヒットには恵まれませんでした。

 「LICENCE」の収録曲は,ライブでの演奏頻度が全体的に高いです。すべての曲が,後年に複数のライブでセットリストに組まれました。
 また,披露されるたびにアレンジが大きく変えられる曲が多く,原曲を知っているからこそ楽しめるようになっています。

 レコーディングや直後のツアーのメンバーも大きく変わりました。
 アコースティックギターの笛吹利明さんがライブに初参戦し,ここから20年近くバンマスとして行動を共にします。
 キーボードの中西康晴さんも初参戦で,1980年代のライブでは欠かせないメンバーの一人となりました。ライブでの「PLEASE AGAIN」では,中西さんの神がかったブルースピアノを聴くことができます。
 ロック期からの数少ない継続メンバーとして参戦した,ギター&コーラスの浜田良美さんとベースの岡沢茂さんも,ここから長い付き合いになります。
 この年のライブには参戦しませんでしたが,リードギターの矢島賢さんもレコーディングメンバーとして参加しています。
 長渕剛全盛期のサポートメンバーが続々とメインで登場することになった作品でもあるわけです。

 また,本作は「日本レコード大賞」でアルバム大賞を受賞した作品であることも特筆点です。


【こぼれ話】
 私が小学校低学年のころ,テレビで「親子ゲーム」「親子ジグザグ」を見ていました。当時は長渕さんのことを認識しておらず,「気のいい兄ちゃんだな」くらいにしか思っていませんでした。ただ,主題歌として流れた「ろくなもんじゃねえ」がやけに印象に残っていました。
 数年後の1991年,ふとしたきっかけで「ろくなもんじゃねえ」が頭の中でリフレインされ続けることになり,当曲を含むミニアルバム「シングルコレクション」のカセットテープを買ってもらいました。それこそ擦り切れるほど聞き込みました。
 そこから長渕さんのアルバムを次々と買いあさり,直後に放映されたドラマ「しゃぼん玉」を視聴して,名実ともにファンになりました。
 2026年現在,ファン歴36年です。

 ファンになったきっかけの「ろくなもんじゃねえ」。ライブではまだ一度も聴いたことがありません。死ぬまでに一度は生で聴きたいものです。


 他作品のレビューも投稿しています。関連記事として,ぜひお読みください。

 「風は南から」

 「逆流」

 「乾杯」

 「Bye Bye」
 「時代は僕らに雨を降らしてる」

 HEAVY GAUGE

 アルバム未収録曲1977~1983

 「HOLD YOUR LAST CHANCE」

 「HUNGRY」

 「STAY DREAM」

 ドラマ「古畑任三郎」のレビュー第3弾です。
 今回は第3シーズンです。

 第1・第2シーズンレビューはコチラ↓↓
【ドラマレビュー】古畑任三郎 第1シーズン

【ドラマレビュー】古畑任三郎 第2シーズン

 ※なお,本記事にはドラマ内容のネタバレを含んでいますので,ご注意ください。


【第3シーズン概要】

 1. 若旦那の犯罪(市川染五郎)
 2. 忙しすぎる殺人者(真田広之)
 3. 古畑、風邪をひく(松村達雄)
 4. アリバイの死角(大地真央)
 5. 古い友人に会う(津川雅彦)
 6. 絶対音感殺人事件(市村正親)
 7. 哀しき完全犯罪(田中美佐子)
 8. 完全すぎた殺人(福山雅治)
 9. 雲の中の死(玉置浩二)
10. 最後の事件(江口洋介)※前後編

 

 

 


 第3シーズンは,1999年4~6月のクールに放映されました。
 このシリーズでは,新機軸が次々に投入され,変化球的なエピソードが多くなっているのが特徴です。第1シリーズを彷彿とさせるような正統派なミステリーは全体的に鳴りを潜めています。裏を返すと,最も三谷幸喜さんらしい作風とも言えます。
 また,部下として新キャラの西園寺刑事が登場します。西園寺が正当な捜査を行うため,エピソードによっては古畑の活躍がかなり局所的なものとなっています。
 第1・第2を制覇したコアなファンが見てこそ楽しめるシリーズだと思います。


【各エピソードレビュー】

 全10話の個人的視点でのレビューをまとめます。
 ※タイトルのアルファベットは,個人的な3段階評価です。
  ドラマ性(ド)/ミステリー性(ミ)/キャスト(キ)の3観点で評価しています。


 1. 若旦那の犯罪(市川染五郎) ド:A/ミ:B/キ:B
 ネタを盗むために先輩を殺害した落語家の話です。
 実力も人気もある売れっ子の若手落語家・気楽家雅楽が,ネタに困り他者の力を借りようといます。
 一方で,人気と知名度はないが,ネタを作る才能だけはとても優れていた先輩落語家・気楽家苦楽は,頑なに雅楽にネタを譲ろうとしません。
 交渉が決裂した雅楽は,巧妙なアリバイトリックを仕込んだうえで,苦楽を殺害します。喉を刃物で掻っ切るという残忍な方法を使っているので,初見の際には注意が必要です。
 私の中での見どころは2つあります。
 1つは,古畑に捜査の気付きを与えた今泉が直で褒められるシーン。
 もう1つは,ラストの師匠のお説教です。

 2. 忙しすぎる殺人者(真田広之) ド:A/ミ:B/キ:A
 共同出資事業の融資から手を引こうとした議員を銃殺したメディアプランナーの話です。
 メディアプランナーという職業は,当時も今も聞き慣れない言葉ですが,いわゆる経営コンサルタントのようなものでしょうね。
 真田広之さんと言えば,どことなく不器用で冴えない男性を演じることが多いのですが,本作ではほとんど欠点のないバリバリビジネスマンという人物像でした。
 ミステリーとしてはやや粗があると言わざるを得ませんが,テンポのよいストーリー展開と,真田さんのさっぱりした演技がとにかく小気味よいです。
 真田さんは,この頃になると日本のドラマに出る機会が極端に減っており,時を待たずしてハリウッドスターにのし上がります。そういう意味でも,日本晩年期の貴重な真田さんの映像となっています。

 3. 古畑、風邪をひく(松村達雄) ド:B/ミ:C/キ:A
 身分を偽って大金を騙し取ろうとした女性を斬殺した村長の話です。
 犯人は村民からとても慕われている村長であり,直接手をかけたのは村長ですが,村ぐるみで古畑たちを欺こうとします。とくに,村助役が隠蔽の実行犯として動くので,演じる岡八郎さんも松村達雄さんと並んで犯人役としてクレジットされています。
 本作も,第2シーズンで何度かあった,今泉が事件に巻き込まれる展開です。どういう形で今泉がストーリーに関わったのかは後述します。
 古畑が風邪をひいている設定で,捜査にほとんど関わらないため,ミステリーというよりも人間ドラマとして見るのが正しいのかもしれません。

 4. アリバイの死角(大地真央) ド:A/ミ:B/キ:B
 自分を捨てた男性を銃殺した歯科医の話です。
 変装トリックを用いたストーリーで,その「変装」というキーワードが事件解決の大きなポイントになります。
 この話では,古畑がアリバイの証人として利用されるという点が特異です。しかし,利用されていることに気付きながら証拠を集めていく古畑の言動はさすがだと思わされました。
 こちらもトリックの弱さ,ミステリーとしての詰めの甘さがやや目立ちますが,比較的正統派な倒叙ミステリーとなっています。

 5. 古い友人に会う(津川雅彦) ド:A/ミ:B/キ:B
 若い編集者と浮気している妻を貶めようとした官能小説家の話です。
 この事件のポイントは,犯人が何をしようとしているのかを最後まで視聴者に伏せている点です。なにしろ,解決編前の暗転部の時点でまだ事件が起こっていないのです。
 ラストの古畑と犯人のやり取りは,番組屈指の名場面となっています。古畑の必死のメッセージ,そして犯人役・津川雅彦さんの大げさな演技が,とても印象に残ります。
 三谷幸喜さんは,本来はこのエピソードを最終回に持ってくる予定だったそうですが,最終回としても十分に成立するエピソードだと思います。

 6. 絶対音感殺人事件(市村正親) ド:B/ミ:B/キ:B
 自分を捨てた愛人を衝動的に殺害した指揮者の話です。
 こちらも割と正統派の倒叙ミステリーとなっています。伏線張りとその回収が丁寧で,そのあたりの描写づくりは見事です。
 一方で,犯人を自供に追い込むための逆トリックが弱いのが難点です。
 また,全体的にしつこすぎるルーチンギャグが挟まれているのも,作品の質を落としていると言えます。
 タイトルは「絶対音感殺人事件」となっていますが,殺人そのものには絶対音感は関係しておらず,犯人が絶対音感を持っていることが古畑が疑いをもつ根拠になる,といった程度でしか扱われていないのはもったいないと思いました。

 7. 哀しき完全犯罪(田中美佐子) ド:C/ミ:C/キ:A
 モラハラで自分を束縛する夫を殺害した囲碁棋士の話です。
 今や名脇役として名を馳せている小日向文世さんが,これでもかというくらいに憎たらしいモラハラ夫を好演しています。ドラマだとわかっていても,見ていて本当に殺意が湧くくらいです。
 ただ,そのモラハラに込められた本当の意味に,視聴者が最後に気付かされるという演出がよくできています。
 ズボラで優柔不断な女性という犯人像なので,対決感は非常に弱く,ミステリーそのものに期待して視聴することはおすすめしません。


 8. 完全すぎた殺人(福山雅治) ド:A/ミ:B/キ:B
 自分の恋人を奪って結婚しようとした同僚を殺害した科学研究員の話です。
 犯人は常に車椅子でしか移動できない設定であり,現場に一歩も踏み入れずに犯行を成し遂げるというプロットが斬新です。
 犯人は,同僚男性を殺害したうえに,その罪を自分を捨てた女性になすりつけようとします。西園寺の勇み足によって犯人の思惑は順調に運びますが,土壇場で古畑が真犯人を暴きます。
 数あるエピソードの中でも,爆殺という方法が用いられたのは本作だけであり,さすがに殺害の瞬間は音声でしか描写されませんでした。それでも設定が設定だけに,とても緊張感のあるストーリーに仕上がっています。

 9. 雲の中の死(玉置浩二) ド:A/ミ:C/キ:A
 妻の前で執拗に付きまとう女性を過失から死亡させてしまった西洋美術家の話です。
 恒例のコメディ回です。犯人は飛行機の乗客として登場するのですが,途中から副パイロットになりすまします。最初はうまく周りを騙せているのですが,徐々に化けの皮が剥がれるさまが滑稽です。
 犯人と機内のトイレでもみ合っているうちに,飛行機の揺れによって被害者が壁に頭をぶつけて死んでしまっただけなので,厳密には殺人とは言えません。捉えようによっては,過失致死にすら問われない可能性があります。真相が証明されれば,ただの死体遺棄罪で済むかもしれません。

10. 最後の事件(江口洋介) ド:B/ミ:C/キ:A
 組織の秘密を持ち出したメンバーへの殺害を指示した動物愛護団体リーダーの話です。
 最終回スペシャルではなく,通常放送を2回に分けて放映しています。
 犯人がリーダーを務める団体は,表向きは動物愛護団体を名乗りながらも,実態としてはテロリストさながらの活動をしていました。江口洋介さん演じる日下光司は,直接は殺人に手を染めていませんが,使用者責任には問われることになるでしょう。
 今回の犯人は,犯行に哲学を持っており,自らの行動に制約を課しています。最終的にはその哲学によって自供を余儀なくされます。この点は,第2シーズン第2話(沢口靖子さんが犯人の回)や,のちのイチローさんが犯人のスペシャルと共通するものがあります。
 ドラマとしての緊張感はあるものの,全体的に間延びした印象があり,2回に分けてまで放映した最終回としては,いまいちな評価です。


【今泉慎太郎の役割】

 今泉慎太郎が事件解決にどれだけ役立ったか,第3シーズンでも見ていきます。
 記載していないエピソードは,該当なし(=何も役に立っていない)のものです。
 ※このパートはとくにネタバレ要素が強いので,ご注意ください。

 1. 若旦那の犯罪(市川染五郎)
 今泉は,雅楽から課された大喜利のお題を考えるときに滑った回答をして,おでこに墨を塗られてしまいます。
 きれいに拭き取ったつもりでしたが,表情によってまだ墨が残って見えました。
 そのことを古畑が発見し,捜査の重要な手がかりに繋がります。
 古畑が「お手柄だよ」と褒めるシーンは,長年今泉を見てきた古畑ファンとして鳥肌ものでした。第2シーズン第8話の雪辱を果たした格好になりました。

 2. 忙しすぎる殺人者(真田広之)
 この回のキーワードは「イルミネーション」でした。
 捜査していたホテルでは10周年のイルミネーションイベントが行われており,今泉が古畑にそのことを印象づけたため,核心への気付きとなり,犯人のアリバイ崩しに成功することができました。

 3. 古畑、風邪をひく(松村達雄)
 レビューでも書いたように,今泉自身が事件に巻き込まれてしまいます。今泉は,村の博物館で被害者の女性と出会い,今泉は恋に落ちます。しかし,殺害後は村ぐるみで女性の存在を完全に抹消したため,今泉の証言は虚偽扱いされてしまいます。
 ところが,今泉が女性に貸した爪切りに女性の爪が残っていたことから,それが虚偽ではないことがわかり,古畑は本格的に捜査を始めることになります。
 ストーリー内での今泉の扱いは散々でしたが,役に立った度合では歴代トップクラスと言えます。

 4. アリバイの死角(大地真央)
 この事件は,もともと今泉が陣頭指揮を執っていました。今泉は,歯科医の金森が犯人だと短絡的に決めつけてしまいますが,アリバイの証人だった古畑は取り合いません。
 しかし,今泉はしつこく金森を疑い続けます。
 このことを役立ったと定義づけて良いのかどうかは微妙なところですが,古畑に対する印象操作に成功したという点で,一応評価に含めておきます。

 5. 古い友人に会う(津川雅彦)
 古畑が犯人宅に招待されたとき,西園寺だけを同行させ,今泉は誘いませんでした。しかし,今泉は犯人から届いたファックス用紙を見つけ出し,それを手掛かりに現場に現れます。
 その用紙の文字が不自然な筆跡になっていたため,その用紙を書いた現場が特定され,古畑は真相に近づくことができました。

 6. 絶対音感殺人事件(市村正親)
 古畑たちが犯人と会話をしているとき,今泉がスピーカーから流れてくる音量を上げようとしたのを犯人が咎めます。
 現場の様子から,事件の犯人は絶対音感を持った人物だと推理していた古畑は,このときの犯人の言動が,犯人には耐えられない不協和音を避けるためだったと考えます。
 今泉が音量を上げなければ,犯人と絶対音感が結びつかなかったかもしれません。ここでも今泉の奇行が捜査に進展をもたらしました。

 7. 哀しき完全犯罪(田中美佐子)
 犯行現場には,手がかりとなり得る不自然な点がたくさん残されていました。そのうちの一つは,飼い猫がエサをまったく食べないというものでした。今泉は,試行錯誤して猫に食べさせようとしますが,なかなか食べようとしません。そのことを今泉が古畑に伝えると,古畑は犯人のアリバイを崩すためのある手がかりを見つけました。

 8. 完全すぎた殺人(福山雅治)
 今泉は,開発中の接着剤で遊んでいて,手が顎から離れなくなってしまいました。そのときの姿勢が「考える人」の像に似ていたため,古畑は「考える人」の像に爆弾が仕込んであったという仮説を立てることができました。

 9. 雲の中の死(玉置浩二)
 飛行機に同乗していた今泉は,突然「グレムリンが出た」と言い出します。窓に映った不気味な映像がグレムリンに見えたのです。
 最初は誰も取り合いませんでしたが,西園寺は,それを犯人がその付近に座っていた証拠だと推理します。

10. 最後の事件(江口洋介)
 犯人一味は,被害者が持ち出したバッグを取り戻すために,偽装の電車ジャックを仕掛けていました。
 捜査に呼ばれていない今泉は,電車に乗って直接現場までやってきました。そのことから,実は電車がジャックされていなかったことが判明します。

 少し苦しいものもありますが,何と全10話で今泉は捜査の役に立っているのです。
 第1シーズンと比べると,ものすごい成長(?)ですね。
 第3シリーズは西園寺が登場したため,今泉の出番が相対的に減っています。そんな中でも,きちんと要所で役立っているのがすごいところです。ただ,当初は割と常識的な刑事だった今泉が,シリーズを重ねるごとに奇行が目立つようになり,純粋に刑事として見た場合は,今泉はどんどん無能化していっているとも言えます。


【こぼれ話】

 このシリーズにも,直前で頓挫したエピソードやキャスティングというものがあります。

 三上博史さん演じる浄瑠璃人形師が登場する事件というものが想定されていました。
 第3シーズンが始まるとき,雑誌「テレビガイド」で三上博史さんの名前が予告されていたのを読んだ覚えがあります。
 結局は,スケジュールの都合で流れてしまいました。
 テレビ雑誌に出ていたくらいなので,本当に直前まで実現しそうな案だったことがわかります。最終回を無理やり2話に分けたのは,三上さんの回がお蔵入りになったためだと推測しています。

 他には,第3話の村長役を,松村達雄さんではなく島田正吾さんが演じる予定だったとも言われています。島田さんはこの時点で93歳であり,既に第一線を退いていたので,ずいぶん思い切ったキャスティングを想定していたのですね。

 さらに,第2話の真田広之さんの回は,もともとメディアプランナーではなく,寡黙な茶道家の設定だったという話もあります。
 特定の場面だけで進行するエピソードが多いためか,忙しく動き回る犯人像という真逆の設定に変更されたようです。
 もし茶道家案が実現していたら,「和イスキー膳」のCMのような雰囲気になっていたことでしょう。


【まとめ】

 バラエティに富んだ試みを次々に試した第3シーズンは,ファンの間でも賛否両論あります。古畑がほとんど捜査しなかったり,犯行の行われ方が特殊だったりと,これまでのシリーズにあった倒叙ミステリーとは一線を画すものとなっており,好みが分かれるのだと思います。
 私は,テンポの良い話やフォーマットに忠実な話が好きなので,第1・2・4・8・9話は高評価にしています。第2話は,その2点を両立させた構成なので,全体の中でもとくにおすすめです。

 次回は,スペシャル回だけをまとめたレビューをお届けします。

 

【関連記事】

【ドラマレビュー】古畑任三郎 第1シーズン

【ドラマレビュー】古畑任三郎 第2シーズン