ドラゴンボール考察シリーズ第8弾です。

 第1弾:セルジュニア戦の考察
 第2弾:悟空を生き返らせる方法

 第3弾:悟空はセルに勝てたのか

 第4弾:16号の自爆について

 第5弾:天津飯の新気功砲

 第6弾:人造人間編の功労者と戦犯

 第7弾:ピッコロがナメック星に来た意味

 も併せてお読みください。

 今回もフリーザ編からの考察です。
 テーマは「もし他のZ戦士がナメック星に同行していたら」です。
 フリーザ編全体に渡る話ですので,コミックでは21~28巻に該当します。

 

 


① 同行しなかったZ戦士

 そもそも悟空たちがナメック星に行った理由は,サイヤ人戦で死んだ仲間たちを生き返らせるためです。
 神様と一心同体のピッコロが戦死し,地球のドラゴンボールがなくなってしまったので,地球とは別のドラゴンボールがあるというナメック星にはるばる出かけたわけです。

 サイヤ人戦で死んだZ戦士は,ヤムチャ餃子天津飯ピッコロの4人です。
 そのうちピッコロはフリーザ戦の最中に生き返って戦線に現れるのですが,では他の3人がナメック星に同行していたらどういう展開になっていたか,というのが今回のテーマです。

 この仮定の前提を整理しておきます。
 まず,ピッコロのように途中で戦線に参加するのではなく,サイヤ人戦で死なずに最初から悟飯たちに同行していたこととします。
 ピッコロを除く3人は,いくら界王星で修業したからと言って,フリーザ相手にどうこうできる強さではありません。それなのに,ピッコロのように「自分を生き返らせてナメック星に飛ばしてくれ」とはならないだろうからです。
 次に,ヤムチャ,天津飯,餃子の3人ともが同行したことにします。「ヤムチャだけ」とか,「天津飯とヤムチャだけ」とか,戦士別に分けて考察するのも面白いのですが,パターンが多すぎると内容が膨大になってしまいますので,ここでは「3人とも」とします。
 最後に,ピッコロは原作どおり,サイヤ人戦で死んだこととします。ピッコロが死ななければ,ナメック星に行く理由がないからです。
 つまり,ファミコンソフト「激神フリーザ!!」と同様の設定ということになります。


② ギニュー特戦隊との戦い

 ナメック星に同行した以上,ヤムチャ,天津飯,餃子の3人にも確実に戦闘の場面が与えられるはずです。では,どの場面で戦うことになるのでしょうか。
 そもそも,史実どおりにナメック星に行った悟飯とクリリンも,初めてのまともな戦闘はギニュー特戦隊が登場したときです。ドドリアからナメック星人を助けるための立ち回りもありますが,あれは戦闘というほどのものではありません。
 そうなると,ヤムチャたちの最初の戦闘も,ギニュー特戦隊の場面で初披露となるでしょう。

 アニメオリジナルの追加エピソードでは,特戦隊のうちギニューを除く4人が死後に界王星を襲撃し,ヤムチャたちと対峙する場面が描かれています。そのとき,餃子はグルドと,ヤムチャはリクームと,天津飯はジース・バータと戦い,見事に倒します。
 このときなぜあれほど強い特戦隊をヤムチャたちが倒せたのかという点については,よく議論されていますが,あれは死人補正だと自己解釈しています。つまり,地獄行きになった死人は閻魔大王の力によって弱体化させられるということです。

 ただ,その補正の有無にかかわらず,界王星で修業していないヤムチャたちが特戦隊を倒すのは到底無理な話です。ナメック星行きの宇宙船で修業して少しは強くなったかもしれませんが,少なくともクリリンを凌ぐ強さには至っていません。

 話の盛り上がりを考えると,悟飯・クリリンは終盤まで生かしておきたいので,ここでは温存し,最初にグルドと戦うのは天津飯・餃子ペアあたりになると予想します。
 グルドの戦闘力はナッパを下回るとも言われています。この時点で,全員が最長老さまから潜在能力を引き出してもらっているはずなので,ひょっとしたら餃子の超能力が効くかもしれません。そうなると,餃子とグルドの超能力対決という展開もアリですね。

 ヤムチャはジースと戦う展開が面白いと思います。美形キャラどうしであり,操気弾vsクラッシャーボールの対決も見どころがありそうです。
 ただ,ジースは特戦隊2番手の強さなので,到底ヤムチャが適うはずもなく,瞬殺されてしまうでしょう。

 ベジータでさえ,グルド以外には赤子扱いされるほどの戦闘力の開きがあるので,ヤムチャたちがいようがいまいが,原作とほぼ同じ展開になると考えられます。
 ただひとつ補足すると,天津飯は他の地球人組の誰よりも潜在能力が高そうなので,最長老さまの力によって桁違いにパワーアップした可能性があります。そうなった場合は,特戦隊との戦いで一矢報いる活躍が見られたかもしれません。


③ フリーザとの戦い

 最長老さまの潜在能力引き出し以外にパワーアップイベントがないので,フリーザ戦でもヤムチャたちが役に立てる要素はほとんどありません。デンデの仕事が増えるだけです。
 しかし,最終盤まで生き残っていれば,1つだけ役に立てる場面があります。
 それは,元気玉の時間稼ぎするために,悟飯とクリリンがピッコロに気を分けるくだりです。

 ピッコロと第4形態フリーザでは,天地ほどの戦闘力の開きがありますが,2人から気を分けてもらったことで,ピッコロはフリーザに不意打ちを喰らわすことに成功しています。ここにヤムチャたち3人の気が加われば,ピッコロはさらに気が増しますので,フリーザを足止めできる時間がほんの少し長くなるかもしれません。
 それによって悟空が気を溜めることに集中できるので,元気玉の威力がわずかばかり増したと考えることができます。ひょっとしたら,元気玉でフリーザを仕留められた可能性もあるわけです。
 その場合は,悟空が超サイヤ人に覚醒するきっかけを失ってしまうので,のちのエピソードで苦戦を強いられるかもしれませんが,まあそれは置いておきましょう。


④ フリーザに殺されたのがヤムチャだったら……

 元気玉を喰らっても生きていたフリーザが,怒りのあまり見せしめにクリリンを殺したことがきっかけで,悟空は超サイヤ人に覚醒します。
 ここで殺されたのが,クリリンではなくヤムチャだったらどうなっていたかを考えたいと思います。

 最初に結論を書きますが,覚醒しなかったと思っています。

 ヤムチャは実はZ戦士の中で最古参です。
 原作では第7話にして初登場しており,これは第25話が初登場のクリリンよりもずっと早いです。
 最初は敵キャラでしたが,第17話の時点では,ウサギ団から悟空たちを助ける形で味方になっています。1年後の第21回天下一武道会で悟空がヤムチャと再会したときには,悟空はすっかりヤムチャに懐いているのがわかります。
 ただ悟空は,ヤムチャと行動を共にする機会がほとんどなかったのです。
 序盤のドラゴンボール探しの終盤と,占いババの場面と,3回の天下一武道会のときくらいしかありません。
 1年間,ともに亀仙人の修行で苦楽を共にしたクリリンとは,絆の濃度が違いすぎます。
 さらに,ヤムチャがサイヤ人戦で死んでいない前提なので,もしフリーザに殺されてもこれが初めての死亡で,普通に地球のドラゴンボールで生き返れてしまうのです。

 一方でクリリンは,ピッコロ大魔王編で一度死んでいるので,フリーザに殺された時点で二度と地球のドラゴンボールでは生き返れません。
 結果的に,何度でも生き返れるナメック星のドラゴンボールによって生き返るのですが,この時点での悟空は,ナメック星ドラゴンボールの仕様を知りません。クリリンが二度と生き返れないと思っていることも相まって,悟空は超サイヤ人に覚醒したのです。

 ヤムチャが殺されても,それなりに怒るとは思いますが,超サイヤ人になれるほどのトリガーとしては弱いと言わざるを得ません。
 ましてや,天津飯と餃子でもヤムチャと同じことです。

 ただ,初死亡だったとしても,悟飯が殺されていたとなれば,覚醒した可能性は高いです。ワンチャン,ブルマでも覚醒したかもしれません。


 フリーザ編は作品の中で最も人気があるパートだと言われていますが,個人的にはそれほどなんです。その主たる理由は,味方側の登場人物が少なすぎて,ヤムチャたちにまったくスポットライトが当たらないことです。
 また,敵側も全員がボスクラスばかりで,結局は悟空ありきの展開になってしまっている点も,私の好みに反しています。
 ヤムチャたちがフリーザとの戦線に立っていたら,別の角度で楽しめるストーリーになったのではないか……と思っています。
 そういうわけで,今回の考察をしてみました。

 

 

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