今日はプロ野球ネタです。
楽天イーグルスを戦力外になった阿部寿樹選手を,中日ドラゴンズが獲得調査しているというニュースが出ました。
阿部選手は27歳という遅いプロ入りで,今年で36歳になるベテランです。
2016年から2022年まで中日でプレイして,不可解なトレードで楽天に行きました。中日入りが決まれば,4年ぶりの出戻りとなります。
もともとは内野ならどこでも守れるユーティリティプレイヤーで,本職はセカンドでしたが,近年はファースト・サード・レフトでの出場のみです。
いちばんの持ち味は,パンチ力です。ホームランを量産したり3割を打ったりする選手ではありませんが,広角に強い打球を飛ばすことができて長打力が高め。OPS(出塁率と長打率を足した数字)は通算で.700を超えています。戦力外になった今年も,全体的な数字こそ落ちているものの,OPSは.723あるんです。
以下が,阿部選手の2019年以降の成績です。

楽天に行ってからは出番が減っていますが,それでも毎年OPS.700を維持しているのが立派ですね。
中日が阿部選手を獲得しようとしていることに対して,SNS上では賛否両論が大きく分かれています。ザっと見た感じだと,否定的な意見の方が比較的多い印象です。
「チームを若返らそうとしているときに衰えたベテランを獲ってどうするんだ?」
「何のために放出したんだ?」
「チームの方針がブレブレ」
といった意見を多く見ました。
私の意見はと言いますと,阿部選手の獲得に賛成です。むしろ良い補強だと思います。
理由は大きく2つあります。
①中田翔選手が引退したことで,チームのベテラン内野手が一人もいなくなった。現時点での最年長野手は山本泰寛選手・高橋周平選手・板山祐太郎選手で,いずれも32歳になる学年。若返りの最中だからこそ,精神的支柱としてベテランの力は必要である。大島洋平選手のような渋い働きが期待できる。
②代打・内野のバックアップ要員として戦力になる。中日は代打成績が乏しく,期待できる代打がブライト健太選手くらいしかいない。また,近年は内野手が固定できておらず,とくにサードはレギュラー不在の事態になっている。場合によっては阿部選手にサードのレギュラーを任さざるを得ないほどの状況である。
衰えが隠せないのは事実ですので,過度な期待は禁物であることは承知していますが,チームの弱点を補うという意味で,理にかなっていると思います。
プロ野球はすべての試合が終わり,ストーブリーグに突入しました。来月には現役ドラフトが控えていますし,トレードなどのニュースも続々と入ってくることでしょう。
阿部選手に限らず,中日がどんな補強をするのか,とても楽しみです。

















