今まで診療所の患者さんでコロナにかかった人は一人も居なかったのですが、最近お二人、コロナにかかったという患者さんが来院されました。
完治してから期間をあけてから受診されました。
その中のお一人が興味深い報告をしてくれました。
血中亜鉛濃度を測ったら著しく低かったそうです。
そこで亜鉛を処方されたそうですが、体に合わなかったそうで、サプリメントの亜鉛に変更したそうです。
すると、胸の痛みが改善。
今もまだコロナ前の体に戻っていないとおっしゃっていましたが、栄養学的に何かが不足しているのかもしれません。
亜鉛の重要性については以前ブログでもお伝えしてきました。
亜鉛に関する詳しい解説は↑の記事に書いてあるので是非お読み頂きたいのですが、「亜鉛なくして免疫なし」と言ってもくらい、重要な必須微量ミネラルです。
国際オーソモレキュラー医学会会長の柳澤厚生先生の著書「新型コロナウイルスはビタミンC、D、亜鉛で克服できるー専門医の栄養術」によると、最近の研究で血中亜鉛濃度が上がると、リンパ球の一種であるT細胞を増やす効果があることが分かっています。
亜鉛を摂取すると免疫力が高まり、細胞内に亜鉛が十分にあると、コロナウイルスのようなRNAウイルスの複製が阻害されることが知られています。
トランプ前大統領がコロナにかかった際にも亜鉛とビタミンDが投与されましたが、理にかなった治療と言えるでしょう。
私は亜鉛も大切ですが、もっと大切なのはビタミンDだと考えています。
日頃からマルチビタミン&ミネラルで必要なビタミンとミネラル、微量元素を摂取していますが、いつもインフルエンザが流行する時期だけ、これにビタミンDを足して高容量飲んでいました。
私はインフルエンザワクチンも普段、接種しないで、栄養学的に予防をしてきました。
ワクチンを接種しなくても全然インフルにかからなかったし、接種しているのにかかっている人との違いは栄養学的に説明出来るのではないかと思います。
ビタミンDについてはコチラの記事を是非読んで下さい
コロナにかかった患者さんの血中ビタミンD濃度を測ったら低いかもしれません。
そもそも、ビタミンDが十分足りている人の方が少ないという統計が出ていますので、多くの人で不足していると思われます。
コロナ罹患者全員の血中亜鉛濃度やビタミンD濃度、ビタミンC濃度を調べたら栄養学的に傾向が分かるかもしれません。
調べて欲しいなぁ。
きっと亜鉛もビタミンC、Dも低いと思うんですよねぇ。
海外でのデータはあるのですが、日本では分子栄養学(オーソモレキュラー医学)はまだまだ受け入れられておらず、胡散臭いと否定する先生もおられるほど
栄養学は医学部の教育科目に含まれていないし、栄養士さんが学ぶもの、医者には関係ない・・・と思っている人も多いでしょう。
本当の治療とは医者に通わせることではなく、自分たち医者の仕事を必要としなくなる状態に患者さんを持っていってあげることだと思うのですが、それじゃあ究極、自分たちの仕事が無くなってしまいますからねぇ
予防医学が進んでいるアメリカに比べて日本はかなり遅れていると思います。
病気になってから治療するのではなく、病気にならないよう予防する、それを実現するには栄養療法が必要だと確信しています。
だからうちの診療所では、肛門科ですが、分子栄養学を取り入れた便通治療をしていて、食事や運動、生活などトータルで患者さんを診ています。
治療の基本は食事だと思っているので、入院食もこだわってきました。
こんな時だからこそ安全・安心な食材を選び体にいいものを摂りましょうね。
患者さんにオススメしているのがナチュラビロジー★クック。
忙しい人にはオススメです。
袋にもこだわっておられます。
うちの患者さんの多くがマルチビタミン&ミネラルを飲んでおられると思いますが、コロナが心配な方は亜鉛とビタミンDを足されてもいいでしょう。
私は
マルチビタミン&ミネラル
ビタミンC
ビタミンD
亜鉛
タキシフォリン
FK23
の6つを「コロナ対策セット」と呼んでいます。
私はこれに加えて色々飲んでますが
そして週に1回、高濃度ビタミンC点滴をして日頃の疲れをリセットし、感染症対策にしています。
毎週受けに来られている患者さんもおられますし、疲れたら点滴を受けに来られる患者さんもおられます。
点滴は予約が必要ですので必ず事前にお電話でご予約をお取り下さいね。
というわけで、栄養素が不足すると感染しやすいと思いますので皆さん、補って下さいね。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブの毛が抜けてしまったのも
栄養学的に何かが不足していた
と考えています
食べ物を変えただけで
毛が生えてきました
やはり何を食べるかはとても大切
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化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
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