ここに来るまでの数日間、地獄の中を生きていました | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

大阪肛門科診療所は自由診療です。

保険が効きません。


だからと言うわけではないのでしょうが

セカンドオピニオンの患者さんが多いです。


色々な肛門科を回ってから

最後の砦だと思って

わらにもすがる思いで

受診される患者さんが多いです。


セカンドオピニオンで多い相談が


手術って言われたんですけど・・・泣


というもの。



もう連日ずっと来られています。


毎日一人はいらっしゃいますね。


そして診察の結果


手術なんていらないよ


ということがほとんどです。


その言葉を聞くや否や

泣き崩れる患者さんが

結構おられます。


中には診察中に

オシリを出したまま

泣き出す人もいます。


うんうん
気持ち分かるけど
パンツあげようよえへへ…



って言うのですが

どれだけつらかったんだろう・・・

って考えると

ちょっと切なくなりますね涙



前に受診した肛門科では

「肛門が狭くて手術しなければならない」

って言われたそうです。


しかも

「診察で指が入らないくらい狭いから
こんなん手術しないと治らないよ」


と言われ

手術を強く勧められたそうです。


うーんん~・・・。
おかしいなぁ
ちゃんと指も入るし
肛門鏡も入るんだけど・・・・・・。



診察中に

「狭くないですね!切れ痔もないし大丈夫!」

って言うと泣き出す患者さん。泣き3


嗚咽して大泣きする人もいます。うわーん




手術って言われてから

ひどく落ち込んだそうです。


自分の肛門はそんなにひどいのか・・・ガクリ

と誰にも相談出来ず

手術以外に治す方法はないものか


と思い立ち

セカンドオピニオンを決意。


私の外来の予約を取られたそうですが

「ここに来るまでの数日間、地獄の中を生きてました。」

と言われました。


生きてるのがつらかったと。


まだ22才なのに
そんなこと言わないで-!うひゃあー




20代だから・・・

って言うわけじゃないですが

若い女性にとったら

肛門科に行くだけでも屈辱なのに

そこで手術って言われたら

もう「生きているのもつらくなる」ほど

悩みますよね。


親にも彼氏にも

内緒で来られていることが多いため

悩みは本当に深刻です。4


大げさじゃなくて

泣き崩れて号泣する患者さんも

結構たくさんおられるんです。


そんな患者さんを診ていると

みんな誰しも

手術を受けたくて

肛門科に行くわけじゃないよね


って思います。


手術したがってるのは医者だけで

患者さんは望んでないと。



痔という病気は

どこまでいっても

良性疾患


手術しなくても死にません。


だから

私たちは

患者さんが望まない手術はしない

という方針で診療をしています。


同じような方針でやっている肛門科も多いと思います。



それにね

手術が必要なケースって

本当に少ないです。



痔のほとんどは

手術をしなくても治ります。




大阪肛門科診療所の手術率

5%以下です。


手術でしか治せない肛門って

皆さんが思ってるほど

多くないです。


だから

もしも手術って言われたら


本当に必要なのか?

手術でしか治せないのか?

手術以外に治す方法がないのか?



セカンドオピニオンで

違う肛門科に相談してみて下さい。



その際は

ちゃんと

肛門を専門にしている先生を

選んで下さいね。


専門医を持っていなくても

専門にしている先生もいます。


資格だけが

専門性の証ではありません。


よく調べれば分かると思います。



肛門科の専門性についての話はコチラ↓

「肛門科専門医の探し方」
「何が専門?」
「本業か副業か」
「女医さんはもうこりごりです(;。;)」
「ちゃんと肛門科の先生に診てもらってる?」
「専門じゃないって書いてて欲しかった!」

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診療所のセラピードッグ「ラブ」らぶ
犬のようちえんでは
豆まきではなく
「フードまき」です汗
フードをばらまかれても
食べないトレーニング肉球。