第四講 多様なユーザーのモバイル端末環境に合うようにパッキング及び配布方法
[PM]
博士、これまではウィンドウズ動作環境の制作ツール内部でプログラムを作成しながら、直接実行する過程や方法について調べてきました。 実際にこのアプリを運営する主要な環境は、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末なのですが、そのような端末で運営しようとすると、どうすればいいでしょうか。
[博士]
それでは、先ほど作ったプログラムモジュールをパッキングして、一般の方に配布して使えるように、ひとつのアプリ商品にしてみます。
パッキング作業をするためには製作道具の上段メニュー配布からパッケージ作成というサブメニューを選択します。
作業段階別にウィザード案内に従います。
基本設定ではアプリを作る時に必要な製品略称とアプリ名を入力します。アイコン設定はアプリを表すロゴや象徴する画像を事前に用意してから登録してください。
次にデータベース利用環境を設定します。一番目はスタンドアローン方式です。 個人用途のアプリを開発したなら、DBまで一機にパッキングしてスマートフォン内に取り込むことができます。
二番目は、他の多くの人たちと一緒に使う方式のアプリなら、遠隔地にサーバーコンピューターを別に置き、DBに共同接続してアプリを作る場合に使用する方式です。
最後の方式は、外部サーバーとスマートフォンの内部DBを同時に運営する場合に選択します。 (ローカルDB変換過程などは別途説明なしに操作するようにする)
次の作業に進みます。先に作ったアプリファイルがきちんと保存されているかを確認し、パッケージの作成を押すと、自動的にパッキングされます。
このように作ったアプリを一人で使用することも可能で、また多くの人々がダウンロードして一緒に使用することも可能です。
もちろんこんなにパッキングしたアプリ製品はグーグルプレーストアや、アップルアプリストア、または移動体通信事業者が運営するオープンマーケットにアップロードして、販売したり、広告をつけて収入を得ることもできます。
今回は「スマートメーカー」が提供する、無料配布サイト「メイカーストア」に登録して、ダウンロードしてテストさせていただきます。 そのために、制作ツールの上段配布メニューから、「マーケットアップロード」というサブメニューを選択します。できたばかりのファイル名と日付、時間などを確認して、製品名と説明、使用方法と詳しい内容などを指定して、完了ボタンを押すと製作道具を使ってできる作業は全て終了します。
これからスマホで確認してみるべきでしょう。まず、アンドロイドスマホで、QRコードを読み取って、先ほどアップしたアプリをダウンロードし、そしてインストールします。
スマホで、このアプリモジュールがちゃんと動作するかどうかをテストしてみます。さて、新しいデータを入力してみましょう。 逐次入力する項目に対するデータを入力し、このように領収書の写真も直接撮って、保存ボタンを押してデータを保存します。
前ページを押して確認してみましょうか。 このように電話番号欄を長押しして、直接電話をかけたり、SMSメッセージを発送する機能も、アドレス欄を押して該当の地域地図を出す機能もやってみましょう。すべての機能が正常に動作しますね。
いまからはiPhoneにこのアプリをインストールして、先ほどと同じ方式で動作テストをしてみます。
やはりすべての機能がアンドロイドフォンの場合と同様に正常に動作することが確認できます。
ところで、こうして作ったアプリをそれぞれの運営体制や、各種端末のサイズに合わせていちいち開発しなければならないとすれば開発作業はもちろん、メンテナンス作業は どんなにも大変なのでしょう。
「スマートメーカー」プラットフォームにおいては、たったの一回の開発でAndroidはもちろん、iOSやWindowsまですべてのOS環境でそのまま運営できるのです。
それだけではありません。ユーザーの端末サイズや解像度が異なるスマートフォンやタブレットPCなどでもそのままで互換性のあるクロスプラットフォームの運営開発を支援しているのです。
<目次>
第一講_ノーコード技術セミナー(C, Javaように自由度の高い新技術)
第二講 ノーコードでプログラムを制作する具体的な方法と手続き
第三講 親和性のあるUI/UX機能と繊細な処理ロジックを実現化
第四講 多様なユーザーのモバイル端末環境に合うようにパッキング
第五講 イベント処理のような動的機能や、複雑な機能と処理条件具現化
第六講 ノーコーディングソリューションでデータ照会及び分析類型のアプリ作成方法
第七講 3階層アーキテクチャの統合システム構築に必要なサーバプログラム具現化方式
第八講 大規模統合システム構築プロジェクトに、ノーコーディングソリューション適用の可能性